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いまさら。キャスティングが良い。中でもレイチェル・ワイズの役がハマり役。個人的にキューブリックのフォロワーのイメージがある表現主義者ランティモスだけど、役者を外さないのが実は魅力。
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トッド・ソロンズの映画は初めて見たけど、もっと見たいと思った。U-NEXTとかにあまりない人。二人一役はブニュエルを思い出すけど、これは八人一役。少女の役にも関わらず、J・J・リーも演じていて、エレン>>続きを読む
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サイレント映画オマージュということで、今のトレンドであるビデオカメラ風映像との呼応を感じる。コマ飛びとか16フレームに起因すると思われる速さとかまで再現している。という意味でもフェリーニの映像作家とし>>続きを読む
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例外的にシドのファーストはアシッド・フォークにハマった時に結構聴いていたけど、彼や初期ピンク・フロイドをあまり聴いていない身としては、音楽性の深掘りがあまりないため、聴きたくなるようなドキュメンタリー>>続きを読む
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映画見てUSJ行ったこと思い出したけど、あのアトラクションの元ネタか。ロン・ハワードの説教臭さが悪い方に働いていると思う。サスペンス要素もテーマを大味にしている。キャストに期待しすぎたところもあるけど>>続きを読む
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キム・ギヨンのオリジナルは見てないけど、雇い主と下女の関係性がかなり際どくでドキッとした。時代錯誤になりがちな古典リメイクをうまいこと観念的な文脈にしていてよかった。
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アントニオ・バンデラスが最初は誰だかわからなかった。おそらく過渡期的なアルモドヴァル作品。カンヌ的な細やかなドラマにジョン・ウォーターズ的などぎつさが配合されている感じ。改めて思い返すと、ある時期のア>>続きを読む
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(主に現代に翻案した)オペラの短編集で、劇映画としてはサイレントという難易度高すぎる映画で流石によくわからず。しかも全部似たような画面でふーんとしか思えず。とはいえ、ゴダールのやつは冒頭に「強者に絆さ>>続きを読む
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ジェームズ・グレイの見逃してたやつ。めちゃくちゃ良かった。アンソニー・ホプキンスが型にはまった善人じゃないし、もっといえば善悪にかなり距離を取ったようなタッチ。それを意識しすぎな気もしないでもないけど>>続きを読む
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保護観察官と仮釈放中の女性受刑者の恋というフラーの尖ったところが出ている。監督はサークがしているということだけど、欺くはずが好きになってしまうくだりも真意がちゃんと描けてないし、そもそもストーリーに穴>>続きを読む
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チャン・リュル初めて見たけど、前半受けた印象は初期ホン・サンス。韓国の田舎の湿気がそれだけ(じゃないが)でいいと感じるのはなぜだろう。都会に戻る後半でまたちょっと違った感じが出てるのもよかった。ちゃん>>続きを読む
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メルギブとホアキン主演の渋いSF。いくらでもシリアスにできるのに常にユーモアがあり流石だな。カルキン兄弟はロリーとキーランの違いがわからない……。
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ストローブ=ユイレは全然見てないけど、切り返しに違和感があるのはカメラポジションの問題か。ドキュメンタリー的と言うか、演劇的と言うか、独特の演技にカフカ原作の他の映画も想起したけど、難解さが強いと思っ>>続きを読む
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脚本が素晴らしい。夫からもらった耳飾りをこっそり売り捌こうとするもバレて、という序盤の立ち上がりの部分でも、ゴマすりの宝石商とか癖の強い使用人とか出てきて豊かに展開する。それにしてもデ・シーカって俳優>>続きを読む
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『コクソン』イメージしてたら、モキュメンタリーだし、終盤でファウンドフッテージものだともわかる。「ファウンドフッテージ=低画質」みたいなのも今どきリアリティないのかと思わせる綺麗な画質。と言いつつ意識>>続きを読む
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いつもの如く「いつ恋愛の話になるんだ」と思った。離島の病院を引き継いだ若い医師の奮闘劇というDr.コトー的設定だけど、当人が女性で容姿端麗というだけでちょっと話が変わってくる。
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チャーリー・カウフマンやコーエン兄弟を想起させる展開。「主観に頼るしかないのであれば芸術を評価するのをやめるべきか」の答えがノーであるなら、この本を駄作とみなせることの妥当性ってないような気がする。作>>続きを読む
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今更ながら。なんで錦糸町の朝イチとかでやってるんだと思ったらスカイツリー周辺が取り上げられてるのか。東京を舞台にしておきながら、喪失の物語になっている点で、『アメリカ、家族のいる風景』ぶりくらいにちゃ>>続きを読む
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ロメールにしてはかなり常識的な恋愛だった。男性が主演で、しかも三股ものというだけで拗らせそうな展開が見えるのだけど、意外に4人とも共感できる。でも3人を選択肢として残しつつも今カノへの態度が完全に前の>>続きを読む
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最高。ぶっきらぼうなカメラポジションやら、故意としか思えないミシェル・シモンの失敗やら、本当にただ消えただけの犬やら、演出的にも演技的にも作劇的にもとてもおおらかで心地良い。
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20世紀を描いてるとしたらそもそも文化が滅茶苦茶なのは置いといて、日本の表現としては頑張ってる気がする。琴の音がおそらくギターで再現されていて、他に似た音を出せる楽器がないかと考えてしまった。
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ラングの映画とはまるで趣が違うジョーン・ベネット主演のノワールで緊張感を高めるカメラワークも見れてめちゃくちゃ面白いのだけど、オフュルスの映画として見てしまうと若干物足りなく感じてしまった。主婦が主演>>続きを読む
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急死したワイン会社社長の甥であり若手営業マンの元に相続権が転がり込む。しかし条件は「1ヶ月間酒を飲まないこと」。この手のやつはどうしても予定調和になるし(『55年夫妻』もそうだった)、飲む飲まないの駆>>続きを読む
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『サンセット大通り』ちっくなワイルダーの最晩年の作品。中盤からえーというような展開が始まり、酷い話だな(作品の出来ではなく)と思った。あと実在の俳優の名前を使うメタなギャグが多すぎる。モーリス・シュヴ>>続きを読む
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ワイルダーだから演出が野暮ったいというか妙に軽い感じ(あるいは安っぽさ)があるものの、彼がフランスで犯罪グループを題材にしたプレヌーヴェル・ヴァーグ的な作品を撮っていたという事実に驚く。日本でいう中平>>続きを読む