勝沼悠さんの映画レビュー・感想・評価

勝沼悠

勝沼悠

アフターデイズ・ボディ 彼女がゾンビと化した世界(2015年製作の映画)

2.4

 『スリーデイズ・ボディ』続編。前作でゾンビになった女性と性的関係を持った男にも異常が表れる。

 原因をつくった悪役が出てくるが、ウジまでわくあのゾンビ現象がただのウィルスって説得力ないぞ。 
 前
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

2.5

 麻薬の運び屋が飛行機から落としてしまったコカインを食べて異様な行動をするようになった熊の実話を映画化。

 もっと熊がゆるいことするのかと思ったらコカインを求めて狂暴化してるシーンが多くてそこはちょ
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

2.7

 6500年前の隕石衝突による恐竜滅亡の直前に地球に墜落した宇宙船。生き残ったパイロットと少女は山の上の脱出船を目指す。

 タイムトラベルではなく、6500万年前に人間と同じ姿の宇宙人が辺境の星であ
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.9

 単独行動するフィンランド特殊部隊最強の男とナチスの一個小隊が金塊を巡って血みどろの戦いを展開する。

 持ってるものや相手の武器を使って巧みに戦うじいさんの話と思いきや、後半にかけてはとにかくじいさ
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アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

2.2

 アントニオ猪木の死去後に彼の軌跡を追ったドキュメンタリー。

 猪木が少年の頃に働いていた農園を訪ねたり、徹子の部屋の出演、はては猪木問答までと、抑えるべきシーンは抑えられているのだが、ドキュメンタ
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.7

 レースゲーム『グランツーリスモ』のゲームプレイヤーから実際のレーサーを育てるプロジェクトから生まれたヤン・マーデンボローの実話を映画化。

 もうこれはこんなエピソードを映画化する時点で面白いのは確
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.9

 前作から約30年、空軍の現場にい続けるマーベリックは危険な任務の教官を命じられる。そのチームの中にはかつての相棒グースの息子が。。。

 戦闘機が飛ぶシーンはとにかく圧巻。前作からのCGの変化はすご
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イビルアイ(2022年製作の映画)

2.9

 妹が重い病気な家族は治療の為に姉妹を今まで行くことのなかった田舎の祖母宅に預ける。姉は不穏な祖母が魔女なのではと疑いの目を向けるが。。。

 『ダークレイン』や『パラドクス』のイサーク・エスバン作品
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ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ(2022年製作の映画)

3.5

 ソニック映画化第二弾。マイルズとナックルズが参戦。

 前作の良さをそのままにキャラクターが増えてボリュームアップした正当進化な続編。
 なのだが、キャラが増えるほどにエッグマン演じるジム・キャリー
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ヘルレイザー ジャッジメント(2018年製作の映画)

2.3

 最高の快楽を与えるヘルレイザーを連続殺人事件を絡めて描く。

 あ、これは22年のリブートのヘルレイザーじゃないのね。
 ヘルレイザーってこんなだっけ? 悪くはないのだが、有名シリーズの名を関するに
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.4

 昭和31年、田舎の一族経営の製薬会社に出向いた水木は不思議な男と出会う。
 ゲゲゲの鬼太郎誕生を描く。

 直近のアニメ6期の世界観で描いたアニメの映画版としての前日譚。おどろおどろしい世界で人間の
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ザ・プロジェクト 瞬・間・移・動(2016年製作の映画)

2.8

 瞬間移動を成功させた大学の研究者達。人間の移動を研究者の一人で試したところ、彼女の記憶がおかしくなり。。。

 何となくの結末は序盤で予想がつくのだが、全てが明らかになる終盤の展開はなかなかに見事。
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.7

 あのスーパーマリオが任天堂とイルミネーションのコラボでハリウッドアニメ映画に!

 これは確かにスーパーマリオだ! スーパーマリオ含む任天堂のゲームの世界観、っぽい感じが見事に出ている。
 戦うピー
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サラリーマン・バトル・ロワイアル(2016年製作の映画)

2.4

 会社のビルが閉鎖され、謎の存在に殺し合いを強要される社員達を描く。

 この手の話は何作かあるが、薬などではなく自分の意志で殺し合いする様に迫られ中盤までは心理ドラマの様相。ジェームス・ガン脚本とい
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

5.0

 特攻できずいたところをゴジラに襲われた男。終戦後、彼のいる東京に核実験によって巨大化したゴジラが現れる。。。

 本家東宝がモンスター・ヴァース真っ只中に世界に通じるゴジラをつくる。MVのゴジラが『
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王の願い ハングルの始まり(2019年製作の映画)

2.3

 15世紀の朝鮮でハングルをつくった王を描く。

 庶民が文字を使えるようにしたいという願いから儒教と仏教の仲立ち、中国と対等の国の意識と課題や願いは広がっていく。史実がどうかは知らないが、王が臣下の
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

2.5

 シチリアで傷を癒していたロバートが街を苦しめるマフィアと戦う。

 イコライザーってDIYやそこからこう切り返すのか!みたいなあっと驚く戦い方が売りのシリーズだと思ってたが、もう今作はただただ残忍に
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Winny(2023年製作の映画)

3.4

 Winny開発によって逮捕された金子勇と彼を弁護した壇俊光を描く。

 金子勇の純粋な開発意欲とそこに対峙する警察の腐敗の隠蔽を動機とした逮捕。
 東出昌大の存在感が良い。彼が初めて映画の中で一番存
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ポリス・ストーリー3(1992年製作の映画)

3.0

 ポリススストーリー第三弾。今回は中国の警察の女性と組んで国際麻薬王を追う。

 若きミシェル・ヨーがジャッキー・チェンとアクションで共演する今からすると貴重な作品。
 これまでのシリーズの中で一番ス
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

2.9

 民の願いを集めて叶えるか封印する王に抗う少女を描く。
 ディズニー創立100周年作品。

 人々の願いを解き放つというテーマはメタ的ではあるか。ディズニーの古典的な作品っぽいお城と魔法の世界だが、そ
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ポリスストーリー2/九龍の眼 クーロンズ・アイ(1988年製作の映画)

3.1

 ポリスストーリーのその後のストーリー。
 
 前作と同じくストーリーのキレは悪い。敵が途中で変わったりと変な感じ。
 肝心のスタントアクションは確かにすごいのだが、前作の方が勢いがあった気がする。
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

2.6

 スペインの悪魔憑きにヴァチカンのエクソシストが派遣される。その悪魔憑きは本物で。。。

 ラッセル・クロウが神父にしてはごつ過ぎると話題の映画。確かにクロウがちっこいスクーターに乗ってる姿は笑える。
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ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

4.0

 ジャッキー・チェンのアクション映画の金字塔シリーズ一作目。

 格闘アクションの印象が強いジャッキーだが、この作品はスタントアクションに重きが置かれている。
 『カンフースタントマン 龍虎武師』を見
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.3

 少女が大叔母の家の近くで見つけた花は魔法の花だった。彼女は空に浮かぶ魔法の大学へと導かれるが。。。

 決して悪いないのだが、何かストーリーが駆け足感がある。メアリーとピーターって関係性あったっけ?
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.8

 第二次世界大戦後にシベリアに抑留された中でも希望を失わなかった山本幡男の実話を映画化。

 あのクリント・イーストウッドに認められた二宮和也の枯れた兵隊ぶりは変わらず良い。
 シベリア抑留という重た
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ホット・シート(2022年製作の映画)

2.7

 司法取引をした元ハッカーが職場で座った椅子に爆弾を仕掛けられ、ハッキングを強要される。

 最近めっきり低予算映画にしか出なくなったメル・ギブソンだが、この映画はなかなかに良い。椅子から動けないとい
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ヴォイジャー(2021年製作の映画)

2.4

 86年かかるはるか遠くの星へ行く為に宇宙船に乗せられた子ども達。10年後、彼らは毎日飲んでいる青い液体に感情を抑える効果があることを知り。。。

 設定は悪くないのだが、ストーリーにひねりがない。感
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

2.4

 理想の家族を配信する母の元で従順に暮らしていた娘はある日森で卵を拾う。。。

 卵から鳥の化け物が生まれたと思ったら、それがやがて自分と同じ姿になるという精神分析的な見方ができる映画。ある種の拒食症
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奇跡のリンゴ(2013年製作の映画)

1.8

 無農薬でりんごを育てる方法を開発した実話の書籍を映画化。

 すごく単調で見てられなくなってしまった。これを何かに取りつかれた一途な狂気として描く方法もあったと思うのだが、そういう感じでもない。
 
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もっともあぶない刑事(1989年製作の映画)

2.7

 あぶない刑事の当時の最終作。

 今見るとこんなにゆるいコメディタッチだったっけ?と戸惑う。全体的な雰囲気がバブルのあの頃の空気がすごく出ている。
 あくまでドラマのファンアイテムな位置づけなので、
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

2.7

 ドラえもんとのび太達は空に浮かぶ理想のユートピアを見つけるが、そこには秘密があった。。。

 ベタながらちゃんとつくってあって子どもが安心して見れるドラえもん映画。のび太の精神年齢が高くて違和感ある
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放送不可能(2023年製作の映画)

1.2

 田原総一朗と小泉純一郎元総理が対談。

 この二人の対談なのに原発廃止一個の話しかしないというもったいなさ。しかも対談として何の対立軸もなく、新しい情報もないので、全くのムダな時間だった。
 これは
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.3

 水上勉の『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』を元にしたドラマ映画。長野の山奥に住む小説家の1年を描く。

 四季折々の山や畑から採ったものを食べる。なるほど、確かにそれは土を食べてるかのようだ。採
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劇場版 にゃん旅鉄道(2022年製作の映画)

2.4

 会津鉄道の芦ノ牧温泉駅の猫駅長達の半ドキュメンタリー。

 最初と最後にアニメを入れて、歴代の猫駅長達の物語として演出。長過ぎず本編の邪魔にはならない。
 猫達の様子だけでなく、ドローンによると思わ
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.9

 妻を亡くし世捨て人となってブタとトリュフを探していた元コック。大事にしていたブタを何者かに奪われた彼はブタを探しに町に出る。。。

 ブタを救う為に元コックが無双する話かと思ってたら全然違った。
 
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マーベラス(2021年製作の映画)

2.2

 90年代のベトナムで殺し屋に拾われて育った少女は立派な殺し屋に成長。父親代わりの殺し屋が殺された復讐の為に彼女は再びベトナムへ。

 主演のマギー・Qと渋いベテラン俳優二人で魅せる映画。決して悪い映
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