都部さんのドラマレビュー・感想・評価

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都部

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三体(2023年製作のドラマ)

3.7

原作から再構成された本作は充分に愉快な作品だが、スケール感の再現性の高さに対して単純化された数々の要素は不服。全8話構成のドラマとしてラディカルで多面的な進捗は適切ですが、一方で国家主義的ゆえに個性的>>続きを読む

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池袋ウエストゲートパーク(2000年製作のドラマ)

4.1

2000年代初頭を代表するドラマとして知られる本作は、当時の時代性を色濃く反映した作品だからこそ時代を象徴する色褪せない作品として優れており、現代でも洒脱な堤演出と豪華俳優陣による強烈な印象を齎す登場>>続きを読む

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エンジェルフライト 国際霊柩送還士(2023年製作のドラマ)

3.5

話題作ということで鑑賞──恥ずかしながら国際霊柩送還士という職種を寡聞にして知らなかったので内容自体は興味深く、ご遺体の御色直しを請け負う仕事/遺体関連の問題に対処するという、実話を元にしたこれらの展>>続きを読む

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ロシアン・ドール:謎のタイムループ シーズン2(2022年製作のドラマ)

3.7

"タイムループ"の設定に準じた素直な物語を展開していたシーズン1と比較すると物語は複雑化した印象で、時間軸の移動による自分のルーツと直面する物語は前作になかった奥行きを与えている。とはいえ観念的な切り>>続きを読む

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ロシアン・ドール:謎のタイムループ シーズン1(2019年製作のドラマ)

3.7

筋書きは手垢塗れのオーソドックスなそれだが、ナターシャ・リオン演じる主人公 ナディアの魅力的なキャラクターとその言動により、ままならない状況に立たされることの無軌道な面白さを獲得しているのは明白である>>続きを読む

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このサイテーな世界の終わり シーズン1(2017年製作のドラマ)

4.1

人生の序盤に位置する青年期をしくじってしまった人間達によるダウナーな青春劇として非常に好みの雰囲気で、次第に混沌に陥っていく思惑違いの二人の逃避行を、テンポとセンスの良い筆致で物語ることに成功している>>続きを読む

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エミリー、パリへ行く シーズン3(2022年製作のドラマ)

3.8

間違いなくシリーズ最高値の面白さを更新した本作は、前期の締めから展開されるエミリーの巴里での環境の変化を軽妙ながらも適切な重みを伴って扱われることで彼女のパーソナリティ性をより克明なものとし、彼女の人>>続きを読む

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エミリー、パリへ行く シーズン2(2021年製作のドラマ)

3.4

SEASON1と比較すると仕事関係から人間関係への波及が成されていた作劇の構図が物語の土台の定着により逆転して、人間関係の混沌が仕事の動向を左右する構成がより露骨なものとなっている。それは前期で優れて>>続きを読む

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エミリー、パリへ行く シーズン1(2020年製作のドラマ)

3.7

米国育ちのエミリーが日常/仕事と場所を問わず、巴里の常識に触れることで生じるカルチャーギャップを笑いや展開のフックとする進行は共感性という観点でとても有効に作用している。巴里の美しい街並みや衣服を物語>>続きを読む

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Lupin/ルパン パート1(2021年製作のドラマ)

3.8

人種の平等性を比較的獲得した現代において、しかし未だに残る偏見意識を隙として語り部がシニカルに出し抜きながら、社会的に蔑ろにされた過去を良しとせずに高所得な権威者に紳士的に逆襲していくという筋書きは実>>続きを読む

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今際の国のアリス シーズン2(2022年製作のドラマ)

3.6

SEASON1が面白かったので配信日には見よう見ようとは思っていたのですが、今回試写会にお呼びいただいたのは嬉しい幸運でした──という訳で最大限ネタバレは避けて感想を。

※(今回は事実上の完結編なの
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行列の女神~らーめん才遊記~(2020年製作のドラマ)

3.8

通称:ラーメンハゲでお馴染みの芹沢の性別変更という要素に一抹の不安を感じてはいたが、いざ蓋を開けてみれば原作の意をしっかりと汲んでおり、実写ドラマとしては良作と呼んで差し支えない出来なのは嬉しい驚きだ>>続きを読む

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ウェンズデー シーズン1(2022年製作のドラマ)

4.1

アダムス・ファミリーの面々の中でもひときわ個性的で言動に斬れ味のあるウェンズデーを主役としたドラマということで前々から楽しみにしていましたが、Netflix制作&ティム・バートン監督により刷新されたそ>>続きを読む

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仮面ライダーBLACK SUN(2022年製作のドラマ)

3.3

結論から述べると滅茶苦茶面白かったが、まず間違いなく傑作ではない奇妙な怪作。笑える。

ポリティカルな事柄を雑多に詰め合わせた語り口と昭和特撮の癖が激しく混合するカオスな作風にはしかし熱量が感じられ、
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マーダーズ・イン・ビルディング シーズン2(2022年製作のドラマ)

4.3

【マーダーズ・イン・ビルディング】S2 90/100点

SEASON1が面白かったので引き続きSEASON2を鑑賞したが、やはり安定した面白さは揺るがないドラマシリーズであることを再確認。

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デアデビル シーズン2(2016年製作のドラマ)

2.7

パニッシャーの復讐を巡る重厚な前半とエレクトラが台風の目となる冗長で退屈で間延びした後半戦の様相が描かれるシーズン2。
話を追えば追うほどにツイストは貧弱になる一方で、如何に前作のキングピンが敵役とし
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マーダーズ・イン・ビルディング シーズン1(2021年製作のドラマ)

4.4

満足度が非常に高い愉快で素敵なミステリーコメディ。個性的な主要人物三人と容疑者となるマンションの住民達の遣り取りは諧謔味に溢れており、毎話毎話ミステリとしてのヒキを用意して物語に面白味の引力を持たせる>>続きを読む

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赤い指(2011年製作のドラマ)

3.3

新参者第二作となるSPドラマ。ドラマシリーズとは一風変わって、人情的ではない離散寸前の家族を巡る物語であり、犯人の認知症の母と加賀の父親を問題提起役として配置して、並行して描かれる二者の家族関係に言及>>続きを読む

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新参者(2010年製作のドラマ)

3.5

東野圭吾原作、人形町で発生した殺人事件を巡る人情型事件譚。作品の主軸の殺人事件を徐々に展開させながら、断片的な手掛かりから枝分かれする複数の事件を解決して主軸の事件を掘り下げていくという構成はドラマシ>>続きを読む

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シー・ハルク:ザ・アトーニー(2022年製作のドラマ)

3.6

法廷コメディとしては及第点の出来だが、連続ドラマとしての軽妙さのコントロールは他ドラマよりも果たしている。メタ的な本ドラマへのミソジニスト的な言及を作品にシニカルに組み込み、のみならずMCUに対する自>>続きを読む

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ガリレオ 禁断の魔術(2022年製作のドラマ)

3.5

約九年ぶりの新作ドラマは劇場版群には遠く及ばないものの見応えのある作品となっており、ドラマ版に付いて回っていた映像としての軽さを見事に払拭した堅実な出来となっている。
とはいえ、凶器は化学に基づいた超
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コブラ会 シーズン5(2022年製作のドラマ)

3.8

関係性の軟化により緊張感は薄れたが、それによって個人間の人間関係の拗れ描写が程よく抑えられて本シーズン以前よりもサラッと見れる出来になってた。面白味は安定しているが、今回はシルバーが打倒すべき敵役とし>>続きを読む

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ベター・コール・ソウル シーズン6(2022年製作のドラマ)

4.6

S1〜S6完走。
最後の最後で自分の人生に誠実に成れたという着地点は、シリーズドラマとしての最終回としては静謐だが、ソウルのこれまでの人生を思うとなかなかに感慨深い。
撮影・編集がシーズンを増す毎に
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ミズ・マーベル(2022年製作のドラマ)

3.1

ムスリム文化圏のティーンエイジヒーローの物語としては及第点だが、中盤の己の起源を知る為の旅路は要素の取捨選択を違えているような不調和さを感じる鈍重さで、最終回の良くも悪くも単純化されたエモーショナルな>>続きを読む

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ローワン・アトキンソンのヒトvsハチ(2022年製作のドラマ)

3.7

稀代の英国式コメディアンであるローワン・アトキンソンの新作は、邸宅の留守番員として派遣された男と一匹の蜂のドタバタシチュエーションコメディ。

豪華な邸宅を舞台とした十五分未満のエピソード郡から成る全
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