稀さんの映画レビュー・感想・評価

稀

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五億円のじんせい(2019年製作の映画)

1.0

美談の象徴にされたことに嫌気が差して少年が家出をする話。

偽善極まる大味な脚本。ストーリーは家出少年が転々としながら人々の清濁に触れ、大切なことに気づくという王道なロードムービー。わかりやすいし決し
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

2.0

配信者の友達と一緒に鉄塔に登ったら降りられなくなった話。

映えスポットで配信という現代的な話で、順序立ててアイテムがアンロックされていくのでクリック系脱出ゲームっぽかった。臨場感があり、飽きさせない
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

腕は立つのに規律を守らないせいで昇進できないパイロットが教官をすることになる話。

映像に迫力があって見終わった後にドッと疲れが来た。ターンの度にかかるGの強さが伝わってきて、パイロットたちが漏れなく
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

1.0

岸辺露伴がルーブルに行ったでござるの話。

この世で最も黒い絵を追うという目的と、若かりし頃の岸辺露伴の恋が絡んでいるという設定には引かれるものがあった。しかし冗長な回想ばかりで、スタンドや超常現象の
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Winny(2023年製作の映画)

2.5

犯罪に使われたソフトの開発者が罪に問われる話。

幇助の意思があったことにしたい警察と、それを晴らそうとする弁護団。扱われているのが「満えんさせるつもりだったか?」というお気持ちなので、雲をつかむよう
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漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

4.5

漁港に流れ着いた母娘の話。

冒頭がダイジェスト感があって心配したものの、絵は綺麗でアニメーションの質もいいので様子見をするつもりで鑑賞を続けていった。するとところどこか何かがおかしい。変な声が聞こえ
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ミクロの決死圏(1966年製作の映画)

2.0

人間が小さくなって体内に入る話。

小さくなった時のスケール感が伝わってきて、制作年を鑑みるとかなり先進的な映画だったとは思う。とはいえ映像、展開ともに古びてしまって現代で楽しむのは正直厳しかった。
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.5

世界崩壊後の世界でガソリンを奪い合う話。

1は退屈だったが、今作で世界観がかなり確立され、怒りのデスロードにつながるモチーフが多くて楽しめた。
ゲームや漫画に与えた影響が強く、元ネタを掘るという意味
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アントマン(2015年製作の映画)

3.0

泥棒から足を洗うために泥棒をさせられる話。

小さくなって虫と一緒に戦うという設定は『ミクロの決死圏』を彷彿とさせて懐かしくなったし、他のマーベルヒーローとは一線を画す映像を見せてもらえた。
反面、メ
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.5

不思議なチョコレート職人がライバルに妨害されながら自分の店を開く話。

ミュージカルが素晴らしく、効果音や会話まで含めて楽曲になっている。ストーリーはシンプルで、悪者もはっきりしているが、ストーリーの
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

1.5

クマがコカインを食べて凶暴になった話。

クマの動きはリアルだったが、コカインである必然性がなかった。ラリって面白かったのは冒頭だけで、あとはずっと凶暴になっただけ。クマに襲われるシーンが意外と少なく
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

1.5

イキったハッカーがビビって警察で証言する話。

驚くほど空虚な映画だった。ハイテンポな演出で煙に巻いているが、実際には何もない。仮面をつけた人間が電車の中でやりとりする電脳空間がダサいし、そもそもハッ
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21エモン 宇宙(そら)いけ!裸足のプリンセス(1992年製作の映画)

2.5

はねっ返りの王女様と一緒に宇宙を冒険する話。

ローマの休日を下敷きにしたスペースオペラ。ギャグありレースありロマンスありと盛りだくさん。ホテルの息子なのに宿泊代を踏み倒そうとしたり、レースを抜け出そ
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僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.0

生まれ変わりをする犬が前作の主人公の孫まで面倒を見てくれる話。

前作が犬が主体だったのに対し、今作は人間がメインだった。人間側がけっこうヘビーな話が多かったが、事情を察したり察せられなかったりする犬
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

3.5

6歳から大学に入学するまでの話。

特筆すべきなのはやはり同じ人間が最初から最後まで演じきったこと。父親のマシンガントークはいつものリンクレーター作品だなと納得していたが、息子も結局似てきて笑った。
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.0

ドレス職人が理想の女に振り回される話。

冒頭からおっさんの着替えシーンを見せられるとは思わなかった。しかもワインレッドのハイソックス。外から見えないところまで着飾っていて、本当にお洒落なんだと納得さ
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

2.0

巨大サメVS海坊主(ジェイソン・ステイサム)の話。

巨大なサメと戦う話だからといって脚本まで大雑把でなくても……。ピンチの作り方が荒っぽく、雑に人が海に落ちまくる。舐めプはアクション映画のセオリーと
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ハチミツとクローバー(2006年製作の映画)

2.0

美大生による一方通行な群像劇。

ベタな恋愛映画ではなく、主要人物のほぼ全員が自身の片想いを持て余し、空回ったり足踏みしたりしているのがよかった。大学生活ならではのモラトリアム感にもノスタルジーを感じ
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ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

4.5

インポッシブルなミッションをポッシブルする話パート3。

どんでん返しが多かった1、特撮になった2など、模索を経て、今作はかなり安定感があって楽しめた。
緊迫感のある冒頭から始まり、浮かれたパーティー
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

1.0

やる気!根気!楽器!

令和の現代でまさか精神論のサクセスストーリーを見せられるとは思わなかった。そういう意味では新鮮だったが、時代錯誤とコンプライアンスの欠如が甚だしくて楽しめなかった。
仙台弁丸出
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キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

2.5

海賊に襲われた船長の苦労話。

前半はコンテナ船のスケール感や海賊側の一筋縄ではいかない襲撃にリアリティーがあって楽しめたのだけど、途中から海賊同士の小競り合いがしつこくてストレスが溜まった。海賊の頭
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レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)

4.5

レゴによる妹との代理戦争。

1で良かったところを踏襲しつつ、しっかりサプライズも用意され、エンドクレジットまで遊びに満ちている。まさにおもちゃ箱のような映画。
1以上のサプライズはないだろうと思って
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

4.0

ストレスを抱えたママがすべてを放り投げて南極へ行く話。

……と予告を見て思っていたら、何か様子がおかしい。問題があるのは周りではなくママなのでは? 同調圧力が嫌いで、変な家に住んでいて、ずっとスマホ
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

やっちゃいけない降霊術をやったら大変なことになった話。

時間を守れよ?→守らない。子供にはやらせるなよ?→やらせる。会いにくるなよ?→会いに行く。
良い意味でやっちゃいけないことを全部やってくれるか
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

2.0

天才学者が幻覚に悩まされる話。

現実か幻覚が見分ける術が見ている側にはないので、

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.5

インポッシブルなミッションをポッシブルする話2。

冒頭のカーチェイスが迫力あってつかみは良かった。ヒロインとベッドインするのが早くてプレイボーイかと思ったら意外とトムの愛が重かった。主要人物以外が把
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ツイスター(1996年製作の映画)

4.5

破局寸前のカップルが竜巻に挑んでいるうちに雨降って地固まる話。

竜巻大好きサイコパス・カップルと愉快な仲間たち。みんな登場した時点で役回りがベタなほどはっきりしている。サブヒロインの再婚相手が数少な
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LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)

4.5

無個性なレゴの住人エメットが伝説のパーツを見つけて世界を救う話。

レゴだから子供向けかと思っていたらバリバリのノンストップアクションで度肝を抜かれた。無個性であることを謳歌した曲がユーモアがあってメ
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小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

2.0

引きこもりの小説家がドヤってマウントを取る話。

等身大の高校生の日常を丁寧に描いているように見えるが、主人公のジャマールが何がしたいのか伝わってこない。小説家のウィリアムの部屋に入り浸るのも、実家が
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デリシュ!(2021年製作の映画)

2.0

初めて外食が誕生した話。

……という触れ込みだったけどテーマを絞りきれてなくて素人の料理を食べさせられたような気持ち。
まず舞台がわかりづらい。城を追い出されてからどのような場所にいるのかわからず、
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コンタクト(1997年製作の映画)

4.5

地球外から謎のメッセージが届いて接触を試みる話。

20年ぶりくらいに再鑑賞。当時は最高のSF(サイエンス・フィクション)だと思っていたけれど、見返したら科学的な着地点はややはぐらかし、内面的なSF(
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