もたさんの映画レビュー・感想・評価

もた

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新しき世界(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『インファナル・アフェア』〜『RRR』の系譜とも取れる。で、ラストのどんでん返し。こういうのたまに見ると面白いな。

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

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いまさら。キャスティングが良い。中でもレイチェル・ワイズの役がハマり役。個人的にキューブリックのフォロワーのイメージがある表現主義者ランティモスだけど、役者を外さないのが実は魅力。

おわらない物語 アビバの場合(2004年製作の映画)

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トッド・ソロンズの映画は初めて見たけど、もっと見たいと思った。U-NEXTとかにあまりない人。二人一役はブニュエルを思い出すけど、これは八人一役。少女の役にも関わらず、J・J・リーも演じていて、エレン>>続きを読む

そして船は行く(1983年製作の映画)

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サイレント映画オマージュということで、今のトレンドであるビデオカメラ風映像との呼応を感じる。コマ飛びとか16フレームに起因すると思われる速さとかまで再現している。という意味でもフェリーニの映像作家とし>>続きを読む

燃える惑星 大宇宙基地(1960年製作の映画)

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なぜかモスフィルムのクレジットと思ったら、要するにロジャー・コーマンの製作下でソ連映画をコッポラが編集しただけ……?

シド・バレット 独りぼっちの狂気(2023年製作の映画)

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例外的にシドのファーストはアシッド・フォークにハマった時に結構聴いていたけど、彼や初期ピンク・フロイドをあまり聴いていない身としては、音楽性の深掘りがあまりないため、聴きたくなるようなドキュメンタリー>>続きを読む

バックドラフト(1991年製作の映画)

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映画見てUSJ行ったこと思い出したけど、あのアトラクションの元ネタか。ロン・ハワードの説教臭さが悪い方に働いていると思う。サスペンス要素もテーマを大味にしている。キャストに期待しすぎたところもあるけど>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

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独立してからはそっちに転ぶんだという展開で、意外性はあるけど、ウィレム・デフォーが出たりしてる前半の方がおもしろい。

ハウスメイド(2010年製作の映画)

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キム・ギヨンのオリジナルは見てないけど、雇い主と下女の関係性がかなり際どくでドキッとした。時代錯誤になりがちな古典リメイクをうまいこと観念的な文脈にしていてよかった。

神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

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アントニオ・バンデラスが最初は誰だかわからなかった。おそらく過渡期的なアルモドヴァル作品。カンヌ的な細やかなドラマにジョン・ウォーターズ的などぎつさが配合されている感じ。改めて思い返すと、ある時期のア>>続きを読む

アリア(1987年製作の映画)

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(主に現代に翻案した)オペラの短編集で、劇映画としてはサイレントという難易度高すぎる映画で流石によくわからず。しかも全部似たような画面でふーんとしか思えず。とはいえ、ゴダールのやつは冒頭に「強者に絆さ>>続きを読む

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

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ジェームズ・グレイの見逃してたやつ。めちゃくちゃ良かった。アンソニー・ホプキンスが型にはまった善人じゃないし、もっといえば善悪にかなり距離を取ったようなタッチ。それを意識しすぎな気もしないでもないけど>>続きを読む

ショックプルーフ(1949年製作の映画)

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保護観察官と仮釈放中の女性受刑者の恋というフラーの尖ったところが出ている。監督はサークがしているということだけど、欺くはずが好きになってしまうくだりも真意がちゃんと描けてないし、そもそもストーリーに穴>>続きを読む

群山:鵞鳥を咏う(2018年製作の映画)

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チャン・リュル初めて見たけど、前半受けた印象は初期ホン・サンス。韓国の田舎の湿気がそれだけ(じゃないが)でいいと感じるのはなぜだろう。都会に戻る後半でまたちょっと違った感じが出てるのもよかった。ちゃん>>続きを読む

サイン(2002年製作の映画)

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メルギブとホアキン主演の渋いSF。いくらでもシリアスにできるのに常にユーモアがあり流石だな。カルキン兄弟はロリーとキーランの違いがわからない……。

階級関係 -カフカ「アメリカ」より-(1984年製作の映画)

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ストローブ=ユイレは全然見てないけど、切り返しに違和感があるのはカメラポジションの問題か。ドキュメンタリー的と言うか、演劇的と言うか、独特の演技にカフカ原作の他の映画も想起したけど、難解さが強いと思っ>>続きを読む

たそがれの女心(1953年製作の映画)

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脚本が素晴らしい。夫からもらった耳飾りをこっそり売り捌こうとするもバレて、という序盤の立ち上がりの部分でも、ゴマすりの宝石商とか癖の強い使用人とか出てきて豊かに展開する。それにしてもデ・シーカって俳優>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

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『コクソン』イメージしてたら、モキュメンタリーだし、終盤でファウンドフッテージものだともわかる。「ファウンドフッテージ=低画質」みたいなのも今どきリアリティないのかと思わせる綺麗な画質。と言いつつ意識>>続きを読む

ある女の愛(1953年製作の映画)

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いつもの如く「いつ恋愛の話になるんだ」と思った。離島の病院を引き継いだ若い医師の奮闘劇というDr.コトー的設定だけど、当人が女性で容姿端麗というだけでちょっと話が変わってくる。

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

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チャーリー・カウフマンやコーエン兄弟を想起させる展開。「主観に頼るしかないのであれば芸術を評価するのをやめるべきか」の答えがノーであるなら、この本を駄作とみなせることの妥当性ってないような気がする。作>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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今更ながら。なんで錦糸町の朝イチとかでやってるんだと思ったらスカイツリー周辺が取り上げられてるのか。東京を舞台にしておきながら、喪失の物語になっている点で、『アメリカ、家族のいる風景』ぶりくらいにちゃ>>続きを読む

誘拐魔(1947年製作の映画)

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シオドマクのリメイク元は見てない。ヒッチコックみたいな冒頭の影の演出にわくわくしたけど、ちょっとコメディ風の緩さが微妙に感じた。

夏物語(1996年製作の映画)

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ロメールにしてはかなり常識的な恋愛だった。男性が主演で、しかも三股ものというだけで拗らせそうな展開が見えるのだけど、意外に4人とも共感できる。でも3人を選択肢として残しつつも今カノへの態度が完全に前の>>続きを読む

素晴らしき放浪者(1932年製作の映画)

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最高。ぶっきらぼうなカメラポジションやら、故意としか思えないミシェル・シモンの失敗やら、本当にただ消えただけの犬やら、演出的にも演技的にも作劇的にもとてもおおらかで心地良い。

ヨシワラ(1936年製作の映画)

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20世紀を描いてるとしたらそもそも文化が滅茶苦茶なのは置いといて、日本の表現としては頑張ってる気がする。琴の音がおそらくギターで再現されていて、他に似た音を出せる楽器がないかと考えてしまった。

無謀な瞬間(1949年製作の映画)

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ラングの映画とはまるで趣が違うジョーン・ベネット主演のノワールで緊張感を高めるカメラワークも見れてめちゃくちゃ面白いのだけど、オフュルスの映画として見てしまうと若干物足りなく感じてしまった。主婦が主演>>続きを読む

笑う相続人(1933年製作の映画)

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急死したワイン会社社長の甥であり若手営業マンの元に相続権が転がり込む。しかし条件は「1ヶ月間酒を飲まないこと」。この手のやつはどうしても予定調和になるし(『55年夫妻』もそうだった)、飲む飲まないの駆>>続きを読む

悲愁(1979年製作の映画)

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『サンセット大通り』ちっくなワイルダーの最晩年の作品。中盤からえーというような展開が始まり、酷い話だな(作品の出来ではなく)と思った。あと実在の俳優の名前を使うメタなギャグが多すぎる。モーリス・シュヴ>>続きを読む

ろくでなし(1934年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ワイルダーだから演出が野暮ったいというか妙に軽い感じ(あるいは安っぽさ)があるものの、彼がフランスで犯罪グループを題材にしたプレヌーヴェル・ヴァーグ的な作品を撮っていたという事実に驚く。日本でいう中平>>続きを読む

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