がーひーさんの映画レビュー・感想・評価

がーひー

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関心領域(2023年製作の映画)

3.8

タイトルの『関心領域』。
我々は見たいものだけを見、その距離に関わらず見えないもの(見たくないもの)は決して見ない。

本作品は、アウシュビッツ収容所のすぐ横にあった所長宅およびその家族を映した、まる
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ディクテーター 身元不明でニューヨーク(2012年製作の映画)

3.5

不謹慎と考える暇もない過激なブラックジョークの数々。

暴君独裁の王が、ニューヨークで路頭に迷う。一見ありきたりなストーリーだが、ブラックネタが豊富なので楽しく鑑賞できる。

ハリウッド女優(&男優も
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.3

この時期辺りからのティム・バートン作品はほとんど鑑賞したことなく、当時大流行で今も根強いファンがいる本作も、フルでは初鑑賞。

独特なファンタジー世界を創造し、おとぎ話の世界へ連れて行ってくれる作品。

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

『パディントン』観た直後にこのクマ作品笑

コカイン中毒になり凶暴化したクマに襲われる群像劇。
大暴れするクマに成すすべない人間たちを描いた中盤までは良かったが、後半にかけて失速したイメージ。

それ
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パディントン(2014年製作の映画)

3.9

ペルーのジャングル出身の喋るクマが、単身でロンドンに辿り着いたらどうなるのか。

ファンタジー要素が強めの映画なのかと思ったら、いとも容易く喋るクマを受け入れていた。そのくらい自然にというか、ほんわか
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ハウス・バウンド(2014年製作の映画)

3.4

オカルト✕サスペンス✕コメディー

少ない登場人物と狭い舞台の中で面白い脚本。

ワース 命の値段(2019年製作の映画)

3.7

9.11テロのあと、実際こういうドラマがあったなんて知らなかった。
被害者遺族にどう補償するものか、一歩間違えればアメリカ経済ぐちゃぐちゃになりそれこそテロリストの思う壺だろう、ということで編み出した
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.2

劇場で見逃したダリオ・アルジェント作品。
唐突すぎたり拍子抜けするシーンも多々あって、今の好みには合致しないかなという率直な感想。
鮮血シーンはらしくて良かったが、全体的なストーリーのスリルさに歪みが
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スラムドッグス(2023年製作の映画)

3.7

圧倒的下ネタおバカムービー。
文字どおり「負け犬」たちの復讐珍道中。ビジュアルの可愛さに反比例した下ネタのオンパレードは、ひくより笑いが勝つ。
特に印象深いのは、森でのトリップシーン。スタッフがふざけ
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.9

『X』の前日譚というか、若き日のパールの物語。
完全にミア・ゴスで成り立っている映画であり、この狂気の主人公を演じきるのはやはり彼女しかいないと思わされる作品。
「X」という文字が要所で絡んできたり、
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スパイキッズ2 失われた夢の島(2002年製作の映画)

3.6

後半にかけて、悪く言えば粗が目立つけど、少々ぶっとんだストーリー展開になっていく様は結構好き。
前作よりもヘンテコで画期的なガジェットが登場&コルテス姉弟のライバルも登場。珍道中の旅で描かれる家族愛は
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

遅ればせながら劇場鑑賞。
まず圧倒されるのが広大で美しい砂漠の世界。前作もそうであったが、良質な映像体験は間違いなく味わえる。そして音響もこれまたGOOD。前作が「静」なら今作は「動」で、数々の戦闘シ
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スパイキッズ(2001年製作の映画)

3.5

フォー・ルームスのロドリゲス作品の様に、一家の子どもたちが活躍する物語。
起承転結はっきりとしていて短尺なので家族で楽しめるキッズムービー。まるで子どもが考えたようなガジェットが多く登場しコミカルさた
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セッション(2014年製作の映画)

3.5

あっという間の鑑賞。
ジャズはこんなにもスパルタなのだろうか、とこの世界に明るくないが、普通にエンタメものとして楽しめた。
「唐突」が節目節目で顔を出し、翻弄される主人公に気が休まらない。

キンダガートン・コップ(1990年製作の映画)

3.7

ある家族を追うシュワちゃんが、潜入したのはなんと幼稚園、というストーリー。
シンプルな犯罪捜査ものプロットの中に、幼稚園の先生となる強面シュワちゃんのドタバタ劇を組み込んだコメディ。
物語も面白かった
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真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

3.6

アメリカン・ニューシネマの代表作、ということでそちら方面にあまり知見ないものの鑑賞。
まさに夜、影を生きてきたような2人の男の友情とも愛情とも呼べるストーリー。
どちらも自分の「夢」を抱いて体当たり的
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救命士(1999年製作の映画)

3.9

目以外痩せこけた様相の救命士の一人称ストーリー。『タクシードライバー』と重なる場面も多く、心身疲れ切っているときに見るからこそ味が染みる作品かと。
救命士なのにここ最近人を救えていない負い目、患者が切
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

3.5

レザボア・ドッグスのリマスター版観たついでに連続鑑賞。
内容自体は、これまでの彼の軌跡を俳優やスタッフによる語りで辿る、というもの。
「目から鱗」という程ではないものの、『レザボア・ドッグス』から『ヘ
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.6

映画観で観れるという興奮と幸せ。
公開当時産まれてすらいない自分が、時を経て様々な世代の人たちと同じ空間で鑑賞していることが何だか不思議に感じてしまった。
勿論ストーリーや展開は知るところであるが、結
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

屈強な老体は何とも画面映えするということが再認識できる作品。

ストーリーは至ってシンプルで、独りの老人がナチス相手にドンパチする話。
様々な作品で様々なパターンでコテンパンにされているナチ一行だが、
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プロフェシー(2002年製作の映画)

3.5

何かで観たペアと思ったら『真実の行方』のタッグ。リチャード・ギア✕ローラ・リニーといういかにも何かが起きそうな雰囲気が充満している。

案の定、幸せな日常を「何か」が襲うが、それが何なのかストーリーを
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スピーシーズ/種の起源(1995年製作の映画)

2.7

エイリアンと人間の交配種が物語の核という点で、ナタリ作品の『スプライス』に設定は近いが、B級でよりエンタメに偏った作品。

内容という内容はないが、意外と俳優陣が豪華。

地球爆破作戦(1970年製作の映画)

4.0

隠れた名作と名高いSF作品。
冷戦下、超高性能AIコロッサスを開発した米国だが、同時期に敵国ロシアもガーディアンなるAIを立ち上げる。やがてすぐに、そのスーパーコンピュータ同士が自我を持ち出し、自国民
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がっこうぐらし!(2018年製作の映画)

2.3

アニメで一通り観た『がっこうぐらし!』
100分程度に凝縮せざるを得ないとはいえ、実写クオリティは脚本、演出あらゆる面で残念。

太郎丸は登場せず、みーくん合流もふわっとしている、ゆきやめぐねえなどの
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.5

現代版『ステップフォード・ワイフ』と形容できるなーと感じた本作。
所謂マッチョ社会のビクトリーという町に住む仲睦まじい夫婦たち。夫らは高級車で揃って会社へ出勤し、妻らは家事・育児に勤しむ日々。いつかの
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リアル・スティール(2011年製作の映画)

3.7

近未来のボクシングはロボット代理ゲームに進化していた、と普通に有り得そうな世界観。
それでも本作の見所は、家族愛や人生観の成長など人間ドラマにある。
過去捨てた我が子と10年振りに再開し生活することと
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リミットレス(2011年製作の映画)

3.1

普段使われることのない脳機能に強制的にはたらきかけ、超人的な知力を得ることができるドラッグを軸とする物語。

面白そうな近代設定に興味をそそられて鑑賞したが、個人的にはその設定が、劇中ドラッグの如く大
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ミセス・ダウト(1993年製作の映画)

3.8

離婚して親権を失った父親が、愛するこどもたちに会うため、家政婦となり舞い戻る物語。

『クレイマー、クレイマー』のような親権を背景に家族愛を浮き立たせる物語でありつつ、『トッツィー』のようなトップ俳優
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

4.1

委託業務としてのリストラ宣告人を務める男が、アメリカ中を飛行機で飛び回りその上でマイルを貯めることを至上主義としている、という本当に実在してそうな主人公。

人生に重たいバックパックは必要なし、が彼の
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ケーブル・ガイ(1996年製作の映画)

3.7

ジム・キャリー主演のホラー・コメディ。
サイコなケーブル・ガイと、彼に振り回される男を軸にストーリーが進行する。
久しぶりにジム・キャリー観たいなと思い、前々から気になってた本作をふらっと鑑賞。

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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

やっとのやっとで鑑賞。
完全に流れに出遅れたが、劇場で鑑賞して損はさせないのがミッションインポッシブルシリーズ。

最新作も走りに走るイーサン。還暦とは思えないトム・クルーズのカッコよさは、男なら誰で
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ハイテンション(2003年製作の映画)

3.4

フランス産の著名なスプラッターホラー作品。
とにかくゴア描写が目を引く。
生々しさももちろんあるが、序盤の大胆でイカれた人間破壊に目を惹かれた。

ストーリーは目新しい感じはなかったが一工夫あり。登場
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ジョニー・イングリッシュ(2003年製作の映画)

3.3

007シリーズがイカしたスパイ映画ならば、本作は対極にあると言っていいスパイ映画。何をやるにも後手で、ドジで、余計なことをやらかすエージェントのジョニー・イングリッシュが主人公。

流石ローワン・アト
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.7

黒人&白人警官のコンビがKKKにおとり捜査として潜入し、内部を暴いていく物語。
とてもユーモアたっぷりで、潜入捜査のためとはいえ黒人警官のロンが、有色人種を詰る姿などがはつらつと描かれており、これまで
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