10年前に喧嘩別れした兄に、トラクターで会いにいくストレイトおじいちゃんの話。
シンプルさの中に主人公&周囲に関わるひとたちのいろんな感情が込められていて、心にじわじわと染み込んでくる。
視覚と体感>>続きを読む
娘きぬと江戸の長屋に暮らす柳田格之進は彦根藩の元藩士で、碁はうまいが仕事はなく、生活に困窮している。
碁会所で知り合った商人と仲を深めるうちに商人の家に出入りするようになる。そして、月見の夜、きぬと柳>>続きを読む
王道ラブストーリー。
当代きっての色男と歌手が船上で出会い、惹かれ合う。
観ているうちにどんどん引き込まれていく会話。
意地を張る男、相手を想って嘘をつく女。
何年経っても色褪せない強さがある。
意>>続きを読む
朝鮮戦争時代、「仁川上陸作戦」に捨て駒として駆り出された学生兵たちの悲劇を描いた作品。
SHINeeのミンホが北から南に逃げて学生兵となった少年を熱演。韓ドラで人気のイ・ジェウクなど若手俳優が悲劇の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
雨の中、傘を持たずずぶ濡れになっているヤクザが合唱コンクールをのぞいて、部長を無理やりカラオケボックス連れていくというプロローグに無理を感じて、もしかしたらこの映画、合わないかもしれない......と>>続きを読む
人間至上主義への警告。
急に距離を詰めるものの軽さと危うさ。
自然に従うか、どうか。
このレビューはネタバレを含みます
原作未読なので、純粋に歌舞伎町を舞台としたアクション映画を楽しんだ。
鈴木亮平扮する冴羽獠がチャーミング。登場人物のキャスティングが好みだった。木村文乃はできる女刑事がとても似合う。森田望智の相棒役も>>続きを読む
憧れ女子に相手にされない間に別の女の子にちょっかいをかける自分本位な男の話。人間らしさ満載の短編。
女性はどこまでお見通し?
小説も面白かった。
ロンドンの高層マンションに住む脚本家のアダムが、異人たちと邂逅する。
同じビルに住む孤独な男との出会いから始まり、親との未消化の別れ、ゲイであることで傷ついてきた過去などに向き合うアダム。心の揺れが>>続きを読む
「ノーベル賞を取る」と家族でトロントに移住し、NYで作家になったノラ。
優等生で、韓国人男性らしい堅実な生き方をする会社員のヘソン。
12歳、24歳(ネットで話すのみ)と2度の別れを経て、24年ぶりに>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
星占いによると、獅子座の男性は、宵越しの金を持たないタイプが多いのだそうだ。知り合いの獅子座の女性は、お酒を飲むと、財布の中身がどうであれ、パアッと景気よくお金を使うタイプではある。それは星座よりも出>>続きを読む
昨年、やっとこさ広島の平和記念館に行ってきたのもあり(行ったことがなかった)、映画後半はスクリーンを観ながら平和記念館で見たものが蘇ってくる作業を脳が勝手にやり始め、やるせく、怒りがわいた。
過去に>>続きを読む
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誰にも聞こえない周波数52ヘルツで歌う世界一孤独なクジラをモチーフに、DV、LGBTQなどで声を上げられない人たちを描いている。
杉咲花演じる主人公、貴瑚をはじめ、辛い環境に身を置く人たちがそっと寄>>続きを読む
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ベルギーとフランスの国境に住んでいた人たち。ナチスから逃れ、北に向かう人たちを乗せた列車はどこに辿り着くかわからない。
偶然乗り合わせた妻子あるフランス人男性と美しいユダヤ人女性の、危機の中で芽生え>>続きを読む
機内で。大画面で観た方が迫力があっただろうな。
壊滅したソウルの街中で、一棟だけ残されたマンションの住民たちが生き残りをかけて戦う。
その中で起きる階級闘争や排除、カリスマの登場を、若い夫婦の目線を>>続きを読む
多くの登場人物が重い事情を抱えている。その背景ゆえに、他者に対して寛容であったり優しかったりする。
PMSが酷い藤沢さん役の上白石萌音、ステバチな話し方がリアルで素晴らしかったな。
パニック障害を持>>続きを読む
日本の金継ぎに着想を得たという本作。ラナ・ゴゴベリゼ監督は現在95歳。
成熟した文学的なセリフに字幕を見逃せない。
ジョージア映画を観たのは初めてだが、旧ソビエト時代からの歴史を知っているといないの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
燃え盛る火事の中で孫を救うために命を差し出す祖母(大地真央)。
娘(山下リオ)の交際に反対したため家出されてしまい、誰も頼る人がいなくなった母(高畑淳子)。
父の浮気現場に遭遇し、父の愛人から衝撃的な>>続きを読む
脳が赤ん坊の女性・ベラが主人公。
ベラの体は母親、脳はお腹の中にいた子供。
マッドサイエンティストの博士が、自殺した妊婦を発見し、お腹の中にいた胎児の脳を母親に移植したというわけだ。
それだけで嫌悪感>>続きを読む
湿地にある家で孤独に育った女性が主人公。その育った環境から街の人に疎まれているが、湿地の自然と共に成長し、モノの本質を知る大人に育つ。
二度の恋愛を経て、自分の生き方を理解していく姿が描かれている。>>続きを読む
短い時間にギュッと凝縮された未来予想図。戦争になると何でもありだ。
過去の戦争にもあるマッドサイエンティストを筆頭とする研究者の狂気を、捕虜の語りから。
クリス・マルケルの他の作品が観たくなった。>>続きを読む
岡山の山奥にある集落、旧八つ墓村で起きた古からの怨念の物語。
末代まで続く呪詛を紐解く役割は、渥美清演じる金田一耕助。
小川真由美の30代とは思えない妖艶な熟女っぷりに目が釘付け。
青さが残るショーケ>>続きを読む
1983年に来日した際にヴェンダースが撮影したものを中心に。
この年は、初めて親と離れて列車に乗り、上京した。姉妹で原宿に行き、そこがタケノコの里だと知った次第。
当時の池袋西武はイケイケで、前に>>続きを読む
能登の美しい営みを映像で観れたことがありがたかった。
古い価値の押し付けがなければ、義母も娘も周囲の人たちも心根がやさしいので、うまくいくはず。
被災からもう4ヶ月。いまだに車内で寝ている人もいると伝>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
グレー人間はどこか機械的でおかしみがあり、先日観た『不思議惑星キン・ザ・ザ』にも何か通じるものがある。
デイヴィッド・バーン、歌詞、シンプルで力強いけど、ダイレクトではない。メッセージは届く。
昨今>>続きを読む
街で知らない人に声をかけた途端に異星へ飛ぶ人間ふたり。さて、どうやって帰還するか。主人公ウラジミールが迫られる選択の数々に、固唾を飲む。
摩訶不思議な話だが、どこか現実味を帯びているのはなぜだろう。>>続きを読む
ヴィム・ベンダースはやはり映画館で観るべきと、今年の初映画館は本作品をチョイス。
平山の日常はSNSもなく、言葉を交わし、触れ合う人はわずか。
ダメな後輩のお喋りにちょっとだけ耳を貸し、「おかえりな>>続きを読む
ディストピアへ向かうアメリカ。不穏に次ぐ不穏。
面白かったけど、今観る映画じゃなかったかなと思ったりした。
ジュリア・ロバーツ扮したアマンダのような女性は本当にいる。頭が良くて想像力が逞しすぎるとこの>>続きを読む
2024年の映画初めは配信の本作をチョイス。
観ている最中に揺れて中断したものの、時間をおいて最後まで。
年末に観たアキ・カウリスマキに通じる、駆け引きのない素朴な愛のかたち。素晴らしかった。
携>>続きを読む
映画納め。
今年はあまり映画館に行けなかったので、最後にこの作品を観られてよかった。
オーソドックスなラブストーリーは映像ごと時代を超越。ラジオの音声から、監督の怒りと引退撤回作への稔侍が伝わる。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「夢」をゲートにした時空の歪みというか、パラドックスの世界。
眠りから一斉に覚めるところのタイミングの合わせ方の仕掛けなど緻密な時間設計がなされていて、すべてが一致した瞬間の観ている側のカタルシスがす>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
この頃のノーラン監督の脳内は、量子論の映像での表現やその多様性を探っているように想像する。
これは凡人の想像することだから、きっともっと超越しているんだろうけど、「それ」は「そこ」に「在る」感覚はオカ>>続きを読む
そこはかとなくクーリンチェみのある映像に惹かれて観続けるも、ゲームのような展開、モンスターの出現にガックリ。
色々継ぎ接ぎしたために何の話なのかが伝わらない。
とはいえ、白色テロの暗黒時代を伝えるため>>続きを読む
この映画を観た後に、無性に小林聡美の出ている映画が観たくなった。なぜだろう、主人公のチャンシルさんのキャラクターが小林聡美が過去演じてきたキャラクターと重なるからだろうか。
どこか哀しみも感じるチャ>>続きを読む