コミヤさんの映画レビュー・感想・評価

コミヤ

コミヤ

映画(158)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • 158Marks
  • 98Clips
  • 0Fans
  • 0Followers
  • 0Followings
  • List view
  • Grid view

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.4

現代の資本主義、フェミニズムなどの格差社会の要素を抉るように描きつつ、それを取り入れることで懸念される面白さや痛快さの減少が一切無い凄い好みの作品。特にPart2のいい意味での地獄具合、イカれ具合が最>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.9

前情報通りの胸糞悪い作品だが、善意の暴走のように見える行動は確かに対峙した時に断りづらくなるだろうし、何だかんだで受け入れてしまうような気がする。そこを逆手に取るこの夫婦の倫理観の無さが怒涛のように描>>続きを読む

またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ある日突然目が合った人から殴られるようになったヴィンセントが経験する様々な事柄を、あくまでヴィンセントの主観ベースで描く。奇抜な設定とは裏腹に思いの外ヒューマンドラマメインで進むストーリーで、予告編の>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.2

最初は主人公の息子の奇怪な行動や、虐められてるのではという疑いに主人公と同じように不安に駆り立てられる。そして台風の日に起こる事件に向けて様々な視点で描かれる時間の流れを見て、初めて全貌を理解する作り>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.2

勧められたので普段見ないアニメ映画ですが鑑賞。ストーリーに惹き込まれて早く後章が見たいとなるぐらい面白かった!謎の侵略者がメインに据えられた展開がもちろん続くわけだけど、その中で生きる学生の青春や家庭>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.0

認知症の男による復讐の為の最後の旅。
90分という時間で凄く密度の高いミステリーを体感できて満足度が凄く高い。家族殺しの容疑者である4人のルディ・コランダーを訪ねるストレートな展開ながら飽きない作り、
>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

4.1

中学生の思いや悩みや恋愛模様が剥き出しで描かれる2時間に、この上ないノスタルジーを感じてしまい打ちひしがれた。誰であろうと誰かに共感できるだろうし、こんな人当時居たなってなる感覚が映画館での体験として>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

カリスマ性で突き進むナポレオンの女性事情は複雑で少し奇妙なものだった。
世界史の知識が薄くても楽しめるし知ってればもっと楽しめる作品だと思った。戦争シーンの派手さとナポレオンの人間味溢れるシーンの緩急
>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.6

勧善懲悪なスパイアクションとして楽しめる作品と思ってたらちょっと捻りがあったりで悪くはないけど、少し長尺かなと思いました… アクションは派手だし後半の原油スケートは結構好きだった。

メメント(2000年製作の映画)

4.2

大胆な設定とカラーと白黒で時間軸を分ける演出がやはり新鮮。1回目見た時は混乱しつつもオチは理解したって感じだったので、今回劇場で見て改めて面白い作品と再認識。健忘症の主人公による復讐劇故に様々な人物に>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

4.2

金さえ払えば死刑をクローンに肩代わりさせることができるアイデアの奇抜さ、そのアイデアだけで失速するのではなく最後までジワジワと不安感が続くのが良い。サイケデリックな演出や薬や酒による自身のつき方や行動>>続きを読む

NN4444(2024年製作の映画)

4.2

リアルな不気味さ、不吉さの塩梅が絶妙でめっちゃ好みでした。どの作品も良かったですが「洗浄」の奇行と音のの不快感、「VOID」の一瞬の演出や異常さが平然と流れていく日々の描き方が良い意味で最悪でした。パ>>続きを読む

ペナルティループ(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

死刑執行プログラムという被害者遺族支援制度の設定が新鮮。殺す為に作られた空間なので主人公が嫌がっても執行させられる徹底具合が最早面白い。中盤の殺人犯と仲良くなり始める辺りもクスッと笑えるけど、終盤は一>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.7

デビュー作ということもあり荒削り感があり近年の作品とは比較できないが、時系列や捻りのあるラストはノーランの原点ここにありという感じ。仕事終わりに観たのもあって中盤寝落ちしてしまったのがちょっと悔やまれ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

核開発が激化しどこが最初に爆弾を完成させるのかという焦りがあって、その波に鑑賞してる自分も飲まれていく感じだった。だからこそ実験が成功きた時にはカタルシスがあったし、おめでとうと思ってしまった。そうい>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.3

レトロフューチャーなビジュアルや音楽が良くて凄く惹かれる作品だった。魚人との禁断の愛を描いた作品ですが、主人公のありのままの私を見てくれる人を求めてた点や、隣人のジャイリズが生まれるのが早すぎたか遅す>>続きを読む

プライマー(2004年製作の映画)

4.0

80分無いのに設定が圧倒的に複雑すぎて難解、ですがタイムトラベルものが好きな人なら必見かもしれない作品でした。ある研究の副産物で出来上がった時間軸の概念を覆す装置を応用し、タイムトラベル(それもかなり>>続きを読む

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.9

もしあの時の選択を今と違う方を選んでいたらって考えちゃうよなぁって思いました(ジャックほど大きな決断をした機会はまだないけど)。現実は選択した方の生き方しか見れないわけなので、エンディングの良いとこ取>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.2

田舎から出てきて友達ができない冴えないオリバーがある出来事をきっかけに金持ちで人気者のフィリックスと友達にという導入。しかしオリバーが何者なのか、どういう考えを持っているのか掴みきれないまま、彼の異常>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.5

色鮮やかな世界と序盤の引き込まれる語り口でこれは絶対お気に入りの映画になると確信できた作品。権力の蔓延る世界でただ1人誠実な心を持ち、過去を取り戻そうとした男ギャッツビーの人生をある期間に彼の近くで過>>続きを読む

π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.7

あらすじだけ知ってて見たいと思っていたけど見れてなかったタイプの作品なので映画館で観れて良かった。演出は好きだし白黒なのも趣きがあって良いけども、内容はかなりクセがあって難しく自分には全部理解できなか>>続きを読む

マッチング(2024年製作の映画)

3.8

思っていたより面白かった一方で先の展開は尺も相まって読みやすかった。最初にチラッと思ってたオチに結局行き着いたので… 佐久間の演技が結構好き、テレビとのギャップが良いですよ。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.7

壮大な予告編という印象。これから加速度的に面白くなるのかなという期待は感じつつも、思ってたよりド派手なシーンとかは少なくてちょっと退屈だったり。夢のシーンが今後描かれるとしたらかなりアツそう。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ひたすらに続く裁判シーンが妻に対して冷酷で有罪にしてやろう感マシマシでくるので見てて辛い。ミステリーものみたいな感じでオチがあるのかと勝手に思ってたので、最後には拍子抜けしたがそもそもそこが主題ではな>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

3.9

SF映画らしい作品と思ってたけどどちらかというと現実味のある内容だった。主人公のひたむきな努力が何人かの人に認められるのがなんか人間味があって良かった。

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

4.2

作品全体を通して漂う暗い雰囲気と息を呑む展開、好きなジャンルなのもあって久しぶりに良作を見たなという印象。何か手がかり・証拠を掴もうともがく主人公といつも2、3歩先を行く犯人の構図、現実的に描かれるシ>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.7

ドラマシリーズもリアルタイムで追ってる人ならテンション上がるであろうサプライズもあって良かった。自分は諸々一気見したタイミングで配信が来てたので見ましたが、普通に面白かった。

女神の継承(2021年製作の映画)

3.8

モキュメンタリーとして精霊の加護を受ける巫女に密着取材する体裁が、気が付けばホラーゲームのような地獄の様相に。没入感が高くて忘れてしまうが、時たまカメラマンに干渉してくる人がいてそれで我々も当事者なん>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.9

単語だけ聞いたことあるぐらいの前知識の無さだけど面白かった。今ではそこまで困難じゃなさそうな匿名性の高いファイル共有が、その当時如何に革命的だったのかが分かる。Winny攻略ガイドという雑誌が序盤に見>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.7

所々突っ込みどころなどあったが思ったより悪くなかった。主人公達は個性もあって魅力的だし、キャシーは子供が苦手ながらも守ってあげなきゃとなるのが心境変化として良い。未来が見えるようになるシーンの演出はビ>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.2

果てしなく続く不条理ロードムービー。
何を見せられてるんだ?ってなる時間もありつつも、どこか芯はしっかりしてて主題が行方不明になってないと思える凄い映画。常に何かに恐れているボウは強迫性障害やパラノイ
>>続きを読む

クロニクル(2012年製作の映画)

3.9

時間が90分ないくらいなので導入がスムーズでいいし、短い導入で主人公の置かれている状況が良くなくて不満があることが分かる。ある能力を得ることで秘密を共有できる仲間ができて、仲間とふざけあったりするシー>>続きを読む