ぽかぽかさんの映画レビュー・感想・評価

ぽかぽか

ぽかぽか

若武者(2024年製作の映画)

5.0

生活世界の言語に向き合いまくってる凄みがあって、かなり脚本が強いんだけど脚本の映画になってない。ベタも言葉も使いようというか。こんなに暴力的なのに本当の暴力は抑制されてる。二ノ宮隆太郎はずっとラディカ>>続きを読む

「A」(1998年製作の映画)

4.0

理系のフリッパーズギターみたいな雰囲気の荒木浩が被写体として素晴らしい。女性の手握ったことありますか?って聞くとこ良かった。警察との揉めシーンも見どころ。

哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)

3.6

全く話が分からない。会話の頭に入ってこないトンチンカンな感じがちょっと小島信夫っぽいかなって思ったり。食ってるものが全部なにか分かんなくてよかった。最後ミルクに溶かしてたお菓子(砂糖か何か?)とか。あ>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.8

法廷物という題材に対してBGMが抑制されてほとんど使われてなかったりシーンの時間が一定でリズムがちゃんとあったりと真摯で慎ましい映画作りに好感が持てる。裁判シーンの編集によるカット省略とか気持ちいい。>>続きを読む

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

3.4

ショットはバチバチだけどずっとおもんなすぎる。タイトル超絶かっけー。

絶倫絶女 おじさん天国(2006年製作の映画)

4.2

60分とは思えない密度。守谷文雄の書く脚本ぜんぶ面白い。

イカとクジラ(2005年製作の映画)

5.0

80分!で、このラスト、完璧すぎる。リンクレイターとかよりももっと速いスピードで家族がバラバラになったままウネウネしていく。卑屈な感じもあって中原昌也が絶賛してたのめちゃ分かる。問題の解決、とかそんな>>続きを読む

不良姐御伝 猪の鹿お蝶(1973年製作の映画)

4.3

雪の中を全裸でばったばった男を斬り倒してくシーン最高。終盤急に百合展開なってびっくり。胸や背中の刺青、血を雪で拭いとるラストの妖艶さ。

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.2

火とか爆発とか光と雪の相性が最高に合ってる。終盤にかけて右肩上がりに面白くなっていく。爆発ラッシュサイコー。

山の音(1954年製作の映画)

4.0

原節子の目線の演技すごい。鼻血抑えて上向いてるところ激エロ。仮面とか嵐とか前半は不穏でよかったけど終盤もうちょっとなんか欲しかった。

美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

4.1

姉が泳ぐところと狩りのクロスカッティングやばい。父親のくだりがだいぶ謎。車に民族が集まってきて遊ぶシーンめちゃエロス。木と身体の同化。

PとJK(2017年製作の映画)

5.0

「疾走の映画史」というものがあったらムルナウの『サンライズ』やトリュフォーの『大人は判ってくれない』、鈴木清順の『春婦伝』などと共に筆頭となりそうなくらい、冒頭の土屋太鳳のダッシュから始まって終盤の亀>>続きを読む

あしたの私のつくり方(2007年製作の映画)

4.2

圧倒的な慎ましさ。邦画は良質な百合映画の宝庫だ。日本映画にしか作れないものがここにある。太宰治を共通項として成海璃子がガラケーのメールで前田敦子に恋愛アドバイスやら自作の創作小説を送り続けるという最高>>続きを読む

パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

5.0

リヴェットベスト。最高すぎて一緒に観た友達と興奮しながらそのままオールカラオケ行ってめちゃ恋バナしまくった。ぬいぐるみ背負ってバイク走らせたりローラースケートで花束を運ぶ金髪ショート女性ありがたすぎる>>続きを読む

恐怖の背景(1943年製作の映画)

4.0

移動の連続。異様な速度。物壊せるの強い。終盤辺り寝てしまった。

文学賞殺人事件 大いなる助走(1989年製作の映画)

4.2

80年代の邦画は思いっきりはっちゃけていて本当に楽しい。セックスシーン全部オモロい。ゴタゴタ理屈喋り立てまくりながらセックスするの最高。殺人鬼に豹変して銃を携える佐藤浩市かっこよすぎる。全員ぶち殺して>>続きを読む

チャイナ・ガール(1987年製作の映画)

3.4

ウェルメイド。もうちょっと複雑で変な話にも出来そうだけど徹底して分かりやすく直線的だから物足りない。全部のシーンを切り詰めてもっとタイトに編集してもいいんじゃないかしら。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

それぞれの言葉を重ねるにつれ時間が経つにつれ変化していく役者の顔に注目していた。「体が温まりました」「それって味の感想じゃないですよね」で笑ったんだけどぶつ切りでさらっとジョーク入れてくるのすごい。タ>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

1.0

ずっと「説明」しかしてないからゲロおもんなかった。テンプレみたいなキャラしかいないしセリフも話に寄与するような言葉ばっかでダルい。マジで前半とか何も起こってない。遅すぎる。

悲愁物語(1977年製作の映画)

5.0

シンプルに超絶オモロい話。こんなに面白い映画はなかなか無い。音の抑制。ガキがすべてを終わらせる。

彼女たちの舞台(1988年製作の映画)

4.5

案の定ちょっと寝た。みんなで歌い出すシーンとか良い。この人数を一気に動かす脚本も演出もかなりすごいと思う。

石川君、行け!!(2022年製作の映画)

3.8

「みんな石川君のことが好きなんだよ」のバストショットちょっとグッときた。才能がない、だけど次の映画を作る。

好男好女(1995年製作の映画)

4.0

緑がかった画面の過去パートがあまりにも退屈で全部削っちゃっていいんじゃねと思うけどバドミントン→ダンスホール辺りがめちゃ百合で嬉しかった。

たまもの(2004年製作の映画)

3.6

若き吉岡睦雄サイコー。林由美香があまり良いと思えず。

黒い罠(1958年製作の映画)

3.4

カメラのヌルヌル感にオッとなるけど90分にしては結構ダルいと思う。

濡れた欲情 ひらけ!チューリップ(1975年製作の映画)

4.2

爆速映画ありがたい。俺も一緒に死ぬ〜つって2人で橋の上から川に飛び込むところ良かった。動物園とかボートとか勢いさえあればなんでもやっちゃっていいんだ。童貞のバイタリティじゃない。

麻希のいる世界(2022年製作の映画)

4.7

本当にキモい脚本を大真面目に演出して撮ってる。主人公は後に声を失うのだけど、最初の出会いのシーンからもう既に声を失っているように、彼女は声を一切発しない。おぞましく気色悪いセックスが全部示唆されるだけ>>続きを読む

鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

3.8

女がいじけてゴニョゴニョしゃべるとこかわいい。志村喬のコメディ感。中原昌也がベタ褒めしてた、庭中に無数の傘が敷き詰められたショット確かにすごい。

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.9

最初の殺人シーン辺りが速くてべらぼうに面白い。頭部破壊。後半はシリアス過ぎて失速してる。2つのセックスシーンが超良い。エロい階段使い。

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