田山信行さんの映画レビュー・感想・評価

田山信行

田山信行

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ライド・オン(2023年製作の映画)

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今やジャッキーの映画の公開館数が2ケタしかないなんて……。50周年の集大成だというのに。

あと吹替版の公開がメインなのも。本作限定で石丸さんが復帰してくれるのは有り難いし貴重ではあるが、吹き替えだと
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デス・レース(2008年製作の映画)

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ポール・WS・アンダーソンのベストワーク。オタク的な拘り有れど、それがどうにも映画の面白さへとは昇華せず突き抜け切らない感を抱えていたが本作はB級魂溢れる爆走エンタメへと結実。

オリジナルのロジャー
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縁の下のイミグレ(2023年製作の映画)

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劇映画というよりもディスカッション映画感が前作より強く感じられる。より複雑な社会問題を扱っていくのに、この手法には限界が出てくるのでは。制作規模など考えれば……だが。

問題を語る上で敢えて、であろう
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

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シャーリーズ・セロンの立ち位置を担う若手の枠はアニャ・テイラー=ジョイなのか。しっかりと不屈の闘士フュリオサに見えてくる。フィジカルだけじゃなく精神的な芯の強さを描いているのが良き。幼少期を演じたアリ>>続きを読む

氷の挑発(2005年製作の映画)

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Filmarks一番乗り。
登録リクエスト悲願成就。

氷の……という邦題が付けられたエロティック・サスペンスはまず間違いなくネタ元に遠く及ばないソフトなタッチのものしかない。本作に関しては原題と作風
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おっぱいバレー(2008年製作の映画)

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動機は不純なれど意外と真っ当なスポ根もの。真っ当すぎてタイトルほどの変な面白みはない。

まともな知能を持つ大人ならば見れる訳がないと分かっていつつも、綾瀬はるかを配するのは大した策士だ。その興味は劇
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帰ってきた あぶない刑事(2024年製作の映画)

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さらば、と言った前作が本当に8年前であるという時の流れの非情さに身慄いしてしまったのだが……もうタカ&ユージも70歳越えで帰ってきたことに衝撃。お約束、ってそんな軽いもんじゃない。

お二人とも歳取っ
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劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ(2024年製作の映画)

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面白さ衰え知らずの驚異的シリーズの劇場版、三たび。『おいしい給食』をただ食すというシンプルな基本は変わらぬままシリーズを重ねる毎に面白さが増していく。

甘利田の目指す給食道が結果的に教師としての在り
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ICHI(2008年製作の映画)

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女版座頭市という企画は面白い。ジャンル問わずの主演作に邁進する綾瀬はるかの勢いたるや。2000年代、時代劇の灯火が消えゆく中でどうにか新たな切り口を、と模索していた一作。TBSが製作に名を連ねているの>>続きを読む

僕の彼女はサイボーグ(2008年製作の映画)

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クァク・ジェヨン監督に日本のオタク的素養があったのか、日本映画だからその方向性へとチューニングしたのかは分からないが、オタク男子の妄想的ラブストーリーを何の衒いもなく堂々と活写。観ているこっちが恥ずか>>続きを読む

水の旅人 侍KIDS(1993年製作の映画)

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現代のおとぎ話として非常によく出来てると思う。子どものころ観た想い入れ、込みかもだけど。

一寸法師の様な姿の墨江少名彦と名乗る水の精霊との出会いを通じてやや内向的だった悟少年が、水の語らう音に耳を傾
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

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頭の東映マークはやっぱり昔のシンプルなのが良いね。セットや美術が気合い入ってて東映肝入りの娯楽大作なのだろうけど。

陸軍と海軍が双方とも血眼っていう状況の割にあまり切迫感がない展開。綾瀬はるかも長年
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

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もう『バンブルビー』の内容ぜんぜん覚えとらん……前のシリーズと比べるとけっこう間が空いてるのな。

本作のオプティマスはやたら荒みきっててブルータル。まんまゴリラのプライマルの方が沈着冷静なリーダーと
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バットマン フォーエヴァー(1995年製作の映画)

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バートン版の雰囲気をほんのり受け継ぎつつも明け透けなコミック感が加味され、それが程よいバランス。シューマッカー版もこれは悪くない。結構好き。

ニコール・キッドマンはこの頃がベストだなぁ。クリス・オド
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マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

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スイスに対して偏見に偏見に塗れたことを偉大なる祖国自ら率先してやっているのだからして。もうあらゆる国にこんな開き直ったバカグロエロ映画を作るアタマがあるのねぇ。映画祭とかのみならず文化だけは国境なしに>>続きを読む

耳をすませば(2022年製作の映画)

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物語上のディテールは少し異なるものの雫や聖司、地球屋のおじいさんを演じる役者や舞台となる街は概ねアニメのイメージ通り。

10年間も夢を、そして純愛を貫くってのは並大抵のことじゃないが、在りし日の青春
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

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猿の惑星再始動。本作はRPGライクなスペクタクル・アドベンチャーという導入。故郷の村を襲撃され仲間を救う為の旅にっていうのがもう。

リブート版では猿の生活様式や地球の環境が壮大に描かれてるのが良いの
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鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)

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新たな鬼平、堂々スクリーンへ。
先行してTV放送された『本所・桜屋敷』はプロローグ的内容だったが、本作ではより“らしさ”が詰まってこれぞ鬼平というべき快作に仕上がっていた。

密偵おまさ初登場の『血闘
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PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年製作の映画)

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リブート版の成功もあって忘れ去られつつあるリ・イマジネーション版。社会風刺的な視点は殆ど抜け落ちて単なるスペクタクル・アドベンチャーに。

奴隷と化した人間が言葉を失っておらず主人公の特異性が薄い。文
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最後の猿の惑星(1973年製作の映画)

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路線転換が上手く機能していた新〜はともかく、前作から低予算ゆえの語り口が顕著になり壮大さには欠けていくものの社会風刺的な視点を忘れずに作り切ったのは評価されるべきところ。

共存という希望的な未来を夢
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猿の惑星・征服(1972年製作の映画)

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1作目こそ抜きん出ているし後に続くテーマも語り切ってしまってはいる。少し紆余曲折ありつつも猿類が人類に取って代わるまでをしっかりと描いていて決して悪くないのだよな旧シリーズも。蛇足的かなとは思うけど駄>>続きを読む

新・猿の惑星(1971年製作の映画)

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『続・猿の惑星』こそきっちり終わらようとした結末だったが、でもまだまだフランチャイズ化を狙う製作陣の貪欲さには脱帽するしかない。どういう訳かは全く分かりませんが過去の地球へ来ちゃいましたって。

視覚
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続・猿の惑星(1970年製作の映画)

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あの衝撃的な結末に続きが要るだろうか?予想以上のヒットが渡りに船だったとはいえ続編を作るハードルの高さは目に見えてる。SFとしてもっともっと飛躍させるしかないという潔さや良しだが。

前作から流れは一
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CAT'S EYE キャッツ・アイ(1997年製作の映画)

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原作にアレンジを加えること自体は悪くない。どう違うアプローチで見せてくれるのだろうかと。違った形でも魅力的でありさえすれば。

シティーハンターよろしくキャッツアイも昔アニメを見たことはあるけども。お
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無名(2023年製作の映画)

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トニー・レオンはいくつになってもカッケェし色気があるな。2大スター競演のスパイ・ノワールとあるが……ワン・イーボーってトニー・レオンとタメを張れる程のスターなの?最近の中国香港映画に疎くなってしまって>>続きを読む

BAD女(ガール)(2012年製作の映画)

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現在放送中の『おいハンサム!!2』でややサイコ気味なストーカー女を演じる逢沢りながけっこうなハマり役。ただ可愛いだけではないコケティッシュで危なげな独特の魅力がある。

そんな彼女の魅力を堪能できる一
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

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怪獣映画における主役は怪獣か?人間か?どちらに比重を傾けるかによってテイストは変わるが……自分の好みとしては怪獣の足元でのたうち回る人間の姿が観たい、のだなと。

初代のゴジラへと回帰した本作では時代
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劇場版 ユンカース・カム・ヒア(1995年製作の映画)

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大人になろうとする少女の繊細な心の揺らぎを描いた良作。キャラクターはシンプルなタッチながら写実的な作画。こういうテイストの画が一番好きかもしれない。成年漫画のタッチに近く。

画風だけに限らず、如何に
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癒しの遊女 濡れ舌の蜜/墨東綺譚(2010年製作の映画)

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永井荷風『墨東奇譚』現代版アレンジ。原作では人生の黄昏を迎えた老小説家が娼婦であるお雪の無垢なる個性に郷愁を駆られていくという様な内容で直接的な性描写はない。だがそこはピンク映画であるからして。

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異物 -完全版-(2021年製作の映画)

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突如現れた“異物”だったものが順に適応、増殖、消滅……と日常に浸潤していく様。結局アイツはなんだったのか分からぬまま。現実も得てしてそんなものだと。生じる感情は千差万別であろう。物語性も意味もそれぞれ>>続きを読む

悪魔がはらわたでいけにえで私(2023年製作の映画)

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宇賀那健一監督、野村啓介さんの舞台挨拶ありの上映にて。60分という尺にてストレートなスラッシャーかなと思いきや……

前作『Love Will Tear Us Apart』と同様に別な意味で人を喰った
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シティーハンター(2024年製作の映画)

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シティーハンターを映像化するにおいて一番大事な点は……

原作通りに冴羽獠の“もっこり”が本当に“もっこり”しているのかどうかですよ!!全年齢向けのアニメでオミットされるのは仕方ないだろう。そのものを
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仕掛人・藤枝梅安2(2023年製作の映画)

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因果か。人を捨て闇の世界に生きる者にはより強く巡り巡る。鬼平がTVシリーズも展開する様に藤枝梅安もまた続編が観たいところだ。今後のオリジナル作も楽しみ。

佐藤浩市の佇まいたるや流石だ。歳を重ねて本当
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ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003年製作の映画)

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前作が痛み分けという中途半端な幕切れで終わることに、うーん……となってしまったのだが、二部作として機龍編完結。攻めた構成ではあった。

最初のミレニアムこそつまずいたものの、快作メガギラス、そして金子
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グッドモーニング、眠れる獅子2(2023年製作の映画)

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ケイン・コスギも参戦してパワーアップ第2弾。特撮ファンとしては……高岩さんがミスター仮面ライダーならば今を代表するウルトラマンたる岩田栄慶さんとの対決が見どころ。

後半にアクションを振る前作同様の構
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グッドモーニング、眠れる獅子(2022年製作の映画)

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スタントマン、スーツアクターは大々的に顔が出る訳ではない裏方 的な役回りだが決して準ずるものでは無い立派な役者だ。飽くなき身体表現の探究者。数多くの仮面ライダーを演じてきた高岩さんの主演作。こういう企>>続きを読む

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