映画のリズムが制作の過程に呼応していて、失敗と成功の繰り返しが身に染みる
このレビューはネタバレを含みます
悪は存在しないは、ケアの倫理なのでは。
ラストの暴力は突発的で抑止不可能なものなのか。
この映画において、帽子をとることは何なんだろう。
再見必須!
広い道路に隔てられる下神白団地と永崎団地の軋轢。その不穏さが歌によって融解されてしまう瞬間の素晴らしさ。
ポルトガル語の「愛してる」から海のショット、紙をばたつかせてつばめの音。
こんな本音を人に話したことは勿論ないけど、自分にも伝えたことない気がする。
言葉によって認識を単純化せず、ありのままを受け止めるとき、境界が曖昧になっていく。映像でしかあり得ない表現で、終わり方まで完璧だった。