クリストフォルーさんのドラマレビュー・感想・評価 - 2ページ目

クリストフォルー

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功名が辻(2006年製作のドラマ)

4.1

トレンディ大河と評された『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』と、時代背景や登場人物が被って損しているが、本作では、キャスティングの豪華さはもとより、よくも悪くも大河らしい趣きに戻した感じだ。
前半の山場『
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あまちゃん(2013年製作のドラマ)

5.0

最初の放送時は、連日の連続鑑賞が出来なかった分をシナリオ本で補完していたが、一週間分のイッキ観が可能になって、クドカン的な重層構造のドラマ展開の凄さに、あらためて目を見張るばかり。ヒロイン・アキ(とユ>>続きを読む

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グレースの履歴(2023年製作のドラマ)

4.5

前半4話目で、亡妻がグレースと呼んでいた愛車エスハチ(ホンダ・S800)自体の履歴(最初の所有者)が明らかにされる。こういう虚実皮膜は、物語好きというより車好きの夢想だな。

原作を未読で視聴していた
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眩(くらら)~北斎の娘~(2017年製作のドラマ)

4.1

葛飾北斎とその娘・栄(葛飾応為)を題材にした作品は、これまでいくつか観てきたが、『篤姫』つながりのキャスティングで、逆に、ここまでねばっこく描かれたドラマを見せられるとは予想外だった。長塚京三と伍して>>続きを読む

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らんまん(2023年製作のドラマ)

4.1

ディーン様と慶子さま、そして名子役たちのちからで、初週はどうにか乗り切れた感じだが、御維新を越えて、主人公・万太郎が植物学にまい進するという物語だけでは、当然半年は持たないわけで…。
そこで、もうひと
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男女7人秋物語(1987年製作のドラマ)

4.5

TBS『金八』シリーズなどの演出で知られる生野慈朗氏だが、私の忘れがたい一作は、この『秋物語』だ。リアルタイムで視聴していたときは、まさか、最終回であんなに泣かされるなんて思ってもいなかった。放送時は>>続きを読む

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うたの家〜歌人・河野裕子とその家族〜(2012年製作のドラマ)

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2022年の「あの胸が岬のように遠かった ~河野裕子と生きた青春~」との繋がりから、本作とドキュメンタリー「ほんたうに俺でよかつたのか(2022)」 の存在を知った。

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舞いあがれ!(2022年製作のドラマ)

4.1

オープニングのback number(清水依与吏)の鬱陶しい歌声に耐えつつ、東大阪(ほぼ地元)がメイン舞台ということで、半年間を見通した。
悪くすると福原遥ありきの作りになるところを、ヒロインを多様な
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35歳の少女(2020年製作のドラマ)

3.9

同じ日テレだと、あの怪作『THE LAST COP/ラストコップ』みたいな設定なので困るが、どちらかというと、20年ほど前の黒沢清監督の映画「ニンゲン合格」に近い。
あの朝ドラにファンタジーを持ち込ん
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おいしい給食(2019年製作のドラマ)

3.8

UHF局のヘビロテ放映を『孤独のグルメ』並みに視聴しているが、けっこう見飽きないのは、もちろん“市原隼人劇場”のおかげもある。しかし、このドラマは、けしていい思い出ばかりではない“昭和の小学校給食”が>>続きを読む

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殴る女(1998年製作のドラマ)

4.0

フジテレビから和久井映見への“功労賞”的なドラマという気がするが、この次あたりから、“主演女優”という冠が取れて、名共演者・実力派脇役のポジションに進み、俳優生命を延ばせたわけだ。可愛らしさを、ウリで>>続きを読む

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雪国 -SNOW COUNTRY-(2022年製作のドラマ)

4.3

川端康成の小説群は、映像化作品も多く、ノーベル文学賞受賞の冠もあって、何作かは目を通しているが、『雪国』は、あまり熟読していなかった。
映画も、最初期の豊田四郎版を除けば、それほど記憶に残っていない。
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蛇のひと(2010年製作のドラマ)

4.0

貫井徳郎を思わせる、いわゆる“イヤミス”的なストーリーだが、WOWOW制作だけに、キャスティングの妙味が味わえる。森淳一監督の手腕が、ここでも確かめられた。
後半の義太夫(浄瑠璃語り)界のエピソードは
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霊媒探偵・城塚翡翠(2022年製作のドラマ)

3.8

原作は知らなかったが、以前に、石原さとみ主演の『霊能力者 小田霧響子の嘘』なんてのもあったし、大前提は怪しんでいた。
清原 果耶のメンヘラ女子ぶりは、フリであっても見ものだったし、巻き込まれ型の立ち位
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初恋の悪魔(2022年製作のドラマ)

4.6

元々、集ってもワチャワチャしないキャラの4人(遣都、太賀、茉優、祐)が、距離感を保ったまま纏まらざるを得ない状況(事件捜査)を仕掛けに、
それぞれが、かけがいのない存在との向き合い方を手繰り寄せてゆく
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どうする家康(2023年製作のドラマ)

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『平清盛』で懲りたのか、のっけから、寺島しのぶのナレーションで悪ぶれることなく盛っているくらいだから、時代考証はさておいても、韓流時代劇ばりに“見栄え優先”で通すつもりらしい。『江〜姫たちの戦国〜』の>>続きを読む

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警視庁アウトサイダー(2023年製作のドラマ)

4.2

原作は未読なのだが、ドラマは演出が木村ひさしなせいか、『捜査一課長』よりも、TBSの『99.9-刑事専門弁護士-』に寄ってる感じ。でも、キャスティングも好いし、ハマって観ている。
刑事ドラマとしては、
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記憶捜査3~新宿東署事件ファイル~(2022年製作のドラマ)

4.1

2シーズンとスペシャル2作で定着させたルーティーンを、今回はところどころで崩しながら、鬼塚と咲、鬼塚と啓太郎、咲と匠の関係性を進展させるという、謎解きとは別のドラマ展開を並立させ、最終回で一応の大団円>>続きを読む

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記憶捜査2~新宿東署事件ファイル~(2020年製作のドラマ)

4.0

脚本の桜井武晴が『相棒』シリーズなどで培ったノウハウを投入して、見事シリーズ化へ導いた『記憶捜査』。主役の鬼塚一路(北大路)はじめ、遠山咲(萌音)、神啓太郎(風間)、栗田(石黒)、木地本(余)などのレ>>続きを読む

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妹よ(1994年製作のドラマ)

4.2

リアタイで観ていたときは、すでに演技力の評価も高い和久井映見が演じるには、こんなあからさまな”シンデレラストーリー”では役不足だったのだが、連ドラの主演を重ねることで、より大衆的な人気を確立しようとい>>続きを読む

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ひらり(1992年製作のドラマ)

4.1

前年の大林映画「ふたり」の北尾実加役を好演した石田ひかりが、その余勢を駆うように、さらなる個性的な妹キャラに挑んだのが、この朝ドラの藪沢ひらり役だった。朝ドラでは、”兄弟姉妹”が重要なファクターになる>>続きを読む

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World On Fire(2019年製作のドラマ)

3.8

BBCのドラマだけに、1980年代アメリカ制作の『戦争の嵐』『戦争と追憶』のような派手な大作感は無いが、登場人物それぞれにじっくりとフォーカスを当てて、歴史の手触りを感じさせてくれそうだ。続きが愉しみ>>続きを読む

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忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段(2021年製作のドラマ)

4.2

『スローな武士にしてくれ(2019)』以降、源孝志(脚本・演出)作品から目が離せなくなっている。『令和元年版 怪談牡丹燈籠』も好かったが、本作は、まさに“虚実皮膜”の域を極めようとした感があり、いま、>>続きを読む

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あさが来た(2015年製作のドラマ)

4.3

山本彩の歌声で始まるテーマ曲も耳に馴染み、朝のひと時を愉しんだドラマ。ヒロイン・あさ(波瑠)の成長も見どころだったが、困難な人生を予感させる姉・はつに宮崎あおいを配したことが、視聴者が安心してドラマに>>続きを読む

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ちむどんどんスペシャル(2022年製作のドラマ)

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本編と同時並行で撮っていたようで、スピンオフとは思えない、主要キャスト盛りだくさんの登場シーンは嬉しい。歌子編の子役や賢秀編の筧美和子に違和感がないのは、同時撮影の良いところかな。案外にきちんとして丁>>続きを読む

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妻、小学生になる。(2022年製作のドラマ)

4.5

第1話があまりの神回で、2話目からが不安になったくらいだが、ドラマのTBSを裏切らない展開だった。優河の主題歌も泣かしてくれたが、パスカルズのBGMが、これまたハマッていた。
亡くなった妻役のゆり子さ
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Dr.コトー診療所(2003年製作のドラマ)

4.2

配信のおかげで、放送局にカットされていない、エンディング曲込みの完全版が観られるのがありがたい。
まだ美女化する前の、ラフな柴咲コウが好い。この当時の伊藤歩は橋本環奈に見えますなぁ。
鬼籍に入られた方
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東京ラブストーリー(1991年製作のドラマ)

4.4

バブル時代への懐古もあるが、なにより、この世界にある“好き”のあらゆる伝え方を教えてくれたドラマだった。コクる勇気ももらったかな。

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インビジブル(2022年製作のドラマ)

2.5

世界で暗躍する“不可知の凶悪犯罪者=クリミナルズ”と、依頼に応じて彼らを操る“犯罪コーディネーター=インビジブル”が存在する。悪くない設定ではあったが…
『SPEC(スペック)』のように、特異な犯罪(
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ちむどんどん(2021年製作のドラマ)

1.5

今さら野暮ったいことは承知の上で、この朝ドラのレビューを上げる気になったのは、脚本(メインライター?)の羽原大介氏が“沖縄通”とされているのと、『物語を“ゆいまーる”の視点から見る』という考察(「#ち>>続きを読む

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ガリレオ 禁断の魔術(2022年製作のドラマ)

4.0

昨年撮影していたとはいえ、予想外のタイムリーな事件設定だからこそ、“禁断”にせず、よくぞ放映してくれたと思う。
シリーズでは背後に押しやられていた湯川と草薙の関係性もよく分かり、
新木優子、森七菜、朝
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世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作のドラマ)

4.5

原作は未読だったが、先の映画版が巧い構成だったので、キャストには期待せずに観始めた。緒形直人と(『赤い疑惑』『赤い衝撃』の)三浦友和なんてあざといキャスティングをものともしない、綾瀬はるかのあざやかな>>続きを読む

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ガリレオXX 内海薫最後の事件 愚弄ぶ(2013年製作のドラマ)

3.9

テレビドラマ化のために生み出された“女刑事・内海薫”だけれど、湯川先生の添え物じゃなく、『アンフェア』の雪平や『ストロベリーナイト』の姫川に負けないデカ魂の持ち主として、オリジナルエピソードで描かれた>>続きを読む

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記憶捜査スペシャル2~新宿東署事件ファイル~(2022年製作のドラマ)

4.0

夏直前の突然の放映で、大慌てで録画予約。レギュラーキャストも顔を揃えていて、それだけで嬉しい。シーズン1&2で確立されたルーティンな展開を、キャスト陣も愉しんでいるのが分かるし、新人キャストも加えられ>>続きを読む

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ガリレオ(第1シーズン)(2007年製作のドラマ)

4.5

地上波の再放送で、エンディング曲はじめ、ぶつぶつカットされたものを見せられる時代には、配信での鑑賞が一番ですな。
第1話で、ワンシーンだけの端役でムロツヨシとコウちゃんが共演してるのにも、時の流れを感
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記憶捜査〜新宿東署事件ファイル〜(2019年製作のドラマ)

4.0

“新宿”を舞台にした刑事・警察ドラマや映画は、昭和の御世から数知れず作られているのだが、東京人でもないワタシが新宿に魅かれたきっかけは、大衆小説の達人・藤原審爾の『新宿警察シリーズ』と、そのドラマ化作>>続きを読む

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