けーはちさんの映画レビュー・感想・評価

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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.3

キアヌ殺し屋無双第4弾。本シリーズは殺し屋ハリポタ世界とでも言うべきか、薬物や売春斡旋、恐喝などカタギと関わる悪事は一切やらない(少なくとも画面上では)無法者同士、独自の規範で只々殺し合って屍山血河を>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

「CITY HUNTER」といえば『週刊少年ジャンプ』に似つかわしくない大人の主人公が美女の色香に惑わされもっこりしつつ新宿の街を守るハードボイルド探偵もので、本作では街を彩る猥雑な背景(バニラ、トー>>続きを読む

危険な情事(1987年製作の映画)

3.7

妻子ある男が一夜の遊び相手とした女は突然ストーカー化して──口だけ達者の情けない男前を演らせりゃ超一流マイケル・ダグラス。プッツン女グレン・クローズの狂気が彼に迫る様子は、恐ろしくも自業自得と言うべき>>続きを読む

リボルバー(1988年製作の映画)

3.5

警官から強奪された拳銃を巡る群像劇。昭和のバブル真っ盛りの現代劇で全体に何ともヌル~い。鹿児島が舞台なのに一様に標準語で喋る大根な役者、ローカル局のCMみたいに気の抜けた音楽が鳴りっぱなしの演出、また>>続きを読む

勇気ある追跡(1969年製作の映画)

3.4

西部劇の象徴とも言えるイカツい歴戦の勇士ジョン・ウェインが呑んだくれの賭博狂で、利発な娘の交渉と報酬の力で尻をひっぱたかれて動かされるのは、さだめし当時は変化球だったのだろうが、今となっては中年男のボ>>続きを読む

ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

3.4

「新感染 ファイナル・エクスプレス」の前日譚に当たるアニメ作品。何故アニメ、と思うのは逆で、監督は元々社会派アニメ畑の人。今日びVFXモリモリの実写映画の方がより奇想天外な画を提供してくれるのでは、と>>続きを読む

チェンジング・レーン(2002年製作の映画)

3.2

見ず知らずの他人の口座を名前と職業から割り出して簡単に止めたり復活したりするスーパーハッカー(笑)が暗躍する荒唐無稽な設定は全くリアルでなく、車の路線変更で事故った2人の男がグダグダとモメて1日中嫌が>>続きを読む

操作された都市(2017年製作の映画)

3.0

冤罪をかけられた主人公をゲーム仲間が助けて巨悪と戦うネトゲ先進国・韓国らしいSFサスペンス・アクション。あらゆるIT機器に自由自在に侵入、捏造し放題の万能の黒幕スーパーハッカー(笑)に立ち向かう格闘も>>続きを読む

拳精(1978年製作の映画)

3.5

ジャッキーが精霊に拳法を教わるカンフー×ファンタジーなアクション・コメディ映画。赤髪白塗り白タイツの精霊たちとの化かし合いや追いかけっこは楽しく、彼らに極意を授かる五獣の象形拳は明快でカッコ良い。秘拳>>続きを読む

ツイン・ドラゴン(1992年製作の映画)

3.2

ジャッキーが1人2役で全く生育環境の違う生き別れの双子を演じるアクションコメディ。シンクロニシティで双子の感覚や動きが同調して窮地を乗り切るとか、各々のガールフレンドとの取り違えドタバタコメディ部分は>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.5

夢枕獏の山岳小説を「孤独のグルメ」の谷口ジローが漫画化し、フランスでアニメ化した異色の一品。シンプルなバンド・デシネのタッチで登山に取り憑かれた男たちを淡々とハードボイルドに描く。より高く険しい山に、>>続きを読む

バックドラフト(1991年製作の映画)

4.0

殉職した父の跡を継ぐ消防士兄弟の物語。父譲りのリーダーシップに不器用に拘る兄と優男な弟の確執と和解のドラマ、連続放火事件を巡るサスペンスと、爆発し唸る炎を生き物のように描くド迫力の火災描写が素晴らしい>>続きを読む

釣りバカ日誌5(1992年製作の映画)

3.2

釣りバカ5作目、息子・鯉太郎が社内で行方不明、ハマちゃん錯乱の大騒動、丹後半島へ転勤──と相変わらず話の軸はナンセンスな会社員ドタバタコメディだが、時はバブル崩壊直後で鈴木建設も不良債権が云々とてんや>>続きを読む

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.4

リンチらしいシュールさは目立つも話は明解。家族を人質にとられマフィアの慰み者にされている歌姫を純朴な大学生が助けんとするサスペンス。しかしマフィアは幼児プレイを強要するド変態S男、歌姫の方もM女で、割>>続きを読む

オーバー・ザ・トップ(1987年製作の映画)

3.2

風来坊なトラック野郎のアンちゃん、ヨメさんが死んで義父に息子の親権を取り上げられそうになるも腕相撲大会で勝って一発逆転、息子に対し父権を回復させる話。現実問題として、全国を飛び回るトラック野郎でシング>>続きを読む

ローラーボール(1975年製作の映画)

2.8

ディストピア社会のガス抜きのための残酷流血ショー、ローラーボール──アメフトのプロテクターにトゲ付きグローブをつけ鉄球を奪い合うハードな殴り合いを良しとする危険スポーツの花形選手が、上層部の意思で引退>>続きを読む

ダンテズ・ピーク(1997年製作の映画)

3.2

タイトルからは世紀末的な文学や宗教の香りを感じたが、実は至ってシンプルな火山ディザスターもの。野外でイチャつくバカップルが湖で変死、経済効果を考えて避難には二の足を踏んでいたところ大災害に発展、という>>続きを読む

暴力脱獄(1967年製作の映画)

3.3

本作に何故B級ヤクザものみたいな邦題をつけたのか。邦題に反して暴力的ではないが不服従のクールガイ、その目線は那辺にありや。理由なき脱獄と反抗の末に倒れ、事実以上の伝説を残す様子はまるでイエス・キリスト>>続きを読む

荒野のストレンジャー(1972年製作の映画)

3.2

流れ者を用心棒に雇って悪党を倒す町の住民は清廉潔白な無辜の善人か?──西部劇のクリシェの中に勧善懲悪から脱して善悪相対化を見るマカロニ西部劇の流れを逆輸入しさらに独自の視点を詰めたイーストウッド。障害>>続きを読む

少林寺三十六房(1977年製作の映画)

3.6

お馴染みの反清復明の中華時代劇に、主人公個人の復讐劇、そこに少林寺の武術を究める修行&サクセスストーリーが噛み合って、王道スタンダード功夫武侠アクションの枠組みだが、食堂に辿り着くまでの道程の浮き橋で>>続きを読む

ソフィーの選択(1982年製作の映画)

3.6

イチャイチャ能天気バカップルに悲しき過去。戦後間もない頃のユダヤ人の男とポーランド人の女、と言えばホロコースト・サバイバーものになるのは想像に難くないのだが、序盤のパッパラパーなカップルの中に潜んだ狂>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.7

「何でここにこの人が?」と首を捻らざるを得ない黒人音楽の有名豪華ゲストを迎えてのお祭り的ミュージカルの中に、スラップスティックコメディ/アクションが展開されるお気楽映画。今見ると「メン・イン・ブラック>>続きを読む

野のユリ(1963年製作の映画)

3.5

アリゾナの荒野の真ん中の地に住む東ドイツ亡命者のカトリック尼僧たちが流れ者の黒人青年を引き留め、そこに立派な教会を築くコメディドラマ。シドニー・ポワチエが何だかんだ文句言いながら色々引き受けてしまう人>>続きを読む

バトルガンM-16(1989年製作の映画)

3.4

「狼よさらば」第4作「DEATH WISH 4」は交際相手の娘がヤクで中毒死したのと時を同じくして、同じく家族を失った大手新聞社の社主にヤクの売人を一掃するよう託された復讐劇。ヤクの売人同士の抗争を焚>>続きを読む

ロサンゼルス(1982年製作の映画)

3.3

原題「Death Wish 2」で「狼よさらば」の続編。LAで愛娘を凌辱され殺された男のリベンジスリラー。音楽担当ジミー・ペイジ、不良たちがヒップホップでなくロックで踊りまくるのが印象的。前半の「溜め>>続きを読む

地獄のヒーロー(1984年製作の映画)

3.2

チャック・ノリスの出世作。ベトナム抑留中の米軍捕虜を助けるという「ランボー2」と似たプロットだが、主人公は政府間交渉では埒があかんと勝手に判断し、単独でベトナム軍の将校の寝所に押し入って情報を奪い、船>>続きを読む

愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

3.3

デンマークの作家イサク・ディネセンの実体験を元にした、アフリカにおける女農園主のドラマ。20世紀初頭当時としては「自らの意思で男爵夫人の地位を得て、アフリカで黒人を教育したり農地を経営しつつ、当地でワ>>続きを読む

敵は本能寺にあり(1960年製作の映画)

3.0

本能寺の変と三日天下、という史実通りの物語が、巷間知られた織田信長と明智光秀の確執エピソードにより淡々と描かれる良くも悪くも至極普通な出来の時代劇。合戦シーンはドラマのおまけに過ぎぬ規模で特筆すべきも>>続きを読む

摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)

3.2

カンザス出の青年がNYで立身出世。マイケル・J・フォックス主演のドタバタコメディ。メッセンジャーボーイとして社内便を届ける下働きの傍らその中身を盗み見て勉強し、事情通のヤング・エグゼクティブに変身して>>続きを読む

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.4

記憶喪失を患う原因不明のパンデミック発生。完治は諦め、医療担当者の指示をこなし、ポラロイドで記念撮影しながら新たな人生経験を刻み込むプログラムをこなす男だが──ケイト・ブランシェットが惚れ込んだギリシ>>続きを読む

ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船(2014年製作の映画)

3.5

「ピーター・パン」から派生したティンカー・ベルのスピンオフ・シリーズ。変人の研究者肌の妖精が本作の悪役にして主人公。彼女は既存の工程に従って「妖精の粉」を作るのに飽き足らず色々試行錯誤→大失敗→妖精の>>続きを読む

ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ(2022年製作の映画)

3.5

悪役ドクター・エッグマンの復活にソニックを付け狙う敵対種族の戦士ナックルズ、ソニックをサポートする相棒テイルズが参戦。順当にスケールアップし、どう見てもトンチキな茶番にすぎない人間ドラマパートもなかな>>続きを読む

カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

3.3

中東で活動中のCIA工作員が内部告発で身バレして超大変。四面楚歌になった腕利き工作員ジェラルド・バトラーのスパイアクションスリラー。原案・脚本は元CIA諜報員の実録・実体験が元らしく、イランの地下核施>>続きを読む

スペシャル・フォース(2011年製作の映画)

3.2

特殊部隊がタリバンに囚われた女性ジャーナリストを救出したが、援護は途切れ、追手を迎撃しボロボロになりながらも雪深い山脈を徒歩で超える羽目に──日本劇場未公開のフランスのミリタリー・アクション映画だが、>>続きを読む

プレデター(1987年製作の映画)

4.0

外宇宙から現れサーモグラフィーの眼を持ち光学迷彩によるカモフラージュと高性能なプラズマガンを操る文明を持ちながら軽装で未開のジャングルに分け入り人間を狩猟──ただグロテスクな宇宙怪奇生命体とも平和的で>>続きを読む

ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.5

気忙しいクリスマスにヌルッと始まる立てこもりテロ事件に巻き込まれる刑事。同年代アクションスターのように鋼の肉体でも無敵でも2枚目でもなく、妻と別居中の若ハゲ(当時)で、ビルの空間を縦横に生かすゲリラ戦>>続きを読む

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