neokamakiriさんの映画レビュー・感想・評価

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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.5

最新作を鑑賞すべきか否かの判断のため、初鑑賞。
新作がそれと想定していたため、敢えて前日譚をかませる点は意外。前作に違わず勢いに任せる展開で、つかみはOKも、子役2人の隠せない実年齢としての成長ぶりが
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.5

やたら刺戟的な予告にそそのかされての…鑑賞。
特段ゼンデイヤのファンでもないが、男ならまず虜になる彼女の妖艶さが本作の肝。特に若い時の姿は、みんなが恋してしまうと言うのも納得。目が離せないベッドの上で
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.5

最新作を見るべきかの判断のため、2回目の鑑賞(初回もVOD)。

ほぼワンシチュエーションのスリラー。尺が短いこともあり、つかみはOKの冒頭から、一通りのアイデアを散りばめ、一気に駆け抜ける。登場人物
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違国日記(2023年製作の映画)

3.5

自然体のガッキーが、「正欲」に続き好演。ダブル主演の早瀬憩も、やや若い演技ながら自然体でこれも頑張っている。奈々やえみりと交わるシーンの、女子会的な雰囲気が特に良い。

脚本的には全体的にドラマ仕立て
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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

interesting な作品ではあるが、excitingな作品ではない。なかなか評価の難しい作品で、一般の方にはオススメできない。
ただ前衛的すぎはせず、程よい尺で演出の妙もあり緊張の糸は途切れない
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

簡潔に言うと、期待しすぎた。
タイトルでSAGAと表明される今作、デスロードの前日譚であり、世界観は当然にそのまま。キャラクターも音楽も、大枠としてのストーリーもきっちり踏襲される。この意味で、スピン
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

当時、2・3は未鑑賞の状態で臨み(今回ようやく認識)、とにかく圧倒的映像体験で興奮の渦にまみれた作品。

幻想の中の少女やマックスの境地など、過去作を見返せば理解できるかもと少し引っかかったのは事実。
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不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

4.0

「ちょっと思い出しただけ」の松居大悟監督作品。
一癖二癖あるのが監督の良さであり評価が分かれやすいところだが、本作も序盤こそ置いてけぼりをくらいそうになるが、見上愛の底抜けの明るさとテンポの良い演出で
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.5

「死刑にいたる病」の白石和彌監督作品で、評価も悪くないので期待の大きかった作品。初の時代劇ということもあり、丁寧に作りこんでいる点で一定の評価はできる。
カメラワーク、照明や音楽などの演出部分は堅い作
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

-

期待しかなかったんだけど、あぁ、さっぱり分からなかった。

眠かったのはあるが、眠気を催させる作品だった。「ドライブ・マイ・カー」も、「偶然と想像」もともに2021年のベストテンに入るのだが、かなり作
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

2.0

こちらもおそらく初鑑賞。相変わらず前作を観る必要が無いという点は、ありがたくはある。

世界観は2の延長で序盤は安心するも、前半と中盤以降の温度差が激しいのが評価の分かれ目。
サンダードーム戦以降の、
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.5

頑張って続編鑑賞。観た記憶が無く、もしかしたら初鑑賞か。
あらためて観ると、衣装や髪型をはしじめ、北斗の拳が本作をそのままオマージュ(パクリ…)した世界観だったことに今さら驚く。そこに気を取られ、話が
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

「空白」の吉田恵輔監督作品。
子供が居なくなる“ミッシング”を転機に、心が消失していく“ミッシング”を通じ、観客の真っ当な心も失わせる。そんな中での、ほんの微かに芽生える希望、これを繊細に描く良作。
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マッドマックス(1979年製作の映画)

2.5

デスロード鑑賞時は、旧シリーズ復習無しの鑑賞でしたが、それでも楽しめたのであらためて予習。おそらく金曜ロードショーか何かで、適当に見た以来の30年ぶり?ぐらいの鑑賞。
シナリオの大筋は記憶していたせい
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.0

「ヴィレッジ」「最後まで行く」の藤井道人監督作品。
清原伽耶を愛でるべき作品として、この評価。いつも明るい小悪魔的な年上女性として、魅力を存分に発揮する。アミが画面に映っている時は画面に惹き込まれる一
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あまろっく(2024年製作の映画)

4.0

設定こそオリジナリティ溢れるが、意外に純な家族愛を描く作品。悪者がいない世界観は阪神尼崎とは相性が悪いという意味で、ファンタジーとして観るべき…良作。(悪者はアキラ100%ぐらい。あんな簡単にリストラ>>続きを読む

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

5.0

どんな戦争映画よりも、戦争映画であり、今を生きる我々として見るべき作品。何の意味もない戦争の愚かさを、間近で追体験させてくれる。アカデミー賞受賞も納得の傑作。
ライブ故のリアリティと鮮度に満ちた素材で
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.0

リブート作第二弾。ジェイソン・ライトマンが降板。出し惜しみなくフルスロットルで畳み掛ける序盤は惹きつけられる。ドローンの使い方、レンタル自転車列が現代を物語る。シリーズファンは見ておいて損はない。が、>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.5

レジェンド作品のリブート。新作の予習として2度目の鑑賞。小学校時代に2を観た世代。旧シリーズ監督の息子の、ジェイソン・ライトマン監督作品。

今までNYが舞台だったところ、田舎での展開というのが新鮮。
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.5

副題である“怪物”、昨年の是枝監督の同名作と通ずるテーマで興味深く観れた。配給側は意図して加えたと思う。

純なラブストーリーを軸に展開しながら、事が転じてからの話の振れ幅の大きさが妙。忘れきった頃に
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.0

実際の価値とは関係ない世界で繰り広げられる、マネーゲームを描く作品。
個人投資家が結集してファンドをひっくり返した事実は理解するが、そもそもなぜ主人公はこの株を買おうと思ったのか、それはさっぱり分から
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異人たち(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

原作や大林版を観ていないせいか、キャッチアップするのに少し時間がかかる。親と会った後のハリーのセリフで、ようやくそのタイプかと理解。その場合、シックスセンスオチまで数パターンを想像するが、レストラン店>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

事実は小説よりも奇なり、とはこのこと。実話は全く知らず予告も見ずの鑑賞だったので、きっとサクセスストーリーだろうと思ってた。コインが投げられてからの、転げ落ち方の半端なさ。全く憧れる人生ではないが、生>>続きを読む

ハンガー・ゲーム0(2023年製作の映画)

2.5

とにかく長い。。これに尽きる。
飛行機内で余計にそう感じた可能性は否定しきれないが。

カットニスの所以とか、メンターの発祥とか、そんなマニアックなところは正直どうでもいい。前日譚として(おそらく)み
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

アカデミー賞作品賞・脚本賞ノミネートの大人のラブストーリー。ドラマ的なことは起こらないし嫌な大人も現れない、実話かもと思える優しさに溢れる佳作。
“イニョン”という考えが何度も出るが、一期一会の人生感
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

うーん、それほどでもなかった、というのが端的な表現。二日酔いの朝一で鑑賞したからというのもあるか、背景情報をあまりに知らなかったからか、頭に入ってこなかった。

唐突に二つのパートと当時が移り変わる展
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truth 〜姦しき弔いの果て〜(2021年製作の映画)

3.5

コロナ禍での撮影もあり、ワンシチュエーションで描かれるスタイルは、演劇そのもの。高速道路の想像シーン以外、セットを出ない徹底ぶり。

メイン3人の熱演あって、やや強引な展開こそあれど、尺が短いこともあ
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.0

評価がそれほど高くなかったので、ハードルは下げた。が、確かに刺さらない汗
二つのパートが並行して展開されるが、その距離に違和感を覚えたまま、それが解消されずむしろ増幅して終了する点は辛い。

本作のク
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

第1作は期待外れだったが、しっかり復習しての鑑賞。前作に比べて新用語や新キャラは少ない点で観やすく、前作が作り上げられた世界観のもと、壮大な叙事詩に仕上がっていて安心すら覚えた。前作は今作のためのお膳>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.0

新作の予習で鑑賞。公開時は下馬評が良かったのに、イマイチ乗り切れなかったのでこの点数とした。が、今回見てもそんなに印象は変わらず。

「PART ONE」と冒頭出るところでマジかとテンションが下がり、
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.5

脚本はなかなか良いけれど、演出が古臭い(ように見える)。端的にいうと、これに尽きる。

沖縄の雰囲気+外国資本が入っていてそちらに寄せているのかと推測するが、純粋に好みでない。冒頭崖シーンのの不安定な
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.5

杉咲花の演技が「市子」に続き絶品。これを堪能できる作品としては、十分に満足できる作品。同年代の若手女優と比較し、作品に恵まれるのは、それだけ重宝される存在ということ。日本アカデミー賞主演女優賞は取るべ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

カンヌパルムドール、アカデミー作品賞他ノミネート作品。ミステリー要素多めかと思いきや、裁判という真実を探究する場における、事実の曖昧さをドラマティックに描く。「羅生門」を彷彿とさせる作品。

人の数ほ
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

3.5

こんな発想ありか!と思った予告の興奮そのままに鑑賞。4DXで観たかったが、子供が嫌がったので通常版。

予告通り、旧シリーズの趣きで楽しめた。内容は同じなのでレビーはカラー版のままとなるが、銀座のシー
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カラーパープル(2023年製作の映画)

2.5

特に得意ではないミュージカル、かつスピルバーグ版も未鑑賞のため、ハードルをだいぶ下げての鑑賞。が、それにも届かなかったという意味でこの点数。

主人公の半生を描くが故に時間の経過が早く、また人物紹介が
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.0

振れ幅が大きい前田哲監督作品。公開時は劇場スルー。

老後に向けて資金を貯める話かと思いきや、金がかかる(盗られる)あれこれ話が、コミカルに描かれていく。友近の葬式話までが1番の盛り上がり。そこからは
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