はなればなれのマチルダさんの映画レビュー・感想・評価

はなればなれのマチルダ

はなればなれのマチルダ

映画(1465)
ドラマ(43)
アニメ(0)

タンジェリン(2015年製作の映画)

-

ショーンベイカーはガッツがあって良い。脚本、監督、編集、カメラも少し、そしてプロデュースまでやるんだからやはりタレントだと思う。まぁ、プロデュースを自分でしてるからガッツがあるって言われる決断が成立す>>続きを読む

幽霊がいる家(2022年製作の映画)

-

こんなにも軽やかに回転されてしまったらあっぱれという他にない。
ロケーション的に引けなかったのか、フレーミングを維持するために毎度微かにティルトアップ/ダウンを強いられてしまったのが悔やまれる。

クイーン・オブ・ダイヤモンド(1991年製作の映画)

5.0

新たなお気に入りの映画はちょくちょく見つけるけど、ものすごく久しぶりに新たなお気に入りの監督を見つけた。私の師匠は完璧なフレーミングだと言っていたが、私からするとなんとも奇妙なフレーミングが繰り広げら>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

-

感動するほど良いショットが驚くほど多くあったのと、カラグレのセンスがやはり良かった。ラストのクレーンショットが『羅生門』の逆バージョンみたいで、それが必要だったかどうかは別として面白い発想だとは思った>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

-

囚われの男ここにも。モチーフは良い、分かるよ。ただ私の映画の方が遥かに面白い。

デュエル(1976年製作の映画)

-

誰が主人公だと言えばカメラが主人公だったと言いたくなるほどカメラに語らせられていた。映画と鏡の親和性については映画史上散々語られ尽くしてきて、今私がここで改めて言及する必要は微塵も無いものの、鏡が人を>>続きを読む

ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

-

ホドロフスキーの下位互換映画。騒がし過ぎて中盤から頭痛がするけれども。

コレクションする女(1967年製作の映画)

-

打って変わって、男がよく喋るロメールだった。
ラスト、男がトリュフォーの撮るレオーみたいな立ち回りをしていて可愛かった。

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

-

不愉快感を昇華できなかったただ不愉快なだけな不愉快映画。私の大好きなスコープをきもい使い方しないで欲しい…。

ピアニスト(2001年製作の映画)

-

偏屈したユペールが、少女のような瞳に涙を浮かべてカメラを見つめてしまったらもう我々は息が出来ない。終始、あまりの惨さとその美しさに全ての体力を持って行かれたが、ラスト2シーン、そのコントラストは狂気の>>続きを読む

終電車(1980年製作の映画)

-

メルヴィルとファスビンダー混ぜたようなテイストで始まって、しかもレオーがいなくてやっぱ物足りないかもーとか思ってたけどラスト、終電車で愛のエチュードを聴けて/観れてうるうるしちゃった。
皆も言うように
>>続きを読む

その夜(2021年製作の映画)

-

3ショットに1回ぐらい痺れるほど完璧なフレーミングだった。多分凡人だと一生かかっても見つけられない寸分の狂い無い完璧なショット、はあああ…

アルプス(2011年製作の映画)

-

やっぱりスコープは良いわぁ。閉塞的な物語に終わり無く掴みどころも無い空間の感覚。そして、スクリーンに映る者たちは駄々広いフレームの中にいることを知らずに必死に息継ぎする場所を探している。やはりスコープ>>続きを読む

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

-

ケリーライカートって49ぐらいなのかと思ってたらもう60歳なのね。彼女の映画はいつもひねくれ者で溢れているのに、限りなく瑞々しく、初春に芽吹く花々の上を飛び回る蝶のような躍動感の只中にオーディエンスを>>続きを読む

日本のシドニー(仮題)(2024年製作の映画)

-

ユペールと半径20m以内で同じ空気を吸ったことがハイライトのヨーテボリ映画祭にて鑑賞。

憎しみ(1995年製作の映画)

4.7

こんなにセクシーなカメラオペレーションは観たことがない。スタティック至上主義の私にとってかなりの革命である。

美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

-

映画史トップクラスで4Kレストアする価値がある、しなくてはならい作品、クレールドゥニは英雄です。

突然炎のごとく(1961年製作の映画)

-

序盤、ゴダールを観ていると錯覚してしまったから徐々にトリュフォーらしさが出てきた時に何が起こっているのか軽く混乱し、中盤はかなり狂ってはいるもののしばらくトリュフォーを観ていたのに、ラストでやっぱりゴ>>続きを読む

ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

-

めちゃくちゃ楽しみにしてたのにクソつまんなくて流石に驚いた

関心領域(2023年製作の映画)

-

普通に画だけの話で義務教育の教科書の写真みたいな映画だなって思って観ていたら、そもそも教育カリキュラムに組み込まれるべきある種写実的な作品でした。

ドウロ河(1931年製作の映画)

-

アケルマンの「囚われの女」を観て、ああ私の映画のタイトルこれだったじゃんと思って今度こっち観たら、ズン、ズンズンッっていう今回の映画で私が無意識に構成したフレーミングとモンタージュをオリヴェイラが10>>続きを読む

囚われの女(2000年製作の映画)

-

私の映画も「囚われの男」にすれば良かったかしら。

砂丘(1970年製作の映画)

-

怒ったアントニオーニがニューシネマを撮るとこうなるのか…。
空っぽの寂れたバーでおじちゃんが1人煙草を吸うシーン。そもそもズームしていたカメラがガラス越しに被写体に寄って、ズームアウトしていったのには
>>続きを読む

エル プラネタ(2021年製作の映画)

-

良いところを突いているのになんか違う。めちゃくちゃ集中して観させてくれたけど。色々書きたいけど疲れ過ぎて無理だから思い出して気が向いたら書きます。

The Unseen River(原題)(2020年製作の映画)

-

今の私のことそっくりそのまま写し取ったみたいな映画だったから驚いた。睡眠、過去未来、恋人。にしてもショットの完成度が高過ぎて喰らった。

サンタクロースの眼は青い(1965年製作の映画)

-

レオーのために作られたような愛すべき映画だった。久しぶりにヌーヴェルヴァーグを見たけれど、やっぱり良すぎる、愛おしい。ただ、何故かドライヤーの初期が思い出されたのが気になる、なんだったんだろう。

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

-

その場の雰囲気で一発で撮ったとしか考えられないようなカメラオペレーションと、死ぬほど緻密に計算されているであろうライティングが美し過ぎて一生見ていられると思った。

Lick the Star(1998年製作の映画)

-

ソフィア・コッポラは遡れば遡るほど良いと思ったのにめちゃくちゃ嫌いだったわ…。私が若かっただけでもう私の監督ではないのかもしれない…。

真夜中の虹(1988年製作の映画)

-

70分にこれだけだけ詰め込んでもしっかりと地に足を付けて、たまにスキップしながら進んでいく、気持ち〜 これは特にアキの映画経歴が反映されててまた良い。

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

-

色が良い。いつもとは違うベクトルからの温かみ、でもやっぱりアキは良い…。

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

-

今まで自分が何を観ていたのか恥ずかしくなるほど深度浅いしめちゃくちゃパンするし(汗)不思議なのが、プロレタリアート・トリロジー1作目なのに1番新しい感じがする。ニコチンの量は初期に遡るにつれて増えてい>>続きを読む

街のあかり(2006年製作の映画)

-

ずっと不思議だった。アキの作品は殆ど誰も喋らないのに、どのショットもこれでもかというほど多くのメッセージを受け取る。それは役者の演技と作品背景によるものだとばかり思っていたが、そのほぼ全てはショット割>>続きを読む

>|