calroさんの映画レビュー・感想・評価

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ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.8

14年前の裁判における弁護士サムに恨みを持つマックスが執拗に迫っていくスリリングな展開と、なんといってもロバート・デ・ニーロのいかれた陽気さと、執拗に迫りつつ徐々に家族に近づいていく恐怖感は見事。ジュ>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.2

21歳になった時に突如父から知らされるタイムトラベルによって過去に戻ることができるようになったティムの人間味にじっくりと向き合う展開は見事。SFっぽさはほぼほぼなくて、真正面から家族と向き合っていく愛>>続きを読む

ヴァルハラ 神々の戦い(2019年製作の映画)

2.8

神々の地ヴァルハラに召使として招き入れられる人間の兄妹が巻き込まれる終末の日ラグナロクの戦いと、北欧神話の王道的な設定もありながら、壮大でも派手な展開でもない落ち着いた北欧映画らしいファンタジーとして>>続きを読む

アメリカン・ヒーロー(2015年製作の映画)

3.2

酒と薬と女に目がないベタなだめオヤジが持つ大したことない能力と、それでもどうしても息子に会いたいし、息子に迫る危険はなんとかしてあげたいしで、友人の助けを借りながらなんとかやる気だして立ち上がろうとす>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

4.0

少女が訪れた遊園地で迷い込むミラーハウスで出会う奇妙な後ろ姿と、ジョーダン・ピールらしい圧倒的な不穏さと忍び寄ってくる恐怖と、臨界点から一気に暴走するスリリングな展開は見事。社会に潜む表と裏を独特の世>>続きを読む

マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.7

シリーズ2作目。荒廃した近未来で貴重なエネルギーのガソリンを巡り石油精製所を襲う暴走族と対峙するマックスの何とも言えない生き様と、決してヒロイックな展開なわけではないけど、それでも残虐な暴走族に真正面>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.4

怪物の仮面をかぶった殺人鬼に狙われ、殺人事件を追う中で自身の知らない隠された真相に迫っていくスリリングな展開と、個性的なキャラクターと、謎が謎を呼ぶ展開は見事。コンパクトな展開だけに、原作のじっくり真>>続きを読む

人狼ゲーム デスゲームの運営人(2020年製作の映画)

3.0

シンプルなデスゲームの人狼ゲームものに加え、運営側とその策略と、参加者との関係性を見せていく斬新な展開が新鮮。デスゲームならではの緊迫感と人狼ならではの探り合いとスリリングな騙し合いがちゃんとヒリヒリ>>続きを読む

シグナル(2014年製作の映画)

3.2

突如凄腕のハッカーに狙われ、逆に居場所を突き止めて、犯人を追い詰めようとするけど、気が付いた時には怪しい病院に閉じ込められ、意味も分からず、説明もされず、理性を失っていく。若者らしい無鉄砲さとイケイケ>>続きを読む

アイ,ロボット(2004年製作の映画)

3.6

人型ロボットが日常的に活動している世界で、ロボット工学の権威が自殺によって、ロボット嫌いのスプーナー刑事が巻き込まれていくSFらしい世界観と、ロボット三原則が破られ、問われるロボットの意志に迫っていき>>続きを読む

アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

3.6

荒廃したニューヨークで一人生き抜く科学者が圧倒的な孤独な世界で一人ワクチンの開発していく圧倒的ウィル・スミスな展開と、それでも全く飽きさせない展開で、愛犬サムとの関係性と、感染者との壮絶なアクションと>>続きを読む

ピンクパンサー2(2009年製作の映画)

3.4

リメイク2作目。まあもはや安定の相変わらずのドタバタコメディで、やたら豪華なキャストと、安定のジャン・レノの表情と、豪快でぶっ飛んだ展開がちゃんと魅力的。クルーゾー警部の容赦のない豪快さと有能さの異様>>続きを読む

ピンクパンサー(2006年製作の映画)

3.4

リメイク1作目。ピーター・セラーズのクルーゾー警部のリメイク。相変わらずの軽妙な大胆さとコミカルさのとドタバタコメディの安定感と、ちゃんとピンクパンサーを追う展開なのもうれしい。ジャン・レノの立ち回り>>続きを読む

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.0

1人で旅をする女性アミと現地の高校生ジミーの交流と、王道の青春ものとしての圧倒的な爽やかさと瑞々しさとその絶妙な距離感と、ジミーの驚くほどキュートな感情が素晴らしい。18年後にアミを探して日本を旅する>>続きを読む

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.9

リブート4作目。リブート3作にしてシーザーの物語の終焉から300年の月日を経て新たにノアの物語の始まり。神格化されながらも忘れ去られ利用されるシーザーの物語の中でなお息づくシーザーの意志を継ぐ新たな物>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.0

シリーズ3作目。もはや安定のロバート・マッコールと、突如始まるワイナリーでの9秒間で引きずり込まれる圧巻の展開と、自らの行いに自問自答しながらも鮮やかに仕事をこなすスマートさと、街の人々との何気ない日>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.1

シリーズ2作目。アルバイトで殺し屋をしながら協会の正規の殺し屋になろうと奮闘する兄弟と、迎え撃つちさまひの相変わらずの生活力の全くない二人の日常と、兄弟との対比と、軽快な掛け合いと擦り付け合いと、前作>>続きを読む

デスノート Light up the NEW world(2016年製作の映画)

3.0

二部作の続編。かつての物語から10年後世界に存在可能な6冊のデスノートを巡る物語。所有者を巡る巧妙な頭脳戦もありつつも、豪快な展開で、東出昌大、池松壮亮、菅田将暉の顔ぶれは魅力的だけど、藤原竜也と松山>>続きを読む

L change the WorLd(2008年製作の映画)

3.0

デスノートスピンオフ作品。ライトとLの物語の裏で行われたLの最期の物語。Lならではの巧妙な頭脳戦かと思いきや、まさかのパンデミックもので、もはやなんのスピンオフかよくわからないけど、ウイルスとワクチン>>続きを読む

DEATH NOTE デスノート the Last name(2006年製作の映画)

3.7

二部作後編。前作のライトとLの巧妙な展開から第二のキラの出現によって一気にきな臭くなっていく展開と、それすらも利用して予想を裏切る豪快で緻密な展開に引き込まれる。どちらにも振れていける綱渡り的でスリリ>>続きを読む

DEATH NOTE デスノート(2006年製作の映画)

3.7

二部作前編。名前を書くことで人を殺せる死神のノートを拾った真面目で優秀な青年が犯罪者への裁きを下していくストーリーの安定感は抜群だし、ライトとLの聡明なキャラクターと、藤原竜也と松山ケンイチの鬼気迫る>>続きを読む

MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

3.4

凄腕の殺し屋がアルツハイマー症を発症し、引退を決意しながらもそれでも抜けられずに何とか仕事をこなそうとする中で出会うターゲットの少女を巡る残酷な展開と、老いてなお凄腕の殺し屋のリーアム・ニーソンが味わ>>続きを読む

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.8

オーストラリアで起こった無差別銃乱射事件ポート・アーサー事件の犯人の半生と事件までを淡々と描く生々しい等身大の犯人の生き様は圧巻。繊細で難解で複雑な犯人の心情を演じるケイレブ・ランドリー・ジョーンズに>>続きを読む

マーベラス(2021年製作の映画)

3.4

復讐に燃えるマギー・Qと、老いた師匠のサミュエル・L・ジャクソンと、迎え撃つマイケル・キートンと錚々たるキャストの派手な展開は間違いない。かつての少女の覚悟と、暗殺者たる生き様は見事だけど、どうせなら>>続きを読む

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.9

白人至上主義者が三人の娘を持つ一人の女性と出会い、自らの行いを疑い、壮絶な現実を前に、転向を決意する壮絶さと後悔と覚悟は見事。自らの過去を向き合う現実はあまりにも残酷であるが、ブライオンの過剰な暴力性>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.2

黒人を嫌う白人の父親の行動を巡る残酷な結末に至る短編。驚くほどストレートで、衝撃的でありながら引きずり込まれるコンパクトな展開と、短編でありながらその完成度は見事。それぞれの少年の存在感と、それぞれの>>続きを読む

レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.9

怪我を負ったバレリーナが一流のスパイとして成長する様と、スパイものらしい圧倒的な心理戦の迫力と緊迫感と、なんといってもジェニファー・ローレンスの引きずり込まれるような美貌と圧巻の覚悟は素晴らしい。終始>>続きを読む

ブライト(2017年製作の映画)

3.4

人間とオークの警察官が巻き込まれていく謎の少女と魔法のワンドを巡るダークファンタジー。意外と丁寧に世界観とその種族の関係性を説明してくれる展開だけど、徐々に広がり続け増え続ける要素についていくのがやっ>>続きを読む

ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.7

ゲリラ組織の支配する島に不時着する飛行機と島からの脱出を試みるサバイバルアクション。落雷によって突如迫られる墜落の危機に瀕する飛行機内の緊迫感と、不時着してからの迫りくる緊迫感と、基調として気丈に振る>>続きを読む

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.5

田舎町の売れないバンド仲間とはめを外した末の過ちと、ディックの死の真相に迫るスリリングでありながら緊迫した展開と、良くも悪くも田舎町らしい距離感故の残酷さと、バカなジークの真剣さとダークコメディらしい>>続きを読む

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.6

池井戸潤原作らしい100万円の紛失事件を発端に巻き起こる不正への追及とその波乱で豪快で狡猾で、それでいて軽快でスリリングな展開に引き込まれる。とにかく豪華な錚々たるキャストとその重厚感と安定感は抜群だ>>続きを読む

ACCA13区監察課 Regards(2020年製作の映画)

4.0

アニメの後日談的な。派手な展開はないけど、ジーン、ロッタ、ニーノの相変わらずの関係性と、やたら完成度の高いそれぞれのキャラクターの魅力にちゃんと引き込まれるし、相変わらずコンパクトでスマートな流れるよ>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.6

退役軍人向けの診療所のバートのもとに預けられた死体の真相を探るべく急展開で巻き込まれていく軽妙な展開と、なんとも豪華なキャストの魅力的なキャラクターの魅力と、畳みかける展開は魅力的。バート、ハロルド、>>続きを読む

ハンコック(2008年製作の映画)

3.6

超人的なパワーを持つスーパーヒーローがやんちゃなお兄ちゃんだからめちゃめちゃちゃんと人助けするのにめちゃめちゃみんなに迷惑がられる斬新さと、なんだかんだ素行が悪いだけでちゃんと人助けしてるのがかわいい>>続きを読む

マイル22(2018年製作の映画)

3.4

CIAの特殊部隊による大使館から空港までの22マイルの要人警護で、コンパクトで性急な展開ではあるけど、次々に迫りくる軽快な派手なアクションの数々は見事だし、正直細かいところはついていけてない気がするけ>>続きを読む

サラリーマン・バトル・ロワイアル(2016年製作の映画)

3.1

社内で突如始まる殺し合いという何ともざっくばらんな展開と、理解できない状況の中で突如殺される圧倒的理不尽さへの混乱から暴走と覚悟へのスムーズで王道な展開に安定感すらあるし、以外とテンポがいいし、だらだ>>続きを読む

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