大船調の香港ズームよりもおそろしいもの、それは月丘夢路の修羅場で流れるベートーヴェン「運命」。松竹でダントツで音楽センスがないのは篠田。寺山修司と篠田と岩下志麻のイモくさスリートップのダサさはほんとに>>続きを読む
そういやホイチョイ映画はすべて運動だなといまさら気づいた一本。movieという"動くもの"やら四運動やらこれまた運動であるセックスの代償行為としての運動やらなにやら?出来上がったルックスもいいけどそう>>続きを読む
マキノかよ。しかしセットがすごすぎる。新東宝までこれってそりゃ日本映画傾くよと思った。
子供の走らせかたがただの変態。遠ざかっていく汽車をてんでんばらばらに見送ったり追いかけたりしてくるシーンはちょっと……映画史に残るぜ。
ハリウッドにドかぶれしたこの映画のラストで、えんえん汽車をおっかけることはできない日本の道路事情をわざわざ見せちゃうってのが小津安二郎らしい。
青山真治は本来なんだってできた人のはずなのにね。北九州にあまりにも長いこと時間をかすめとられた気もする。
しかし "『冷たい血』『シェイディー・グローヴ』"で"「結婚をめぐる3部作」"だったんですかい>>続きを読む
死人しか出ないっていうのは映画の本質なのですごくいい。だからこそ記憶の不確かさやら語る者の意図と語られたもののあいだのずれやらをしれっと無視しちゃえるところが傲慢に見えてしまう。
吉永小百合ってこういうはすっぱ路線でいってくれたほうがあたしゃうれしかったけどもね。
このでんわをかけなおすスピードが塚本晋也だよねえ。変態電話の声がまたたまらない。この人は女をよく見ている人だというのはわかるんだけど映画は"乳がん"ってとこまでで終わってるよね、正直。
フィルムと思いきや小説のほうかと思いきやまさかの中上のフィルムをほんとに飲みこんだ蛇の映画。
こういうおもねりはお前苦労するぜ今後と見たときに思ったのだけど、まあほぼほぼそのとおりになったと思う。
さすがに「世にも奇妙な物語」すぎるだろ(フェリーニでもヴァディムでもないほうの)。テレビ局のやつらになにされたんだ青山。
自分でアクワイアの「天誅」プレイしてるほうが楽しいだろ。"影"とはなにかという深みゼロが売りなのはわかるけども。頼むから麻生久美子はバカと手を切ってくれと思ったものだった。
尻の軽さが抜け落ちた"運命の恋"映画なんて嘘っぱちだろ。尻の軽さしかない"運命の恋"映画とおんなしくらいにさ。モノローグひとつで頭の軽さもみえみえだしさ。
スクリーンの使いかたしか許す気はない。だいたい暴姦魔とやらのくせに早いってなんなんだ。
オープニングのバイク、やってはみたものの「アニメでこの長さやると長い」と鈴木清順も自分で思ったらしい。しかしアニメをテレビと同じ構成にしちゃったのは大和屋竺か!?許せんな。
これを機にテイストも変えたかったんだろう感じ、80年代末のアニメに寄せようとしてるのはかなりある。それはそれで嫌いではない。古川登志夫のルパンよりも塩沢兼人の五右衛門がよっぽど違和感はあるのだけど小山>>続きを読む
オープニングはたしかにいま見てもちょっと「おお」と思うんだけど、宮崎駿はこれしかできんのか。
めたくそ野心的な本編までの流れ。アバンタイトル、タイトル、アバンオープニングクレジット(?)、そしてがっつりとクレジット。岡本喜八はムラムラしたんじゃないか?肝心の本編は仲谷昇のポルノでまあたまらない>>続きを読む
この人の他の映画に対しては以降もほぼなんとも思わないだろうけど、いくらそれがきれいだったりかわいかったりする女の子とはいえぼーっと座ってるところが映画になるっていうのはやっぱ……上手いってことなのか、>>続きを読む
もしかして岩井俊二はこういうイタさを表現するためだけに長らく小林武史と組んでたんだろか?例のぼやんとライティングも同じ理由でなのか?恐ろしい男だね。市原隼人の借りてきた猫顔。
最後に「人間が一番怖い」なんてくっつけずにいられないなんて中田秀夫はよくばりだなあと思うじゃない?そうじゃなくって終わらせらんないだけなんじゃないかとかな。この人の映画はいつも冒頭から中盤までなんだよ>>続きを読む
少なくとも大谷能生の能力は見えた映画。暴力よりなにげない動きがえらくいい小池栄子に比べるといくらケツがよくても美波は負け戦だろ。
モブがモブのまましっちゃかめっちゃか動かすのはあんなに上手なのに、いやだからこそか、接写でチャンバラとかぶつかりあいみたいなのは下手な中川信夫。
岩井俊二のおそらく唯一の瑕瑾なき傑作にして、しかし取り上げるに足る問題も浮かんでいる唯一の映画では。郵便的不安を飼い慣らすこと、あるいは死でしかないところの決定的ななにかを一般論の郵便的不安であるよう>>続きを読む
なんだか「サイレントにはサイレントの規律がある」という感じのつくりだなあと思ったらこの次の年に、しかも松竹蒲田が日本初のトーキーかけてるのか。こんな話にもアクションを入れるというのが気に入った。
ちょっとくどすぎやしないかという気もするんだけど長回しのためには電気スタンドにしろ電話にしろコードは長くなければいけないというすてきな因果律に免じる。相米慎二らしくストイックさはロマンポルノの歴史の中>>続きを読む
かつて五社で会社員監督やってたというだけで映画監督を名乗り続ける輩にうんざりした時代の終わりにインディペンデントというお題目の売りだけで死ぬまでに映画を何本かは撮る映画監督につきあわされるのかとうんざ>>続きを読む
雨と光の加減と質感という大事な部分がいまいちなのがどうも。フィルムは富士だったかの一辺倒だったらしいけどそのせいなのかな?京マチ子は出が出だけあって小刀くるくるが昭和な感じのコレオグラフィー完璧再現と>>続きを読む
これだけ金かけといて喀血でふとんを汚せないというけちくさいクロマキー。そうなるとやっぱ全部がけちくさく見えるのよね……
R15版でなくっても黒塗りだらけというか、むしろ黒塗りされることを積極的に活かしたつくりが神代辰巳と他の監督との違いだと思ったけども。
『土と兵隊』をこんなふうに使っていいのかねっていう謎。
ブルーフィルムのように個人的な場所においてでもなく、DVDやエロ動画のように開始時間の概念すらない媒体でもなく、いわば決まった場所で決まった時間に決まった番組、しかも中身が10分に1回の濡れ場の反復で>>続きを読む
下級武士ってところがもちろん味噌だよな。三船はやっぱり画にはなる。こことよその移動って意味でフォードをばちくそ意識した映画よりもよっぽどフォードっぽい。
めちゃめちゃ角川くさいラストやな。ラストの顔は撮り直さしてもよかったんじゃない?村川透の言うことなら聞いたろ。