Noveさんの映画レビュー・感想・評価

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100日間のシンプルライフ(2018年製作の映画)

3.5

モノがあるから執着する。
そして更にモノを増やす。
そのモノを取られないために鍵をかける。
何もモノがなくなったら、まず必要なモノは何か。
1日1個のモノしか取り出せずに、100日間暮らすことは出来る
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たちあがる女(2018年製作の映画)

4.1

合唱団の講師が、実は環境活動家として破壊工作をしていた。
戦争とは土地の奪い合いである。
祖先からの土地に送電線を建て、自然を破壊する侵略者に対し攻撃するのは当然であり、ひとりで立ち向かう戦士である。
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つむぐもの(2016年製作の映画)

3.6

歴史、文化、言葉、世代の違いを越えて、生きるために共感する。
日本と韓国との関係、和紙を作る伝統を守ること、介護を仕事とする介護福祉士と、介護を受ける人、そしてその家族。
たくさんの難しい問題があるな
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武道実務官(2024年製作の映画)

3.9

困っている人が居たら、黙ってはいられない正義の武道実務官。
強いんだが、超越した強さではなく、傷つきながらも拳で闘い抜く。
武道家ではないが、頼りになる仲間たち。
等身大の好青年が悪と闘うシンプルな構
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アグリーズ(2024年製作の映画)

3.8

近未来の都市、16歳になると外見も内面もパーフェクトな人間になるための手術が行われる。
理想の外見を手に入れて、老いることもない。
争うこともなくなり、従順な人間として暮らしていく。
しかし、その裏に
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ナイスガールズ in ニース(2024年製作の映画)

3.3

フランスのニースからおくる女性二人のアクションコメディ。
ハリウッド映画とは違う、しなやかなアクションと優雅なやり取り。
テーマは地球環境を守るため。
どこかゆるい雰囲気は、ニースの美しさを楽しめばい
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青い車(2004年製作の映画)

3.5

井浦新と宮﨑あおいの若い青春ドラマ。
満たされない日々、途轍もない不安と息苦しさで、何処にも居場所はない。
唯一、生きられるところは車の中。
高円寺、ライブハウス、レコード店、そのループから抜け出せな
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虹の女神 Rainbow Song(2006年製作の映画)

4.0

学生時代の8ミリ映画。
ZC-1000にコダックフィルムを装着なんで、
「地球最後の日」にしか出来ない禁断のタッグ。
あの頃の眩しすぎる太陽は、もう見ることは出来ない。
「春の予感」だってもう聴こえな
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男ゴコロはマンガ模様(2015年製作の映画)

3.3

「男ゴゴロはマンガ模様」ダサい邦題だが、実は内容をしっかり言い当てている。
原題は少し意味深だけど、双子の子供たちは可愛すぎる。自然で最高の名演技。
言葉は嘘つき、本質を見極めよう。
どっちつかずのお
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プレイヤーズ:本気の恋、始めます!(2024年製作の映画)

3.4

恋愛もチームプレーによる戦略が必要。
一夜限りでも、本気の恋でも、必然的に偶然を作る。
最高の仲間がいれば、どんな男も口説き落とせる。
パワフルなチームプレーラブコメ。
でも、本当に好きな人は、どこに
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ラッキー・シスターズ ~これってチャンス?!~(2024年製作の映画)

3.3

真面目に生きていても、キャッシュの誘惑には惑わされる。
それが危なそうなお金でも。
スパイアクション?
サスペンス?
マフィアが追ってくる?
アンラッキー・シスターズ?
考えすぎない方がいい。
チャン
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零落(2023年製作の映画)

3.8

自分が描きたいものと売れる漫画は違う。
8年間の連載の後に残ったものは、虚無感、葛藤、欲望、腐敗、不信感、そして編集者は売れる漫画家のもとへいく。
何のために作品を作ってきたのか。
自分が伝えたいこと
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.0

エイリアンの原点に戻ったかのように、不気味な雰囲気と、これでもか追ってくる展開。
更には、新たなパートナー。
まさに時間を超越した復活。
シンプルな展開であるからこそ、映像に集中できる面白さがある。
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.9

不毛の砂漠であっても、生物は生きる。
砂漠で生き抜くためには、独自の進化を辿る。
決して愉快ではなく、想像もつかない。
この砂漠を満たすには、どれだけの水が必要なのか。
今、東京でありのままに生きると
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威風堂々~奨学金って言い方やめてもらっていいですか?~(2024年製作の映画)

3.8

この国を本気で作り直さなければならない時期は、とっくに来ている。
若者が、夢と未来を語り、不可能と思えることをひたすら信じて、突き進む。
そんな映画のような青春をおくる若者が、既にこの国にいないことは
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秘花 〜スジョンの愛〜/オー!スジョン(2000年製作の映画)

3.6

ホン・サンス監督の長編3作目。
モノクロの映像に、男女の気持ちの機微を描いていく。
男性から見た展開と、女性から見た展開。
同じ出来事であっても、見る方向によっては違った意味を持つ。
お互いに、自分に
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愛に乱暴(2024年製作の映画)

3.8

平和な日常がつまらない。
愛とは困難な状況でしか、成立しないのか。
既に専業主婦という存在が、絶滅の危機に瀕している状況では、もう選択肢はない。
私は何もおかしくない。おかしいと装っているだけ。
完璧
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私がケーキを焼く理由(2023年製作の映画)

3.8

手作りケーキをバーに持ち込んで、内気な友だちを人気者にする。
そんな計画を1年間毎週続けて、全部で50個のケーキを作っていく。
仲の良い女子会は、みんなをハッピーにする。
二人の友情は、どんな時でも変
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みをつくし料理帖(2020年製作の映画)

3.5

良い料理は、人の心を繋ぐ。
幼い頃に覚えた味は、いつまでも忘れず舌が覚えている。
大坂で8歳の時までは、いつも一緒にいた二人。それぞれが違う運命に流される。
女料理人と花魁の切ない江戸での思い。
美味
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日本独立(2020年製作の映画)

3.5

終戦から日本国憲法施行までの間のGHQと日本政府、その間に立った白洲次郎と、吉田茂による日本復興の第一歩を記したドラマ。
そこには、アメリカの従属から独立国家として、日本を建て直す攻防の日々があった。
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.1

映画愛溢れる、SF時代劇撮影所物語。
時代劇の火を消さないためには、侍魂しかない。
炸裂する真剣勝負、切られ役は会津藩を救えるのか。
時代の変化についていけなければ、未来はない。
最後の武士として、成
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

3.5

戦争を終結することが、如何に困難か。
1945年8月15日、もし1ヶ月早く戦争が終わっていたら、あるいは1ヶ月終戦が遅れていたら、日本の運命は大きく変わっていたであろう。
既に戦火になった時点で、正確
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ソウルの春(2023年製作の映画)

4.0

45年前に隣の国で、軍事クーデターが行われていたことに衝撃が走る。
歴史的な事実とは言え、その真相はその時代に都合がよいように解釈される。
実際に映画化されるまでには、これだけの月日を待たなければなら
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人生って、素晴らしい/Viva La Vida(2024年製作の映画)

4.1

不治の病を患った映画は多いが、生きることへの執着、病気を患った生き方を正面から現実と向き合うものは少ない。
リンミンとリュト、二人が出逢い、悩み、傷つき、前向きに生きる二人だけのラブストーリー。
腎臓
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空と山と緑 遥かなる旅路(2022年製作の映画)

3.0

三姉妹が旅行で訪れた鎌倉で、飛行機事故で亡くなった母親とそっくりな人に出会う。
少し不思議な切ない話。
作りとして新しいのか、古いのか分からないが、コロナ禍の時に、なるべく身近で人生を見つめ直す映画を
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ゼロからのヒーロー(2021年製作の映画)

3.8

スタートが遅い、だから後から頑張って走る。
はじめは歩くこともできなった子どもが、パラリンピックで金メダルを獲得する、事実に基づいた物語。
それは決して諦めない母親と、母を喜ばせたい子どもの思いが叶え
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バーバー吉野(2003年製作の映画)

3.6

変わらずに伝統を守るか。
流行にあわせて変化して行くか。
髪型も時代と共に随分変わってきた。
小学生の髪型は、決められているのか。
何も疑問に思わなかった町の子供たちが、転校生の髪型を見て違いに気づく
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恋物語(2015年製作の映画)

3.8

繊細でちょうど寂しいラブストーリー。
ストレートな気持ちと、周囲の人たち。
10年前の時代的なギャップか。
揺れ動く想い、はっきりと伝えられない苦しさが切なさを誘う。
韓国映画では珍しく、激しい言い争
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ナイトスクール(2018年製作の映画)

3.8

いくつになっても学ぶことは楽しい。
高校のナイト・スクールに通い、友だちができ、信頼できる先生とも出会えた。
勉強するのに年齢は関係ない。
誰もが学びたいと思った時に、その環境に飛び込んで行ければ道は
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トクンボ(2024年製作の映画)

3.0

子どもの病気を治すために大金が必要となる。
そして危ない仕事にかかわってしまった結果、トクンボの運命は如何に。
ナイジェリアのアクションギャング映画というところか。
一貫したサスペンスまでにはいかず、
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イノセント15(2015年製作の映画)

3.8

自分が何をやりたいかもわからず、自分に何ができるかもわからない。
だけど現状からは逃げ出したい。
それは、今じゃなければならない。
大人の世界は、醜く悪に満ちている。
まだその世界に行くには早すぎる。
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神回(2023年製作の映画)

3.6

5分間のタイムループ。
これが永遠に繰り返される。
しかしこれは、SFでもコメディでもない。
高校2年生の夏休み、それは誰もがいちばん輝いていた時。
その輝きは離れて見て、初めて気づく。
あの日はもう
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箱男(2024年製作の映画)

3.8

不気味で怪しく、誰からも存在を意識されない。
何処にでも出没し、常に覗き観ている。
箱という安全な殻に閉じ籠もり、決して正体を明かすことはない。
ただし、一度箱に入ってしまったら、もう外には出られなく
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ロロ・アンド・ザ・キッド(2024年製作の映画)

3.6

題名からしてチャップリンの「キッド」がモチーフなのか。
幼い時のことは、いつまでも忘れることなく覚えている。
生きていくための生活、それが許されないことでも、老人と少年の絆を深めていく。
学校では、教
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ラストマイル(2024年製作の映画)

3.8

物流業界の内情、注文して翌日届くためにはどんな仕組みが働いているのか。
サスペンス性よりも働く意義、人間らしい働き方とかを問いかける。
しかし効率化された倉庫システムは、完全な正確性と信頼性を維持し、
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オオカミとライオン(2021年製作の映画)

3.5

オオカミとライオンが兄弟となって一緒に生きる。
そして母親代わりに育てるピアニストのアルマ。
当然、警察や保護区の職員は躍起になって猛獣を探す。
現実的にあり得るのかとか、社会的に許されるのか、難しい
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