norisさんの映画レビュー・感想・評価

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ビリギャル(2015年製作の映画)

3.5

有村架純の明るく前向きなギャルぶりが楽しい映画なのだが、ほとんど台詞のない奥田こころ演じる妹が画面の端にいることで、それが成り立っていると思う。

実際のさやかちゃんはこの物語を一生物の看板にしつつ二
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市子(2023年製作の映画)

4.0

「アンメット」が好きすぎて、というわけでもなく、たまたま見たのだが、杉咲花と若葉竜也という同じコンビで、というかこの二人は「おちょやん」以来共演ばかりしているのであった。結婚するんかな。

しかし若葉
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東京オンリーピック(2008年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃ下らなくてオカシイのだが、137分もあり、劇場で見たら怒るだろう。
終盤の「男子ヒューマニズム」に漂う虚無感はシュヴァンクマイエル風を狙ったものか。

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.2

(2020年、初見時の感想)

駄作な邦題に期待なく見始めたが(KTXはTGV方式らしいのでこの邦題はミスリードである)、オーソドックスなストーリーを丁寧に作っていて最後まで面白かった。

KTXは北
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星の子(2020年製作の映画)

4.3

GWの気まぐれで秦野のエモい市街を散策したちょうどその夜にこの映画を見たら、昼に見たばかりの景色が広がっていて、なんだか縁を感じた。

映画は#芦田愛菜 の秀才ぶりがよくわかるもので、頭の良すぎる演技
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

4.0

舞台は内戦が泥沼化していた1993年のソマリア。軍部のアイディード将軍に首都を追われた暫定大統領ムハンマドの要請で、国連は首都モガディシュの軍事的包囲を平和強制で解除させて難民を救済する目的で、米軍を>>続きを読む

サブウェイ123 激突(2009年製作の映画)

3.3

70年代のベストセラーをウォルター・マッソーで映画化したもののリメイク。他にテレビ映画もあったらしい。犯人はジョン・トラボルタ、地下鉄の管制官はデンゼル・ワシントンだが、原作ではNY市側は群像劇になっ>>続きを読む

薔薇の素顔(1994年製作の映画)

3.5

例によって午後ローで見ているので編集は度外視して見始めたものの、すぐに、どうもおかしいと気づく。

ジェーン・マーチ(「ラマン」の美少女だ)とブルース・ウィリスの濡れ場が濃厚すぎ、初めからシーンがカッ
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クロッシング(2009年製作の映画)

3.8

邦題は、退職間際のリチャード・ギア、子沢山で金が欲しいイーサン・ホーク、潜入捜査中で壊れかかっているドン・チードルというNY市警の3人の運命が交錯することを予告しているのだが、実際には関わっている事件>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.0

悪名高いらしいエメリッヒ版「GODZILLA」から16年ぶりだというレジェンダリー版ゴジラ映画で、一応29本目のシリーズ作品ではあるが、「モンスターヴァース」というレジェンダリーピクチャーのシリーズ第>>続きを読む

水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.7

中村倫也は曜日ごとに人格が異なる解離性同一障害で、映画は「火曜日」を主観にしているのだが、その均衡が知らぬ間に壊れてしまったという話。

月曜はバンドマン、木曜はイラストレーター、金曜はプランター、土
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.8

トリーヌ・ディルホム演じる、金髪のユーロポールの捜査官が出てくるまで、ドイツ映画だと認識しておらず(実はトリーヌはデンマークの女優なのだが)、ドイツのサブカルチャーを描いた映画を観るのは「クリスチーネ>>続きを読む

インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

3.5

前作から20年後の世界で、エイリアンの残骸によって飛躍的に科学を進歩させた人類が、イスカンダル的な第3勢力の支援によってさらなる進歩を約束されて、エイリアンをめぐる紛争の先鋒に立つことを決意するところ>>続きを読む

毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

4.0

「ハピネス」を見た後にハン・ヒョジュで探したら本作の続編に出ていることがわかったので、正編から見ることに。

名前も顔もわからない麻薬王「イ先生」をめぐるクライムアクションで、ジョニー・トーの『ドラッ
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毒戦 BELIEVER 2(2023年製作の映画)

3.5

前作に引き続き謎のカリスマ「イ先生」をめぐるストーリーだが、前作のラストではリュ・ジョンヨルがイ先生であるような示唆があり(つまりイ先生は存在しない)、雪原の小屋をロングで捉えたチョ・ジヌンとの対決で>>続きを読む

張込み(1958年製作の映画)

4.0

原作は30ページ足らずの短編にもかかわらず、11回もドラマ化されているのは、最初に映像化した本作が念頭に置かれているからだろう。回想シーンなども巧みに取り入れた橋本忍の脚本で、映画は116分楽しませる>>続きを読む

スネーク・アイズ(1998年製作の映画)

4.0

見るのは二度目だが、嫌いではない映画だ。

舞台はハリケーン来襲中のアトランティックシティ、地元TV局のリポーターが中継する、ボクシングのヘビー級タイトルマッチを観覧しに来た国防長官をとらえた「映像が
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デッド・カーム/戦慄の航海(1988年製作の映画)

3.6

ジョージ・ミラー製作のオーストラリア映画で、#ニコールキッドマン 19歳の出世作である(本作を見たトム・クルーズがハリウッドに招いた)。

登場人物がほぼ3人だけで、しかも1人と2人に分かれてしまう海
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.2

余白の広い物語で、すべてを把握して見ることは難しいと感じる。ゴードン・ウィリスのレンブラント的な画面設計は多義性を際立たせる。

タリア・シャイアはじめ、#ソフィアコッポラ などファミリーが多く出てい
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グランド・キャニオンの対決(1959年製作の映画)

4.0

59年のドン・シーゲル作品。西部劇みたいな邦題だが犯罪映画で、文字通りグランド・キャニオンの空撮また空撮で迫力満点。クライマックスは「谷の向こうの洞窟にあるコウモリの糞を運ぶ」バケット上の格闘で(最後>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.9

いやはや、凄まじいミサンドリーというべきか。クライマックスでは全裸の男が少年を産み、少年、牧師を産み、牧師、ジェフリーを産み、ジェフリー、元夫を産むのだが(この一連のシーンはかつての「サイレントヒル」>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.8

#ジュリアロバーツ とイーサン・ホークがミドルティーンの息子と娘を連れて、ロングアイランドの貸別荘(思いつきで借りた料金は2000ドル。何泊の予定なのか、などと聞いてはいけない)にやって来るのだが、な>>続きを読む

グラスホッパー(2015年製作の映画)

3.8

エンドクレジットに山崎ハコの名を見つけたので思わずレビューして確認すると、ポルノショップの女店主・桃(殺し屋シリーズの常連)がそうなのだった。いやはや。

そもそも冒頭が渋谷スクランブル交差点だったり
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.8

99分しかないワンシチュエーションのサスペンスで、ネタバレせずに紹介することは難しい。

結婚式前夜のハイスペイケメン(中島裕翔)が酔ってマンホールに落ち、スマホで元カノ(アドレス画面は奈緒の写真)に
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デジャヴ(2006年製作の映画)

3.8

以前見てメチャクチャ面白かったのだが、二度目はそうでもなかった。しかし見ていない人は必見だろう。SF好きなら、時を超えたカーチェイスというアイディアに鼻血が出るはずだ。

このプロデューサーは楽しけれ
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.8

たぶん完結編ということなのだろうシリーズ最新作で、169分の長丁場だがあまり意識させない。長髪のキアヌ・リーブスはなんだかキリストみたいだ。

前半の山場は「大阪コンチネンタル・ホテル」(ご存じ、殺し
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下妻物語(2004年製作の映画)

4.5

2018年に再見して、ちょうどその頃放映していまた福原遥と柳美稀のドラマ「ふたりモノローグ」の元はこれかなと思った。その後増えたシスターフッド物のそ源流でもあるかも。

有名になった役者が結構出ている
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カムイ外伝(2009年製作の映画)

3.6

崔洋一が最後に撮った映画である。チープなVFXと弛緩したワイヤーアクション編集で滅法評判が悪いのだが、松山ケンイチのカムイは、白土三平が激賞した通り悪くなかったと思う(砂浜であそこまで走り込むのは大変>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.7

未読だが原作は連作短編で、登場人物が交叉する物語を映画として表現している。伏線を過激に回収する伊坂幸太郎の小説は、ともすれば映画というメディアにマッチしすぎるきらいがあり、評価するのがなかなか難しい。>>続きを読む

フォーガットン(2004年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

あのズバコーンの映画って何の話だったっけ?ということで2回目の視聴(ズバコーンで検索すると出てくる)。
再視聴でも件のシーンで驚かざるを得ないのは、ヒロインが#ジュリアンムーアというマジメな女優だから
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アクト・オブ・バイオレンス(2018年製作の映画)

3.5

売春組織と元軍人の雑なバイオレンス物で、アメリカ人の頭の中を窺い知ることができる映画である。同じように雑な日本のドラマや映画と比べると、興味深いものがある。

ブルース・ウィリス主演ということになって
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ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.8

昨年末に「恐怖の岬」(62年)を見たので、92年の下品なスコセッシ版を30年ぶりに見直してみた。

ソール・バックによる美しいタイトルバックに原作のバーナード・ハーマンのスコアをバーンスタインが編曲し
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二重生活(2016年製作の映画)

3.6

哲学科の院生#門脇麦 は、リリー・フランキーの教授の勧めで、修士論文を書くために見知らぬ人の「尾行」を決意する。という出だしからして荒唐無稽で、小学生かよと思ってしまうが、このくだりは「本当の話」(今>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.5

アニメ版の声優が全員集合しているので(荒巻課長以外)、思ったほどの違和感がないのが救い。押井守版が好きすぎる監督に免じてか(この監督はたけしファンでもある)。しかし#スカヨハ のあの肉襦袢スーツはなあ>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

3.5

キム・ソンフンの同題の映画(2014)のリメイク。2017年に中国版、2022年にフランス版のリメイク作がある。本作は藤井道人の監督で最後。

最後のシークエンスを除き、ストーリーは大体同じだが、なぜ
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宗方姉妹(1950年製作の映画)

4.0

初見。松竹ではなく新東宝で、千石規子と藤原鎌足が出ており、珍しい原作付きでもある(大佛次郎)。キャメラは小原譲治という人で同年に溝口の「雪夫人絵図」を撮っている。ごく短い移動撮影のシーンが前半とラスト>>続きを読む

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