パリは燃え続けているのか?👉
多少の苦手意識はあれど、どう物語を畳むのかは気になるもので。
突然現れた宇宙船と、街で目撃される宇宙人の結末はどんな世界なんだろう。と思えば、賽の目が出たからこの結末。>>続きを読む
正義と保身
作中の心地よい音色とはかけ離れ、吉田恵輔のようにレイヤーの下には世の中が見えてくる。
学校内で起こる一つの事件と一つの疑惑。ここから浮き上がるものは確かなものよりも自分(たち)を守るた>>続きを読む
空に舞うランタンに込めた再見の願い
『ソウルメイト』で韓国映画とミックスした台湾映画は藤井道人を連れて日本映画とのセッション。
それぞれの良き部分が融合されて素晴らしい出来栄えに。
18歳で出会う>>続きを読む
そのような契を交わしてしまっては國村殿はー!
なかなか見ない日本映画ジャンル『時代劇』を2週連続で見ることになり、どちらも良き愛情が注がれている印象を持ち帰ることができる。
偽りから始まる囲碁で結>>続きを読む
向き合う善意に寄り添う悪意
完全に失った『空白』と不確定要素が残る失い方の今作。失った原因に詰め寄る構成は同じようでも、時間経過とともに失った側の深度の進み方は明らかに違う。
その描写を石原さとみが>>続きを読む
後継ぎはつむぐ
『仕掛人・藤枝梅安』シリーズから感じた時代劇の火をともし続けようとしているパワーにベッドした身としては、今作ももちろん。
今作の殺陣は盛り上がりはあるのだけれど、シーンとして見所は>>続きを読む
利き足を一歩前へ
ここ最近のポレポレ東中野スタイルと思うような新しい映画文法を見る喜びに浸りながら、ドリーショットの効果が全体の印象に響いてすごいなとしか出なかった。
グランピング場を作る余所者と>>続きを読む
サヨナラは別れの言葉じゃなくて
冒頭のシーンでグッと鷲掴みされる。
いくらA24だからといってあまり触手が伸びそうにないタイプの魅力がうまく乗ってこない雰囲気がたち込んでいたのが嘘のようで、終わって>>続きを読む
纏う衣が解ける瞬間
『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』で見たあの絵が色合い鮮やかで表現が豊かになる。
物語は二の次でいいかなってならざるを得ないけれど、『地下鉄のザジ』と同じようにストラ>>続きを読む
巨匠と呼ばれるまでの一歩目
『メメント』以降、彼の長編作は見ることはできているのに、触れられなかったのはこの作品だけ。
なんとか見るために久々に朝イチから映画を見ることに…。
つける男と盗む男の出>>続きを読む
メガネフレームトランスフォーマー
『オッペンハイマー』と同じタイミングてこれか!と驚きが冒頭にあったのは確かだし、人間の善行と憎悪の表裏性の描き方も抜群にいい。
ストーリーはあっちこっち行きながらも>>続きを読む
廻り廻ってオマエだったのか!
見る前からキノフィルムズの地味ながら傑作なやつなのかな?と思っていたらまさにそう。
加えて公開規模がシネクイントだったら『人数の町』の雰囲気と思っていたら荒木伸二監督が>>続きを読む
やり残したものをやり切るとき、本線になる
舞台はあのニューヨークの消防署跡に移ったスペングラー家ことゴーストバスターズの物語になり、オリジナルの4人へのアクセスが容易になる。
コメディとしてのルッ>>続きを読む
神はサイコロを振らない≠重力によって振れない。
初日にIMAXLaser/GT方式にて鑑賞。
一週間後にDolbyCinemaにて鑑賞。
ロバート・オッペンハイマーが見てきた量子力学と戦略的な戦争>>続きを読む
エリー・コンウェイの脳内ヒプナゴジア
マシュー・ボーンを期待して見に行ったら想像以上のモノを見せられた。というか、爆笑スパイアクションだったとは。
終盤、目の行き場がすごく厄介になることを除けば何>>続きを読む
寸止めカット選手権
プロットはすごくいいのに、どこからかPFFぽさが見えてくる映像の見え方。
韓国の作品で言えば『パラサイト 半地下の家族』を想起するものの、いやいやこれは『下女』だ!と頭がよぎる>>続きを読む
リサーン・アル=ガイブ!
IMAX with LaserGT方式にて鑑賞
物語がしっかりと動く2作目。冒頭からボールの成長したな!と親目線のような上から目線のような。
2年半前に前作を見てそれ以>>続きを読む
男は、火を点ける。女は、殺される。
『悪なき殺人』でハッとさせられたドミニク・モルは未解決事件から浮き上がってくる新たな一面。
'この作品は何を語ろうとしているのか?'というミステリーであれば、そう>>続きを読む
隔たれた壁の…
先行上映にて鑑賞。
今年のアカデミー賞はWW2に関わる受賞があった。去年の後半、立て続けのように日本でもそうであったように。
1940年台前半にありそうな裕福な方の暮らしをただ見>>続きを読む
エンタメの韓国映画、芸術の香港台湾映画がよく分かるリメイク合戦
見に行く前にオリジナルを流し見して、物語の結末というよりは、構造的な「これがしたいのね」が強く伝わってしまいハードルは高くなってしまっ>>続きを読む
気付かせ、誘惑し、想像させる。
転落死の真相を巡るミステリーと思えば想像以上の法廷劇で呼吸をする余裕の無いように会話が進む。
物語の脚本を考えれば凄いと感じることができるけれどトータルでこれがパル>>続きを読む
「何を見ているんだ…!」が正しくアリ・アスターに賛辞を贈ることができる感想なんだろうな、と。
『空飛ぶモンティ・パイソン』…否、
『未来世紀ブラジル』のような夢の物語。
作品の構造を考えていくほど頭>>続きを読む
ビクトル・エリセの新作を見るために一作でも目にしておかなければというコンセプトのもと。
物語として突然「移動映画上映がやってくる」というどういう作風なのだろう?に戸惑いが拍車をかけるものの、語らずと>>続きを読む
映画を旅する、映画。
ビクトル・エリセ31年ぶりの新作ということもあれば映画のために映画を作る不思議な構成。
直前に見た『ミツバチのささやき』のように映画から紡がれる映画の機能と受け取りながら、アナ>>続きを読む
夜についてのメモ
この作品を見終わって癒やされるとか優しいというものは感情として受け取れた感覚がなく、沁み渡り溶け込んでいくような鑑賞後の感覚。
映画を見に行くというよりは、映画へおじゃましに行っ>>続きを読む
託されたもの
リム・カーワイ監督、川和田恵真さんのアフタートーク付きにアデラ・ソーさんも。
バルカントリロジーの最終章、と言われても2作を見ていない。更には、リム監督はバルカン半島のイメージはあっ>>続きを読む
ウクライナで作られたと考えるとなんてリアリティのある。と思ってしまうところにバイアスがかかってしまうところではあるけれど、、、
ウクライナのバックアップのもと2023年制作として作られた。嘘でしょ?撮>>続きを読む
映像で魅せるものと周囲の声から訴えるものと。
愛する人を故郷に埋葬するため移動する"だけ"。
であるにしても、この作品で語られるもの、の先にある背景を考えるととても重く、そしてラジオから流れる言葉に>>続きを読む
恐怖のお尻ペンペンマシーン
未体験ゾーンの映画たち2024にて鑑賞。
今年は…。と思っていたけれど、前日に鶏犬を見てしまったらこれは行くしかないよね。
彼女の"選ばなかった"というものは、どんなも>>続きを読む
輪廻転生による再構築
魚眼レンズ酔という言葉を作った進歩と、ベラ、いや。エマ・ストーンから発せられるエンパワーメントには参った。
ベラとバービーが主演女優賞を争っては何か不都合があったのか。そう感>>続きを読む
一言で、うるせぇ。
色々とあった中、ウディ・アレン作品で冒頭からお久しぶりと伝えたくなる。
スキャンダルが出るまではほぼ毎年のように日本で見れていたものが、少しの休止を経て見ることができる。これが最>>続きを読む
『唱う六人の女』よりわかりやすく、『リゾートバイト』より物足りず。
下津優太監督、古川琴音さん、松大航也さんの舞台挨拶付きにて鑑賞。
こういうエッジのあるホラー作れるのか!と感心する反面、中盤から>>続きを読む
フィリピンから来た『君たちはどう生きるか』
チャーリー・カウフマンらしさとか、森田修一らしさとか、"スタジオジブリ最新作"らしさとか。色々と思い浮かぶ文言は出てくる。
好き嫌いははっきり分かれそう>>続きを読む
白熱かああああ!
バカテンポと評する作品はあれど、この作品はバカリズムだな。
……バカリズム?
そっちじゃなくて。
ストーリーの構成としてはよくありそうなもので、更にはトレーラーで『カラオケ行こ>>続きを読む
上田の偶然と想像は川の音の誘い。
杉田協士監督、荒木知佳さん、伊東沙保さんの舞台挨拶付きにて鑑賞。
杉田協士監督らしい作風と、見覚えのある景色。そして、人。
ポレポレ東中野で見るここ最近の作品たち>>続きを読む
投票率が前回比5.5%上がり、187票差で決着した区長選。
ペヤンヌマキ監督と能條桃子さんのトークショー付きにて鑑賞。
この選挙に一票を投じた当事者として見ておく必要があった。
監督がカメラを回し>>続きを読む