のこのこのこっちさんの映画レビュー・感想・評価

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関心領域(2023年製作の映画)

2.8

なんとなく予想は付いたが観測型の視点で一家の日常を主に捉えているだけ。暗視装置のような映像や最後の博物館の映像でアウシュヴィッツをそれとなく暗示しているのと音声のみしか収容所の出来事を感じさせることが>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.4

この時代で彼らだから撮れたと思わざるをえない。人気がある程度なければならないし、同じポストパンクでも黒人音楽的に踊れないと画面内の動きにならない。トムトムクラブがあるのも飽きさせない要素としていい。>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

2.5

テレビってなんだろう?いや、映画ってなんでしょうか?いつから心をなくしたのか?いや、時代的なことならこれには文明の利器があるだけ。そこで言う心のないやつはガキの頃からないよ。便所の落書きも、投石や直接>>続きを読む

ズヴェニゴーラ(1928年製作の映画)

-

2022/09/03
国立映画アーカイブ

寝不足でかなり寝たやつ。評判は知ってるのでいい加減YouTubeで観ようと思う。

辰巳(2023年製作の映画)

4.0

監督がトークで言っていたことが思いっきり種明かしにはなってしまっていたが、その元ネタ云々は置いておくとしてこれでもかってくらいに誇張されたヤクザの造形での演技、激しく見せるためのカット割とぶれ、それと>>続きを読む

闇と沈黙の国(1971年製作の映画)

-

いやさあ、これもそこそこ寝てしまった。もう落ち込むよ。なんで短いドキュメンタリーで寝るかな。だけどけっこう良いとこで起きたさ。

子ども2人?プールのシャワーか何かしてる辺りからはっきりしてきてウラジ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

伝記としていつ何をしたってことより聴聞会と公聴会にオッペンハイマーの生涯が回想かのように挟まれることに終始する。何をした人物かってことはわかるし、終戦がいつかも知ってるだろ?と大胆に説明を端折っている>>続きを読む

エルサレムの家(1998年製作の映画)

-

ようやく時間ができたとこれの前に某180分のやつを観てから臨んだのでした。えっと遥かに短いドキュメンタリーなのだが…中東音楽のドローン音階みたいなのと何度かある家々を映した遠景なんかが心地よく睡眠を誘>>続きを読む

Here(2023年製作の映画)

3.2

映像はきれいですよ。それだけでもっと良かったと感じておかしくなかった気もする。いやあスローシネマっすな。この時期の劇場はクーラーまでいかないからむしろ暑いし、寝る恐れがとも思ったが特にそこは問題なかっ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

2.5

不審死をめぐって、人物それぞれの思いによる主観の憶測で色々証言していって、明るみになってくる家庭の裏側なんかがあるわけだが、こんなんよくあるじゃんとしか思わなかった。夫婦が作家同士で剽窃だ云々なんての>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

3.0

わざと椅子でズルっともたれたり、身長低いんだからと言ったり、ボギー(『悪魔をやっつけろ』らしい)出てきたりって身長差の見せ方がエグくないか?ケイリー・スピーニーが延々子どもにしか見えないという。

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異人たち(2023年製作の映画)

4.5

アンドリュー・ヘイが幻想譚を撮れば悪いはずはなかろうとか、既にあるレビューのスコアだけ見ていたりしたものだから麻痺してるところがないとは言えない。というか、映像きれいだなー。これだけで好みだし100点>>続きを読む

人間の境界(2023年製作の映画)

4.0

いかんせんノンポリというか政治自体には鑑賞時しか興味を示さないもので「へえ、そんなんだ」ということが多いのだが、この作品の特長としたら、爆発などの派手な演出が出来ない分、誰しもが感情を激しく吐露してい>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

これだけ、全体的に距離を取って作っておいてのバーで3人から2人のアップになるのとタクシー待ちの時間は反則だわ。あれ24年想える劇中の男だからできることだわな。現実の男なら10割キスするだろ。虚構だから>>続きを読む

ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.3

教室がありふれていたのはそりゃそうだけど、こうやって色んな要素が重なって話がこんがらがっていって、主人公はめちゃくちゃ苦しんで、実際に起きたことは明白にしないってのも、ありふれてないか?と思ったのでし>>続きを読む

花嫁人形(1919年製作の映画)

4.0

坊主たちが禿げ頭触りまくってた当たりから、もう面白さが止まらないな。冒頭のルビッチと合わせるかのように挟まれる月やら唇やらなんやら。人形役でも人形の真似するオッシでも動きと変顔がたまらない。

牡蠣の王女(1919年製作の映画)

4.0

冒頭から娘は暴れまくってるわ、富豪の親父はふんぞり返ってるわコメディとしての期待を十分に高めてくれる。いちいち全部言えないはほんと。

とにかく指揮者の動きが面白いと思った。あと、アルコール依存性の会
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鳳鳴 フォン・ミン 中国の記憶(2007年製作の映画)

-

おばあちゃんが延々1人で昔話してるだけ。カット数が少ないというだけだと当たり前すぎるので思ったこととすると何度か「覚えていない」と言っている箇所があるのが気になった。例えば、夫の死に目に遭えず、悲嘆し>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.5

荷物を置いてる椅子を譲るような心じゃだめってことだな。そりゃ、日本人なら誰でも譲るよ。というかこれが映画館なら指定席に物を置くんじゃねえみたいなことになるけどさ。奪われる者の弱々しさと奪う者の太々しさ>>続きを読む

収容病棟(2013年製作の映画)

3.7

原題を訳すなら「狂気の愛」だろうか英題の「'Til Madness Do Us Part」ならば結婚式の文句にかけて「狂気が二人を別つまで」いや、ここのusは患者たちすべてか、鑑賞中の人々も含むかもし>>続きを読む

信頼(2024年製作の映画)

3.7

これは良かった。冒頭、老いてからのシーンで始まる。そして2人が出会った頃まで遡り親しくなる過程を見せていったあと秘密を打ち明け合う。当然それが何なのかは鑑賞者に伝えない形で時間は進んでゆく。しかし、冒>>続きを読む

内なる檻(2021年製作の映画)

3.3

心理劇としての緊張感で張り詰めているので展開としてはシンプル。パノプティコンも内側にいる看守の視点にこちらが立たされるという意味で効果はある。事前知識として邦題通りなガルジューロの内面の隔たりの消滅が>>続きを読む

まだ明日がある(2023年製作の映画)

3.0

モノクロでイタリア戦後の雰囲気を出してるのかなと思っていたらリアリティを感じさせるよりとにかくコミカルな要素が挟まれる。シリアスなテーマな上でカメラワークもそこそこ凝っている分、とにかく感傷的にならな>>続きを読む

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

3.5

そんなわけでなぜか今日は金獅子を2連続観ることになった。正直、こっちもつまんないってはじめは思ったんです。単体で考えていったとき、そんな薬物の社会問題があったんだとか、同性愛とエイズについての問題とか>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.5

悪趣味なのはかまわないので置いておこう。それよりも映像にすぐ飽きてしまった。これが問題です。遠くからちょっと低く構えて視界を狭くしてカメラを振ってみる。いや、ほぼそれだけじゃん。

クレオの夏休み(2023年製作の映画)

3.0

分厚いメガネのクレオちゃん視点の映画。子ども目線のカメラと想像を働かせるようなアニメが、ベビーシッターと子どもの仲を本当の親子のように見せようとする。

お父さん役の人『ダークグラス』とかの音楽の人な
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アニマル ぼくたちと動物のこと(2021年製作の映画)

2.5

段々と醒めていく作品かな。古生物学者が汚染・乱獲・気候変動・生息地の開発だかを挙げ50年後はどうなると言い、インドの活動家とプラの除去をしている辺りまでが導入として問題を提示してくる。テーマが重く、誰>>続きを読む

美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.2

徹頭徹尾、筋肉の躍動の映画。筋肉質とは程遠い自分からすると訓練のシーンが始まった途端に外人部隊なんて絶対に入りたくないと思わされた。いじめとかヤバいことになってるだろうと。話自体が延々追い出す機会を探>>続きを読む

Vermines(原題)(2023年製作の映画)

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冒頭から映像の勢いはある。低予算でも撮れるものを撮ってる印象はある。何かしら緊張感を持たせていて怖いのだが、その恐怖の要素のほとんどが音なんだな。音だけで迫られると正直なんとも言い難い。

めくらやなぎと眠る女(2022年製作の映画)

2.5

まあ、村上春樹って人に好感を持てないのだがそこには一般的に描く印象だろう海外受けを狙った古い言い方ならバタ臭さ、なんでか知らないがモテる主人公、自身の知識をどこか披露するような姿。これらを感じる。で、>>続きを読む

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