ベンジャミンサムナーさんの映画レビュー・感想・評価

ベンジャミンサムナー

ベンジャミンサムナー

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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

2.5

 序盤でフィリピン人の乳母の娘の写真が出てきた時点で予測できる展開にしかならない。

ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉(2024年製作の映画)

4.0

 ウマ娘ファンは言わずとも観に行ってるだろうから、Filmarksやってる人で「ウマ娘ってなんか人気だけど美少女キャラ萌えアニメでしょ?」
 って思ってる人に言いたい…

 ウマ娘は″史実″に基づいた
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

 次の日本アカデミー賞の主演女優賞は石原さとみで確定じゃないかな。

 自身が母親になって最初に演じる役がコレっていうのがね…。

 常に冷静さを保とうとしてる青木崇高演じる夫が喫煙所で目を潤ませる場
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

2.5

 本作は落語の演目をベースにした内容だが、元はあくまで格之進(草彅剛)と源兵衛(國村隼)の話だったのに対し、そこに兵庫(斎藤工)との因縁も絡んでくる。
 その上、兵庫との因縁は長兵衛(市村正親)を立会
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.0

 『猿の惑星/キングダム』と『ゴジラ×コング新たなる帝国』、こっそり入れ替えて上映しても誰も気づかない説。

 表情だけでも感情が読み取れる猿CGの進歩には目を見張るが、ちょっと長いかな。
 
 人間
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劇場用再編集版 ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP(2024年製作の映画)

4.0

 YouTubeで配信されてた時に何度となく観てたけど、これを劇場で観る機会を逃してなるものか!と県外に遠征してきた。(上映館少なすぎる…)

 レースの迫力が凄い!っていうのは言わずとも分かることだ
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 あの急に梯子を外されたようなラストは、今までも濱口監督が繰り返し描いてきた「親密な間柄でも分からない部分はあるよね」というテーマを自然に当てはめたからだと思う。

 「自分たちが不勉強でした。この町
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 「三池崇史の新作サイコパス映画なのにヌルい!」っていう意見もあるけど、個人的には三池崇史=サイコパス映画というイメージを逆手に取ってきて「そうきたか!」という驚きがあった。

 R指定付いてない時点
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

 10代の頃に『RackaRacka』の動画を観てたから、もっとジャンプスケアやスプラッターな表現があるのかと思ったけど、『ヘレディタリー』のような″厭映画″の系譜で少し面食らった。(あの弟の自傷シー>>続きを読む

北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 世界観がよく分からない…。

 途中から絶滅危惧種のための百貨店ということが明かされるけど、幼少期の秋乃はどうやってそこにやって来たのか?
 大きさや習性の異なる動物たちのための百貨店なら、『ズート
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

 前作よりもだいぶ登場人物の数を絞り、怪獣(というよりほとんど猿)同士のやりとりにフォーカスしてるのが良かった。

 その分、怪獣たちが人間味出しすぎちゃってるとも言えるけども、怪獣映画で人間同士のい
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

3.0

 序盤から、亡くなった父親の思い出を辿る話なのが解るし、作画が凄く抽象的なのも″不定形な人の思い出″がテーマだからか!と思い、「これは名作なんじゃないか!?」って前半は感じてたんだけど……

 母親が
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ぼくは君たちを憎まないことにした(2022年製作の映画)

4.0

 テロで妻を亡くしたアントワーヌ・レリスが、フェイスブックでそのテロリストに向けてタイトルの言葉を綴った実話の映画化。

 そこだけ切り取ると「聖人だな〜」と思うし、SNS上の投稿は記録として残るから
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私がやりました(2023年製作の映画)

3.0

 女優マドレーヌのバディ的立ち位置の弁護士ポーリーヌは前半の裁判シーン以降は空気なんだよな。

 その上イザベル・ユペール演じる大女優オデットの登場が唐突だから、だったら最初からもっとマドレーヌとオデ
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

2.5

 承認欲求を拗らせた現代人を描くのに、SNSやYouTubeを用いないのは回りくどくない?

 本作のヒロインを″承認欲求モンスター″として描いてるけど、現実のSNSに蔓延ってるインプレゾンビやバイト
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

4.0

 もちろん警察が悪いんだけど、リアルタイムで進行しているから、安全確認に来てドアの前で40分以上待ちぼうけを食らってイライラを募らせる側の気持ちも分かるようになっている。

 強引なやり方についていけ
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

2.5

 池松壮亮が一人二役やってるけどそこまで振り幅が出せていないし(本人の演技力というよりは脚本の問題?)、先輩ピアニストの仲里依紗やバンマスの高橋和也も相応の演奏を見せるわけでもなし、銀座を仕切る松尾貴>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 主人公の目的が最終的に皇太子妃と若殿の仇討ちなら、弟の存在いらなくない?

 主人公が宮廷入りするところから物語を始めたら導入がスッキリすると思うけど。

 っていうか、皇太子妃と若殿の死をテロップ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

 まさにフランス版『羅城門』

 最後までヒロインが善人なのか悪人なのか分からない緊張感。

 夫婦で脚本を書いてるからか、中盤の夫婦喧嘩の生々しさが凄い。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

 ただでさえ3時間ある上、ノーランお得意の時系列を入れ替えた構成だから一度の鑑賞で100%要素を咀嚼できてはいない。
 『メメント』みたいにモノクロパートとカラーパートで2つの時間軸だけならまだしも、
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.0

 だから『アクロス・ザ・スパイダーバース』とかの話が途中で終わる映画はレビューが書きづらいって!

 頭上に浮いてる″母艦″が、震災やらコロナやらで現代人が抱えている将来に対する漠然とした不安感のメタ
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.0

 今年暫定一位!

 原作が中国の小説だからか、中国や韓国のノワール映画っぽい雰囲気。
 それに、沖縄が舞台というのもあって『ソナチネ』っぽい感じもある。
 
 途中に挿まれる東昇(岡田将生)のイメー
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

3.5

 イルミネーションには、過去に『ペット』という『トイ・ストーリー』の二番煎じ作品があったので本作も『ファインディング・ニモ』の二番煎じなのかな?と思ってたけど、飛翔シーンのダイナミズムとグウェンの可愛>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.0

 前作を観た時は「クライマックスがタイマンのチャンバラって地味じゃね?まあ本番は次回からか…」と思ってたけど、結局今回もチャンバラで〆かい!

 原作がそうだからと言われればそれまでだが、だったらそも
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春に散る(2023年製作の映画)

3.5

 とにかく横浜流星が凄い。

 この人は清廉なイケメンよりもこういう汚れててギラギラしてる役柄が似合う。

 ただ、その横浜流星演じる翔吾と広岡(佐藤浩市)はお互いに不公平な判定で負けた経緯があるのに
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ほかげ(2023年製作の映画)

3.0

 前半はずっと居酒屋内で話が展開していくから、「戦後の日本をワンシチュエーションで描くのは新しいな」と思ってたら、後半からは普通に外の世界を見せるのはどっちつかずに感じた。

 その後半に描かれる「戦
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.0

 『インセプション』×『AKIRA』みたいな感じ?

 ノーランが150分くらいかけて描きそうな内容を93分でサクッとまとめてるのは良い。

 「これは幻術か!?」「なんのッ!幻術返し!」「いや、これ
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

2.5

 東映のオールスター大作だけど、本作よりずっと低予算の『ベイビーわるきゅーれ』の方がよっぽど凝ったアクションやってるよ。

 アクションの見せ方が単調だし、リアル系でもなければジョン・ウー映画のような
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.0

 頭空っぽにして観るポップコーンムービーなのは良いんだけど、話が無駄に二転三転していって、それに連れ説明パートも長くなって行くので冗長に感じた。

 説明パートに尺を割かれてマシュー・ヴォーン十八番の
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HIDEO KOJIMA:CONNECTING WORLDS(2023年製作の映画)

3.0

 自分が一番接種している娯楽は映画だけど、人生で一番影響を受けた″創作物″は中学生の時に出会ったゲームの『メタルギアソリッド』である。

 その生みの親である小島秀夫監督のドキュメンタリーがまさかのD
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.0

 前作に比べるとだいぶあっさりしてるな。

 青木崇高は中ボス程度の格だし、國村隼とは対峙しないままほったらかし。

 今後再登場する予定があるのかな?

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.0

 本作は『鬼滅の刃 無限列車編』のように原作ストーリーの一部を切り取って劇場アニメとして描いてる作品だけど、研磨が黒尾、猫又監督、日向らと出会う場面を回想シーンで見せてくれるから「研磨がバレーボールの>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.5

 本作に比べたら『ヘレディタリー』や『ミッドサマー』は″水割り″だったんだな…。

 というかデヴィッド・リンチ味が増してきている。

 それは良いとしても、3時間もやる必要があったのか。

 僕は必
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

 三宅唱監督ってシネフィル向けの作品を撮ってるイメージだったけど、本作は作風をそのままに若者受けのいいキャスティングで間口を拡げてきた。(現に、劇場には松村北斗目当てと思われる若い女性が多くいた)>>続きを読む

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

2.5

 父親の葬式に向かう途中でサービスエリアに放置されたアラフォーでコミュ障の女性が頑張ってヒッチハイクしながら式場を目指す話だけど、車乗せてもらう前にスマホ借りたら済む話じゃね?

ヒンターラント(2021年製作の映画)

3.5

 ハリウッドほどのバジェットもない欧州映画で全編ブルーバック撮影ってどうなるんだ?って気になってた。
 明らかに背景のパースを歪ませたりして表現主義的に帰還兵である主人公の心の歪みや戦後復興社会の欺瞞
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