レイチェルさんの映画レビュー・感想・評価

レイチェル

レイチェル

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.5

ロバ目線で映画ができるのかな。できていたし、ロバの妄想も映像化。

りょーこさん、ユペール様を確認するために爆速で観ました!本当に突然出て来ますね!

サーカスがいきなり「解散!」ロバのEOは運命に翻
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ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(2016年製作の映画)

4.2

血の繋がらない人同士が紆余曲折して家族になる王道ストーリーながら、監督の手腕により最高すぎるハートウォーミングな仕上がり。笑って、少しだけ泣けるバランスが押し付けがましくなく最高。

問題行動のため里
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マドモアゼルC -ファッションに愛されたミューズ-(2013年製作の映画)

3.5

カリーヌ・ロワトフェルドのドキュメンタリー。ファッション大好きなのに存じ上げませんでした。

『プラダを着た悪魔』は米版ヴォーグの編集長アナ・ウィンターがモデル。カリーヌは仏版ヴォーグの元編集長。
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.2

いつか観たいと思っていました!アマプラさんありがとうございます。

ノーラン監督の長編デビュー作は、デビューとは思えない完成度。最初から大傑作。

騙されました!何度も!最後はぞぞぞぞ。まだの人はネタ
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オリヲン座からの招待状(2007年製作の映画)

3.8

宮沢りえさんが最高すぎる。

昭和30年前後の京都の街の映画館『オリヲン座』が舞台。その街で幼少期を過ごした夫婦の元へ閉館と最終興行のお知らせが届く。そして過去の物語が…

浅田次郎原作。さすが!優し
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狙撃者(1952年製作の映画)

3.5

精神疾患なんです。自分を入院させてほしい。自分を止めてほしい。殺しを行う手を焼いてしまいたい。わー。

という連続殺人犯は、狙撃の名手すぎる。

女性にぞんざいな扱いを受けると殺さずにはいられないらし
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アタラント号(1934年製作の映画)

4.2

29歳の若さで亡くなったジャン・ヴィゴ監督の遺作を初鑑賞。後の映画界に大きな影響を与えた作品らしいです。

こんなに昔の映画なのに共感する場面がすごくあった。普遍的な男女の気持ちのすれ違いや、ウザい第
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.3

二人の青年の友情物語。都会育ちのピエトロ(ルカ・マリネッリ)と山育ちの牛飼いブルーノ(アレッサンドロ・ボルギ)。ピエトロ一家が夏を過ごす山小屋を借り、それぞれ孤独だった二人は少年時代の夏を仲良く過ごし>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.2

大好きな映画に出会えて嬉しい!カンヌ映画祭のセンスが私の好みと合うのを再確認。カンヌさんに一生付いて行きます。

フィンランドからモスクワに留学し、考古学を専攻する学生のラウラ。ペトログリフという岩面
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十字路の夜(1932年製作の映画)

3.8

メグレ警視の大活躍。面白かった!

パリ郊外の十字路付近で起きた殺人事件の顛末。外国人の兄と美しい妹。彼等の家の車庫の遺体。自動車整備工場の整備士たち…

展開が早い。遺体発見からメグレ警視の捜査が始
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.8

後味が最悪。

神の見えざる手が働いたのだと信じている連続殺人鬼。彼は抜け殻の退役軍人。何か成し遂げなければと決めた先が、自己中な粛清だった…

娼婦が悪いというけれど、そうしなければならない女性を生
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アトラス(2024年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白かった!SF映画が観たいなと思っていた日曜日。これ、好き!

AIが暴走する映画は多いけれど、さすがNetflixさん。ド派手な映像にベースは切ない人間ドラマ。とても良き。

しかもロ
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マレーナ(2000年製作の映画)

4.0

人生を振り返り、忘れられない恋について語るイタリア男の物語。12歳半で村一番の美女マレーナ(モニカ・ベルッチ様)に心を奪われたレナートくん。子どもだから微笑ましい行動だけれど、成人してたら完璧な変態ス>>続きを読む

パルコ フィクション(2002年製作の映画)

3.6

タイトルに釣られて観ました…

大好きな『PARCO』をテーマに超絶くだらないギャグ満載のオムニバス。最高!

『PARCO』の名前の由来と、5歳のハルコちゃんが好き。

ふふふっとなりたい時にオスス
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.8

①マッコールさん、子どもに油断
②マッコールさん、ロベルトって偽名かと思ったらロバートのイタリア語読み
③マッコールさん、紅茶一択
④マッコールさん、秒殺シーン少なめ、暗闇で頑張る
⑤マッコールさん、
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いちご白書(1970年製作の映画)

4.2

ユーミン様の『いちご白書をもう一度』が大好き。それにしても『いちご白書』って何かしら。答えは作品にて。

と、長いこと気になっていた作品をやっと鑑賞。超絶面白かった。

苦労して入学した大学。ボート部
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蛇に濡れる女(2022年製作の映画)

2.0

難解だけど最後に種明かしがあった。そうだったのね、から冒頭の刺激的なシーンを再び観ると繋がった。

監察医の女は、自分と関係した人(男も女も)が次々と殺され、自分にも危機が迫り、犯人を追うのだけど…
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山の郵便配達(1999年製作の映画)

3.8

素晴らしい映画を教えていただき早速鑑賞。疲れた心を癒してくれる温かい作品。

“回想シーンでご飯3杯いける“さん、ありがとうございます!

1980年代の中国の山間部では、人が歩いて郵便を届けていた。
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マリー・アントワネットに別れをつげて(2012年製作の映画)

4.0

フランス映画大好き人間で、さらにフランス革命関連の作品も大好き人間として声をあげておきたい。

この視点は珍しい。面白かった!

マリー・アントワネット王妃の朗読係という侍女の視点から1789年のフラ
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.8

コナンの映画、初鑑賞。何も知らない界隈からお邪魔しましたが冒頭の説明が丁寧でほぼ知った(気がする)ので大丈夫。

とは言え、初心者らしく疑問点が残ったので記録。

①あの子たち!小学1年生なの?夜中ま
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.8

私の美しさと、あなたの優しさは、人々の悪意を生み出すのよ…

美しすぎる女性(モニカ・ベルッチ様)と優しすぎる男(エミール・クストリッツァ)による愛の逃避行。監督自ら主演。

監督の作品『アンダーグラ
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プレタポルテ(1994年製作の映画)

5.0

プレタポルテ(高級既製服)。この時代のパリコレはまだサステナブルとかエコロジーとか関係なく豪華に贅沢三昧に振り切っている。そんなランウェイシーンも多くて大好きな作品。

パリのプレタポルテ協会会長のオ
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

4.2

鬱系ホラーと呼びたい。幻覚が鮮明すぎて現実と区別がつかない怖さを映像体験。音楽も死にそうな怖さでとても良い。

「貴女の夫が浮気してるわよ」という電話。普通は浮気相手からかかってくると思うけど電話の主
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汽車を見送る男(1953年製作の映画)

3.8

家族の為、会社の為、真面目に勤労奉仕してきた中年男性の悲哀溢れる良作。

タイトルの『汽車を見送る男』とは、自分もいつかあの汽車に乗りパリに行きたいと夢見ながら、踏切を超えて通勤する事から。

ある日
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

5.0

大好きなウェス・アンダーソン作品は本作も唯一無二の世界観。まるで美しい『動く絵本』のよう。

冒頭のシーンから、お得意のシンメトリーの構図がどこを切り取っても絵画のように完璧。細部まで丁寧に作り込んで
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青い体験(1973年製作の映画)

3.6

ラウラ様が完璧すぎる家政婦役。お色気たっぷりで、優しくて家事育児掃除洗濯完璧。思春期の男の子には堪らないだろうなぁと笑う。

イタリアの洋品店(仕立て屋?)一家の母が夫と三人の息子を残して病死。母は亡
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墨東綺譚(1992年製作の映画)

3.8

原作、永井荷風の同名小説。荷風の最高傑作との事。とはいえ娼婦との恋愛物語なので一人鑑賞案件。

津川雅彦さんが主人公の永井荷風。彼の語りで物語が展開。独り身の気楽さが捨てきれず、60歳目前でも最高の女
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鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

4.5

素晴らしかった。原作の上橋菜穂子さんは文化人類学者で作家。『守り人』シリーズが大ヒット。あのテレビアニメ大好き。実写版ドラマ『精霊の守り人』は綾瀬はるかさんがクールビューティーで良かった。

そんな訳
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青髭(2009年製作の映画)

4.5

グリム童話、怖すぎて最高。原作と少し違う点もあるらしいが主題はそのまま。

禁忌を課せられた主人公が違反する事で絶体絶命の危機。好奇心への教訓はいつの時代にも当てはまる。

とわさんのおススメは私の好
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ユー・アー・ノット・マイ・マザー(2021年製作の映画)

2.5

アイルランドだから気になって観ましたが、りょーこさんのおっしゃる通り陰鬱なだけでした。

多くを語らずに余白が沁みる映画もあるけれど、これは普通に説明不足で意味不明。おばあちゃんの足の黄緑のグジュグジ
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ゼロ・コンタクト(2022年製作の映画)

3.8

タイトル通り、出演者同士が接触せずに撮った作品。コロナ禍という制限を逆手に取って面白い企画だと思う。

パソコンのモニター越しに集められた5人。彼らにどんな繋がりがあって、どんなミッションが課せられた
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愛をつづる詩(うた)(2004年製作の映画)

4.0

サリー・ポッター監督が"911”に触発され翌日から脚本を書いた渾身の作品。

前半部分は冷え切った夫婦の妻が偶然出会った男性と恋に堕ちる展開。普通に不倫モノかと思いきや…

彼女の出自、彼の過去や信条
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ドリアン・グレイの肖像(1945年製作の映画)

4.2

最近原作を読み、妄想が爆発する前に鑑賞。とても素晴らしかった!

とわさん、いつもありがとうございます!何から何まで最高でした。

原作の持つ貴族感が映像で確認でき、超絶美しくなければ成立しない主役の
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イビルアイ(2022年製作の映画)

2.8

監督の過去三作品と比較すると、今までの「他には無い魅力」がほとんど感じられなかった。

魔女のビジュアルは〇〇を脱いだところが良かった。魔女の目的や方法は既視感があった。

監督の次回作は、ちゃんと変
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.2

特に大事件が起こるわけではない、こういうヒューマンドラマが沁みる今日この頃。80年代のフランス、パリ。当時の街並みやファッション、今見ると超絶キュート。

特にあの林立するマンションの外観のデザインが
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トニー滝谷(2004年製作の映画)

4.2

20年も前なのに色褪せない作品。原作は村上春樹『レキシントンの幽霊』の中の短編のひとつ。前に既読。その世界観を損なうことなく美しい。すごく良かった。

特異な出自により孤独に慣れて孤独が平気なトニー滝
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