苹果さんの映画レビュー・感想・評価

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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

コメディ(コメディとは言っていない)。

序盤からナチスの侵攻にビートルズの陽気な曲とか陽気な編集がされているそのギャップがめちゃくちゃ恐ろしくて、「とんでもない映画が始まったな」って思って一気に引き
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ループ(2020年製作の映画)

4.0

何が好きで何が嫌いか、どんな人か、何が得意で何が苦手か、人それぞれなのは定型でも非定型でも変わらない。

宙を舞う(2019年製作の映画)

4.5

違うことを受け入れる、これがどんなに難しいか。

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

見ていて本当にしんどかったです。褒め言葉の意味でです。

何らかの発達特性を持っていると思われる子どもと接するのって本当に難しいですよね。天使にも悪魔にも見えてくるし、言った言葉はいつまでも覚えている
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

3.0

ちょっと難しかったです。身体接触が何かしらのメタファーなんだろうけれど。
これは無理に言葉にせず、感じたものそのままを大切にした方がいいのかもしれない。いやあ何だったんでしょう、全然わからない。全然わ
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永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

3.5

村上春樹が好きなので、村上春樹に出てくるような都合の良い可愛い女が出てきて最高に嬉しかったです。あんな女はいません。

映画館で見ましたが、途中でみんなゲラゲラ笑っていました。緊張と緩和が上手すぎます
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THE DEPTHS(2010年製作の映画)

3.5

なるほどパリ、テキサスか。言われてみれば確かに。

PASSION(2008年製作の映画)

3.5

内なる葛藤とどう向き合うか。
青臭い台詞も何故か聴き入ってしまう、濱口竜介脚本の妙。

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.5

ロマンスを否定していないところがすごく良かったなと思いました。大衆映画は好みじゃない=アホらしい、みたいな思想は黒歴史だったな〜と思って、高校生くらいの自分を思い出して恥ずかしくなったりしました。
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.0

パンデミックやジェノサイド、暗殺が起こるこの世界に対する諦念や厭世観がよく表現されていて、お見事です。

あの難解な原作がわかりやすく纏まっていて、後編がすごく楽しみです。個人的に原作最終巻が難解すぎ
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何食わぬ顔(2003年製作の映画)

3.0

もうすでに濱口竜介イズムって確立していたんだなと思う。コミュニケーションの不完全さや相互理解の不可能さ、死による喪失。
若き日のいじめっ子顔濱口竜介が見られてよかった。

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.5

レッサーパンダはかなり直球で「衝動性」の比喩でしたね。
もしかしたら作品とは全然違う話かもしれませんが、最近読んだ本「人間はどこまで家畜か」によると、16世紀ごろまでの社会にとって、衝動的であることは
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.5

5時間観たのにまだ観たいです。
人と人は果たして理解し、許し、共存し合えるのか。社会システムの中で、いかにして自分に率直であるか。そんなことがそもそも可能なのか。そんな話をずっとしていたように思います
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.5

「塩の行進」だった。たぶん歴史とか偉人をちゃんと知ってると(RRRもそうでしたが)より楽しめると思います。
個人的な好みですが、最後は喋らなくても良かったと思います。

システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

4.5

人よりも(ほんのちょっぴり(?))傷つきやすくて、衝動的で、自由でありたいというだけで、人が構築したシステムにこんなにも乗っかれないものなのだと、ただただ呆然と観ていました。
多様性の尊重は、※ただし
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.5

なんか難しくてよくわかんなかったですけど、バイブスが良いですね。ホワキンは本当に何でもできるんだなぁ。昔読んだレイモンドチャンドラーを思い出しました。
あとテクニカルえっちでした。

成功したオタク(2021年製作の映画)

4.0

依存や憧れは共存から最も遠い感情なのかもしれない。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.0

聡実くん、実写だとより可哀想さが増してて良かったです。映画オリジナルの、合唱部のやり取り良いですね。あーいるいるこういう人、という気持ち。みんな一生懸命。

リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.5

映画館にて。あまりにも良すぎました。エンドロール後、隣の人が小さく拍手してました。

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

ボーは恐れているのボーと同じ人というのがまだ飲み込めていないです。ホアキンは本当になんでもできるんだなぁ。すんごい……本当にすごい、、、圧巻の演技でした。リドリースコットの歴史物というだけあって、画は>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

3.0

まだ心が成熟しきっていない10代っていろんな失敗をすると思うけれど、それにしても主要メンバーの言動や行動に全く共感できず、感情移入できませんできた。
操作性の激しい女に操作されて得た(一般的な人間関係
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PARALLEL(2021年製作の映画)

3.0

被虐待歴を「他人を愛せない人」を表現する為の道具にしないで下さい。

虐待やパワハラ、吹聴などの加害行為があまりにもステレオタイプで、露悪的で、実態とかけ離れた表現になっていたのが残念でなりません。そ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

先行上映観てきました!!ほぼ満席でした。音がとにかくすごい良いので、映画館で、できればドルビーで観てほしいです。

ネタバレあり追記です(2024.4.1)
史実に概ね忠実なんでしょうけれどほとんど説
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NN4444(2024年製作の映画)

3.5

モラハラ、アルハラ、押し付け、男尊女卑、偏見、圧力、勝手でくだらないコミュニケーションはキモすぎるから、全部まとめてぶっ殺そうって感じの映画でした。いま若い世代の製作者がこうした映画を作ってくれる事に>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

この物語で感情が変化した(腹を括った)(受け入れた)人間は、最終的に一人だけですが、とするならばもっとその人物の心の揺れ動きや葛藤が見たかったなと思います。物語が伝えたい事に対して、心理描写の積み上げ>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

自己肯定感が高い人って側から見ると薄っぺらく見えるけれど、みんなそれぞれちゃんと人生に苦労しているんですよね。
皮肉屋で冷笑的な主人公が「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」を捨てた時、心がふと軽くなるんだと
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.5

2024.2.16、初見感想です。
私は結構アリアスター信者なんですけれど、これはちょっと意味がわからなすぎるというか、「ずーっと同じことやってんなこの人」という印象でした。

家族のしがらみ、精神病
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃによかったしすっごく好きだけれども、人はかなり選ぶと思います。
誰かと見に行く場合は同じジェンダーの人と行くことをお勧めします。

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

4.0

過去に対する後悔や反省や肯定や諦念を、通常だったら絶対にありえない方法で表現していました。

恐ろしく退屈で恐ろしく面白かったです。

言語化することの弊害をここまで言語化するの凄すぎるなと思います。
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

小気味良い会話がずっと続いてかなり最高でした。
タクシードライバー、整備工、老人、聾者、性的少数者、黒人といった貧困や被差別被害者、マイノリティであっても生活は豊かたり得るというのは、いつの世にも通ず
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花様年華(2000年製作の映画)

3.0

はじめてのウォンカーウァイ、すみません、あまり合わなかった。カメラワークや間や音楽の雰囲気が、なんか90年代のテレビドラマっぽかったです(なぜかみている間ずっと古畑任三郎を思い出していました)。テレビ>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

作品を通してそこはかとなく漂う希死念慮がまるで北野武作品みたいでした。

ずーっとマザファカマザファカ言ってるマザファカおじさんことサミュエルエルジャクソンの財布にマザファカって書いてあってゲラゲラ笑
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