淀川コーエンさんの映画レビュー・感想・評価

淀川コーエン

淀川コーエン

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マンハッタン(1979年製作の映画)

4.0

なぜかモテるこじらせ中年のどうしようもなさを包む『Rhapsody in Blue』とマンハッタンの景色が秀逸。ビッグネームになる前のメリル・ストリープも◎

夫たち、妻たち(1992年製作の映画)

3.5

ウディ・アレンとミア・ファローのリアル崩壊の匂いを感じずにはいられない大人の映画。

マンハッタン殺人ミステリー(1993年製作の映画)

3.5

ミステリー的要素は極薄ながらダイアン・キートンとの息の合った掛け合いは文句なしに面白い。

ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)

4.5

アーチスト志向の脚本家を取り巻くウディ・アレンの悲喜劇。
大衆性や成功といった俗っぽさも捨てきれないアレン自身を投影したデビッドを演じるジョン・キューザックほか、大女優のダイアン・ウィースト、ギャング
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誘惑のアフロディーテ(1995年製作の映画)

4.0

私生活のゴタゴタを喜劇にし”ギリシャ神話”で毒を盛るウディ・アレン会心の1本。好き。

地球は女で回ってる(1997年製作の映画)

3.5

『真実はひとつでも人生は人によって受け止め方が違う。安らぎは書くことだけ。小説だけが彼の人生を救うのだ』

自己愛もここまで行くと清々しい。映画によって自身を救済しようとするようないろんな意味でウディ
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僕のニューヨークライフ(2003年製作の映画)

2.5

ウディ・アレンおなじみの”悩める作家”の話。『アニー・ホール』の2000年版的な作品。
個人的には奔放な恋人を演じたクリスティーナ・リッチがどうにも苦手。奔放で気まぐれ以上の魅力感じない。

マッチポイント(2005年製作の映画)

4.0

テニスでネットにかかったボールがコートのどちらに落ちるかー。ドストエフスキーの『罪と罰』を読みながら「運」を語る主人公。この印象的な冒頭シーンを後半キッチリ回収し、なおかつお得意の「罪とは何か」に持っ>>続きを読む

ジゴロ・イン・ニューヨーク(2013年製作の映画)

4.0

ウディ・アレンが13年ぶりに自身の監督作品以外に役者として出演した作品。アレンの出演シーンは、アレン監督作品風。一方、アレンが登場しないシーンがイイ。タトゥーロとパラディの独特の存在感と色気がなんとも>>続きを読む

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.0

ウディ・アレンが何度も何度も何度も描いてきた「犯罪」「罪」がテーマ。本作は切れ味不足。

ホアキン・フェニックスの存在感が重すぎる。

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.0

バズ・ラーマンのド派手な演出の奥に薄っすらと見えるイヤミな感じ、好き。

ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡(2008年製作の映画)

4.0

のちに"パリスの審判"と呼ばれる1976年のワインのブラインドテイスティングと、そこに至るまでのカリフォルニア、ナパのワイン農家の物語。
これはめちゃくちゃ気持ちのいい映画。ワイン映画のなかでは一番好
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勝手に逃げろ/人生(1980年製作の映画)

3.5

ゴダールの商業映画復帰作。
TVプロデューサーとその愛人、娼婦(ユペールさん!)を中心に恋愛や家族、人生を想像界、不安、商売、音楽の4章で描く。
スロー、ストップモーション、ブツ切りの音楽、ちっともエ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

ちょっと年上のヤンチャなスケーボーダーに憧れるキッズの青春映画。
スタンダードのアスペクト比やザラついた画質もなるほど。
90年代半ば。すでに大人だったけど、あのヒリヒリとした思いにはキュン。

マクマホン・ファイル(2020年製作の映画)

3.0

中米ニカラグアでの反共ゲリラ取材に命をかける女性記者が父親の頼みで武器の密輸に関わったことからー、というサスペンス。
お姫様然としていないアン・ハサウェイがいい。
原作ジョーン・ディディオンの世界観漂
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マイアミ・バイス(2006年製作の映画)

2.5

冒頭のシーンが(情報屋が追い込まれて死ぬまで)が見ごたえがあったのでコレは! と期待したけれど、なんだか全編モヤモヤ。終盤のドンパチでちょっと盛り返したけど、ラストが強烈にモヤモヤ。

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.0

見る側を無責任な傍観者、黙認者にしていく。ハッピーエンドどころかミヒャエル・ハネケ監督ならではの不快を味わうための映画。

ハスラーズ(2019年製作の映画)

4.0

ストリッパーの女性による犯罪劇。
ジェニファー・ロペスとコンスタンス・ウーに魅了される。
けして"痛快"とはいえない、むしろ独特のイタさが心地良く残る。
ジャネット・ジャクソンの音楽も懐かしくてやっぱ
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

4.0

シニアの2人も素敵だけれど、若き日の回想シーンが思いのほかイイ。

ニュースの真相(2016年製作の映画)

3.5

アメリカの政治実話もの。とてもスリリングで面白い。
が、ロバート・レッドフォードの顔の変わりようが気になってしかたなかった。

ドライヴ(2011年製作の映画)

3.5

ライアン・ゴズリングはこの映画が一番だと思う。カッコイイ。

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.0

ネット系実在の人物ものとして一番面白い、好き。
ジェシー・アイゼンバーグは言うことなし!好き。

セレブリティ(1998年製作の映画)

2.5

ウディ・アレンのハリウッド群像劇。この皮肉はさすがにクドい。
見どころは若き日のディカプリオ。

スモーク(1995年製作の映画)

4.0

毎日同じ場所、同じ時間に写真を撮ることで気づく「毎日は同じじゃない」ということ。煙に巻くように「嘘」や「罪」が織り込まれている一方で、「人を思うことでつながっている」と感じさせる。映像も美しい。

スノーデン(2016年製作の映画)

3.5

コンピューターセキュリティのややこしい話はサラッと流してあって、スノーデンの人間性に焦点を当てた作りで見やすい。ジョセフ・ゴードン・レヴィットがスノーデンの”普通さ”を印象付ける。

世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)

2.5

”たかが恋愛、されど恋愛” とはいえ、何かが足りないミュージカル。
ミュージカルじゃなかったら見どころってどこ?と言いたくなるくらい退屈なストーリーで、ミュージカルとしてもどうよ?これでいいんかい!?

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