かふぇおれさんの映画レビュー・感想・評価

かふぇおれ

かふぇおれ

あんのこと(2023年製作の映画)

4.1

虐待・薬物・売春で覆われた過酷な人生を歩む21歳の杏は多々羅刑事との出会いを機に失われた普通を少しずつ取り返していく……。

2時間主人公の姿を見て苦しくなりながらも微かな光が差したかと思いきやまた阻
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Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

3.8

家族持ちで仕事も順調、マイホームも買って一見幸せそうなのに何か足りない主人公の生活に光をもたらした社交ダンス。
最初は美人な先生目当ての邪な動機だったのがどんどんダンスの世界にのめり込んでいって、表情
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.6

ボーイスカウトのキャンプを抜け出した12歳の少年と少女の逃避行

ウェス・アンダーソン節が炸裂した世界観にカメラワーク。逃避行コメディをしつつも少年少女の青春がしっかり描かれてて良かった。シャープ警部
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劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:(2024年製作の映画)

3.9

TVアニメぼっち・ざ・ろっく!劇場総集編前編(〜4人での初ライブまで)

TVシリーズ視聴済みなのでストーリーは把握してたけど思ったより楽しめた!
人気アニメの劇場総集編ということで大当たりもしないだ
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君が生きた証(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

息子の死をきっかけに家も家族も失いエリート街道からも外れた主人公。ライブバーで息子が遺した曲を歌ったところ、その曲を気に入った青年のクエンティンとバンドを組むことに。

息子の死から物語が始まって、曲
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

強盗殺人の前科がある男・三隅が再び殺人を犯し、遺体に火をつけた。死刑はほぼ確定だが、三隅の弁護士である重盛は何とか無期懲役に持ち込むべく調査を開始する。ところが面会を行うたびに三隅の供述は変わっていき>>続きを読む

狼たちの午後(1975年製作の映画)

3.9

暑さが鬱陶しい夏の日、無計画な3人いや2人の強盗が銀行に立て篭もる。

序盤はコントみたいにグダグダな銀行強盗のコメディで、徐々に帰還兵の社会的な立ち位置やらLGBTQやら社会派な一面も見え隠れして面
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THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)

3.6

年末のホテルを舞台に大の大人が真面目にふざけてる感じが良い。
役所広司演じる主人公が見栄張ってぐだぐだの鹿のスピーチをするシーンが特に面白かった。テンポも良いしまぁまぁ強引だけど収まりが良かった。
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.0

目には目を、暴力には暴力を。ビートたけし演じる暴力刑事が麻薬組織に牙を剥く。(今の今まで脚本も北野武かと思ってた)

とにかく台詞も説明も少なくて、その分暴力が作品を占めてた。暴力と死が段階をすっ飛ば
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.9

マッドマックス怒りのデスロードの前日譚(IMAXレーザーGTで視聴)

前作で強烈なインパクトを残したフュリオサを主人公にした前日譚で、フュリオサがイモータン・ジョー配下になる経緯、なぜ片腕が機械なの
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.3

不倫相手の出産に立ち会うべく男がただ車を走らせる86分

画面的な面白さを一切排して車から全く出ずに状況がみるみる変化していくのは面白かった。普段の主人公は至って真面目だったのが強調されてるけど誠実で
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.5

2大国の争いが原因で荒廃した世界でガソリンを求めて走るマックスは製油基地の人々と暴走族の争いに巻き込まれていく。

徐々に自分のイメージ上のマッドマックスに近づいてきた。最高にマッドでガソリン臭いカー
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.4

フュリオサに向けて鑑賞
怒りのデスロードから入ったから治安が悪いにしても思ったより現代社会の形で驚いた。マックスから全てを奪った暴走族への復讐劇にしては復讐パートが短く感じた。(全体で94分にしてもも
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運び屋(2018年製作の映画)

3.9

麻薬カルテルの運び屋を務めるのはまさかの87歳の孤独な老人

前科なし違反なしのおじいちゃんがお金目当てで運んでたのが実は麻薬とのことだけど、あそこまで怪しい雰囲気出てたらそれはまぁ......。割と
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.6

長年隠蔽されてきた神父による性的虐待を追う記者たち。

生まれた時から信仰し、通っていた教会が犯罪を隠蔽してたと知ってしまった日にはもう何を信じていいのやら。カトリック教会の権力が思ってたよりも巨大で
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プロメア(2019年製作の映画)

3.7

TRIGGER制作で暑苦しさ全開のいかにもアニメらしいアニメしてて堪らん!
平面の画と立体的な場面の使い分けが上手すぎる。ロボあり友情あり特殊能力ありでとにかく色んな要素を詰め込んだアニメ。火を操れる
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関心領域(2023年製作の映画)

3.8

アウシュヴィッツ強制収容所の隣でのどかに暮らす所長とその家族。

テーマのインパクトがまず抜群で気になってた。人は無関心なことに対してここまで残忍になれるのだと見せつけるようなグロさ。映像だけ見たらの
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バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~(2021年製作の映画)

3.4

富士山麓にある脇役的な撮影所・バイプレウッドを舞台に名脇役がこれでもかという程登場

ぶっちゃけストーリーはオマケで軽い感じでひたすら役者を楽しめる映画だった。(ドラマ版も観てみたい)
これだけ豪華
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.8

前作から3年、仁正会と尾谷組の手打ちに納得していない男上林の出所によって日岡が築いた一時の平穏は崩される。

前作ラストからより一層狼のジッポが似合う男になった日岡の成長ぶり。前作よりもアクションと人
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.1

かつて広島で抗争を繰り広げた仁正会系列五十子会と尾谷組。抗争は尾谷組組長の逮捕で決着したが、五十子傘下の加古村組と尾谷組残党は未だ対立中。同時期に行方不明になった金融社員に加古村組が深く関わってると睨>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.0

そういえばBrotherでも死に場所探してたな〜と思いつつ視聴したけど作中主人公に漂う何だかもう疲れた感じが一段と強かった。

ストーリー自体は抗争の加勢をしに来た沖縄で巻き起こるヤクザ映画の王道のよ
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リベリオン(2002年製作の映画)

3.2

感情を持つことが罪とされる世界といういかにもなディストピアで反乱者を取り締まる主人公ジョン・プレストン

ガン・カタの小さい頃空想したようなロマンが詰まりきった感じ。ヘルメットが銃弾で砕け散る描写が良
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.0

かつて濡れ衣を着せられ彦根藩を追われた浪人が亡き妻の仇を討つ旅に。

因縁の仇を追い、なおかつ源兵衛から50両くすねた嫌疑を晴らす二重でストーリーが展開。武士とはいえそこまで潔白に拘るか......と
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.3

異国の地で惹かれあった2人の淡いロマンス

故郷から遠く離れた国で疎外感を抱える2人が惹かれ合うシンプルなストーリーだけどカメラワークとか作品の雰囲気が良かった。
英語が伝わらないかつ文化的なギャップ
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ミッドナイト・ガイズ(2012年製作の映画)

3.1

ギャングボスの息子を殺した罪で28年間服役し、ようやく出所した主人公×彼を出迎えつつもある命令を抱える親友のドク

まさにおじいちゃんの青春映画。言い回しが過剰なほどに映画って感じだった。
キャスト
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.8

ある日突然、兵隊が30年後の未来から現れてから人類は遠くない未来に起こる謎の生命体との戦争に巻き込まれることに。

ツッコミどころ満載だったけどしっかりSFパニックしてて面白かった。時空を飛び越える技
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ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

4.0

保釈金融に雇われた賞金稼ぎ×ギャングの金を横領した会計士のアメリカ横断ロードムービー

保釈金融を全く知らなかったけど保釈金の立て替え業者みたいな感じかな。その返済をバックれて金融からも組織からも追わ
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MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

3.2

凄腕殺し屋がアルツハイマーを発症し引退......と上手くは行かず、あることを機に黒幕組織に報復。

終始ツッコミどころは多かったもののサプレッサー付きの拳銃を構えるリーアム・ニーソンはやはりかっこい
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インソムニア(2002年製作の映画)

3.6

堕ちた刑事と少女殺害の犯罪者が法の外で繰り広げる駆け引き

日が経つにつれて、目に見えて様子がおかしくなる主人公をアル・パチーノが見事に演じきってて凄かった。罪の意識と沈むことの無い日の眩しさを重ね合
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BROTHER(2000年製作の映画)

3.7

身分を偽造し海を渡っても行く果ては裏社会。

完全アウェーな土地で組の勢力をどんどん伸ばす山本の手腕。個人的に作品よりも先に「ファッキンジャップくらい分かるよバカ野郎」を知ってその台詞の強烈さに痺れた
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.0

少年と中年チンピラの母探しの旅

笑いと切なさに時々エモーショナルな雰囲気が混じって良かった。久石譲のsummerは今まではよく聞く曲程度の認識だったのが、今作でその名曲っぷりを実感。今までは菊次郎に
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.6

ルーヴルに眠る最も黒い絵が張り巡らす呪縛

ドラマから引き続き作中通して奇妙な雰囲気が漂ってて良かった。実写露伴は原作の根本的な部分はそのままにしつつ、漫画的な部分に変に寄せないから存在が自然に見えて
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

4.2

カラー版と白黒版で2度美味しい

カラーに比べて特撮感があるし時代設定が終戦直後なのもあって所々が当時の資料映像感あって良い!
白黒だと全体的な質感の表現に限界がある分、CGのゴジラがカラーよりも馴染
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

これとゴジラ観るためにアマプラ加入したと言っても過言ではない......はず!
ベン・アフレック×マット・デイモンで期待値爆上がり。

エア・ジョーダン誕生の物語ということでロマンが詰まってて良かった
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複製された男(2013年製作の映画)

3.2

大学で講師をしているアダムはある日自分と瓜二つの俳優を見つけ、彼の素性を追うことに。

難しいし結局どういうことなのか分からなかった......。これは現実世界じゃなくてアダムの内の精神を象徴的にした
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ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

4.0

香港警察のチェンvs麻薬の密輸組織、組織の美人秘書を検察側の証人として護衛するも、同僚殺しの濡れ衣を着せられて......というストーリーは一旦置いといて、とにかくカンフーアクションが最高だった!>>続きを読む