theocatsさんの映画レビュー・感想・評価

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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.1

21世紀になっても生理ナプキン普及率が12%。
因習的にただの布をあてがい五日間は「不浄の期間」として家の中に入れず、ベランダの専用室で過ごさなければならないというのが多くのインド女性の実情。

そん
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薄桜記(1959年製作の映画)

3.6

何とも惜しい…プロット自体はとても興味深い物だったが、いかんせんセリフが最初っから不明瞭で聞き取れず、視聴感をかなり損ねてしまった。
せめて字幕があれば良かったのだが・・・・

内容は赤穂浪士四十七士
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ブルワース(1998年製作の映画)

3.6

なぜか人生に膿み疲れ自分の娘を受取人とした巨額保険金を得る為に自分を殺し屋に暗殺させるというプランを遂行させることとなったアメリカ大統領補選候補の民主党議員。
その後の暗殺におびえながらの状況下におい
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.6

イギリス、美術館からゴヤの名画を盗んだ廉で裁判の被告人となった「売れない老戯曲家」とその家族を描いた実話ベースのライトコメディファミリードラマ。

いかにもな英国流ゆるゆるコメディムードでありながら、
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.8

事故と全員無事というニュースは知っていたし、どうせ「みんな助かってアメリカマンセー!!」的なベタベタに甘い映画だろうとみる気が全然起こらなかった。
ところが見始めて程なく、本作のメインは「事故後の調査
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天と地の間に(1961年製作の映画)

3.3

1961年製作、ヨーロッパアルプス登山・クライミング記録映画

半世紀以上前なので現代と比較すれば装備は貧弱、当時の重量級カメラ機材を担ぎ上げての撮影は相当難儀しただろうと容易に想像がつく。

登山者
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ベスト・キッド(2010年製作の映画)

3.4

1984年版のリメイク

序盤は「ゆるゆる盤ベスト・キッドね」とながら見していたが、訓練が本格化し始めてからオヤッ!となり、大会トーナメントとなってからまんまとグッと集中させられてしまったよ。

すご
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.8

ヘロイン中毒者が厚生プログラム中に野良の迷い猫と暮らすことになり、公的な代替治療薬「メタドン」依存も断ち切り、作家として独り立ちするまでの奇蹟を描く実話ベースのハートウォームサクセスストーリー。

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劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年製作の映画)

1.0

フジ的バラエティテレビドラマ手法を用い(やっぱり監督はフジテレビ職員)、シリアスさとメリハリのないのっぺりした医療エピソード羅列、および真に迫らないお涙ヒューマン場面多用で綴られ、その安っぽさがどこか>>続きを読む

ブルージャスミン(2013年製作の映画)

3.2

「元」成り上がり上級婦人が落ちぶれたにもかかわらず勘違いしたまま衝動的行動を繰り返し、息をするように嘘をつき続けることで親戚から総スカンされるシニカルコメディ。

以前はかなり嫌いなウッディアレン監督
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悲愁(1979年製作の映画)

3.2

栄華を極めたハリウッドトップ女優が辿った憐れな末路・・・

「悲愁」という日本向けタイトルはまさしく言いえて妙。

聖の青春(2016年製作の映画)

3.4

将棋なんて興味の埒外にある世界なので、本作に対する興味の焦点は松山ケンイチがどれだけ魅せてくれるか? だったのだけど、予想外に彼のみならず総体的にまずまずの面白さと感ず。

松山の役作りと演技によると
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花いちもんめ(1985年製作の映画)

3.4

アルツハイマー痴呆老人を預かることになった息子夫婦一家の想像を絶する「格闘」の日々を描いた40年くらい前の映画。

当時のドラマ形式という制限の中で、出来得る限り「呆け」の恐ろしさを描き切ったと感じら
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.5

「キューバ危機」の裏側でこんな諜報活動が行われていたことにヘェー・・と感心。
表立った米ソ間のやり取りを描いた映画やドキュメンタリー(映像と書籍)は見知っていたので、裏のスパイ合戦を本作で補完できたこ
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破戒(2022年製作の映画)

3.1

原作は島崎藤村とのこと。恥ずかしながら全く読んだことはないのですが、この「破戒」は部落差別を描いた物語。
映画という形ではあるけれど、その内容に触れさせてもらったことに深く感謝します。

さて、映画に
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毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレート(2006年製作の映画)

3.0

ダイアン・アーバスという女性写真家の作品スタイルからインスパイアされ、いかにして彼女が独自のスタイルの写真家になったのかを幻想的フィクション仕立てで、エロチックに綴った作品。ということなのかな? それ>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

2.0

◇新レビュー
レンタルした「ドライブマイカー」が驚くほど良い映画でもう3度視聴し、あと何回か見て返そうと思っている。
で、そうなると同じ濱口監督の以前の作品「寝ても覚めても」を酷評したことが「もしや自
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哀しい気分でジョーク(1985年製作の映画)

2.2

1985年映画。昭和の空気感が懐かしく感じられた。

主演:北野武の芸人演技は他の俳優陣と比較するとかなり異質だが、まさしく「たけし演劇」とでも言える存在感が確立されており、見ちゃおれんような気恥ずか
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華の乱(1988年製作の映画)

3.8

未視聴と思い、見始めたら展開に記憶はあるが、それは他の同じ主題の映画のあやふやな記憶なのだろうと決め込み、「結構いい作品だな」なんてまずまず満足の内に見終え、さてレビューでも書こうかと見たらすでに数年>>続きを読む

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

3.0

舞台はロシアだがフランス語による19世紀末の極北アドベンチャーファンタジー。フランス・デンマーク合作。

フランス主体の制作のせいか極北の寒冷と過酷な環境はさほど伝わってこず、「そんなの都合良すぎるよ
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

1.2

金をかけ、展開に趣向を凝らし、アクションもてんこ盛り。だけど決定的にハラハラする緊迫感が欠如。
3.0位の点数かなと思っていたら、後半の無理に引っ張ったグダグダ展開に「なげぇよー・・」とうんざりし始め
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.6

原作が村上春樹とは知らなかった。
はっきり言って憎んでいる作家だし(笑)、主演の西島秀俊もいい役者とは思えない。
以前見た濱口監督作品も今一つだったので、いかにカンヌ脚本賞受賞とは言え期するものはあま
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僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.3

記憶を維持したまま何度も生まれ変わり、人間主人公の子供時代から老年期、その孫娘などの人生に付き添い、数多の奇蹟や幸福な出会い・再会を演出した「スーパー輪廻ドッグストーリー」の続編。

前作がハルストレ
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

2.5

文字通りバイオレンスサスペンスパニック映画

危機の作り方、ぎりぎり感やファミリーヒューマンドラマの盛り込み方など全てが小手先感覚で、真に迫ったドキドキの恐怖感もその他感銘も残念ながら最後まで生じなか
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ある夏の日(2000年製作の映画)

2.8

老いた頑固な雑貨店店主が数日だけ黒人男児をホームステイさせた際のエピソードで綴るホームドラマ。

いかにもテレビドラマというレベルではあるが、刑事コロンボでお馴染みピーター・フォークがまあまあ味わいの
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エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

3.1

まずまずのアメリカ政権転覆謀略サスペンスアクション。
始まって間もなく悪役連中とラスボスまでもが何となくわかってしまうのは愛嬌(笑)だし、映像VFXを除けば古臭いシナリオ。
それでも頭を緩めて飲み食い
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

4.5

子どもの頃テレビで視聴した記憶。でもフルに見たのかは怪しい。何しろ3時間越えの大作だし、多分カット版をぼんやり見ていたのだろう。
その中でも子供が落馬した場面と、ヒロインが「タラ(土地の名前)」を口に
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.0

映画の出来としては結構いいと思う。
ただ、テーマがビッチな底辺シングルマザーとその子供が辿る救いようのない没落への物語なので視聴感は極めて悪い。
いわばアメリカ版「誰も知らない」みたいなもの。
でも違
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.3

犬が意識と記憶を持ったまま輪廻転生を続けハッピーエンドを迎える映画。

しょーもねぇーーーと思いながらゆるゆる観ていたが、最後の方はけっこう喉元が痛くなってしまったので、まんまとハルストレム監督にして
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

2.6

英語を話せる家族の中で一人英語を話せず、そのことで夫や子供たちに馬鹿にされるインド人主婦が、よりによって姪の結婚式で家族より先に単身ニューヨークに旅立ち、NYでも英会話できないことで恥辱を味わい、意を>>続きを読む

あなたへ(2012年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

結構な大物脇役を多数布陣した「老いた高倉健シフト」によるセンチメンタルロードムービー。

降籏監督もことさら泣け泣けと強要する臭い演出とはせず、たんたんと流して撮ったような雰囲気なので、ストーリーに深
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モンテッソーリ 子どもの家(2017年製作の映画)

3.0

日本の「型枠にはめ込む教育」とはだいぶ違うのは確か。

ただ、幼児教室のエピソードのみであり、自発的に「自分の仕事」に取り組む幼児たちの可愛さに微笑ましくなるものの、年齢的にステップアップした小学・中
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炎上(1958年製作の映画)

3.2

本映画の原作者は三島由紀夫とのことだが未読。しかし、水上勉「金閣寺炎上」である程度の前知識はあり。

さて、吃音持ちである主役の犯人が寺の小僧となり、寺の金で大学まで通わせてもらいながらどういうわけか
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一年の九日(1961年製作の映画)

3.0

ソ連の原子力施設。ある実験で大量の放射線を浴びてしまった青年科学者。
その婚約者であり妻となる女性科学者。そして二人の友人であり、女性に恋心を寄せる男性科学者。それら3名他が織りなす「静謐過ぎて眠気を
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料理長(シェフ)殿、ご用心(1978年製作の映画)

2.6

今となってはくっだらねぇサスペンスコメディなんだけど(笑)、45年前の洋画コメディはこんな感じだったんだなぁと認識できたのは良かった。