そらになるらむさんの映画レビュー・感想・評価

そらになるらむ

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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.0

「二度と水を差しに来るな」

ピクサーは、僕の中では信頼度120%の圧倒的安心ブランドだったのだけど、初めて残念だなぁと感じる作品に出会ってしまった。

伝えたいメッセージは理解しました。ただ、僕の共
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モンスターズ・ユニバーシティ(2013年製作の映画)

3.0

「怖がらせ屋になるにはどうすればいいの?」

われわれ人間も、マイク・ワゾウスキ君の向上心の高さを学ぶべきです。

彼は何でも一番になろうとする。誰よりも努力する。大きな目をキラキラさせて。

「でも
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モンスターズ・インク(2001年製作の映画)

3.5

「人間の子供ほど有害で危険なものは他に無いんだぞ」

恥ずかしながら初見。
今になって知る、ディズニーランドのあのアトラクションのライドの意味。あぁ、このシーンだったんだ。

PIXARの映画には、い
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.0

「宇宙には2種類の生き物がいる。踊るやつと踊らないやつだ」

ははーん、GОG2作目にしてやっと楽しみ方が分かった気がする。

難しいことなんか何一つ考えず、ただベビーグルートのうるうる瞳に魅入ってし
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.5

「傲慢さと怖れのせいで、最も意味のある教えを未だに学べずにいる」

このカラクリ万華鏡の映像は、今晩夢に出てきそう。

子供騙しっぽいお話しなのに、妙に引き込まれてしまったのは、みんな大好きレイチェル
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

3.5

「君たちをヒーローだと言う者もいれば、ただの自警団だと言う者もいる」

13/23に到達。ずいぶん賑やかになってきた。
メンバーも結構入れ替わったし、戦い方もいよいよ百人百様。

そんな中、始まりまし
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キングダム(2019年製作の映画)

3.5

「今に天下の大将軍になってやる」

天下無双のわかり易さ。
たぶん途中30分席を外しても、何の問題もなく話についていけるだろう。娯楽作はこうじゃなきゃ。

戦闘シーンの荒唐無稽さは、バーフバリに通じる
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.5

「今日も最高のおひとりさまサタデーだったよ」

あの“勝手にふるえてろ”の松岡茉優の魅力には、のんじゃ勝てっこない、と思ってこの映画を見てこなかったけど、これはこれで結構よかった。

どっちも自意識過
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.5

「埼玉に海を作る」

壮大な悪ふざけ、パート2。
笑った。またしても面白かった。

・前作をみていること
・ディスりに寛大なこと
・東西両方に土地勘があること

喜ぶ人たちのターゲットが絞られてくるか
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アントマン(2015年製作の映画)

3.5

「私が操っている。君の命令は聞かない」

初めて観たのは、確かレンタルビデオ屋の準新作コーナーで適当に選んだうちの一本としてだった気がする。

当時の私はマーベル映画なんて知らなかったから、途中に脈絡
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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

4.0

「私はやつらにないものを持っている。調和だ。やつらはバラバラだ」

MCUマラソン敢行中。フェーズ3完走まで11/23、やっと中間点が見えてきた。
どうもこのところノリきれず、リタイアを思案していたと
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.0

「私、銀河一のマヌケに囲まれて死ぬのね」

ははーん、これは真面目に観たりしちゃダメなやつだな。
ヘンテコな軽さとどこかやる気がない雰囲気が漂う。独特のノリ。

クールが1番。シリアスなんてみっともな
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仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

3.0

「前を向いても崖や、後ろを向いても崖やで」

恥ずかしいから小さな声で言いますが、あのー、マーベル映画よりこっちのほうが面白いんですけど。

強面同士の啖呵の切り合いからサービス満点。これはきっとプロ
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

3.5

「広島の奴は、盃っつうもんをどない考えとんのや」

ドンパチ戦争するよりも、コワモテ同士の腹の探り合い、啖呵の切り合いのほうが面白い。

騙し、裏切り、嘘をつき。
カタギだってヤクザだって権力抗争の構
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

3.5

「広島にヤクザは二つも要りゃせんのじゃ」

真面目一徹で朴訥とした若者が、組織の駒として体よく使われてしまう姿が同情を誘う。日本人の心を打つ。

面白い。
前作と違って“♪チャララー” が一度も鳴り響
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キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

3.0

「どんな人間か分からない相手を信頼するのは難しい」

物語をじっくり見せるというよりも、アクションシーンの博覧会風。

基本はド派手な銃撃戦
CG駆使の空中戦
壊しまくりのカーチェイス
そして一対一の
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マイティ・ソー ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

3.0

「ロキ、これ以上悪ぶるのはやめて」

アンソニー・ホプキンスにナタリー・ポートマン、他のシリーズもしかり…
あの往年の名画の主演たちがこういう娯楽に特化した作品にレギュラー出演っていうのは、邦画だった
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アイアンマン3(2013年製作の映画)

3.0

「症状から判断しますと、不安神経症の発作のようです」

久々にMCUに復帰しました。間が空き過ぎてアベンジャーズのスジ忘れちゃったよ。

アイアンマンは、イチビリやボケやスベりやら、関西漫才的なものが
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ライラの冒険 黄金の羅針盤(2007年製作の映画)

2.5

「今度は君が持つ番だよ。そういう運命だ」

続編が作られなかったことを知ってるシリーズを見るのは、とても辛い。

次回作に向けて盛大に広げたであろう伏線も、ぜんぶ放ったらかしにされてしまうのだ。まるで
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.1

「彼女をとう思う?科学的意見じゃなく、単純な感想を聞きたい」

この冷ゃーっとした得体のしれない薄ら寒さが好き。ゾクゾクする。

皺のない額
やや上目遣いに相手を覗き込む瞳
相手の反応を確かめるとき首
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.5

「海は、あなたの外にも、中にもある」

一昔前だが、テレビの地デジ化に伴って出演が劇的に減った女優も多い、とか噂されていたことを思い出した。

この作品のナヴィ族も、肌や髪の質感がリアル過ぎて、もはや
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アバター(2009年製作の映画)

3.5

「アナタ、ワルイ」

公開された2009年時点は、分身を表す“アバター”という言葉はあまり一般的ではなかった気がする。

生まれ変わって、自分のできないことをやる。生まれ変わったからこそ、自分が生きた
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

「許しちゃくれないってわけですか?」

三十数年前、学生の頃、エジプト→イスラエル→トルコ→ギリシャの貧乏旅行をしたことがある。そのとき感じたのは、アテネのアクロポリスは案外しょぼいということ。エジプ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

「よそ者が救世主だと?」

映像や音楽の表現技術にはこれ以上求めるものがあるはずがない。およそ人類史上最高の没入体験。言う事なし。

私が感心するのはこのシリーズの物語づくり。独特の世界観。
友情、敵
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白鯨との闘い(2015年製作の映画)

3.5

「いつ死ぬか分かっていると得だな。準備ができる」

伝記ものや文芸ものではなく、純粋なアクション映画・サバイバル映画として観ると、かなり面白かった。

難点は、主演のクリス・ヘムズワースがマイティ・ソ
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バックマン家の人々(1989年製作の映画)

3.5

「僕の人生は義務づくめさ」

うちの子供たちもいよいよ親離れのカウントダウン。
ここまで大きなトラブルもなく子育てを終えようとしているが、単身赴任続きの私の父親ぶりは決して褒められたものではなかったと
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遥かなる大地へ(1992年製作の映画)

3.5

「土地こそ人間の魂そのものだ」

夢の土地が近づいては、遠ざかり、一度は雪の中に消え、そしてやっと巡ってきた両の掌にぐっと攫むチャンス。
ラストシーンが美しい。

ニコール・キッドマンは大河ドラマがよ
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

4.0

「あのレースは危険すぎた。命を粗末にするのは敗北だ」
「俺は命に代えてもお前に勝ちたかった」

モータースポーツが題材でも、ちゃんとスポ根の映画だった。久々に血湧き肉躍り、胸が熱くなる作品に出会えた。
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デイズ・オブ・サンダー(1990年製作の映画)

3.0

「お前は闇雲に突っ走りすぎる」
「おれの走り方に車を合わせろ」
「それなら互いに通じる言葉を作ろう」

老いぼれメカニックと無鉄砲レーサー。
はみ出し者同士がぶつかり合い、やがて信頼を寄せ、シャンパン
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.0

「弟を見習え。こんなゲームばかり」

典型的な、青年の成長と成功のシナリオ。
面白くないはずがない。

ただ、全体を通じて販促プロモーションビデオっぽくて、SONYとNISSANに劇場鑑賞料や動画視聴
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シラノ(2021年製作の映画)

3.5

「♪私の欲しい言葉を言って」

言葉の力、手紙の力の物語。

伝えるには技量もいるが、
勇気がなければ伝わらない。

この作品のストーリーは平凡かもしれないけど、僕はジョー・ライト監督作品の映像の作り
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.5

「事実ではないが勇気が湧くだろ?
国民を鼓舞したいのだ」

ウィンストン・チャーチルがノーベル文学賞を受賞していたことってみなさんご存知でした?平和賞じゃないですよ。
私は作品鑑賞後にネットで調べて初
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アンナ・カレーニナ(2012年製作の映画)

3.5

「どうせ破滅よ」
「僕は違う。夢心地だ」

キーラ・ナイトレイ×ジョー・ライト
3本目

かの有名な世紀の不倫ものだが、この映画の中に作り込まれた世界があまりにも美しすぎて、ドロドロ感が微塵もない。こ
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.5

「逃げちゃだめ。立ち向かわないと」

鼻の奥がツーンとなる映画。

我が子と向き合う。
大事なことを教える。
最期の力を振り絞って。

決して逃げさせない。
立ち向かう。
一緒になって立ち向かう。
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

2.5

「人を分かるってどういうことですか?」

人間関係が希薄で薄ら寒い。

よく知らない人と結婚する?
よく知らない人を雇い入れる?
大切な人をよく分からなくても平気なの?
それで良しとしちゃうあなたが怖
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湯道(2023年製作の映画)

4.0

「湯の道へ、ようこそ」

ちょっとぬるめでしたが、お肌だけではなくこころにもやさしい いいお湯でした。

そうだ、明日は近場の温泉に行こっと。

「湯で人を幸せにする」