ろーしゃーくさんの映画レビュー・感想・評価

ろーしゃーく

ろーしゃーく

映画(873)
ドラマ(0)
アニメ(0)

マッドマックス2(1981年製作の映画)

-

色々としんどそうなヒューマンガス・空飛ぶヘビ使い・かわいい子供(北部族の長)などなど、キャラクターがいちいち魅力的で面白かったです。

マックスの中の人間性が少しずつ崩壊していっている感じも既にあって
>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

-

【字幕】BESTIAにて。

とにかく凄かったです。「どうして平気でいられるんだ…」と静かに着実に積み重なっていく心のザワつきが、最終盤、時空をジャンプする博物館への予想外の繋ぎからエンドロールの"音
>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

-

悪意ってのは意外とそこら中に潜んでいるもんで、ちょっとした違和感を愛想笑いして見過ごしてって事を積み重ねていると、次々に尊厳を踏み躙られて最後には全てを奪われてしまいますよ…という諸々風刺的でもあるお>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

-

冒頭から曲や音・画とそれらの切替がやや変わってて何か不穏な感じ。

登場人物それぞれのめちゃ現実に居そうな感じと、本質的な部分がどこか不明な感じのバランスが絶妙。何となく抽象度の高い空気感はあるんだけ
>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

-

資源の枯渇・既存の統治権力への反発みたいな背景を散りばめながら、「狂ってるのはどっちかな?」的な揺さぶりもあったりして、こういうバランスの話だっんだ!と少し意外。考えてみりゃ『MAD MAX』だもんね>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

-

怪獣さんたちの挙動と「ダーッ!」という勢いがめちゃくちゃ面白くて、その他の細かい事柄は割とどうでも良く感じました。引き裂いた怪獣の体液で汚れる→滝浴びて「ふぅ…(疲れたなぁ…)」と一息ついてるコングか>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

-

ほぼ全ての登場人物の姿に、自分の中にも存在する嫌な部分が垣間見られて、心底気まずく嫌な気分になる感じと、傷つけ合いの不和状態ばかりが蔓延している中、思いやりによる希望がほんの僅かばかり生じる、絶望の先>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

-

不安や期待など己の感情と葛藤しながらも、お互いを尊重する姿勢は崩さない立派な登場人物たち。

待合せ時のヘソンのソワソワっぷりとか、寝室でのアーサーのウジウジっぷりとか、"情けなくオロオロしてるのは大
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

IMAXレーザー字幕で鑑賞。
超久々のIMAXだったんですが、上映前のカマしタイムが昔より進化しててそこからアガりました。

正直な所、感覚の違いみたいな所にはやっぱり事前に若干の不安はあったし、小学
>>続きを読む

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

-

女性の闘争を結構寓話的なバランスで描いた作品なんだなーとか見当違いな事を思いながら観ていたんですが、まさか実話ベースの物語だったのですね…。勉強不足を恥じるばかりです。

であればこそ、ラスト一人一人
>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

-

「今こそ黒人の声を聞く時だ!」という結論に至る会議(&昼食)シーンに、この作品の良さが集約されていますね。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

-

評判は伺っておりましたが、期待を大きく上回り心の一本としてブッ刺さりました。
登場人物たちが他者へ向ける視線の全てがとにかく優しく、とても幸せな作品。

三回に一回くらいは助けられる(こともある)、夜
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

-

現実の裁判さながら「事実はどこにあって、どうなっていくんだ…」と分からない状態に置かれ続けた結果、人が人を裁く事の危うさにもっと各人が自覚的であるべきだし殊更に注意を払う必要がある、と強く思いました。>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

-

2人とも凄い分かるし2人ともちょっと分からん!けど、そんなこんなも全部ひっくるめて、とてつもなく愛ですなぁ…。と、暖かい目で鑑賞。

最初は趣旨が分からず「男が超邪魔だし出てくるとタルい!」とややイラ
>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

-

サスペンスフルな展開がめちゃめちゃいい塩梅でぶっ続いていくので、ずーっと面白かったです。こりゃ凄い!

権力者らの勝手な都合に右往左往させられる構図は、バリバリ今に直結もしていて超嫌ですよね。
周りを
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

-

初めこそ何を観せられてるのかめちゃ戸惑ったけれど、概ねナイスな楽しい寓話でした。時々度を越しててバカバカしくすら思えてしまう音響や視覚表現も、映画!って感じで良かったです。

最&高なダンスシーンから
>>続きを読む

映画 ○月○日、区長になる女。(2024年製作の映画)

-

候補者と市民による双方向のやり取りによって、色々なものが醸成されていく様が描かれているのは、とても貴重だと思いました。
政治家に正しくリアクションを取らせるためにも、市民の側が絶えず様々なアクションを
>>続きを読む

ヤジと民主主義 劇場拡大版(2023年製作の映画)

-

ヤジを飛ばした人達を排除する現場の警察と、それを傍観する一部聴衆の、ニヤつく薄ら笑いの表情が心底恐ろしかったです。

"ヤジが一切飛ばない状況は、強者・権力者の意見のみが罷り通るディストピア(大意)"
>>続きを読む

激怒(2022年製作の映画)

-

家父長制や監視社会、過度な挨拶や通俗道徳的弱者嫌悪などなど、心底嫌なものをぐっちゃぐちゃにぶっ壊してくれる話で良かったです。オープニングの横断歩道の時点で、その辺りはすでに安心なんですけどね。特殊メイ>>続きを読む

NO選挙,NO LIFE(2023年製作の映画)

-

数多の選挙とそれにまつわる多種多様な人々を追いかける、超人?狂人? な畠山理仁さんですが、その御家族も実は相当根性が据わってるというか、また凄いよなぁと気付かされた事が個人的にハイライト。

取材経費
>>続きを読む

国葬の日(2023年製作の映画)

-

「地獄への道は善意で舗装されている」感というか、めっちゃ心がザワザワする作品でした。
"社会には色々な人がいる"という事は当然であり大切な事でもあるというのは承知しているつもりですが、実際そんな社会を
>>続きを読む

シン・ちむどんどん(2023年製作の映画)

-

小忙しさが続き配信版&アフタートークを見逃し続けていたため、先立って劇場にて鑑賞。

超面白くてガツンと揺さぶられて、とても良いドキュメンタリー映画でした。「一億人の一人一人が考えればそれだけでパッと
>>続きを読む

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

-

冒頭、今作の一見狂った設定を一応納得できる感じにざっと説明してくれる潔さがまずは良い。

そして、プロローグでは"彼らは野生に戻った…"とされたプー達が、実は全然野生に返ってなどおらず、寧ろ人間的な感
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

-

一方的で軽率な言動により傷つき苦しんでいる人がいる、という事を自覚・反省させられる作品でした。己の言動により苦痛を感じている人が現実に身の回りにもいる(いた)可能性があると思うと、自分自身の配慮の至ら>>続きを読む

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

-

このシリーズ、ツボにぶっ刺さり過ぎて、もはや完全降参です。めっちゃ良い…。

前半部は大枠を掴むまでにやや混乱しましたが、クソしょうもない人間代表のチンピラおじさんが文字通り"腰を抜かして"以降は、と
>>続きを読む

映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

-

本来は実写パートがあったようですね…。

色々と事実が判明していく最後の超衝撃!なアニメ版のキレキレな終わり方がめっちゃ良かったですが、まぁまぁ平和な着地の映画版もこれはこれで良いのかなぁ。

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

-

完全に間に合わなそうな時間に仕事が終わったけど、超走ったら何とかギリギリ舞台挨拶に間に合いました。良かった。

前作からの高い期待と注目度の中、ど頭から最後の最後まで過剰に歪にやりたい放題やってる感じ
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

-

全てを諦めて荒廃した世界を殺伐と過ごすよりも、例え殆どが無駄で無様な葛藤だったとしても、その中に稀に現れる愛しくかけがえの無いものを大切に、優しい心で生きる方が良いじゃないか!という。

サイケでゾワ
>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

-

聖なる存在なのか邪悪なのかよく分からんが、ある種のカリスマ性と天才的な政治的能力を持つベネデッタと、それぞれの業を抱えた物凄く人間臭い周りの人々による、ドロッドロに濃い物語。

大事なはずのマリア像を
>>続きを読む

劇場版 センキョナンデス(2023年製作の映画)

-

LOFT9 Shibuyaにて、完成披露試写会。

予想を遥かに超えて大ボリュームな初出貴重映像の数々と、そこから見える各候補(とそれを取り巻く人々)の様々な人柄がめっちゃくちゃ面白かったです。

>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

-

友達に「映画館で観ないとダメだ」と駆り立てられて、遅まきながらの鑑賞。

打ち鳴らす音が人々を繋いでいく様、特にナートゥのシーンが、徹頭徹尾最高で、映画館で観られてホントに良かったなと。有り難や。
>>続きを読む

マッドゴッド(2021年製作の映画)

-

ぐちゃぐちゃドロドロな諸々とかガスマスクとか浮遊するヒラヒラとか、かなり好みの雰囲気ではあったんですが、よく分からない世界をただただ浴びるには、僕自身が最悪のコンディションだったのでした。

圧倒的な
>>続きを読む

フロッグ(2019年製作の映画)

-

導入から結構な時間を、「何が起きてるの?どういう話に繋がってくの?」と疑問符が沢山浮かんだ状態で見続けるので、めちゃめちゃ興味を引っ張られる感覚でした。

ただ借り暮らしを満喫してただけのレディが沢山
>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

-

『女神の継承』と何故かごっちゃになっていて「あれ?こういう映画なのか!」と無駄に驚いたりもしたんですが、景気良く血が噴き出し放題だったり割とテンションが高い作品でした。めっちゃ胸糞悪くはあるけれども笑>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

-

タイトルと事前にざっくりとだけ把握していた設定から、黒電話が(悪霊的な)悪いもんを引き寄せてくるお話なのかなぁとか思ってたら…意外にも黒電話はお助けアイテム(ミリオネアにおけるオーディエンス)的な事で>>続きを読む

>|