Boschさんの映画レビュー・感想・評価

Bosch

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ザ・コントラクター(2022年製作の映画)

4.0

ストーリーは目新しいモノではないが、退役軍人の切なさが漂って、どこかザラついた画面作りと相まって雰囲気のあるアクションとなっている。

ミッションが始まってからはテンポ良く、ダレることなくラストまで一
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アトラス(2024年製作の映画)

2.0

J・ロペスが制作にも参加したワンマン作品。

変形バディムービーでもあるがストーリーは単調だし、敵AIにも魅力も迫力もない。

さほど演技が上手くなく、(年齢の割には魅力的とはいえ)ロペスの表情どアッ
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サバハ(2019年製作の映画)

2.0

サスペンス調の展開は、演出の雰囲気もよく楽しめるが、宗教的要素が強くなってきて語りが長い。
所詮架空の話なんだから、もう少しテンポよく話を進めた方が良かった。

後半の展開も取ってつけたようで意外性も
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ヴァイキング・ウルフ(2022年製作の映画)

2.5

珍しいノルウェー映画。

狼が田舎町を徐々に恐怖に陥れるという展開だが、派手さはなく静かにサスペンスタッチで物語は展開する。
演出は丁寧なのだが、肝心のパニックシーンは安っぽくて迫力にかける。ここらの
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バレリーナ(2023年製作の映画)

4.0

友人の復讐で組織と戦うヒロイン…ありきたりすぎるストーリー。

しかし、ワンカットワンカットが見事に計算されており緻密ながらダイナミックな映像だし、悪党描写も濃厚で、キレのあるアクションと共にラストま
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SECURITY/セキュリティ(2016年製作の映画)

2.5

ベン・キングズレーが出るとなんとなくB級作品というイメージが強い。

軍上がりのショッピングモール警備員のもとに逃げ込んで来た少女とそれを追ってきた悪党…散々見てきたようなシチュエーション。

セット
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

2.0

コカインを吸ったクマが凶暴化して暴れる、と言うストーリー。

公園に様々な事情で集まった人々が襲われる展開だが、どのキャラも面白みがない。
ブラックコメディにしたかったんだろうがキレが悪く無駄な枝葉も
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終わらない週末(2023年製作の映画)

4.0

サスペンス?ホラー?SF?

物話が姿を変えていく脚本は良く練り込まれており、徐々に日常が崩壊して行く過程が、アクロバティックなカメラワークながらスムーズな演出で丁寧に描き込まれている。

中盤、少し
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

最初はまるで横溝正史的な、戦後の田舎を舞台にした財閥の跡目争いから始まる。

そこに謎の薬、鬼太郎のルーツが絡み様々な妖怪も絡んでくる。

田舎の景色も美しいし、昭和レトロの景色も懐かしい。日本的なビ
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ザ・コール(2020年製作の映画)

4.0

「シグナル」のように電話で過去と繋がる設定。

そこから感動のドラマにはいかず、徐々に過去も現在も悪夢へと変わっていく展開が見ものて、中盤から追うものと追われるものに話のトーンが変わっていく。
過去・
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シャドー・オブ・ナイト(2018年製作の映画)

3.0

インドネシア製アクションで、基本的には「レオン」タイプのストーリー。

ただ皮肉なことに主人公がむさすぎるおじさんで、アクションが切れるイコ・ワイスが表に出れば良かったのに。
何ならキャラが立ってる女
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カーター(2022年製作の映画)

2.0

パンデミックを引き落としたウイルス、その抗体を持つ少女をめぐって韓国、北朝鮮、CIAの三つ巴の戦いが繰り広げられる。しかもその渦中にいるのは記憶喪失の主人公という設定で話がややこしい。

アクションは
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薔薇のスタビスキー(1973年製作の映画)

3.0

スタビスキーという闇の権力者、才能あるビジネスマン、稀代の詐欺師の姿を描く。

前半は退屈で無駄なシーンも多いが、中盤以降は話のテンポが良くなってドラマも盛り上がる。

様々な波紋を起こした事件らしい
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ザ・ストレンジャー:見知らぬ男(2022年製作の映画)

3.5

最初はハードボイルド系の作品かと思ったら、むしろクライムサスペンス系?

実話らしいが、オーストラリアはここまでして犯罪を追うとはビックリで、アメリカとは全然ちがう。

ライト監督の演出は、オーストラ
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ボディガード(1992年製作の映画)

4.0

劇場公開以来の再見。懐かしい!

伏線も張ってあるし、今見ても演出にメリハリがあって古さを感じない。
当時はやや冗長に感じた2人のデートシーンも雰囲気があって良かった。

コスナーも若いが、何よりホイ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

映画に備えて再見。

「マッドマックス」を初めて劇場で見た時の衝撃は忘れられない。
それ以降も作品ごとにパワーアップし続けるミラー監督はすごい。

これだけの圧倒的なパワーあふれるアクション作をまとめ
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おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

2.0

邦画にしては100分程度でコンパクトなのは良い。

ただキャラがありきたりだし、展開もある程度読めてしまう。
政治的な駆け引きもさほどでは無いく、結局、堤真一の存在感だけで乗り切った感じで、サスペンス
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.5

エンドロールに至るまで、映像のイマジネーションには圧倒される。
細かいカットにダイナミックでスピーディな、アニメでしか描きえないアクションには引きつけられる。しかもキャラの表情や動きはどこまでもリアル
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.5

紹介されているストーリーほどは、勘違いネタは少ない。

前作「シティハンター」のメンバーが勢揃いだが、もう少しキャラは整理しても良かったかもしれない。キャラが多いためストーリーが薄くなったし下ネタは同
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

オリジナル脚本だが、原作をうまく取り入れてある。元々が古い作品なので、知らない人が見ても楽しめるようにバランスよく作ってある。

キャラもオリジナル版を踏襲しているが、肝心の香に魅力がない事、“敵”の
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.0

映像はひたすら凝っていてスタイリッシュ。
特にネオンなどの照明の使い方にビビッドな色合いのセットはセンスが良い。

しかし、ストーリーは単調だしキャラも大袈裟だけど特に目新しくも無い。

「ジョン・ウ
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シャザム!(2019年製作の映画)

1.5

“彼”が出てくる時点で既に30分以上経っている。そこからも子供のダラダラした会話が続いてウンザリ。

完全にお子様向け作品で、家族キャラもドラマを厚くする意図があるのだろうが、強引な展開でさほど意味も
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

エキセントリックなキャラを持つと同時に、一つの時代を作った男性の半生を描く。

そして何よりも、戦争終結のための核開発と言う大義が、人類にとっては“プロメテウスの火”ともなる“核”の軍事利用により以後
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セブン(1995年製作の映画)

4.5

劇場以来、3回目かな?

7つの大罪をモチーフにした殺人を追う2人の刑事…。

サイコパスを描いたサスペンスである「羊たちの沈黙」と今作が決定的に後のサスペンス作品の流れを変えたと言える。

宗教的な
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.0

金塊を掘り当てた老人と、それを狙うナチス兵との戦いのみで、多少背景に物語はあるもののそれらは枝葉。

そんなに制作費はかかっていないが、テンポが良くシャープな演出で、派手なアクションと、もはやブラック
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.5

原作は読んでたが、すっかりストーリーを忘れていた。

“絶海の孤島“モノや“そして誰もいなくなった”のようなシチュエーションながら、それが劇団の審査、と言うところが変わった設定。

ヒネリがあるし、閉
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複製された男(2013年製作の映画)

3.0

偶然見た映画で自分と同じ顔の俳優を見た教授は、その男の素性を探るが…

ホラーでもサスペンスでもSF、何なら生き別れの双子のドラマや不条理モノにもなりうる題材で、その展開に引き込まれる。

ビルヌーブ
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ファイナル・オプション(1982年製作の映画)

3.5

再見。
当時ビデオが出てすぐに見たが、ものすごく面白かった記憶があった。

40年前の作品だが、絵面的には古い部分もあるし細部が甘い部分があるものの、作品としては今見ても全く色褪せない。

全編リアル
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ハンニバル(2001年製作の映画)

3.0

前作を受けて話しは始まるが、ストーリーも脚本も弱い。
無駄な会話に無駄なキャラが多くて、話を複雑にしようとしてもピントがズレるだけで、流れが悪い。

残酷なシーンも悪印象を与えるだけで、レクターの恐ろ
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.5

劇場公開以来、何回目だろう?

オープニングのシーンから暗いトーンで見事に画面を統一し、それまでのサスペンスや刑事モノとは格段に違うリアルな犯罪描写(被害者とか犯罪手順)と、抑えながらも重厚な演技陣で
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.0

プライムで紹介されているストーリーはほんの導入部で、そこから話は大きく動く。

どこかで見たようなストーリー展開ではあるが、工夫された脚本に丁寧な演出で、サスペンスホラーとしては合格点。
最近見るよう
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ハロウィン・キラー!(2023年製作の映画)

3.5

「ハロウィン」と言うより何度も作中でも言及させれるが、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の設定に殺人モノを上手く載せた感じ。

母親を殺された女子高生が25年前に戻り、事件の大元となったハロウィン連続
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

前作同様、ひたすら映像に没入。
スケールの大きい画面作りは前作にも増し、遠近感をうまく使ったVFXは磨きがかかっている。

ストーリーがシンプルになった分、豪華なキャストが演じる濃厚なドラマとキレのあ
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告白(2010年製作の映画)

4.0

オープニングの暗いトーン、生徒たちの騒がしいシーンから始まって、徐々に話が動き出す展開は見事で引き込まれる。

凝った映像はピカレスク調のサスペンスに見事にマッチしていて、濃厚なドラマを楽しめる。話の
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.5

震災で人生を狂わされた人々、そして10年後に起きた連続殺人…。

犯人は見てる側には分かるのでミステリーとしての意外性はない。しかも震災原因の切ない系のドラマが延々と続いてバランスが悪く、かえってラス
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ダークレイン(2015年製作の映画)

1.0

メキシコの田舎町にあるバスの待合所で、豪雨のためにバス待ちを余儀なくされた乗客たち。そこで起きる奇怪な現象…

極端に彩度を落とした暗い画面で、バスの待合場所だけを舞台に話が進む。

「パラドクス」や
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