うかりシネマさんの映画レビュー・感想・評価

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教祖誕生(1993年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

新興宗教のドサ周りを見た青年・和夫は、面白半分で興行についていくことにする。教団幹部に捨てられた教祖に替わり、和夫は二代目教祖に祭り上げられる。

霊感商法でお布施を巻き上げる教団だが、ビジネスとして
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関心領域(2023年製作の映画)

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1943年、ドイツ。アウシュヴィッツ近郊に住むSS高官の一家の日常が描かれる。
「関心領域」とはアウシュヴィッツ近郊のこと(ドイツ語)。

戦時中でありながら戦争はおろか、戦争にまつわるものは一切映さ
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

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凶悪犯のキャスターに息子を殺されたFBI捜査官・アーチャーは、キャスターの弟しか知らないテロ計画を止めるため、キャスターの顔の皮を移植して潜入捜査をする。
しかし、昏睡状態にあったキャスターが目覚め、
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

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ビャアン一家は旅先でパトリック一家と意気投合し、週末をパトリックの家で過ごすことになる。しかし些細なことから違和感が積み重なっていく。
パトリック夫妻の無神経さや異常性は一つひとつは問題なくとも、いく
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

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前作のように大胆な構成の変更はなく、大学編をほぼそのままなぞる。
回想二度打ちも原作のままで、アニメ媒体を活かしてコラージュ感を強めるとか複数アングルから見せるとかもなく、ただ使い回すだけ。

前半に
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ハプニング(2008年製作の映画)

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特定の場所で自殺者が連続する事故が、アメリカ北部で発生する。範囲は拡大し、都市部から過疎地に波及していく。これはテロなのか、超常的な力なのか、何をトリガーに自殺を引き起こすのか……。

“厭な死に方”
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サイン(2002年製作の映画)

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元牧師のグラハム一家の周囲に“予兆”が現れる。それを機に世界各地でも異変が起こり、世界のルールが変わろうとしていた。

どうやっても馬鹿になる題材——そしてそれは1シーン目で分かる——にもかかわらず、
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ミッシング(2024年製作の映画)

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6歳の娘が行方不明になった夫婦と、それを取材する地方局の記者が描かれる。
主人公である母親は娘が一向に見つからない状況に疲弊し、攻撃的になる。協力的な周囲にすら噛みつき、冷静になっては涙する。

テレ
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

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落語を元にした時代劇。
江戸で浪人生活をする柳田格之進は、万屋の“ケチ兵衛”源兵衛と親交を深める。柳田の実直さに感銘を受けた源兵衛は、次第に商いの形を真っ当に変えていく。しかし、二人の関係はある雨の日
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ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

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CGを使用したストップモーションアニメで、ミュージカル映画。
怖がらせることが大好きな怪物だけの街“ハロウィン・タウン”のカボチャ王・ジャックは、毎年同じように怖がらせるだけのハロウィンに飽き飽きして
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フランケンウィニー(2012年製作の映画)

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モノクロのストップモーションアニメで、元は3D。

原作ではスパーキーとヴィクターの関係性に焦点を当てられたが、本作ではオランダ・デー(祭り)と理科の実験を発表する科学展がメインとなる。
大筋はそのま
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フランケンウィニー(1984年製作の映画)

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モノクロの短編映画。
小学生のヴィクターは愛犬・スパーキーを死なせてしまう。電流の実験を見たヴィクターは、墓から掘り返したスパーキーを蘇生させる。
悲しみ、秘匿、騒動、不和、そして承認と、30分の間に
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

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『聖戦記』から300年後を舞台に、シーザーを信仰する者と教典を捻じ曲げて圧政する者との衝突を描く。そしてそれは人の時代を復興させる者と猿の時代を築く者に重ねられる。
新三部作とは独立しており、『猿の惑
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

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『新世紀』から2年、猿と人類の戦争は激化の一途を辿っていた。
前作から直接の続編なので前段を省き、戦闘の最中から始まる。しかし、早々にキャラ数を減らして戦争からは遠ざかり、シーザーと生き残った米軍を束
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猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

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『創世記』から10年、ALZ-113の感染拡大により、感染者だけで1億人が死亡し、二次被害や暴動、発電施設の停止などにより、人類は絶滅の危機に瀕していた。一方、シーザーは森の中にコロニーを作り、エイプ>>続きを読む

猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年製作の映画)

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一作目以前の時系列を描くプリクエル三部作の一作目。
現代、アルツハイマーの治療薬を投与され高い知能を得たチンパンジー・シーザーは、実験の管理者だったウィルの元で育つ。

ウィルがシーザーを殺処分しなか
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

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海洋探検家であり自身のドキュメンタリー映画を撮っているズィスーは、仲間を食い殺したジャガーザメを見つける航海に出る。しかし、資金繰りが困難になり、海賊の襲撃にも遭ってしまう。

テンポの緩急や家族の再
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

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余命6週間の診断を受けたロイヤル・テネンバウムは、17年間別居していた妻と三人の子供たちと人生をやり直そうとする。
起業、演劇、テニスとそれぞれの分野で天才的な才能を発揮していた子供たちは、今では心に
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

学校新聞発行人、フランス語クラブ部長、模擬国連ロシア代表、切手とコイン・クラブ副部長、ディベート・チーム主将、ラクロス・チームマネージャー、カリグラフィー・クラブ部長、天文同好会創設者、フェンシング・>>続きを読む

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

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18世紀、ネイティブアメリカンの集落がプレデターに襲われる。

自然の映像がとにかく綺麗で、何も起こらない冒頭も美しさだけで観ていられる。『ザ・プレデター』の導入とは異なり空気感が完全に支配し、地名テ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

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アバンに原作では描かれなかった8.31が追加され、映画的に映えるよう全体にバランスよくアクションを配置している。終わらない日常はそのままに、尺を詰めることで原作では薄かったアクションシーンの印象を強め>>続きを読む

ザ・プレデター(2018年製作の映画)

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1987年(『プレデター』)、1997年(『プレデター2』)の襲来によりプレデターの正体を掴んでいた政府の秘密機関がプレデターを追う一方、新たなプレデターが地球にやってきていた。
仲間を殺された主人公
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

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『プロメテウス』の続編。2000人の入植者を抱えテラフォーミングを目的とする「コヴェナント号」が、事故に遭い船長を失う。冷凍睡眠から目覚めた船員は、偶然捉えた信号を頼りに、計画になかった未知の惑星に降>>続きを読む

プロメテウス(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

近未来、3万年前の壁画から人類が人類の創造主“エンジニア”と接触していたことが判明し、エンジニアの実在を確かめるべく宇宙船「プロメテウス号」は別銀河の惑星へ行く。
エイリアンシリーズの五作目で『エイリ
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プレデターズ(2010年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

直前の記憶を失い、目を覚ますと遥か上空に投げ出されていた。なんとかパラシュートを開き着地した先は密林で、そこには戦闘中の兵士や殺人鬼、マフィアなど殺しのエキスパートが集められていた。何のために集められ>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

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2カット目でコングが出てくるし、数分後にもうゴジラが出てくることから分かるように、ひたすらに怪獣が暴れ回る。
詳細なあらすじが二行で終わるくらいに中身がない。人間の会話シーンよりもゴリラ同士の会話(無
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ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

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X-MENシリーズのスピンオフだが他作品との繋がりはほぼなく、『ローガン』の一部シーンが流用されるのみ。
日本ではビデオスルー。

病院に集められた5人のミュータントは、全員が能力を発現した時に人を殺
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

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『アポカリプス』の続編で、9年後。『ファースト』が1962年、『パスト』が1973年、『アポカリプス』が1983年で、本作は1992年が舞台となる。

宇宙での任務で太陽フレアを浴びたジーンがダーク・
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1939年、カーライルは流れ着いた見世物小屋で働くことになる。
カーライルは読心術の手品をするピートからコールドリーディングの種を教わるが、「読心術はやっても“心霊ショー”だけはするな」と忠告されたに
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1980年、イギリス。映画館で働くヒラリーは、新入社員のスティーヴンに惹かれていく。
中年女性のヒラリーは男性社会に抑圧されている。スティーヴンは黒人の青年で、当時のイギリスでは黒人への迫害が強まって
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

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孤島にある参加費1250ドルの高級レストランにセレブが集められ、一流シェフのコースでもてなされるというスリラー。

この手の設定なら「人肉が出される」か「客が殺される」くらいしかバリエーションがないが
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

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25年間新たなミュータントが生まれず、ミュータントが過去のものと化した2029年。老いたローガンは、痴呆症になったエグゼビアと少女・ローラと共に、生き残ったミュータントがいるとされる“エデン”を目指す>>続きを読む

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)

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『フューチャー&パスト』の続編で、ウルヴァリンが改変した1973年の10年後が舞台。
前作ポストクレジットで登場した原初のミュータント、エン・サバ・ヌールがヴィランとなる。

マグニートー・ミスティー
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X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

時系列上は『ウルヴァリン:SAMURAI』の後で、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』の続編。
未来、センチネルと呼ばれるロボット部隊がミュータント狩りを行い、戦争状態になっていた。それに対抗する
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

戦後、ソ連のスパイ疑惑を受けて開かれたオッペンハイマーのための非公式の聴聞会を起点に、詰問に沿ってオッペンハイマーが戦前を回想していく形式をとる。とはいえ「現在」として軸足を持つのは回想の方で、原爆の>>続きを読む

コン・エアー(1997年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

囚人輸送機が囚人たちの緻密な計画によりハイジャックされ、警察の監視網をくぐり抜ける。飛行機の中には、正当防衛で収監されていた元軍人・キャメロンが乗っていた。
ハイジャックしたグループと計画を知り賛同す
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