さるのこしかけさんの映画レビュー・感想・評価

さるのこしかけ

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山河あり(1962年製作の映画)

3.5

日系ハワイ移民が、1世2世の世代間理解や、太平洋戦争を介した民族的背景に悩む。
真珠湾攻撃で日本人が日本人に殺されるわ、帰郷したら国賊扱いされて収容所送りで死ぬわとか、凄い話。
異色作だし力作だけど、
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.5

ネタバレ禁止とか勿体ぶってた割には、いつものジブリな感じで。
スピ系かつ哲学的な事を、さも言いたげなのに、結局いつもの内容希薄な冒険活劇ファンタジーで空回りしたか。
これで成功作なの??
余程の宮崎マ
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

2.5

セリフを排除した淡々黙々な演出。
心情や状況をBGMで語らせて不足を補う。

トータリティーを保たせたまま終わるので気づきにくいけど、ラストは無理やりな感じがした。
生きる希望が失せるのは判るけど、な
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.0

失業→犯罪に巻き込まれる→収監→愛人の手引で脱獄→銀行強盗→偽造パスポート作成→出国

ドラマティックな話を短い上映時間に収める、テンポの良さが身上。
かといって、慌ただしさとは真逆の淡々さ。
大げさ
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

2.5

セリフ少なく、映像・音楽・間合いで語る演出など、見どころは多い。
笑えるコメディ要素もあって、分かりやすさもある。

ただ、2人の恋模様がツンデレなだけで、大人の恋愛って感じでもないのがダルい。
かと
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流し雛(1962年製作の映画)

4.5

上映時間の短さ、登場人物の少なさ。
必要最低限にまとめられて、無駄がない。
乙羽信子の愚痴に何度も出てくる「隣の奥さん」は重要人物であるにも関わらず、一度も画面に登場せず。

そして、キャラ設定の分か
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

2.0

前作が関東人以外、あまり刺さらなかった説あるから、関西版を作るのは正解だと思う。
前半はふざけてる割に笑えなくて困ったけど(伊勢谷友介のくだりだけ笑えた)後半で巻き返した。

でも、前作のほうが面白か
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

3.0

無駄なく纏まってて良かった。

吉永小百合の演技は苦手だけど、これは観れた。
なんでだろ、山田洋次マジック?
ただ、下町おばちゃんキャラなのに、時に淑女化するのは、芝居のブレなのかファンサービスなのか
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ある機関助士(1963年製作の映画)

4.0

前年に起きた三河島事故の批判を受けて、国鉄が安全性PRで企画したのに、実際の事故車両を映したりと、国鉄への忖度は低め。
俳優を使わず、勤務・訓練・ダイヤ回復運転など、職員に密着して労働の過酷さを活写。
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太陽を抱く女(1964年製作の映画)

4.0

田舎から出てきたお手伝いさんがモデルにスカウトされて大活躍するシンデレラストーリーと、それに巻き込まれた周囲がドタバタするホームドラマを織り混ぜたマンガチックなお話。
様々なエピソードがテンポ良く進む
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(1959年製作の映画)

3.0

登場人物全員、責められるべき身勝手さと、称えられるべき真心を併せ持つ。
狂言回しの石濱朗がそれらを詳らかにする展開で、「皆悪いけど誰も悪くない」といった人間の本質がテーマか。
有り体なプログラムピクチ
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