takaoriさんの映画レビュー・感想・評価

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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.3

2024年122本目
劇場48本目

期待通りの面白さ! やはりマッドマックスは劇場の大スクリーンで見なくてはね。アクションやカーチェイス、バイクアクションの数々は見応え抜群で、何も考えずに見ても楽し
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.0

2024年121本目

今年の『ドッグマン』でも大変魅力的な怪演を見せていたケイレブ・ランドリー・ジョーンズが実在のオーストラリア史上最悪の銃乱射事件の犯人を演じた映画。今作でもやはりハンディキャップ
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.9

2024年121本目

公開中の映画『関心領域』が大変学びのある良い映画だったので、同じくホロコーストを題材とした昨年公開のこちらを鑑賞。アウシュヴィッツでの大量虐殺が決まった「ヴァンゼー会議」の実際
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ディセント(2005年製作の映画)

3.7

2024年120本目

閉所恐怖症的な前半の洞窟パニックホラーと、後半のモンスター映画への切り替えで2段階楽しめる。好きなタイプの映画。

スーパーマン(1978年製作の映画)

3.5

2024年119本目

アメコミヒーローの原点であり、歴史のないアメリカにとって映画や漫画がある種の建国神話の役割ていることがよく分かる一作。やはりクリストファー・リーブ以上に「スーパーマンらしいスー
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アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

3.6

2024年118本目

『関心領域』で話題のジョナサン・グレイザーの前作である本作は、なんと10年も前であり、大変寡作な監督である。「種の捕食」というサブタイトルからモンスターものを連想するが、派手さ
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ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉(2024年製作の映画)

3.9

2024年117本目
劇場47本目

ウマ娘は全然見たことがなく、競馬についても全く知識がないので、お話が面白いかどうかはよく分からなかった。が、アニメがたいていビスタサイズなのに対して、シネスコの横
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関心領域(2023年製作の映画)

4.1

2024年116本目
劇場46本目

「どんなホラー映画より怖い」という予告編の触れ込みから緊張して見に行ったが、映画そのものは「平和」な家族の生活を描く、静かで淡々としたものであり、ともすれば「退屈
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.9

2024年115本目
劇場44本目

前編の圧倒的な破局の景色の力強さに比べると、風呂敷を畳んでまとめるためにやや失速している感は否めず。ガザでのジェノサイドやそれに対する人々の無関心、冷笑など現代社
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.3

2024年114本目
劇場43本目

同じく吉田恵輔監督の『空白』(こちらも大変な傑作で、劇場で泣いた)ととてもよく似たテイストの映画で、見終わった後に「みんなどうやって折り合いつけるんだろうな…」と
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.4

2024年113本目
劇場42本目

『ドライブ・マイ・カー』のアカデミー賞受賞で一躍世界的映画作家となった濱口竜介の最新作にしては、ずいぶん公開規模が小さくミニシアターでしかやっていない。今回は、昨
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.2

2024年112本目
劇場41本目

「無実の罪で藩を追われ、妻を奪われた武士が敵討ちを遂げる」という、ストーリーとしてはありがちな時代劇であるが、俳優陣が素晴らしいのでとても楽しく見られた。草彅剛が
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トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

3.7

2024年111本目

珍しく(?)男性中心の話だが、やはりアルモドバルらしいひねりが効いていて素直ではない。寝たきりになってしまった女性を見守るという共通点を持つ2人の男の関係は、やはりどこか同性愛
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

3.8

2024年110本目

とある事情で宿題となったアルモドバル作品を見ていく。直近の『パラレル・マザーズ』と同じく、父親の不在とシングルマザーたちのシスターフッドの物語である。女性たちのシスターフッドを
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

2024年109本目

始まってからしばらくの展開でドタバタコメディかと思わせておいて、要所要所でピリッと痺れるようなシリアス場面を入れてくるバランスが絶妙。ゲシュタポが家を訪ねてくるシーンの「ハイル
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

3.8

2024年108本目

アメリカの警察は何年経っても同じ失敗ばかりやっている、という事実を積み重ねる映画のひとつ。「去年の事件」という言葉が劇中に出てくるので、ついジョージ・フロイド殺害事件のことかと
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

2024年108本目

何と言ってもキャストが素晴らしい。マット・デイモンやベン&ケイシー・アフレックが若い! 彼らも最近の映画では、悪役や重役、軍の将校など貫禄のある役を演じることが多いが、このころ
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.9

2024年107本目
劇場40本目
「午前10時の映画祭」にて

昨年末の『PERFECT DAYS』が大傑作だったヴィム・ヴェンダースによるロードムービー。登場人物はほぼ5人のみで、家族の絆を描く映
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トラペジウム(2024年製作の映画)

3.6

2024年106本目
劇場39本目

あまりレビューの評価が高くないが、そんなに悪い映画だとは思わない。少なくとも退屈はしなかった。
内容的には「元アイドル」でないと描けない話とまでは思わなかったが、
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.2

2024年105本目

アンドリュー・ヘイによるリメイクが大変良かったのでこちらも鑑賞。異性愛を同性愛に入れ替えた以外、基本的なプロットは同じなのだが、それでも映画の印象はかなり違っている。
この88
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.5

2024年104本目

パレスチナ問題をめぐるデモが世界中で激化し、一方で「デモに効果なんてあるの?」という冷笑が幅を効かせる今こそ見たい映画である。こういう「普通の人が見せる勇気と正義」を描く映画は
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捜索者(1956年製作の映画)

3.8

2024年103本目

巨匠ジョン・フォードと名優ジョン・ウェインのコンビによる「これぞ西部劇」という古典的名作。英雄の挫折と苦悩、復権を描くストーリーや、雄大なモニュメントバレーの自然の風景をバック
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異人たち(2023年製作の映画)

4.3

2024年102本目
劇場38本目

原作も未読、日本での映画版『異人たちの夏』も未見で、予備知識なしのまま見たので、「ゲイカップルのラブストーリー」ぐらいの印象で見に行ったのだが、もっとはるかに深く
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キャビン・フィーバー(2002年製作の映画)

3.6

2024年101本目

グロ映画でおなじみイーライ・ロスの長編デビュー作にあたるホラー映画。バカな若者が山中のキャビンに泊まって⚪︎ックス三昧…というホラーの定番展開だが、そこで襲ってくる怪物が「感染
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.7

2024年100本目
劇場37本目

ラブストーリーとしてはベタベタの展開で、オチも読めるし、これで「泣かせよう」とするのは好きじゃない。ネタばらしの後でモノローグをダラダラやるのも構成としてはイマイ
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.8

2024年99本目

同時に出産した2人の母親の赤ん坊が、産院でたまたま取り違えられるという展開は映画でよく使われる手法で、是枝裕和の『そして父になる』なども有名だ。しかしこの映画は、それとスペインの
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VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.9

2024年98本目

グロテスクかつ幻想的で美しいディストピアSF映画で、呼吸するように蠢く植物のビジュアルが『風の谷のナウシカ』の腐海を思わせる。こういう崩壊した世界の断片を見せる映画は好き。お話を
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監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

-

2024年96本目

ソーシャルメディアがもたらす中毒症状や陰謀論の拡散が、いかに現代の社会を損なっているかを示す優れたドキュメンタリーだが、これを他でもない中毒ビジネスモデルのプラットフォームである
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.0

2024年95本目
劇場36本目

予告編の印象通り退屈な映画だったなぁ、という感想。IMAXの大画面で映像の迫力があったから見ていられたようなもので、家のテレビで見たら星2つぐらいかも。ストーリーも
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ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)

3.7

2024年94本目

イケメンな青年のゾンビが、生き残りの人間集団のリーダー的な美女と恋に落ち、ゾンビと人間との和解につながっていくというやや異色のゾンビコメディ。この映画では、ゾンビがなんと愛の力で
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.8

2024年93本目
これも配信に回るのが早い!

家族や学校の友人とうまくいかず、孤独に過ごす少女コットが親戚の家に預けられ、紆余曲折を経て成長する…という、ありがちなストーリーの小ぢんまりとした映画
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ぼくは君たちを憎まないことにした(2022年製作の映画)

4.0

2024年92本目
今年の映画なのに、配信に回るのが早い!

2015年の自称イスラム国によるテロで妻を亡くし、幼い息子と2人残されたジャーナリストが「僕は君たち(テロリスト)を憎まないことにした。君
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.5

2024年91本目

列車内でのテロ事件を阻止した勇気ある3人の実話を、乗客も含めて本人たちが実演しているという異色の映画で、半分フィクション、半分ドキュメンタリーのような仕立てになっている。この設定
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.8

2024年90本目

タイトル「ノセボ」は「プラセボ(偽薬)」の逆で、本来薬ではないものを服用しているのに、思いこみによって有害事象が生じる効果を言うようだ。ポスタービジュアルでモンスターもののホラー
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.5

2024年89本目
劇場35本目

毎年この時期の風物詩となったコナン。前作『黒鉄の魚影』が下手なハリウッド映画顔負けのクオリティで大変面白かったので、今年も期待していたが、うーん去年には劣るなぁ…と
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