takaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.5

初カウリスマキ
引退してたのも知らなかったけどめちゃめちゃ良かった! 

若くない男女のすれ違いをレトロ調に描いたゆる〜い作品でブレッソン、小津、チャップリンに捧げたとのこと
独特な"間"とユーモアが
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.0

スタッフロールは先に見せるスタイル
2分割画面で夫と妻をそれぞれ捕らえ、時には交差させる見せ方が上手かった

ギャスパー・ノエが老夫婦を題材に泣かせようと作った、ハネケの「愛、アムール」的位置付けの作
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Zorn Ⅲ (2018-2022)(2022年製作の映画)

5.0

今作は主に、ソプラノ歌手バーバラとピアニスト、ステファンのステージ本番までの軌跡で、このシリーズで一番ミュージシャン目線かつドラマティック

やはり自信は大事で凄まじい声量による空気振動が半端ない
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Zorn Ⅱ (2016-2018)(2018年製作の映画)

5.0

こちらもプライベートなことは触れず音楽のみ

ジョン自身の言葉が並び一つ一つが重い
対極なことを実践してきたアウトサイダーであるジョンでも認められたり愛されたいと願う
意外に感じるが、ごく素直なこの言
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四月(1962年製作の映画)

4.2

この日は、落葉〜歌うつぐみ〜四月の順で鑑賞
全て音楽が作品に溶け込んでいたが今作は断トツでイオセリアーニ監督の音楽家の側面が強く現れていたと思う

効果音があらゆる楽器で表現されていて、新妻の足音が柔
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歌うつぐみがおりました(1970年製作の映画)

3.9

これもガーマルチョバ連呼w
更にトランクケースとコンボで吹き出しそうに笑

こちらは時間に追われる男ギアの話
オーケストラでは最初と最後にしか出番がないティンパニ奏者が途中で抜け出し大忙し
元々顔が広
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落葉(1966年製作の映画)

3.8

冒頭ワイン発祥地らしい昔ながらの製法がドキュメンタリータッチで映され、一転1人の青年がワイン工場で働き始め周りに翻弄されていく話に突入

品質を取るかノルマを優先するか
長い目で見ればやはり品質を疎か
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理想郷(2022年製作の映画)

4.0

ただの田舎vs 都会という簡単な図式じゃなかった

陰湿で胸糞
音楽は徹底してダークで、不穏なシーンでは低くドンドンと鳴り出し次に何が起きるか分からない恐怖でいっぱいになる

広大なところに住んでいる
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

ブーストサウンドが効いたOPがカッコイイ!
配信が間近なのにほぼ満席状態で嬉しくなる

The Smiths好きのスナイパーによる様々な国を跨ぐ復讐劇
自身の美学を語ったり自分に言い聞かせたりするモノ
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.5

アブノーマル(もう一つの邦題)でAnarchyな作品!
BBBB(バッドボーイバビーブルース)は超ゴキゲンだったけどCatとGは・・・
更に宗教ABCD...と続くアルファベット映画でもありました笑
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

いぶし銀が光る重厚な演技、退屈させない見事な構成、世界観に沿う迫力ある太鼓の音色を活かした音楽、何もかも素晴らしかった!

唯一の欠点は長さだが密度は濃く、実録犯罪ものなので説得力があり画と音と演技の
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Zorn (2010-2016)(2016年製作の映画)

5.0

11/26の東京作戦行ってきた

マチュー・アマルリックが撮影・録音してジョン・ゾーンを密着するシリーズ
ジョンは演奏もするが主に作曲家の面がクローズアップされていた
彼の曲をプレイするミュージシャン
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タンポポ(1985年製作の映画)

4.0

かな〜り久しぶりの鑑賞で役所広司(ノゴーン・ベキ若し!)のイントロダクションなんてあったのも全く憶えてなかった
で、映画館でのビニールガサガサ音が気になることに激しく同意
そのカレースナックを食べてる
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.7

あまり期待してなかったけど思わぬ良作
残酷描写に力が入っていて、熊と遭遇した時の対応を本気で考えたくなった

熊と関係無いところでの負傷が割りと多かった気もするがそれも良いスパイス
笑いとのバランスも
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サッチ・ホークス、サッチ・ハウンズ(2008年製作の映画)

5.0

いつのまにか追加されてたのでMark

アメリカの"ヘヴィ・ロック"を扱ったドキュメンタリー
ジャンル的には、ストーナーロック、ドゥームメタル、スラッジコア、デザートロック、サイケ、ヘヴィドローンなど
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

これはアガる!
いかにもフランス映画って感じで、挫折と再生を描いたありふれた話だけど、会話が面白く笑い多めで時々ハッとする為になる言葉まで登場
プロのダンサーによる様々なスタイルのダンスもキレッキレで
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

4.5

これは目と耳が楽しい映画!
あの時代の空気と集結したメンツによる化学反応は今でも通用する尖り具合
前衛過ぎるゆえ近未来感を醸すほか、ユーモアも溢れ出る大変美しくて面白い作品

撮影や脚本、ナレーション
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Dread Beat and Blood/ダブ・ポエット リントン・クウェシ・ジョンスン(1979年製作の映画)

4.0

「バビロン」との素晴らしいカップリング上映!
同じ監督だけあって空気感がまるで一緒で地続きな内容だった

バビロンでも描かれた"あやしい"というだけで捕まり罪をでっち上げられるという事案が頻発した時代
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Dance Craze 2 Toneの世界 スカ・ オン・ステージ!(1981年製作の映画)

4.2

素晴らしいライブ映画!
次々とバンドが入れ替わる構成
オーバーダブなどの編集があるものの臨場感満点の迫力ある映像と音響でノリノリで鑑賞できた

一番の収穫はザ・ビート
リズム隊が良すぎて演奏の切れ味が
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エチオピーク 音楽探求の旅(2017年製作の映画)

4.0

エチオピア音楽は独特な音階とリズムが特徴的で、ムーディなメロディとファンキーな曲調が大きな魅力
その音楽をどうにかして広めようとしたフランス人の男がいた
エチオピークシリーズを監修・リリースしたのもそ
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(2021年製作の映画)

4.0

写真家ジョエル=ピーター・ウィトキンの世界がストップモーションアニメに⁉︎
と思ったらやっぱり本人の名前がクレジット!
だとしたら"ホンモノ"を使った可能性が高いか

20世紀初頭の出どころ不明のアー
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.8

人体改造の究極形か
痛みを感じないのでやりたい放題w
(こういうのって痛いから意味があるのではないの?)
そして体内に新たな器官や臓器を宿す者も現れる

アートと性の行き着く先なのか、法ギリギリの公開
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マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

4.3

とても面白く、ハンナ・シグラが芯の通った女性を魅力的に演じていた

敗戦国の宿命か戦後の日本との共通点が多く、夫の帰還を待ち侘びる妻たち、進駐軍が蔓延り英語の侵食が進む様、女性が社会進出していく様子な
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.1

夫に先立たれたエミ
モロッコから来た労働者アリ
傷の舐め合いとも取れる共感から始まる、年の差、異人種、貧しい二人の恋の行方は・・

所々、ハッとするカットが訪れ、人物の絶妙な配置をほぼ静止した状態で見
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

4.0

クエンティン・タランティーノという人物と彼の8作品レザボアドッグス〜ヘイトフルエイト(トゥルーロマンスも!)までを振り返るドキュメンタリー

3部構成で断片的に作品映像を使い満遍なく紹介
それでも笑え
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キューバップ アクロス・ザ・ボーダー/Cu-Bop across the border(2018年製作の映画)

5.0

あの「キューバップ」の続編⁉︎と思ったら再編集バージョンとのこと
しかし嬉しいことにブルーレイ画質になり、制作陣の大変為になるコメンタリーと抽出されたミュージッククリップがおまけに!

詳しい内容はあ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.5

全編クライマックス!
しかも笑いどころが多くずっと面白い‼︎

難しい専門用語が出てくるが、"KEY"が鍵のシンプルなストーリー
登場人物も過去作を一通り見てれば問題無いし、何なら知らないほうが誰が味
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.2

めちゃめちゃ良い続編!(前日譚だけど)
直前に「X」をおさらいしたお陰で設定や小ネタがすんなり入ってきて終始ニヤニヤしっぱなし
Xから60年前の1918年でビビッドな色味やクレジットのフォント、音楽が
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サントメール ある被告(2022年製作の映画)

3.9

わりとありふれた事件と裁判の記録
そこには検察と弁護人のスリリングな応酬やカタルシスある結末など無く、ましてや量刑や判決結果も蚊帳の外で答えなどない曖昧なもの
裁判記録を元にしているが、実際の事件はも
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

4.0

オゾン版の「苦い涙」がかなり忠実だったことに驚く
助手が陰の主役で存在感を発揮してたことも共通

オゾン版はややコメディタッチで見易かったが、こちらは長回しを計算されたカメラワークでじっくり見せる会話
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うまれる(2021年製作の映画)

-

一種の飛び道具的作品なので評価が難しく、制作側の意図を知りたくなる

短編だけに掴みが早く直ぐに内容を理解し感情を持って行かれる
ポスターの返り血から薄々内容は分かっていたものの対象が何なのか気になっ
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ナショナル・シアター・ライブ「ライフ・オブ・パイ」(2023年製作の映画)

4.5

ナショナルシアターライブというものを初めて鑑賞
映画とのアプローチは違うものの観客を楽しませることに比重が大きくなっていて楽しく新鮮に観れた

舞台版は生還直後のパイの事情聴取から始まり過去と何度も行
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焼け石に水(2000年製作の映画)

3.9

ファスビンダー×オゾン

「苦い涙」同様、何を見せられてるんだろうってなる笑

会話中心だけど深い話はあんま聞きたくないw
オッサンと若い男、イケオジとイケメンで余計生々しくてキスとかも見てらんないが
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苦い涙(2022年製作の映画)

3.8

途中まで、何を見せられてるんだろう・・てなる笑

映画監督ピーター(40歳設定にビビる)と付き人カールのコントじみた導入から引き込まれる
友人で女優のシドニーが連れてきた青年アミールとのご対面でピータ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

高評価のレビューに惹かれて鑑賞
噂通り、余白ありまくりの行間を読むタイプ
バカンスの平坦な日常なのだが、凝ったカメラワークと所々サブリミナルなフラッシュ映像などで飽きさせない作り

11歳の娘ソフィと
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.8

手汗、足汗が止まらない💦

ワンシチュエーションスリラーの新しい形でこれは大きなスクリーンで観たかった・・
あんな細い600メートルの鉄塔が物理的に存在出来るのか謎だけど、十分リアルでめちゃくちゃ怖い
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