品川巻さんの映画レビュー・感想・評価

品川巻

品川巻

殺し屋1(2001年製作の映画)

4.4

低評価ばかりだったので身構えて観てみたけど、個人的に絶対観たかったシーンも全部入っていて原作ファンとしても満足だった。

ハリウッドで初仕事をした浅野忠信は当初全く相手にされなかったのに、あの「カキハ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

【オダジョーの「ラーメン食べる?」は完全に黒です】

単館系映画(『希望のかなた』)を観ながら冷めた目をしてるのも、自己啓発本を立ち読みし出すのも、暗闇の中でパズドラをやるようになるのも、すべて「文化
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

3.6

栄光から転落すると、美学が虚勢に変わってしまう皮肉。エルヴィラはやっぱりみんな好きになっちゃうよね。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.4

ネタバレも何も見ずに観たのでオチに純粋に驚いた
若気の至りを有耶無耶にしてきた俗物的な男女、そして秩序のない現代にドロップキック

怪物(2023年製作の映画)

4.3

二人だけで作り上げたと思っていた神聖な領域は、実は多くの他者による介入や迫害が起因となっていて、主人公の少年たちも群像劇の構成員にすぎなかったという事実を画面越しに突きつけられる。同じテーマではあるけ>>続きを読む

踊ってミタ(2020年製作の映画)

3.5

とにかくアンメットで綾野先生推しになった人にもダンスシーンを観てほしい。私は誇張なしで50回くらい観た。

あと加藤小夏さんの顔が好きすぎる。

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

2.3

因習村の慣わし、不気味な村人、奇妙な儀式のようなお馴染みの設定ではあるけど、「そこに棲みつく人物に物理的に襲われる」怖さではなくて、「慣習に飲み込まれる」怖さという意味では、ミッドサマーっぽくてガンニ>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

3.0

人生初スターウォーズ(去年鑑賞)。フォース、ジェダイ、シスが人名ではないことは分かった。
あの2人の年齢差に面食らってから記憶がない。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

かなり好きな画質でかなり好みではないストーリー(中盤まで)と描写を観ることになり、素直に楽しむのが正直苦痛だった...
一旦女性を下げては上げるこの感じ、賞レースに強そうな作品だなという印象。ラストだ
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緋色の街/スカーレット・ストリート(1945年製作の映画)

4.3

ラング『飾窓の女』とほぼ同じ布陣だけど、現実なのに悪夢のような畳みかけのあるラストも込みで、こっちの方が好き。「どんな作品か」じゃなくて「誰が描いたか」が重要視されるのは今も変わらない。

男はつらいよ 寅次郎純情詩集(1976年製作の映画)

4.2

切ない......
「何屋さんがいいかな」って話してる時間が永遠に続けばよかったのに

ハンガー(1983年製作の映画)

3.0

カトリーヌ・ドヌーヴ×デヴィッド・ボウイの共演。映像自体は完全にゴス調で、バウハウスの長編PVと言われてもおかしくない。
設定は『ぼくのエリ』にも通ずるところがあり、ラストの元カレ(&元カノ?)たちの
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.3

リンダリンダリンダの山下敦弘ファンにはありがたいこの清涼感...... 🎤エンドロールの後が微笑ましい。(最初気づかなかった)
青年の声変わりと卒業前最後の合唱コンという刹那性が、重くなり過ぎずに描か
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

4.3

くるしい。母親の気遣いの方向が残酷すぎる......今なら2人はもっと生きやすかったのに、と堂々と言える時代にしたい。
イタリアの映画でトトとアルフレッドという名前が出てきたらどうしてもそっちを意識し
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何者(2016年製作の映画)

3.5

フリーペーパー。OB訪問。ホストファミリー。手作り名刺。バンドサークル。ボランティア。自称クリエイターの彼氏。学生演劇のブログ。グループディスカッション。学祭の実行委員。フレッドペリー。エリア総合職。

息子の面影(2020年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

お母さんがめちゃくちゃ頑張って息子を探す話。
衝撃のオチという売り文句だったけど、読めてしまった......

仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

3.3

ビビリなので、親友と談笑しながらじゃないと観られなかった。恐怖と悲しみが同時に来て感情が迷子。
不可解な水漏れには注意した方がいい。

みぽりん(2019年製作の映画)

1.8

地下アイドルとパワハラボイストレーナーが山奥で戦う話。ラストのカオス展開まではほぼミザリー。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.7

ラスト15分くらいで号泣に号泣を重ね、最後にタイトルが浮かび上がる頃には憔悴しきっていた...役所さんが好きすぎて、最近は役所さんが笑ってるだけで泣けてくるし(末期)、この世に日本人として生まれてきて>>続きを読む

小さき麦の花(2022年製作の映画)

4.4

家族の厄介者同士だった2人が結婚し、実直で献身的な生活を営んでいる姿を見届けてからの、あの温かい題名の回収に胸がつまる。
最後に田植えをしているシーンとダンボールの照明の中でひよこが孵化するシーンが好
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.8

外国人に好きな映画監督を聞くとみんなクリストファー・ノーランと答えるので、SFというだけで敬遠していた今作を観てみた。
音声だけで地球にいる子どもたちの成長を分からせるのは辛いし、ビデオメッセージのシ
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.7

書くと過去になるから、"自分の小説にあなたを書かない"ということが愛情表現

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.3

主人公と同い年になったので記念に観てみた。ひょっこりひょうたん島の歌詞が刺さる。

主人公が田舎で真似事の農作業をしてみるも、"厳しさも知らずに「いいところですね」を連発した自分が恥ずかしかった"と振
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海洋天堂(2010年製作の映画)

3.7

大スター、ジェット・リーがギャラ無しで出演した作品。これを観ると、人に頼らないことが子育ての正解とは限らないのかなと思えてくる。

雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

4.2

田舎で少年が走ってるだけで泣ける。サバカンと比較しちゃうけど、いい映画。圧倒的に隆造推し。

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.8

与えた方がエゴだと思っていても、受け取った相手が愛だと思えばそれはエゴじゃないらしい

恋におちて(1984年製作の映画)

3.0

ロケ地のRizzoli Bookstoreに行ってきたので観てみた。デニーロと喧嘩してる時の奥さんのセリフが余りにも気の毒。

野いちご(1957年製作の映画)

5.0

人生であれが最後だったんだなと思う瞬間が増えてきた今の私にとって凄く必要な映画だったし、会いたくても会えない人たちとの思い出とか、当時の自分の振る舞いが適切だったかを振り返るきっかけにもなった。

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ニューオーダー(2020年製作の映画)

2.8

富豪たちが震える、ファニーゲームレベルの不快感

異端の純愛(2023年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

春琴抄展開は異端すぎた

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

「日本人は普段から着物を着てるのか?」とか未だに聞かれるので、人種らしさの固定観念はしばらく変わらなさそう

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.4

日常と悪行が同時並行で進むことの気味悪さと、"笑顔は相手を油断させるための手段"を体現するデニーロの異様さが最高。

失敗談を笑い話にするくせに笑われたらキレ散らかすトミーの狂人ぶりと、Diorのドレ
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