なんか凄いもんを観てしまったという感触。2時間半ちょっと、集中力が途切れずに釘づけでした。見応えが凄いです。これ、この国のすべての人が観るべきだと思います。
1992年に福岡県飯塚市で2人の女児が殺>>続きを読む
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大石圭原作、高良健吾主演による「アンダー・ユア・ベッド」をSABU監督が韓国キャストでリメイク。日本版と比べると、ちょっと説明っぽい部分が多いように思えました。
大筋は日本版とほぼ同じだけど、DV夫>>続きを読む
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洋画邦画を問わず、事あるごとに「羅生門」がキーワードとして出てくるので、そろそろ観ておかないと…ということでやっと観ました。1950年の超クラシック。のっぺりとしたグレイトーンのモノクロではなくて、黒>>続きを読む
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労働者階級の移民者たちが住む、パリ郊外の老朽化団地バティモン5を巡る再開発の問題。目障りなものに圧をかける、あるいは排除しようとする臨時市長ピエールの政策は、あまりにも横暴。ピエールご本人が言うように>>続きを読む
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学校というワンシチュエーションで展開するサスペンス。ただでさえ学校は閉塞感のある場所なのに、どんどん息苦しくなっていくような展開。トーンはホラーに近い。地味ながらも胸に迫る作品でした。
学校って社会>>続きを読む
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公開日に観てから解説を色々と読んだ後、4日後にもう一度観ました。それも交えて書いています。やはり知らないで観るとわかりにくいところがあるので、解説は必要だと思いました。
タイトルが出てからなかなか最>>続きを読む
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大石圭の原作は未読。SUBU監督と韓国キャストでリメイクがつくられるとのことで観ました。
家族も学校の先生やクラスメイトからも、ずっと忘れられた存在にされている男・三井が、大学で唯一、自分の名前を呼>>続きを読む
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「ミッシング」からの流れで観ました。𠮷田恵輔監督の長編デビュー作。
家庭教師の馬場が教え子の女子高生である望に惹かれていく様子を描いていたと思ったら、途中でぶっつり中断して振り出しに戻り、今度は望の>>続きを読む
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いくら父親が決めた縁談とは言えど、顔も見たことのない相手との結婚で、それも見知らぬ最果ての孤島への移住は不安だと思うし、到着の日に迎えに来ないまま、母と幼い娘に野宿で一夜を過ごさせる夫スチュアートに対>>続きを読む
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公開当時、女性監督が描いたご都合主義な不倫劇なんじゃないか…という勝手な苦手意識を持ってずっとスルーしていましたが、監督の「パワー・オブ・ザ・ドッグ」がとても面白かったこともあり、今回やっと観ることに>>続きを読む
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精神的にとてもヘヴィできつかったです。撮影中、役者さんたちはかなりヘヴィだったと思います。𠮷田恵輔監督の作品って実話ではないけれど、実際にありそうな題材をリアルに描いたものが多いので、違和感が一切なく>>続きを読む
劇場にてDolby Atmosで観ました。これは絶対いい音響で観たほうがいいです。
坂本龍一の最後のソロピアノ演奏の記録。コンサート映画とか映像ライヴというよりも、クローズドな記録という感じです。限>>続きを読む
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「ドッグマン」がかなり良くて、「五日物語 3つの王国と3人の女」も良かったマッテオ・ガローネ監督。その流れでこの作品も観ました。
邦題の「ほんとうの」っていう部分に引っかかっている人も結構いるようで>>続きを読む
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不気味で怖い爺さん婆さん系ホラーに村ホラーをミックスした感じ。祖父母宅に行ったら様子がおかしいという流れは、M・ナイト・シャマラン監督「ヴィジット」っぽい。でも、あのような展開ではありませんでした。>>続きを読む
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まずは「恋するプリテンダー」というベタに振り切った邦題が素晴らしい!ベタ最高!
超わかりやすいラブコメ。今、あえて王道なラブコメというのが、アフターコロナっぽい流れを感じました。ドラマティックに出会>>続きを読む
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またしても北欧の闇。from デンマーク。
なーんか、とんでもないもんを観ちゃったよ、という感じ。感触としてはハネケの「ファニーゲーム」に近いです。普段どんな映画を観てもそんなことはないのですが、ず>>続きを読む
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「女優霊」や「蛇の道」などの脚本を手がけ、「霊的ボリシェヴィキ」の監督を務めた高橋洋が脚本を手がけて、白石晃士が脚本協力をした韓国ホラー。「霊的ボリシェヴィキ」は今ひとつピンと来なかったのですが、これ>>続きを読む
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旧ソ連で1978年から1990年にかけて犯行を続けていた連続殺人犯のアンドレイ・チカチーロをモチーフにしつつ、アンドレイが双子という設定にして、その双子がすり替えられちゃって、担当の刑事が誤って愛情を>>続きを読む
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2001年の作品のディレクターズ・カット。これってリマスターやレストアされてるんですかね?
フランスの闇をベースにしつつ、ネイティヴ・インディアンの呪術やらカンフーなんかも交えちゃって、気づけば対戦>>続きを読む
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過去の作品が4Kレストアやリマスター仕様で次々と公開される中、まさかこの作品がそうなるとは思っていなかったので、とても嬉しいです。昔、友達が教えてくれて以来、ずっと気になっていた作品。やっと観ることが>>続きを読む
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ビニールハウスを燃やすラストで、村上春樹原作「納屋を焼く」によるイ・チャンドンの「バーニング」を思い出しました。
このラストというか、終わり方の絶妙なタイミングに鳥肌が立ちました。そこで終わるか、み>>続きを読む
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実話なのか、これ。
と思って調べてみたら、森にコカインがばら撒かれて熊が食べちゃったところまでが実話で、実際には熊は死んでしまったそうです。可哀想に。つくづく人間が地球のバランスを乱しているんだなぁ>>続きを読む
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ピーター・グリーナウェイのレトロスペクティヴにて観ました。
同時に妻を交通事故で亡くした双子の動物学者の兄オズワルドと弟オリヴァー。そのとき車を運転していて片脚を切断した女性アルバにふたりして惹かれ>>続きを読む
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今日の時点で東京ではミニシアター2館でしか上映されてないので、多くの人が集まっていて朝から満席でした。著名なスター俳優の起用もなく、タイパタイパうるさいこの時代においての長回し、おまけに小規模上映とい>>続きを読む
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ピーター・グリーナウェイのレトロスペクティヴにて観ました。
ヨルゴス・ランティモスの「女王陛下のお気に入り」を観たとき、あー、これは絶対にグリーナウェイのこの作品からインスパイアされてるなぁと思った>>続きを読む
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これはかなり面白くて、自分的にはツボでした。画も美しい。大好きです。
グリム兄弟に大きな影響を与えたという、17世紀にイタリアで書かれた民話集「ペンタメローネ 五日物語」を映像化。かなりグロテスクで>>続きを読む
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教会の話でこのヴィジュアルだから、どうせまた司祭が少年に性的虐待をする話なんだろうと勝手に思ってましたが、まったく違ってました。
1858年にイタリアのボローニャで実際に起きた事件。ユダヤ教徒のユダ>>続きを読む
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胸糞悪さや後味の悪さは、かなりトップクラスです。
暴力的で自己中で独断的なシモーネに、明らかに穏やかな暮らしを脅かされているマルチェロ。なのにシモーネと親しく付き合っているという不可思議さ、ヘラヘラ>>続きを読む
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シャロン・テートの事件をホラータッチで描いています。ホラータッチというかホラーです。
ヒラリー演じるシャロンが予知夢や幻覚によってどんどん狂っていく感じは、夫ポランスキーの「ローズマリーの赤ちゃん」>>続きを読む
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シャロン・テート事件にまつわる実話をベースにしつつ、落ち目の役者リック・ダルトンと彼のスタントを務めるクリフ・ブースというフィクションの存在をメインに据えた虚実が入り混じる話。ちなみにリックとダルトン>>続きを読む
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ピーター・グリーナウェイのレトロスペクティヴにて観ました。
グリーナウェイの作品って「ZOO」ならシンメトリー、「コックと泥棒、その妻と愛人」なら色、「数に溺れて」なら数字という感じで、縛りというか>>続きを読む
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ピーター・グリーナウェイのレトロスペクティヴにて4Kリマスターを観ました。
グリーナウェイの作品って「ZOO」ならシンメトリー、「コックと泥棒、その妻と愛人」なら色、「プロスペローの本」なら本という>>続きを読む
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台詞がかなり少なくて、説明っぽさも一切なし。音楽なし。カメラはたまに動くけど、基本的に固定式。ミヒャエル・ハネケやミシェル・フランコの系譜で、個人的に凄く好きなタイプの作品でした。
どういうことが起>>続きを読む
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エルヴィス・プレスリーに見初められて、普通の女の子がどんどんソフィスティケイトされていくさまは、まさにシンデレラストーリー的。兵役を終えてアメリカに帰国したエルヴィスから国際電話で「会いたい」と言われ>>続きを読む
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んもー、切なくて涙が出ました。
山田太一原作、大林宣彦監督による「異人たちとの夏」の舞台を現代のロンドンに移したリメイク。原作は未読ですが、大林版の映画は観てます。大林版にほぼ忠実な展開ですが、主人>>続きを読む
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アンドリュー・ヘイ監督、いい作品を撮るなぁ。
これって他人に自分の弱さを見せないことこそ強い人間だと強く思い込んでいた少年が、ラストでやっと再会できて受け入れてくれたマージー伯母さんに、自分の弱さや>>続きを読む