いはでさんの映画レビュー・感想・評価

いはで

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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

よくできてる〜
まずもって伊藤沙莉が魅力的すぎる。急にカットが変わって差し込まれるキメのシーンがいくつかあるけど、どれも角度とライティングが良すぎて観た人を全員の心を鷲掴みしてるはず。

あとは説明し
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.5

歌は良かった!

ただ、なんとも残酷な話というか、これ現代の我々から見てどう捉えたらいいんだろうね。
自分の力が及ばない権力側によって夢ないし生き方をコントロールされるのって、実際その状況下に置かれて
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ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

3.7

あの有名なシーンってそうだったんだ案件。
I Have a Dream……の演説しか知らなかったので、どんな背景であの光景がもたらされているのかを知れてとても面白かった。

シカゴ7裁判しかり、本国で
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.0

本当に最低なリョーハのことが、何故か好きになってしまう不思議な映画。
なによりリョーハの誘い文句がとても可愛い。ロシア式ストーブにおばあちゃんもいる。古いのが好きなんだろ?

こんなにフィルムでの撮影
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.7

いい。ちょうどいい。
もしもこの時代にベタラブコメをつくるなら、の正解という感じ。

配信待つかと思ってたけど、アメリカでも大ヒットしていてなにかと評判もいいので、我慢できず劇場へ見に来たら客ゼロだっ
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

4.1

王道。これだよこれ、こういうのがいいんだよ〜とニマニマしてしまう傑作。

手垢の付きまくった昔ながらギャグで呆れ笑い(ちょっと鳥山明作品っぽい?)を誘いながらも、真剣な描写ではぐっと引き込み、言葉で説
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X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006年製作の映画)

3.5

話のずさんさは相変わらずだが、こういうシーン見たいよね?好きだよね?という感じで良かった。

それにしてもチャールズにはがっかり。
危機感というものがない。これまでの経緯を全く省みず簡単に戦力分散させ
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X-MEN2(2003年製作の映画)

3.8

相変わらず脇の甘いチャールズ。
一度えらい目にあっておきながら躊躇なく戦力を分散させるガバ。

今作はマグニートーのことがグッと好きになる回。
チャールズは人の心が読めてきたぶん、人心掌握の心得がない
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X-メン(2000年製作の映画)

3.5

想像してたより面白かった。
この時代のアメコミ映画の空気感が懐かしい。

あと思ってたよりチャールズが胸毛フサフサ。

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.3

ボロボロ泣きながら観た。
辛く苦しい映画。

ランキングは常に変動する、というフリッツの最悪な冒頭の宣言からもわかる、家族を愛しているようで自分のことしか考えていないところがゲロ臭でとてもしんどい。肝
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.0

配信のときから好きだった本作、やっぱり劇場でみると段違いにいい!

特筆すべきは黒。
何度も出てくるピアノブラックのような艶のある黒描写は家のテレビやスマホでは難しいよね〜と思ってたので、映画館で見れ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

大大大傑作。
インターステラー大好き人間でしたが、クリストファー・ノーラン監督作で一番面白いのは?と問われると本作と答えざるを得ない。

映画として、ひとつのエンタメとして本当に本当に面白い

本作で
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.3

ついに見れた。期待以上。すごいわこれ。

何が一番すごいって、どうやって許可取ったの??っていう。
中学の選定も田舎過ぎず都会過ぎずちょうどいい。
複数候補から絞られていって、最後に残ったのが本作の中
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

見ました、池袋グラシネIMAXレーザーGT真ん中寄りのちょい後ろというほぼベスポジで!いやー音がすごいのなんの。

本作からサンドワームが急に可愛く見える不思議。
謎の鼻みたいなところがへこへこするの
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.8

キラキラ青春ではないリアル寄りの露悪的演出の高校生映画がこの作品後に、どっと増えた?のか新鮮に本作を見れなかったのはもったいなかった。

特定の俳優の演技が苦手すぎてノイズ。

ラスト・リペア・ショップ(2023年製作の映画)

4.3

「楽器が壊れたことで生徒が楽器を諦めることは、この街では起こらない」

最後の演出も相まってボロボロ泣いてしまった。
小学校のときに吹奏楽部でチューバを吹いていた際、あるアクシデントで大きく凹ませてし
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.2

なにこれおもろ。
冗談でラッパー、貧困、ドラッグ、暴力、の「黒人モノ」を書いたら想像以上にバズっちゃってどーしよ!?って予告ではコミカルな印象だったのが、思いのほか精緻な中年問題描写で見入ってしまった
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.3

すごく元気をもらった。
強く逞しく美しい。

ただのスポ根ものだと思いこんでいたのでとても驚き。
ナイアドも支えたメンバーもすごい。最後に語る3つの真理、どれをとっても陳腐な言葉ばかりなのに信じられな
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.5

多分そうなるんだろうなと思いながら安心して見終えられる良い映画。
1950年代当時の女性の権利の希薄さと暴力の歴史をマドレーヌの言葉で語らせたのはとても有用で、劇中のシャルルと同様についつい引き込まれ
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.4

2分間のループというアイデアはすごく面白かった。
貴船は夏と思われがちだけど冬なんだよ〜、をセリフでフォローするくだりは笑った(さすがにそんなわけはなく、単なる予算制約すぎる)
あと突然の大雪がほんと
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.9

間違いなく本当の奇跡。
そして力技で手繰り寄せるタイプの奇跡。

想像よりもかなりハードな内容にまず驚き。
過去、救助を待って助かった事例をいくつか思い返しながら見始めたが、次々と起こることが遥かに想
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.0

面白かった〜
原作ファンなので内容が良いのは勿論のこと。

序盤は通常のTVアニメのような会話運びともったりした演出だったのが、展開が進むにつれてシームレスにテンポが加速し映画オリジナル演出のGoPr
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.6

音。生活音、環境音、布の擦れる音、ミット打ちの音、流れ続ける水道の音、きしむ床の音。
そういやこんな音、ふだん鳴ってるよなと意識させることで主人公には聞こえてないんよなと逆に想像させる作りがとても良か
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

とてもすごい。とてもすごいことをしてるのは伝わるけど総合的には色々肌に合わなかった……という感じ。

エマ・ストーンの演技がかなり良かった。幼児期特有の目線の動きや細かな所作を完全再現しているかと思え
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

3.8

傑作。
「脱北者」という言葉は知っていても、それがどんな苦労を経て他国で暮らしているかなんて想像したことがなかった。

一体どうやって撮ったの??という映像の連続。
どうしても生身の人間が文字通り命が
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.2

原作および和山やま先生作品が好きで鑑賞したが脱帽。

カラオケ行こ!の解釈の深さがすごい。
脚本の野木亜紀子さんは仕事の依頼が来るまで原作未読だったそうだけど、こんなに世界を広げられるなんて。

愛。
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

オフの日に使い込んだ時計を身につける瞬間が嬉しい。
太陽が目に入らないようにファインダーを覗かない分、きれいに撮れたカットが嬉しい。
馴染みの店の他の常連より少し多いポテトサラダが嬉しい。
気持ちよく
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(2023年製作の映画)

3.7

ロアルド・ダールとウェス・アンダーソン、相性いい。
寓話の映像化にぴったりの映像表現。

学生の時に英語の授業で取り扱ったので懐かしかった。

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.8

このセリフ、このアングル、このカット、この流れ。
初めて見るのに魂が知っていると叫ぶ。

テンプル騎士団の面々のコスチュームの完成度たるや!
各作品のラスボスが集結したような劇場版ニチアサ感を醸し出す
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バビロン(2021年製作の映画)

4.4

最高
こんなん映画好きな人間なら誰でも興奮するでしょ
もっと長くても良い

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.5

いやーまいった。
こんなにもお世話になってるのに知らなさすぎた。

映画音響というテーマなので、この手のドキュメンタリーにしてはありえないほど引用されている作品がどれも名作揃いなのも面白い。そしてイン
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.4

大阪コンチネンタル描写が最高。
ドニー・イェンの盲目アクション、キレッキレで気持ちいい

メイワクカケテ…スマナイ!!

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

見ていて辛い。

普段話しているチャーミングな表情のときはアイレベルが彼と同じか少し上から見下ろすかたちなのに、立ち上がるときは決まって少し下から見上げるように構図を取ることでその異形さ、おぞましさを
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.8

駿河太郎、韓国映画の刑事モノあるあるキャラすぎてツボ。

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