ビンさんさんの映画レビュー・感想・評価

ビンさん

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湖の女たち(2023年製作の映画)

3.5

琵琶湖畔にある老人介護施設で、100歳を超えるある利用者が低酸素症で亡くなる。
人工呼吸器に誰かが手を加えた形跡があり、福士蒼汰演じる刑事は上司の浅野忠信とともに捜査にあたる。
容疑者として財前直見演
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.0

何かと評判の良い、濱口竜介監督の最新作。
ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞したことでも話題になった。

僕はこの方の作品は、『寝ても覚めても』と『ドライブ・マイ・カー』しか観ていないが、いずれも
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正義の行方(2024年製作の映画)

2.8

『正義の行方』

第七藝術劇場にて鑑賞。

92年に起きた小学生女児2名が殺害された「飯塚事件」のドキュメンタリー映画。

事件そのものは94年に犯人が逮捕され、08年に死刑執行された。
が、犯人の決
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ソイレント・グリーン デジタル・リマスター版(1973年製作の映画)

-

リチャード・フライシャー監督による、73年の近未来SF映画の代表作。
昨今のリマスター再映ブーム(ブームなのか?)の流れで、よもや再び劇場で観ることができるとは・・・。

公開当時、とはいえムーブオー
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.3

デンマーク人夫婦がバカンス先のイタリアで出会ったオランダ人夫婦と意気投合。
後日、オランダの家を訪れるのだが。

とにかくこのオランダ人夫婦が、デンマーク人夫婦の神経を逆なでする。
そして挙げ句の果て
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またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

3.0

ある日突然、職場のインターンや同僚から暴力を受ける主人公。

それを皮切りに、目が合っただけで凄まじい暴力を受ける主人公の災難を描く。
その相手は幼い子供も含む。

こういうシチュエーション・スリラー
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.0

シネマサンシャイン大和郡山にてIMAX版を鑑賞。

シリーズ通算10作目。リブート版4作目。

前作『猿の惑星:聖戦記』の300年後の世界が舞台。

とにかく、モーションキャプチャーの技術がただただ凄
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

3.5

タイトルだけを見れば、企業のコンピューターシステムを破壊するハッカーの映画かと思いきやさにあらず。

乱暴な言動、行動が抑制できない子供のことをいうのだそうだ。
そんなシステム・クラッシャーの少女の姿
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.0

昨年末の舞台『ジャンヌ・ダルク』の名演もまだ記憶に新しい清原果耶さん出演作がこの時期、立て続けに公開されるのはファンとしても嬉しい。

まずは、『新聞記者』の藤井道人監督による本作が既に公開されている
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クラユカバ(2023年製作の映画)

2.5

『クラメルカガリ』を観終わって小1時間後に始まった『クラユカバ』。

今度は『クラメルカガリ』よりも、より戦前の帝都東京のイメージが濃厚な舞台だが、架空の街である扇町。
ここで主人公である私立探偵大辻
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クラメルカガリ(2024年製作の映画)

2.5

シネ・リーブル梅田(現:テアトル梅田)で本編始まる前に流れるエチケットムービーで、随分前から流れていたのが、『クラユカバ』というアニメーション作品とのコラボ。
目に耳にタコができるくらいに観ていた映像
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キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

2.8

地元の奈良のシネコン、ユナイテッドシネマ橿原は、テアトル系ミニシアターで上映される作品もけっこう取り上げてくれる上に、言っちゃなんだがスクリーンも大阪のシアターよりも多きく音響も良い。

かつてMOV
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霧の淵(2023年製作の映画)

4.0

2年前の9月、なら国際映画祭でのプレミア上映後、ようやく一般公開となった本作、奈良県は吉野の川上村を舞台とした詩情あふれる逸品である。

そもそも敬愛する堀田眞三さんが、自身のSNSで川上村で映画の撮
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

IMAX版を鑑賞。

研究機関モナークを中心に描く、モンスター・ヴァース・シリーズ最新作。

前作で喧嘩別れした大猿と大トカゲのその後を描く。

地下世界の住人となった大猿の猿山猿蔵(仮名)は、人生を
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異人たち(2023年製作の映画)

2.8

大林宣彦監督の『異人たちとの夏』(88)は好きな映画で、公開当時2回劇場へ観に行った。

当時は奈良から東京へ単身赴任して2年経った頃で、ホームシックになりつつも、東京の面白さがわかりだした頃でもあっ
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No.10(2021年製作の映画)

4.0

オランダの監督、アレックス・ファン・バーメルダムの最新作。
この監督の作品を観るのは初めて。

主人公ギュンター(トム・デュスペレール)はとある街の劇団員。
舞台公演間近で稽古に勤しみつつ、共演者で演
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

4.0

旧シネ・リーブル梅田こと、新生テアトル梅田で初鑑賞の作品は、2014年の映画『マジカル・ガール』がセンセーショナルだった、スペインの奇才カルロス・ベルムトの最新作。
『マジカル〜』で、独特な世界観を展
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.0

エルビス・プレスリーの妻、プリシラのエルビスとの出会いから別れまでを彼女の手記を元に描いた伝記映画。

監督はソフィア・コッポラ。

プリシラといえば、ZAZファンの僕としては『裸のガンを持つ男』シリ
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つ。(2023年製作の映画)

3.8

ロビーに貼り出された本作のポスターに「ぜんぶ。佐賀」とあったのがまず目を引いた。

僕の本業の支店が佐賀にあって、日頃からかの地の言葉も電話越しによく耳にしていたし、一昨年の夏には実際に出張で行かせて
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エターナルラブが蔓延した日(2023年製作の映画)

4.0

主演作『女の仕事』と同時上映された長谷川千紗さんの主演のみならず監督作品。

近未来、触れたところがくっついてしまい、一ヶ月後に命を落とすという謎のウィルスが大流行する。
政府は人と人が触れ合うきっか
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.0

デイヴィッド・クローネンバーグを父に持つ、ブランドン・クローネンバーグの最新作。
とはいえ、僕は彼の作品は初見。

スランプ気味の作家ジェームズ(アレクサンダー・スカルスガルド)は妻エム(クレオパトラ
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

2.5

予告編を観た時に、てっきりサマーシーズンに公開かと思っていた、『〜アフターライフ』の続編。

前作はあまり期待せずに観に行ったところ、まさか泣かされるほどの感銘を受けたことに驚いた。
それがあっての本
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サンパギータ(2023年製作の映画)

3.8

サンパギータとはフィリピンの国花で「永遠の愛を誓う」という花言葉がある。
本作は日本へモデルの仕事にやって来たフィリピンの女性と、日本人フォトグラファーとのラブストーリーである。

エミリア(小池樹里
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きまぐれ(2023年製作の映画)

4.0

俳優の瀬戸かほさんが原案・プロデュースで、瀬戸さんが出演された『クレマチスの窓辺』(00)の監督、永岡俊幸さんが続いて監督・脚本を担当した25分の短編映画。

岩田一家は父・智(内田周作)、母・和美(
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うさぎのおやこ(2024年製作の映画)

4.0

上西雄大監督主宰の映像劇団テンアンツのファンでもあるので、いきなり2回鑑賞となった本作、製作は4年前ということで『ひとくず』の製作とほぼ同時期のようだ。
コロナ禍の影響もあって、完成、公開が伸びたよう
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猫と私と、もう1人のネコ(2024年製作の映画)

4.0

4年前に公開された映画『テイクオーバーゾーン』は、僕の地元奈良で撮影された作品ということで、当時コミュニティFMで映画番組を担当していたこともあり、その話題づくりの意味で観に行ったところ、その内容に深>>続きを読む

変な家(2024年製作の映画)

1.0

そもそも本作の原作のことをよく知らなくて、たとえば実在する家の見取り図から、この家はこういう家庭なんじゃないかと想像するような、「VOW」みたいな本かと思っていた。
でも、そもそも見取り図の段階から創
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

原爆の父と呼ばれた、天才科学者オッペンハイマーの姿を追った伝記映画。
監督はクリストファー・ノーラン。
まぁ、日本で上映されるまでには紆余曲折あったことは周知のことなので、あらためて書かない。

映画
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.0

予告編を観ると、個人的に苦手な岩井俊二作品の匂いが漂っているように思えて正直敬遠(笑)していたのだが、先日、いわゆる推しの俳優さんが出演されていることを知り、それではと観に行ったでありました。

佐藤
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

5.0

ドル3部作リバイバル上映の一作。

作品についてはいまさらどうこう言うまでもない、マカロニ・ウェスタンの代表作。

近畿圏でも多くの劇場で上映されているが、とりわけ僕の地元の奈良はユナイテッドシネマ橿
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

5.0

劇場公開30周年リバイバル上映。
もう30年になるのか、ついこの間のように思ったけど。

初公開時は、閉館間際の千日前東宝敷島(現:TOHOシネマズなんば別館)で、とにかく音響が悪くて、ボリュームも小
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

2.8

恋人(山下リオ)を殺された主人公(若葉竜也)が、とある企業による復讐システムによって犯人(伊勢谷友介)を殺害する。
が、そのシステムは何度も何度も犯人を殺害することを繰り返すものだった、というSFスリ
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復讐のワサビ(2024年製作の映画)

4.0

※以下、2日続けて観た感想です。

【1日目】
妙にインパクトのある予告編を観て、何やらただならぬ匂いを感じていた本作、監督はへマント・シンなるインドの方ということからして、これは何かのパロディなのか
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12日の殺人(2022年製作の映画)

3.0

『悪なき殺人』のドミニク・モル監督の最新作、といっても2022年の映画。
セザール賞6部門を受賞した本作は、迷宮入りしたある実際の殺人事件を追った内容で、このジャンルではポン・ジュノに『殺人の追憶』の
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ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

3.0

フレンチホラーの第一人者、アレクサンドル・アジャがプロデュースのシチュエーション・スリラー。

アジャだもの、それなりに「観せて」くれるだろうという期待があったが、監督はフランク・カルフン。
あの、イ
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.8

今年の1月にシアターセブンで金子修介監督のイベントがあった際、今度こんな映画を撮りました、と紹介されていた本作。
その時はあまり多くを語っておられなかったため、その仕上がりにちょっとだけ懸念していたの
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