なぜかモテるこじらせ中年のどうしようもなさを包む『Rhapsody in Blue』とマンハッタンの景色が秀逸。ビッグネームになる前のメリル・ストリープも◎
ウディ・アレンとミア・ファローのリアル崩壊の匂いを感じずにはいられない大人の映画。
ミステリー的要素は極薄ながらダイアン・キートンとの息の合った掛け合いは文句なしに面白い。
アーチスト志向の脚本家を取り巻くウディ・アレンの悲喜劇。
大衆性や成功といった俗っぽさも捨てきれないアレン自身を投影したデビッドを演じるジョン・キューザックほか、大女優のダイアン・ウィースト、ギャング>>続きを読む
私生活のゴタゴタを喜劇にし”ギリシャ神話”で毒を盛るウディ・アレン会心の1本。好き。
『真実はひとつでも人生は人によって受け止め方が違う。安らぎは書くことだけ。小説だけが彼の人生を救うのだ』
自己愛もここまで行くと清々しい。映画によって自身を救済しようとするようないろんな意味でウディ>>続きを読む
ウディ・アレンおなじみの”悩める作家”の話。『アニー・ホール』の2000年版的な作品。
個人的には奔放な恋人を演じたクリスティーナ・リッチがどうにも苦手。奔放で気まぐれ以上の魅力感じない。
テニスでネットにかかったボールがコートのどちらに落ちるかー。ドストエフスキーの『罪と罰』を読みながら「運」を語る主人公。この印象的な冒頭シーンを後半キッチリ回収し、なおかつお得意の「罪とは何か」に持っ>>続きを読む
ウディ・アレンが13年ぶりに自身の監督作品以外に役者として出演した作品。アレンの出演シーンは、アレン監督作品風。一方、アレンが登場しないシーンがイイ。タトゥーロとパラディの独特の存在感と色気がなんとも>>続きを読む
ウディ・アレンが何度も何度も何度も描いてきた「犯罪」「罪」がテーマ。本作は切れ味不足。
ホアキン・フェニックスの存在感が重すぎる。
バズ・ラーマンのド派手な演出の奥に薄っすらと見えるイヤミな感じ、好き。
のちに"パリスの審判"と呼ばれる1976年のワインのブラインドテイスティングと、そこに至るまでのカリフォルニア、ナパのワイン農家の物語。
これはめちゃくちゃ気持ちのいい映画。ワイン映画のなかでは一番好>>続きを読む
ゴダールの商業映画復帰作。
TVプロデューサーとその愛人、娼婦(ユペールさん!)を中心に恋愛や家族、人生を想像界、不安、商売、音楽の4章で描く。
スロー、ストップモーション、ブツ切りの音楽、ちっともエ>>続きを読む
ちょっと年上のヤンチャなスケーボーダーに憧れるキッズの青春映画。
スタンダードのアスペクト比やザラついた画質もなるほど。
90年代半ば。すでに大人だったけど、あのヒリヒリとした思いにはキュン。
中米ニカラグアでの反共ゲリラ取材に命をかける女性記者が父親の頼みで武器の密輸に関わったことからー、というサスペンス。
お姫様然としていないアン・ハサウェイがいい。
原作ジョーン・ディディオンの世界観漂>>続きを読む
冒頭のシーンが(情報屋が追い込まれて死ぬまで)が見ごたえがあったのでコレは! と期待したけれど、なんだか全編モヤモヤ。終盤のドンパチでちょっと盛り返したけど、ラストが強烈にモヤモヤ。
見る側を無責任な傍観者、黙認者にしていく。ハッピーエンドどころかミヒャエル・ハネケ監督ならではの不快を味わうための映画。
ストリッパーの女性による犯罪劇。
ジェニファー・ロペスとコンスタンス・ウーに魅了される。
けして"痛快"とはいえない、むしろ独特のイタさが心地良く残る。
ジャネット・ジャクソンの音楽も懐かしくてやっぱ>>続きを読む
シニアの2人も素敵だけれど、若き日の回想シーンが思いのほかイイ。
アメリカの政治実話もの。とてもスリリングで面白い。
が、ロバート・レッドフォードの顔の変わりようが気になってしかたなかった。
ネット系実在の人物ものとして一番面白い、好き。
ジェシー・アイゼンバーグは言うことなし!好き。
ウディ・アレンのハリウッド群像劇。この皮肉はさすがにクドい。
見どころは若き日のディカプリオ。
毎日同じ場所、同じ時間に写真を撮ることで気づく「毎日は同じじゃない」ということ。煙に巻くように「嘘」や「罪」が織り込まれている一方で、「人を思うことでつながっている」と感じさせる。映像も美しい。
コンピューターセキュリティのややこしい話はサラッと流してあって、スノーデンの人間性に焦点を当てた作りで見やすい。ジョセフ・ゴードン・レヴィットがスノーデンの”普通さ”を印象付ける。
”たかが恋愛、されど恋愛” とはいえ、何かが足りないミュージカル。
ミュージカルじゃなかったら見どころってどこ?と言いたくなるくらい退屈なストーリーで、ミュージカルとしてもどうよ?これでいいんかい!?