Shawさんの映画レビュー・感想・評価

Shaw

Shaw

映画(1962)
ドラマ(80)
アニメ(0)

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

...
03.18.2022
03.01.2024
06.02.2024

これはもう何度だって見てられる。
フュリオサ残念ながら興行振るってないらしいが、本作のIMAX再上映とか前もってやってたらも
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無防備都市(1945年製作の映画)

4.1

ついにロッセリーニ作品を初鑑賞したんだが、これが容赦ない反戦映画でかなり良かった。というかアンナ・マニャーニっていつも子供を叱りつけてはたきまくってる印象笑。デ・シーカ作品と違い若干のノワールテイスト>>続きを読む

ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

4.2

もっと二人のロマンスに焦点が当てられると思ったらそこの本格始動は残り一時間ほどでやっと、というところが残念。全体的にもやはり『アラビアのロレンス』の気迫には劣ってしまう。

とはいえ歴史大巨編としては
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

恥ずかしながらヘプバーンもワイラーも初めて見る。ここ最近鬱っぽい作品を見てばかりいたせいか、これが最高に心地よい息抜きになった、と思いきやエンディングまさかのめっちゃ悲しかった😭予想よりも遥かに静謐で>>続きを読む

ストリート・オブ・クロコダイル(1986年製作の映画)

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クエイ兄弟で一番有名なやつ。世界観が完璧。物悲しさの残るラスト。この不気味な世界を長編で見れたら嬉しいなぁ。退廃的だ。

ギルガメッシュ/小さなほうき(1985年製作の映画)

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これもやっぱ解読不能ではあるが、あの鳥人間のデザイン好きすぎるんですけど。

ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋(1984年製作の映画)

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これは創造性爆発したビジュアルアートの傑作だ。最近のストップモーション作品ですら見ないような見事な映像トリックが盛りだくさん。素晴らしい。

人工の夜景(1979年製作の映画)

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とりあえずよくか分からんが、洗脳映像にサブリミナルとして利用されそうな不気味な感じが最高。ミニマルなライティングはペドロ・コスタっぽいね。

ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

4.0

またもやファスビンダーの容赦ない、痛々しく見苦しい女の破滅の物語。にしても彼の後期の作品にも関わらずモノクロで、彼の常連組がほぼカメオ出演くらいにしか出ていないのがすごく異質。でもストーリーの感じがや>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.5

やっぱり素晴らしいよ濱口。
スローだけど会話劇が良すぎてのめり込んでしまった。映像もさらに磨きがかかってる。こういう、現実的なストーリーが段々と神話的に変化していく感じが最高に自分好みだ。寓話だ。

ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

4.4

これを政治的な重みのある重要な傑作として他の作品と比べるのはなんか違う。要は、今こんな映画を作ったら「なんて図々しい空っぽな映画なんだ」と批判が殺到するに違いない。

ところが70年代のブニュエルの傑
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テス 4Kリマスター版(1979年製作の映画)

4.6

まさにビジュアルアートの至れる極地ともいうべき目眩く映像美。黄金の光と、神の域に到達したナスターシャ・キンスキーの造形美のおかげで、今だとわりと古めかしく感じる女の受難劇(『西鶴一代女』よろしく)も一>>続きを読む

クレールの膝(1970年製作の映画)

3.9

失笑が背筋の寒気を通じやがて爆笑へと変貌する実に奇妙で愉快な体験。ギリギリでペドな感じがやっぱ日本でもウケるんだろうな(ごめんなさい笑)。

本気でやってんのか単に男をバカにしたいのか知らないけど、と
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.7

これ実はリンチで一番訳わからんぶっ飛び映画だと思う。『ロスト・ハイウェイ』とか『マルホランド・ドライブ』とか実はプロットにロジックがあるけどこれは本当に奇人変人乱れる狂気のロマンス映画。『TITANE>>続きを読む

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.2

08.24.2021
02.12.2022
05.25.2024

何度見ても「あと三回はみないと」と感じる本当に理解が難しい映画、のように私には思える。

あと今回やっと星つけるんだけども、多分わた
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影の軍隊(1969年製作の映画)

4.2

お話としては実はそこまで真新しいものではないんだろうけど、やっぱりメルヴィルにしか創出し得ないクールなムード(これは役者のアンサンブルがかなり貢献してる)と淡々とした演出のおかげでめちゃめちゃ渋い傑作>>続きを読む

We're All Going to the World's Fair(原題)(2021年製作の映画)

3.5

オンラインに投稿するための動画、いいねを期待して作る動画。存在が肯定されるのを期待して録画ボタンを押し、どう振る舞うか頭の中で考えながら数秒間カメラの前で一人過ごす、そのとても居心地の悪い時間に秘めら>>続きを読む

I Saw the TV Glow(原題)(2024年製作の映画)

4.2

孤独な若者の実存的不安という如何にもA24好きそうなテーマ。全体的に、フワフワとして学生映画感強いわかりやすい映像美と音楽感に対し、より深い意味での演出は大人びたものを感じる。

特筆すべきは、これア
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妖婆 死棺の呪い(1967年製作の映画)

3.7

一応ホラーの括りには入るが、パラジャーノフを彷彿とさせる美的センスが素晴らしい。全然怖くはなく、ユーモラスというか間抜けな感じがまた良い。

カメラワークとセットデザインがとにかく素晴らしくて、ロバー
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KOTOKO(2011年製作の映画)

3.4

園子温か???
これはちょっとどうなんだろうか。
Coccoという聞いたこともなかった女性だが恐らくこれ日本映画史上最も素晴らしい演技の一つだと思う。

それ以外で好きだった部分は、こんな重たい話にも
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BULLET BALLET バレット・バレエ(1999年製作の映画)

3.7

エアガン買って厨二病爆発させた男子の心がそのまま狂気で増幅されたような塚本晋也作。

なるほどこのインダストリアルでカコファニーの強い映像音響感が彼のスタイルなのかな... 何故かそれは『鉄男』だけな
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密告の砦(1965年製作の映画)

3.4

正直全然おもろなかった...

引きのショットの鬼と称される監督ということで確かに映像はその年代とは思えない洗練された動きが素晴らしいのだけど、ストーリーは説明が必要な部分まで説明なしな感じで、ずっと
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ゾンビ/米国劇場公開版(1978年製作の映画)

4.2

45周年記念3D上映にて初鑑賞(ロメロ作品すでにいくつか見てたのにそのどれもゾンビ作品ではなかったの変だが)。

昔の映画を3Dで見るという珍妙さに少し心配があったがこれがまあ二時間超ずーっと面白い最
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預言者(2009年製作の映画)

4.4

んー、最後がめっちゃ尻すぼみな感じしたんだが、それ以外は全てとても素晴らしいのでこの点数。

ジャック・オーディアール、今まで全然見てなかったけど本作を見た感じ、ただ者ではなさそう...

バージニア・ウルフなんかこわくない(1966年製作の映画)

4.2

赤裸々で苛烈。戦争映画。あまりにも"書かれている"セリフが多いのが演劇的映画の好きになれないところで、本作もそのケースに当てはまるっちゃ当てはまるんだけども、やっぱり凄かった。引き込まれた。

個人的
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アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~(2024年製作の映画)

2.3

セレブリティカルチャーがいかに気味悪く吐き気のするものかをちゃんと描き切る映画に未だ待ち焦がれてる自分が求めてるものがこの映画にあるわけなど勿論ないわけで、どんな物なのだろうかはある程度見当ついてたけ>>続きを読む

マカオ(1952年製作の映画)

3.0

ノワールが下火になり始めた頃に作られたからなんだろうが、何とも引き締まりのないビミョーな作品だった。

フォン・スタンバーグといえばディートリッヒとのコラボ作品は素晴らしいと聞いてるからそれは楽しみだ
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エマニエル夫人 4Kレストア版(1974年製作の映画)

3.1

MUBIで期限切れる直前に見た本作、いわゆる"褐色のエマニュエル"は見てたのに本家は今回が初。

個人的にはローラ・ジェムサーのほうが好きだけど、こっちもやはり映像特にロケ地が素晴らしかった。お話はフ
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ヒート(1995年製作の映画)

4.3

...
11.28.2021
05.13.2024

オールタイムベストにはギリ届かないんだけどもやっぱり定期的に見直してしまってもう四回目にはなると思う。

女が完全に横に追いやられていて少し粗めに
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地獄に堕ちた勇者ども(1969年製作の映画)

-

ヴィスコンティの中でも特に過激で仰々しい超絶ドロ沼メロドラマ。最高だ。

歴史に疎いし登場人物相関が最初かなり分かりにくくて『ゴスフォード・パーク』の時みたく落ちそうになったが後半からもうそれもどうで
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DEAD LEAVES デッドリーブス(2003年製作の映画)

3.7

もう何の話かはどうでもよくてこのぶっ飛んだフィーバードリームを楽しむのが正しい見方。マジ訳分からんけど面白い。

チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

4.7

クソほど興奮した最高だマジでedge of the seat体験エネルギーが爆発してるぜビートが弾むぜ

セックス、テクノ、テニス、最高なラブストーリーはこの三つの一見無関係な要素が見事なハーモニーを
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All the Colors of the Dark(英題)(1972年製作の映画)

3.2

めっちゃ期待してたジャーロの快作だと思ったのに、映像は確かにめっちゃ素晴らしいんだけどお話があまりにも雑すぎた...

期待値との乖離もあるけど点数厳し目。

Ryuichi Sakamoto | Opus(2023年製作の映画)

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静かに痛みを押し留めながらの魂のラストパフォーマンスというべきか。痛みに顔をしかめながらもどこまでも優雅な演奏姿はほんとうに涙なしには見れなかった。

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

4.2

...
05.08.2020
05.03.2024

最高にキレキレでギラついてて爆発してる。クリエイターの若さが良い意味で伝わる劇薬映画。真の怖さは静の瞬間にこそ宿ると信じてやまない自分だが、この映
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