特売小説さんの映画レビュー・感想・評価

特売小説

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ブリング・ミンヨー・バック!(2022年製作の映画)

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国内では特異な立ち位置のバンドが海を渡った先で精神的同胞と邂逅、共同作業を通じ何某かの気付きを得る、みたいな後半は劇映画として観てみたい展開ですし。

民謡の発祥から時代ごとの受容、または消費のされ方
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

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見どころはゼンデイヤのグンバツなスタイルのみ、デカマラ信奉とは時代錯誤も甚だしいなんと詰まらぬヴァジャイナの言い訳映画なのだ。

と、思いながら観てたんですけれども最後の5分でやっとこ読み解けた、間抜
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好きでも嫌いなあまのじゃく(2024年製作の映画)

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前半の道行き編、対人距離のバグった人間ばかりが登場し、物語の都合により制御された言動を貫くが故に全員が気狂いに見える。

後半のなんちゃらの郷編、よく飲み込めない設定の独り善がりな物語が続く。

総じ
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鯨のレストラン(2023年製作の映画)

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連綿と続いてきた文化の終焉をお前らは見過ごせるのか、という事ですよね。

叫ぼうぜファックザSDGS、という事ですよね。

ほうれん草食いてえな、と詩ったのは斉藤和義ですけれども鯨肉食いたわよね、あと
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水平線(2023年製作の映画)

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ケラが監督した大規原作の映画の主題歌が電気、みたいな事じゃん。

詰まりリユニオン、予告編で確認出来る白石和彌が本作に寄せたコメントにぐっと来るものがある訳ですよ。

一方。

ファーストサマーウイカ
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ブルーバック あの海を見ていた(2022年製作の映画)

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現代と過去に分ける意味ありましたかねこれ、その仕様が奏功してましたかね結果、ていう。

母の背を追うように育った娘、そして母もまたそんな娘を誇りに思っていたよ、自然との共生の道を諦めちゃあいけないよ、
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ミッシング(2024年製作の映画)

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ジェネリック伊藤沙莉。

などという誹謗中傷、或いはまた流言飛語を無責任に投下する陰湿なネットユーザーよ、そして思考力の低下したお茶の間の民草よ聞け。

原罪は無邪気なり。

みたいな縮小再生産を。
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からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

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亀頭で陰核を擦るどころの騒ぎじゃないすよ、吐息で陰毛を揺らすくらいのふわふわした焦らしですよ。

それを楽しめるかどうかが本作の全てかと思う訳ですけれども。

主人公の同僚、見覚えあるなと思ったら「お
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

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母ちゃんめっちゃかっけえじゃん。

なにがどうかっけえかなんて事は観りゃあ分かんだから具体的には言わねえすけどもとにかくめっちゃかっけえじゃん。

そんなめっちゃかっけえ母ちゃんに育てられた娘は絶対に
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不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

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という設定の物語を松居大悟が語るとなればそりゃあ飛躍した内容を期待するでしょうが、ていう。

なにを文章にして意味が通じるような形で全うに辻褄合わせをしとんじゃい、ていう。

男女の友情ものとしては楽
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

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どうせ核ミサイル落として終わらせるからどれだけ風呂敷広げても大丈夫だぜいえーい、みたいな。

よく言えば筆が走るに任せた内容を見せられた感じですかね。

ただ。

高校生編と小学生編と、どう繋げる積も
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

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本当は怖い小泉今日子、という事ですよね。

ひたすら地味にエピソードを重ねて以ての最後の落としどころに、湧く感情の豊かさよ、という事ではあるんですけれども。

各人の名前忘れちゃったんで仮に鬼沢鉄平、
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オーバー・ザ・トップ(1987年製作の映画)

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羽佐間道夫の声で喋るシルヴェスター・スタローンが。

好かれたい相手から好かれずに仔犬のような目をしたならそりゃあ、降参ですよ。

物語はあってないようなもの、或いは「ザ・ファイナル」辺りを彷彿とさせ
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もっとしなやかに もっとしたたかに(1979年製作の映画)

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導入からすると随分違うハナシ始まっちゃってないかこれ、ああそっちはそっちで捨て筋って訳じゃないのね、て事は主題が二つあるのかしら、いややっぱり一つか、つかダブル主人公みたいな構成にしてくれた方が呑み込>>続きを読む

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

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立場が違えば本音とは別のところの意見を言わにゃならん場合があるんですよ、分かってくださいよ。

と、逆切れする件が最高ですよ断然先生推しですよ。

それから目的だか目標だかを喪くしモチベもまた忘れ掛け
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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

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個人史パートは進歩的やんちゃ自慢に感じられ反感しかなくただうるせえなという感想が精々。

社会活動パートこそ興味が湧いたもののざっくりダイジェストで食い足らず。

ちったぁ手前で調べろこの田吾作が、と
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

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という事で観てまいりました、時代が生んだ最重要映画作家の内の一人、濱口竜介最新作「胸騒ぎ」。

とでも言えばいいのだろうか。

ていう。

いやさそれと比べるなら決められた結末に向かう為の展開、即ちい
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成功したオタク(2021年製作の映画)

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彼女らの推しが犯した社会的罪の内容を、あたしゃ知らんものですからしてそこは無責任に、或いは無神経な事を言うかもしれませんけれども。

少なくとも監督にとっての推し活はそれ、自分がなにものであるかを知る
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陰陽師0(2024年製作の映画)

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空前絶後にして超絶弩級の大傑作、「エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS」を佐藤嗣麻子自身がまたしても超えられなかった結果にして。

野村萬斎と真田広之が叩き出した大正解こそが結論であ
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鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)

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主人公を含め総ての登場人物が生きた人間ではなく、ただ与えられた台詞を喋るだけの役割を演じる人にしか思えず。

故に、物語は滞りなく進行するがとても平板に見える、と。

そのハナシ、実は先にもこのような
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無名(2023年製作の映画)

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誰がどの立場でなにを目的に動いているのかさっぱり分からねえ。

という事で感想としてはただこの一言、さっぱり分からねえ。

リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

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前髪をふっと吹く、ですとか瞬きですとか、歩くですとか走るですとか、詰まりそうした演技ですとか。

太った猫の重そうな感じですとか苛ついた母ちゃんの様子ですとか、嘘を吐いてその場凌ぎをしてしまおうとする
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

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身も蓋もない事を言ってしまえば回りくどいの一言に尽きる訳ですけれども。

個人事業主としてあれだけを担当、という事ならまぁ非効率とまでは言えないのかしらね、と。

それらがまんま突っ込みどころではある
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

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知恵を取り零した人間がおっぱい隠してるのなんでなんだぜ、とか、エテ公が発明した言語がなんで英語なん、とか言って嘲笑うでしょ。

これで邦題が「エイプ・ウォー30XX」とかでエクストリーム配給、もしくは
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霧の淵(2023年製作の映画)

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密かに想いを寄せる上司との出張旅行、とか、帰省中の血の繋がらない兄と一緒に一晩の留守番、とか。

そうしたコンセプトに沿った幾つかのチャプター建て、即ち全体的な構成が明確なグラビアアイドルを被写体とし
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バジーノイズ(2023年製作の映画)

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冒頭から無理筋が過ぎる。

他者との関わりが面倒なんじゃなくお前の場合は配慮も遠慮会釈も知らん馬鹿なだけだよねえ。

距離が縮まってない内から不自然な台詞撒き散らかす空気読めてないあんたも天衣無縫通り
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

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俺らぼんくら向けイントロクイズ、即ち主人公の着メロなんじゃろな、ですけれども一度目で正解を叩き出したけどね俺、なにしろぼんくらだし。

で。

割と前半に非常に重要な場面が2つほどあって、その一方につ
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

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端的に言えば。

オサレな映像作家が予測不可能な物語を成そうとして迷い散らかしている、という印象で終わってしまった訳ですけれども。

このミア・ゴスがエロい大賞エントリー作としては。

直接的描写がち
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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こちとらウィリアム・フィクトナーで覚えちゃってんだけど、ていう。

いつからソーラ・バーチ表記になったんだよゾーラ・バーチだろ、ていう。

そのゾーラ・バーチの嵌まり具合か或いは成り切り具合がもう凄ま
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アバウト・ライフ 幸せの選択肢(2023年製作の映画)

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それの出演作なら観賞予定リストには入れない、という俳優が何人かいる訳ですけれども。

しかしウィリアム・H・メイシーが、ダイアン・キートンが、出ているならそりゃ避けて通る訳にもいかないじゃん。

果た
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RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

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説明は十全、エピソードの並びもも順番通り、と。

題材と予告編の印象から想像していたものとはまるで真逆の堅実な作り、それは或いは肩透かしなほどに。

創作中に母ちゃんの顔を思い出し表現をマイルドにする
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唐獅子仮面/LION-GIRL(2022年製作の映画)

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観ないという選択肢はない永井豪案件、んで荒廃した関東平野が舞台の戦国絵巻だの鬼だの脱ぎっぷりのいいヒロインがカシラを務める極道組織だの中身空っぽな人類愛讃歌だのと、設定や要素にその特色が散見されるもの>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

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取捨選択に苦慮してこれまでに培った要素を全部入れして焦点のぼやけた出来になってしまったのがあっちのフローズン・サマーだとしたら。

こっちのフローズン・サマーはいわゆるユニバース構想を捨て去って以ての
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