ジュリアンさんの映画レビュー・感想・評価

ジュリアン

ジュリアン

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エンゼル・ハート(1987年製作の映画)

3.4

アメリカの小学校で鳥の首を切る悲惨な命の授業をやらされたの思い出した。サスペンスホラー、だいたい主人公の自意識を反復することで伏線への答えを用意するという図式なのかな。それ以外は見ない気がする。

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.6

濱口竜介がインタビューで「高校時代にウォン・カーウァイの『恋する惑星』を観たとき、こういう音楽と映画の出合い方があるんだなと思いましたね」と述べていたのがきっかけで鑑賞。

マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.5

北斗の拳すぎて爆笑した。
一世代前の日本の大衆文化に影響を与えたブルース・リーとかメビウスとかそういった海外の動向をちゃんと抑えないとなと痛感した。

勇敢で機転の効くキッズが良いし、何よりフュリオサ
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.3

『怒りのデスロード』から入ったので社会がまだかろうじて機能していた文明荒廃以前の話で意外だったが、マッドマックスとは暴走・カーアクション・復讐で構成されていることがわかる。
海辺と森で襲われるシーンし
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

フュリオサ記念に再び鑑賞。
家父長性と結託せざるを得なかったイノセントな少女たちが連帯と自立によって受難を乗り越える話は素晴らしい。

性的モノ化されている限り、彼女たちはイモータン・ジョーの寵愛によ
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関心領域(2023年製作の映画)

5.0

アウシュビッツ・ビルケナウやキリングフィールドに訪れた時に張り詰めていた空気感が映画館でも形作られていた。日本の映画館で静かに見るなんて当たり前な光景なんだが、キュレーターの狙いによって意図的に無言に>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.2

女版ハードボイルドの系譜にある素晴らしい作品だったんだが、タランティーノが好きそうな主題でもある。母を殺した義父に復讐するので、ディメンタスからすれば自身を破滅させる女を自身の手で生み出すお話ともいえ>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.5

障害のあるエッセンシャルワーカーの母親を徹底的に虐めたらそりゃ感情を揺さぶられるよね?という次元の話でみんな号泣したとか言ってんの?ヤバすぎ。闇金牛島くんでも見て永遠泣いてろよって思ってしまった。ビョ>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.5

名誉を回復できずとも最後には救いがあり、やがてモーガンが合流する流れは弛緩していたようにも思えたが、とはいえお茶漬け映画的な意味で結構好き。ヒューマニズム溢れる作品だし。

蛇の道(1998年製作の映画)

3.3

ずっと二人の男の素性が分からないまま恐らく被害者なんだろうなと話が進んでいくうちに加害者でもあり、また女児の殺害が複数あったことも明らかになるというキツネに摘まれたような話。反復性が蛇の道は蛇というこ>>続きを読む

下妻物語(2004年製作の映画)

3.3

友情を大事にしたハートフルな話なのだが、割と消費社会と郊外という話から出発して架空の卑弥呼の刺繍探し、モデルと虚飾にまつわる話が多い。

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

3.4

途中で白人教師が必要以上にマクガフィン化している気がしなくもないがこれは史実なのだろうか。チヤホヤされつつも孤独に生きる皇帝と心を通わせる異邦人という構図。ヨーロッパで受け入れられる映画になるにはこれ>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.4

ラポールの場であるというところが気まずさや緊張感によって強調されていて大変良い。くわえて、反復性を意識している会話のキーワードや人物の属性がアダプテーション的でもあってそんな退屈しなかった。
受動喫煙
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.6

このTwitterみたいなアパシーな会話劇にあまりノリきれない一方で、キッチュさを愛するみたいなところで面白いと思える映画。ディシプリンが成立し、暗殺協会のなかで守られている主人公たちvs 低所得者で>>続きを読む

スクランブル(2017年製作の映画)

2.5

車映画はお金がかかるのかな、かかるのだろうな
ミニミニ大作戦もワイルドスピード、スティングもキャラクター理解や仲間集め、対立を冗長にさせてないことがうかがえた。

ミニミニ大作戦(2003年製作の映画)

3.4

北鎌倉から鎌倉に歩いていくとミニクーパーを止めてる民家がいつも横目に入るので鑑賞。車について知識がなかった頃、あのエンブレムはアストンマーティンだと思ってたがどうやら違うよう。

独裁者(1940年製作の映画)

3.5

喜劇映画のショートフィルムだと思ったら、ちゃんとストーリーがあってメロドラマでもあることに驚いた。1940年はユダヤ人が収容所送りになってることはアメリカにも伝わっていたが、処刑されているのは知らなか>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

面白かった!
冒頭のスラッシャー映画を思わせる描写の裏にある、ニーナの不在や医大中退そしてキルカウントの意味合いがどうやって回収されるのか夢中になって見た。

中盤から性暴力で中退した友人への復讐に向
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.1

タバコ吸うし、コロナに罹ってから空咳が時々出るので肺ガンを患ってるキアヌリーブスの様子に気が気じゃない

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.6

物語絵画や図像学が発展した国柄のサスペンスで面白がったが、やや投影的なアナロジーは意味の過剰さにも思えた。
母の知り合いにいるマルタ騎士団国籍の人も蒐集家だったので割とありそうな話。

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.4

ジャックニコルソンに顔が似てるというのも相まって現実と非現実との宙吊り感が良かった。

ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.5

ついに念願のマイカー、赤いカブリオレを持つのでここ最近ずっと車映画を見てる。ユタ州近くの荒々しい岩山を運転するだけで絵になるアメリカンニューシネマも良いけど、高級スポーツ車の行動最速理論最高だな。

007 スペクター(2015年製作の映画)

3.5

俳優のアクションとか身体性とかよく分からん〜!
スクリーンに描かれる運動を細かく批評してる人の文章読むと、「みんなはそんなに運動や身体性が好きなの....?それに比べて俺は...」と動揺してしまう。0
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007/慰めの報酬(2008年製作の映画)

3.5

資本主義と結託したり、妥協したりしたエコロジストは巨悪にもってこい!この頃インフラの民営化議論とか盛んだったようなと懐かしい。

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

3.4

マッツミケルセンを検挙した後も20分近く映画が続くと思ったらジェームズボンドの人間強度が上がったり、下がったりする話で山場のずらし方に驚いた。

うちの母は、「KGB出身のプーチン旋風が当時あったから
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.5

今までは割と結婚したりだとかまだ文脈があったように思うけど、ボンドガール的な立ち位置の女優とトムクルーズとの絡みちょっと剛腕すぎない?

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