CS80さんの映画レビュー・感想・評価

CS80

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ある男(2022年製作の映画)

3.4

「せっかくこの世界に生まれてきたのに
こんな人生は嫌だ
どんな境遇でもいいから
今の自分を捨てて、新しい自分になりたい」

在日っぽくない在日は詐欺師と同類。
無意識なレッテルやヘイトデモを挿入するあ
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

3.5

「カンダ、エストラタ、アマントス…
盗んだりするから、あんたのせいだよ、ダニー!」

どうしてもサム・ライミ監督の初作品の衝撃を超えることが出来ないこのシリーズ。
今作はきちんとアップデートされつつ、
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

2.9

「男は時に女を殴る
よくないが死罪ほどではない」

無意識に女性を傷つける男性の加害性。

心を癒すために出た先で出会うデリカシーのない男たちが「同じ顔」に見えてしまう程のトラウマを抱えた女性の物語。
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正欲(2023年製作の映画)

3.8

「明日生きていたくない人とか
死んでもいい人のためのものってないよね」

原作を読んでいないので、違いは度外視した上で…

多様性をありきたりではなく「水」という抽象的なもので表現したおかげで、「普通
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.0

「人はみんな1人では生きられません
手をつなぎましょう
一緒に傷ついた魂を癒していきましょう」

ホラー作品だと思って見たら、なかなかの胸糞ファンタジー展開でした
最後にうさぎの存在と「邪悪なこの子」
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.3

「速すぎると圧力変動で、水没する
遅すぎるとタイヤの重みが氷にかかって、水没する」

生埋めの作業員を救うために氷上を走り抜ける黄赤黒のトラック三台
ローレン×リーアムコンビに間違いない!と思ったら早
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.5

「テレーズは植物で、君は自由な動物だ」

私が生まれる以前の作品とは思えぬ色鮮やかさ
赤から青へと、そして青から赤へと
鮮やかな暗転の中、愛された女性は変化していく

結末には似つかわしくない幸せな音
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.9

「副長、どちらをえらぶ?
正論か生存なら」

無骨ながら見応えある潜水艦作品
敵と味方、国を超えて、海底と陸で繰り広げられる極秘作戦
大国同士の戦争を防ぐために
ジェラルド・バトラーのしたり顔好き
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ねこあつめの家(2016年製作の映画)

3.0

「基本ネコはツンデレ、でもたまにツンなしのデレな子もいる」

聞いたことがあるタイトルだと思ったら、むか〜しやってたアプリを元にした作品でした。
オープニングの黒猫ちゃんの歩みにウチの猫さんもガン見し
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マーターズ(2007年製作の映画)

3.9

「苦痛に身を委ね、変容した殉教者」

プライムビデオ1/20配信終了予定
映画館で観てから二度と見るつもりはなかったのに…
その後のリメイク版も観賞し、改めて冷静に見た本作はただの最高に胸糞悪いフレン
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.9

「72日間の生への渇望と雪山での絆」

「生きてこそ」は数年前に見たけれど、前作にイーサン・ホークが出演していること以外は、現代の技術や解釈でアップデートされた良い作品でした。
特に墜落の瞬間の身体的
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.0

「うちに来たら、うちの生活レベルに合わせていただきます」

何も考えなくて良いコメディ作品を探していて、見始めたらそれなりに楽しめました。
事前に主演の方以外知らなかったので、次はどんなタレントさんが
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海洋天堂(2010年製作の映画)

3.9

「王大福、B型、自閉症」

東日本大震災のあったあの夏、色々なことを思いながら映画館で観たので非常に印象に残っていた作品。
皮肉にも能登半島地震が起きた年始にたまたま配信期限が迫っていたので見ることに
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痛くない死に方(2019年製作の映画)

3.8

「尊厳を、遠くの親戚、邪魔をする」

前半の在宅介護を見ていたら思い出すことがあり過ぎて、途中で見るのを断念しようかと思っていたが最後まで見て良かった。

臓器の断片を治療する医療から人生という物語と
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共犯(2013年製作の映画)

3.0

「人生が宿題みたいに簡単なら
悩まずに済むのに」

死亡現場にたまたま居合わせた、タイプや属性の異なる同級生三人組の犯人探しが、いつしか代理処罰の悪だくみとなり…
友達のいない者が嘘を使って繋がりまた
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

2.9

「もっと野菜を食え、まずい」

先鋭的なヴィーガンの嫌な部分を見せてくれたので、過度な期待をしてしまいました。
どんな復讐劇かと思いきや、「コカイン・ベア」系の展開の早い少しコミカルな作品。
見ていて
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.6

「君がとても恋しい
君と友達でいたいのに、何か壁がある
それがすごくイヤなんだ」

自由を失うことを恐れる男
自由を手放さない生き方を選んだ男
友人二人の一泊の旅

ちょうど今年の秋に20年ぶりに会っ
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Room for Rent(原題)(2019年製作の映画)

2.9

「子供じゃないわ
私が求めてた背の高いハンサムな男性よ」

「インシディアス」シリーズでお馴染みのリン・シェイさん主演ということで見てみたら…
被害者が思っていた方と違う!
超遅咲きメンヘラ婆さんの人
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2012(2009年製作の映画)

3.5

「君がこれから向かうのは、素晴らしき新世界だ
1人の若い科学者は、年寄りの政治家20人分の価値がある」

「デイ・アフター・トゥモロー」とごっちゃになっていたけど思い出しました。
見始めたらついつい続
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コールド・クリーク 過去を持つ家(2003年製作の映画)

2.9

「ハンマーハンド弱い者見つけ
暗い世界へ放り出す
頭を殴り投げ捨てる」

録画されてたのを流し見していたらなかなか面白くなりきちんと見たものの…
ありがちな都会から田舎の一軒家に引っ越したら的なホラー
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.8

「1つの命の終わりは、別の命の始まりだ」

十人十色のパワーや人種や年齢やジェンダー
ポリコレ的な揶揄などモノともしない自然な感じがいい。
否定も肯定もせず、説明も保護もなく、ただそこに一員として居る
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.4

「亡霊がいるなら、魂がある
魂があるなら、神がいる
神がいるなら、意味、秩序、正義がある」

70年代の名探偵シリーズしか見ていないので、ケネス・ブラナー監督の作品は初めて。
思っていたよりハマってい
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ブギーマン(2023年製作の映画)

3.1

「あいつは光が嫌い」

「ストレンジャー・シングス」の制作会社が関わっているとのことで期待値高めでしたが、お子様向けではないけれどホラー映画初心者にも安心な作品。

より観念的な恐怖と家族を描いたので
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

「あなたの戦争も終わってませんよね?」

ゴジラの形貌、特に青く光る背びれや足先に至るまでの禍々しい造形が素晴らしい。
白組だけでなくスクエニもモーションキャプチャーで参加してのVFXは圧巻でした。
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.9

「人間はどうやって作られたの?」

もう少しChatGPTなどへの問題提起的ストーリー重視な小難しい作品かと思いきや、ギャレス監督の「ローグ・ワン」寄りな映画館映えするSF。
ゆるゲーマーな私にはよい
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チィファの手紙(2018年製作の映画)

4.0

「あの時代はなぜ、かくも色鮮やかに
輝いているのだろう」

「Love Letter」は昔見たけれど「ラストレター」は未見なので、単独の中国作品として純粋に物語に浸れました。
格差や暴力などのシリアス
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(2023年製作の映画)

4.1

「かつてあったことは、これからもあり
かつて起こったことは、これからも起こる
太陽の下、新しいものは何ひとつない」
ー 旧約聖書 コレヒトの言葉

原作は未読で、モデルとなった事件のことも考えないよ
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

-

埼玉県狭山市で起きた実際の事件と、そこに生まれた女子学生達の日常。
監督がCMプランナー出身らしく、コピーライターさんが考えたCMの中の短くキャッチーな台詞の連続で軽やかでした。
27分とチャプター式
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ロスト・イン・ザ・スターズ/妻消えて(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「海底の星空を見に行くの」

中国でヒットしているという情報を得ていたので楽しみにしていました。
「フランティク」や「ゴーン・ガール」などを予想していたものの良い意味で予想を覆す秀作。

タイをモチー
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.6

「いつも一緒よ、私を見て」

ウォーレン夫妻の死霊館編、アナベル人形編、悪魔のシスター編などに分かれて時系列が混在する「死霊館」ユニバース。
全作品見てきたのですが、実は映画館で観るのは初めてだったの
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28週後...(2007年製作の映画)

3.6

「まず感染者を殺す、その後封鎖する
封鎖にしくじったら、次の手は殺戮開始」

前作の監督や脚本家がサポートにまわって作られた続編
キャストやスケールも少し豪華になりました。

映画としての空気感は前作
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28日後...(2002年製作の映画)

3.9

「悔い改めよ、終わりの時はクソ近い」

ダニー・ボイル監督作では「トレインスポッティング」「ザ・ビーチ」と同じくらい好きで、定期的に見たくなる作品。
殺伐とした状況や無人のロンドン市内の様子は、今見る
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声もなく(2020年製作の映画)

3.8

「信じれば先祖の呪いは払われ
従順であれば恐れは消えます」

観に行きたかった作品。
監督が主人公にゴリラをモデルにしたようで、無口で粗雑なのに優しさを感じさせる振る舞いに納得しました。
行われている
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フライト(2012年製作の映画)

3.1

「俺が酒を選んだからだ」

「ハドソン川の奇跡」とは違うキャプテンの話。
善人やヒーローとして、アメリカの良心であるデンゼル・ワシントンにも弱さや闇がある?
ロバート・ゼメキス監督作品にしては地味な感
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

3.5

「始まりはいつも真っ暗なのよ」

BS4K放送の録画分があったので、久しぶりに「はてしない物語」を開いて、青リンゴをかじりながらファンタージェンの世界に旅立ちました。

「チャーリーとチョコレート工場
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

それなりにグロくて良い意味でおバカなB級映画でした。
この作品を女優兼プロデューサーのエリザベス・バンクスが監督しているのがポイント。

Just can’t get enough ♪
救急車での逃走
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