GijoeGoさんの映画レビュー・感想・評価

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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

こんなに見せ場が多くて面白い作品はそうはない!しかも監督のジョージミラーは60代後半でコレを撮っており前日譚のフュリオサは70代後半で撮ってるという奇跡!

公開当時IMAXで鑑賞しあまりの凄さで見返
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女バトルコップ(1990年製作の映画)

3.0

ふわっとした近未来設定に説明不足による人物設定でストーリーが宙に浮いた感じで物語に全く入り込めない。

90年代の空気感を楽しむには良いかも。

本家ロボコップと同じく瀕死の重症からの社会復帰だがマー
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隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS(2008年製作の映画)

1.0

黒澤明版が超良かったのでこちらはどれくらい酷いのか気になって軽い気持ちで観た。

続けて見るのがシンドくて3日に分けて見たが体感3時間くらいの長さに感じられるほど退屈な演出、冴えない見せ場、特技監督出
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禁断の惑星(1956年製作の映画)

3.5

1956年公開のSF映画の古典的作品。

年代を考えるとカメラがそんなに動かないのでオールセットの画面の変化に乏しいので若干の眠気が。

面白いが基本台詞劇でそれに華を添えるのが紅一点のアルタ。
彼女
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.0

今更ながら黒澤明作品をちびちび観てるうちの一作。

スターウォーズのR2-D2とC3-POのコンビのモデルになった太平と又七が非常に人間臭くて良い。百姓だが金や女に対しての欲が半端無くそれが戦乱の世の
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

3.8

ポスターなどのヴィジュアルイメージから勝手にクライムアクション作品かと思ってたが全く違って渋めのケイパーものだった。

犯罪歴があった為ジリ貧状態のCAのパムグリアがカッコいい。
アフリカ系だけじゃな
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ロジャー・コーマン デス・レース 2050(2017年製作の映画)

3.7

追悼ロジャーコーマンで鑑賞。

デスレース2000とステイサム版を鑑賞済み。
2017年公開とは思えぬレトロ&チープな作風がグッときてたまらない。
逆にその空気感が一種のグルーヴとなって独特の雰囲気を
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切腹(1962年製作の映画)

4.1

時代劇は水戸黄門や大岡越前、必殺仕事人などのTV時代劇を観ていたレベルなので本作のガチの武家の言葉使いに多少面を食らったがなんとなく分かるレベルで楽しめた。

まさに重厚な作風で見ている側も背筋を正し
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.5

大友克洋の大傑作SFコミック童夢とデイン・デハーンの出世作のクロニクルのエッセンスを何故か何倍にも希釈して薄めた珍作。

童夢のパクリって聞いたから期待して団地の上で空中戦とか団地の壁に丸くベコッ!て
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

評判が良かったので鑑賞。

横溝正史の金田一シリーズの世界観に通ずる戦後の田舎のお屋敷の御当主様が元凶で起こる連続殺人に妖怪のテイストをマリアージュした傑作。
殺され方がキッチリグロいので大人向けな味
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.9

幾つかあるタイムループモノで今作は2分という短い尺で進んで行く話。

いかにも劇団風な芝居がかった演技で大丈夫かと思ったら作風と調和していたのですぐ慣れた。

シチュエーションが温泉旅館という特殊な限
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REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

スローモーション大好きザックスナイダー監督によるレベルムーンの続編。
今作でもあらゆるシーンにスローモーションを多用しており話が進みません。

それ以外でもまどろっこしい台詞回しやイマイチ感情移入し難
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ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)

3.6

当時「ゴジラ死す!」というキャッチコピーだったような。これでゴジラは最後ですよという宇宙戦艦ヤマト商法がゴジラにもやってきた!

デストロイアの名前の由来が一作目の兵器オキシジェンデストロイヤーから来
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うまれる(2021年製作の映画)

3.9

シンプルだからこそソリッドにテーマを突きつけるパワフルな作品。

2時間とか見せられたら心が持たないからこの短さなのかも。

ジェノサイドシーンと出産シーンがオーバーラップする皮肉。

最初の一撃はス
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スローターハウス5(1972年製作の映画)

3.9

軽いタッチで変な映画だなぁと思って観てるとグイグイと引き込まれた。

エイリアンによって観察されたトゥルーマン・ショーのような、それでいて時間旅行する編集が斬新かつ効果的で面白い。

後半に説明みたい
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ウエストワールド(1973年製作の映画)

3.5

ユル・ブリンナー主演というかヴィランで登場するSFスリラー。

1972年公開だからか展開がゆるめ。
大規模な体験型テーマパークとしては人手やテクノロジーが足りなさ過ぎ。

原作がマイケル・クライトン
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.8

実写版初鑑賞。ジャッキーやフランス版のは未見。ついでに近年製作されたアニメも未見。

鈴木亮平の再現度凄いとしか言いようがない。神谷明声を再現しつつ単なるモノマネでなく自分のモノとしてしっかり取り入れ
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.8

さほど期待してなかったのでIMAXや4DX上映では無く通常スクリーンで吹替え鑑賞。

キングギドラもメカゴジラも退場してるからもうそんなに凄い敵は居ないだろうと思って舐めてたら全然良かった!IMAXや
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

3.8

作家性強すぎのギャスパー・ノエ。
クライマックスに続いて本作を鑑賞。

今回は特に主役がドラッグの売人かつ愛用者だからか映像の内容も超が付くほどのドラッギーなスタイル。
まずタイトル導入からドラッギー
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そして誰もいなくなった(1945年製作の映画)

3.7

アガサ・クリスティーの有名小説の映画化。
タイトルは知ってたがようやく鑑賞。

それまでに新旧のナイル、オリエント急行、クリスタル、地中海殺人事件等を鑑賞済み。

ポアロが出てこない本作、果たしてどう
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不良番長 やらずぶったくり(1971年製作の映画)

3.6

今より日本に元気があった高度経済成長期真っ只中の東映作品ならではの豪快でいい加減な娯楽作品。

不良番長シリーズは知っていたが本作が初見。

無軌道な若者の代表がギラギラしている頃の梅宮辰夫。黒光りし
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.7

さすが俺達のU-NEXT!
こういう作品を配信してくれてありがとう!

どんなアニメーション作品かは情報を入れずに鑑賞したがビックリした。
ストップモーションアニメでしかも表現の仕方の自由さが凄い。
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

娘が誘拐された刑事のクライムサスペンス作品かと思ったら全然違った。

実は相手の行動を操る事が出来る超能力バトルモノという急にB級感溢れる展開になりアレレとなったものの二転三転する展開にこれはこれで面
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

ケイト・ブランシェットの圧倒的な演技力に舌を巻く一作。
まるでドキュメントのような編集の仕方にサバサバとした彼女の感情のように思えた。

細かいカット割りでシーンがバンバン飛ぶ贅沢さ。そのつどキャスト
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

IMAXで鑑賞。
圧倒的なヴィジュアルと音圧が凄い迫力の前作に続き更にパワーアップしてストーリーも前作以上に動き出しキャストも豪華になった続編。

リンチ版では駆け足な展開を丁寧に描きキャラクターの心
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.6

軽快なタッチの社会派コメディ。
シリアスな内容だが淡々とした流れで集中してみないとぼんやりとしたまま終わってしまう。
アマプラの配信字幕が壊滅的で語尾に?がやたらありその辺も集中力が下がる要因。

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Saltburn(2023年製作の映画)

3.9

アマプラ映画ならではの反モラル的に攻めた内容と主演のバリー・キヨガンの不安定な魅力が爆発した作品。

とにかくキモキモなバリーことオリヴァーの妖しげな気色悪さを堪能出来る一本。

対照的なフィリックス
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フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)

3.5

2023年公開のTNMTニンジャタートルズを観てたら本作に触れてたので鑑賞。

大人になってから観たのでかなり調子のいい作品だなと感じた。
80年代の軽薄なノリの世界で何もかもルーズで適当。
それでい
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合衆国最後の日(1977年製作の映画)

3.7

渋くて骨太の社会派サスペンス。

オッサンだらけで画面の圧が凄い。
ストーリーはシンプルで核ミサイルのサイロを乗っ取った元ベトナム帰還兵が世界に真実を公表せよと米政府を脅迫するというモノ。
その中で繰
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.8

あまり評判が良くないらしいが自分には非常に楽しめた。

確かにシナリオやアクションパートが弱くそれらを期待して観に行くと肩透かしを食らうが本作ではそれはあまり主軸に置いておらず、登場人物の繋がりを丁寧
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グロリア(1980年製作の映画)

3.8

裏街道を生業としていたがある事がキッカケで組織に反抗する事になったグロリア。

成り行きで親友の息子を預かる事になったが当然お互いギクシャク。
家庭を持った事のない女とまだまだ危なげな6歳の男の子との
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.7

2人の最後の顔が忘れられない。
色々あったがそれに集約される。

ヨルゴス・ランティモス監督独特のえ、ここで終わり?の幕引きがまたらなく癖になる。

初めは宮殿の豪華さ、衣装の豪華さ、ライティングの光
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.7

コメディ的な導入だがそこはアリ・アスター監督なので常に不穏。
俯瞰して見たら笑えるが当事者にとっては悲劇の当事者寄りの描写なのでかなり笑いづらい。
そんな酷い状況のオンパレードなのでだんだん笑えてくる
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

ヨルゴス・ランディモス監督のロブスターに続いて鑑賞。
ずーっと不穏で心がざわつくのにクセになる作風。

登場人物の心情を表す音楽の使い方が際立つ。
構図も病院内では被写体の頭上から撮影する神の視点が意
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.9

アトロクで紹介されて気になっていたので鑑賞。

この不穏で奇妙な世界観が独特で面白い。
ブラックユーモアの加減が結構キツめ。

時折り変なところで笑いが起きるし無機質にエロが挟まってくるのもイイ。
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