Kさんの映画レビュー・感想・評価

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新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)

3.7

運動!運動!また運動!!という感じで主に子供達が目一杯動きまくってて謎に元気をもらえる。対する大人達が軒並み気持ち悪くてそりゃクソッタレと叫びたくもなる。舎監長はあれ、ずっと何してんの? 子供から見た>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

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どんな理由があったとしてもそもそもとしてお互い自分から関わりに行ってんじゃんっていうところに尽きてしまうからどうぞお幸せに、以上のことが無い。凪良ゆうは『汝、星のごとく』だけ読んだことあるけどあれも結>>続きを読む

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

5.0

エレン・イェーガーさんそんな所にいたんですか一体何を噫ピクニックですか好いですね今日は日和ですね其れでは左様ならというそういう、なんだこれ、ダメだよこんなことしちゃ。幸福の後に絶望を置くと際立つけど絶>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

5.0

最新の猫娘がやっぱり可愛すぎてそれどころじゃない、とはなりつつ普通に泣けた。声無き者の叫びは一番突き刺さる題材なのでかなりクるものがある。前半の間の使い方がとても良い。初めて沙代と会う辺りなんて古い日>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.7

ボニーとクライドにはなろうとしてなれるもんじゃないんだな、という。なるべくしてなってしまうような星の下にでも生まれてない限り小市民はどこまでも小市民的生活の中でジタバタするしかないのだという切なさに胸>>続きを読む

嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

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伊勢谷友介の「にゃあああ!」と幻の妹の髪を切るシーンが印象に残ったくらいなんだけど、他作品同様徹底的にケレンでやってるのは清々しい。「何にせよ型があるのは美しい」みたいなこと確かナカコーも言ってた。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.8

生まれつき持っていないケイコと老いによって失いつつある会長の対比というほど露骨ではなくむしろ共鳴のような在り方。他は皆帰った中で二人並んでシャドーしてるところの祖父と孫のような、父娘のような姿に泣けた>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

5.0

十作目くらいまで作るかドラマ化してシーズン10くらいまでやってくれ。無限に見たい。とにかく二人のキャラクター造形が良くて画面上に存在してるだけでずっと楽しい。ちょっと間違えたら寒いこと極まりない大スベ>>続きを読む

女神の継承(2021年製作の映画)

3.2

ずっと頼りになる感じだった巫女おばちゃんが山の中で絶叫するシーンの「あ、終わった……」感と最後の告白は良かった。トライバル除霊パーティーは『哭声/コクソン』の方に分があるし全体としてあれの二番煎じとい>>続きを読む

小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

3.6

引きこもっていっつも窓から外覗いてるから「ウィンドー」って呼ばれてる怪しいジイさんが実は幻の大作家なんて結構それだけで最高なのに、そこに加えてバスケがめちゃ上手いスラムの少年が頭も良くて天賦の文才まで>>続きを読む

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.5

狂気っつーかシンプルに病気で可哀想だった。休みな、としか。鳥肌Lv100みたいなのが現れるところが音も相俟って最高に気色悪い。取っ組み合いの最中にいきなり首伸びるのもその究極形でめちゃくちゃホラーだっ>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

4.7

心という器はひとたびウンタラカンタラ。文明社会に辿り着くまでの道程はほとんど神話めいていて、遠く遠く離れた場所に旅行に行って何もかもが自分の知っている物とは違う光景をぼんやり眺めているみたいな漠然とし>>続きを読む

愚行録(2017年製作の映画)

3.7

妻夫木聡と満島ひかりだけ格が違って他が霞んでしまうことにどうにも観ていて居心地の悪さを感じるんだけど、やっぱりこの人の撮り方は割と好みなのを再確認できた。原作がそうなのかもしれないが、衝撃的なことに対>>続きを読む

ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.0

最後まで敵なのか味方なのか永遠に見え方が揺れ続けて分からないマチュー・アマルリックがもう何だ、人間延いては世界の象徴になっているまである。ファンなのでかなりバイアスかかっているとはいえ。追い込まれ始め>>続きを読む

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

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きさらぎ駅攻略チャート紹介動画と化した後半はちょっと面白かった。以上。

市子(2023年製作の映画)

2.9

演劇だったら最高だろうなと思ったら元々演劇だったらしくてそりゃそうじゃ、となった。月子が死ぬあたりだけ抜群に良い。錆びた鉄みたいな夕陽が差し込む中での言葉少なな一連のシーン。あとはただ杉咲花と若葉竜也>>続きを読む

アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

1.9

近くもなく遠くもない絶妙な距離にいるガキンチョが全力ダッシュしてくるところだけちょっと怖かった。逃げようにも逃げられないんだろうなと確信できる本当に絶妙な距離。自分で子供やっちゃったと思わされるのもな>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.7

インテリ黒人作家が出来心でステロタイプな黒人らしい小説書いたら馬鹿売れしちゃってど〜しよ、っていう筋書きに惹かれて観てみたけど意外なことに家族についての映画な部分も大きかった。母のアルツハイマーと亡父>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

4.4

物語のテーマというのはこんな風に描いてみせるのだ、と手本をまざまざと見せつけられたようで感嘆の声しか出ない。露骨にならず、あくまで情緒を最優先にしながら主題を美しく示すやり口がとても鮮やか。監督はキェ>>続きを読む

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.1

辛いのは精々フランキーとマギーそれぞれの家族についてくらいかと舐めくさってたら洒落にならない絶望がいきなり降って湧いたので言葉を失くした。行きはよいよい帰りはこわいにも程がありすぎる。最高のツンデレジ>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.6

序盤の悪魔を挑発して豚に乗り移らせてショットガンで祓魔(物理)するところがピーク。最後まで一貫してそのノリで行って欲しかった気持ちはあるけど、神父の平服(キャソックというらしい)に身を包んで原チャを飛>>続きを読む

そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

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別の世界線でトーチwebに載ってる漫画とかそんな形で出会えてたら好きになってたかもしれないと思う。今世では申し訳ないが最終的に全然好きじゃなかった。でも妙に創作意欲を刺激してくるこだわりが至る所から感>>続きを読む

シャイン(1996年製作の映画)

3.5

あまりにも父親が酷すぎると思ったら実際にはあそこまで暴君ではなくて関係も悪くはなかったということなので少し安心。練習に次ぐ練習の果てに訪れた本番中の自分の音が聴こえなくなる演出が恐ろしかった。てっきり>>続きを読む

私の20世紀(1989年製作の映画)

4.5

単純に全く違う人生を歩むことになった双子のあれこれをあんまり深く考えずに楽しんでたんだけど、思った以上に色々な物が込められてるのかもしれないというのに終盤の鏡屋敷あたりでようやく少し気付いた。何ならあ>>続きを読む

ローリング(2015年製作の映画)

3.8

パッケージからは想像出来ない奇妙な冒険だった。先生の成れ果てた姿も全く想像に及んでなかったのでしてやられた感が凄くある。癪。小癪な映画だと思う。普通にストーリーよく出来てるのが小賢しい。ロケーションと>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

5.0

主役三人が多面的かつ多層的でさながらミラーハウス。あちらでは優しい笑顔に見えてもこちらでは醜い哄笑にしか見えず、かと思えば反射の反射の反射をした向こうのほうでは子供のように泣いている。ウサギは別に寂し>>続きを読む

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

5.0

「プルシュカがこぼれちゃう!」がイメージしてた音を遥かに超えてきてくれたので嬉しくなった。つくし卿は本当にどんな人生送ってきてこんな話描けるようになったんだろう、と空恐ろしい。やっぱり卿と諫山創は多分>>続きを読む

霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

3.6

黒沢清になれちゃうじゃん、と思ったらバチバチに関係者だし何ならJホラーの割と重要人物でいらっしゃった。不勉強を恥じる。映像より活字で体験したほうが何倍も恐ろしかったんだろうなと思うという初めての経験を>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

4.1

ハリーが分霊箱の場所分かんのチートだよなぁ、と思ってたらそこにもちゃんと仕掛けがあって恐れ入った。しかもかなり絶望的なやつ。クライマックスらしくド派手に盛り上がるんだけど演出過剰な感じが全くしなくて、>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

3.5

ラスボス戦を前に残ってるサブクエストひたすら消化していってるみたいな絶妙な退屈さがあって、程良くチルい感じにちょっと癒されすらする。景色綺麗だし。これで準備運動完了ってことでフィナーレはめちゃめちゃ盛>>続きを読む

ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

3.8

ホラス先生とハグリッドが酒を酌み交わすシーンがちょっとグッと来てしまった。記憶の中のトム・リドルがかなりちゃんとヴォルデモートの振る舞い方をコピー出来ているのが凄い。徹底して細部までこだわりたがる製作>>続きを読む

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

3.7

「失った物は戻って来る。意外な所から」っていうのが地味に刺さってしまって思わぬ余韻に浸らされる。冒頭の退学にしてもクライマックスのシリウスにしても、大変な一大事件が静かに行われていく辺り、この手の映画>>続きを読む

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

3.7

もっと早くから色々動きがあるイメージだったけどここでやっとヴォルデモート復活するのか。幼い頃の記憶だとハリー・ポッターといえばヘレナ・ボナム=カーターみたいな感じだったのに未だ登場すらしてないことに驚>>続きを読む

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

3.8

ハリー・ポッターなのに自分の好むタイプの雰囲気がとても良いホラー映画みたいな質感があるのが変な感覚。とても良い意味で。最初の方の家出して路上で行く宛もなく途方に暮れてるところが何故か強く印象に残った。>>続きを読む

ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.8

ミスリードの巧さ。普通にミステリーとして面白い。ギルデロイさんちょっとかわいそう過ぎないか。

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

3.7

最初の買い物をする通りの建物が全部歪んだ外観してたのが凄く好きだった。全体的に色味が控えめなところが魔法ワールドの好きなポイントなのかもしれない。全作観ていく予定なんだけど、とりあえず早くアズカバンが>>続きを読む

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