マチェッティのバディパックさんの映画レビュー・感想・評価

マチェッティのバディパック

マチェッティのバディパック

ライド・オン(2023年製作の映画)

3.8

馬との絆、親子愛、仕事への向き合い方。何度も泣かせにくる濃密な2時間。
予告で、馬とバイクのアクションな感じがあり、どうしても『RRR』を期待してしまった部分がある。意外とドラマ要素が強めで、予想との
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辰巳(2023年製作の映画)

3.7

殴られ投げられ髪を掴まれて罵りあって、ここまで体を張れる女優はなかなか居ない。敵役の弟リョウジも凶悪でイカれた良い顔をしていた。
暴力や人体破壊もしっかり描かれているし、罵倒の迫力も凄かった。

生意
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関心領域(2023年製作の映画)

3.3

一方からの視点しか描かないことで、見たくないものは見てないことにする人間のエゴを体感させられ、幸せな日常を見ているとそこが迫害の中心地であることをつい忘れてしまう。しかしそれをふと思い出させる音が聞こ>>続きを読む

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

2.7

愛に溺れた狂った世界。
変態的な言動も、盲目的に突き進む恋も、何が登場人物をあのように突き動かすのか、自分には理解できない領域だった。彼氏持ちに近づいて、人妻の魅惑に溺れて、性欲に負けた男って感じで許
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.4

激オモロ!
やってることは1 〜3と変わらず車の追いかけっこで同じなのだが、ずば抜けて凄い。
とにかく絵面がキマりすぎてる。黄色い砂漠と青空、赤い砂嵐に青白い夜霧。寄りの絵も引きの絵もいちいちポスター
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血の祝祭日(1963年製作の映画)

3.0

70分と見やすい尺だが、昔特有の?のっぺりした間とクドい説明でテンポが良いとは言えない。
切断面と臓物のグロさは十分あったが、加害シーンは描いてくれず。
クライマックスの終結はなんともあっさりしていた
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エイリアン2(1986年製作の映画)

3.7

1と同じくらいの面白さ。ホラー色が強かった前作から、エイリアンの数か増えてモンパニ感が強まった。

崩壊したあとの美術や爆発の規模がすごい。

マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

3.3

サンダードームって言うわりにサンダードームが全然メインじゃない。
この世界を子どもたちだけであんな豊かな土地を独占して15年生きていたことも違和感を拭えない。(『ナウシカ』っぽい描写には笑ってしまった
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ミッシング(2024年製作の映画)

3.8

ある意味一番残酷な物語。

石原さとみの今までに見たことない喚き呻き。母親の苦しみはもちろん、父も弟も内に抱える苦しみが溢れ出すシーンが印象的。
このような一連の出来事は今の日本で実際に起きてるだろう
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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.9

予告公開から待ち侘びていた。

政権争いに巻き込まれ命を狙われたボブ・マーリーがロンドンへ避難しアルバムを作る。ジャーの教えに則り、金に目もくれず愛と平和を歌い続けたボブ・マーリーの決意と生き様を知れ
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エイリアン(1979年製作の映画)

3.7

新作が1と2の間の物語と聞いて、長すぎるからと諦めていたシリーズにようやく手を出せた。

不安にさせる演出など、ホラーとして面白かった。ギリギリ嘘っぽいSF感のゴツゴツした宇宙船内外の造形が格好いい。
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.6

草木に覆われた荒廃した文明遺産のロケーションビジュアルが100点満点!大好きなゲームの『HORIZON : FORBIDDEN WEST』の世界のそれで最高すぎた。
野生化した人間が狩られる側になって
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

3.6

自身10年以上ぶりに見るちびまる子ちゃん。懐かしさを感じると共に、自分が生まれる前の1992年の作品ともなるとこの頃はまだまる子が声が優しめで実におしとやかな印象のキャラクターで、記憶とのギャップが興>>続きを読む

マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.5

これぞイメージ通りのマッド・マックス!ヒャッハー過ぎる暴走、暴走、暴走!台詞が少ない!

1作目でまったく説明のなかった世界観を、2の冒頭でやっと説明してくれた。
家族を失ったマックスの、二度と仲間を
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.6

前半は美しいイギリスの自然に魅了されていたのに、後半に怒涛のド変態な狂気が押し寄せてきた。絵面のインパクトと不可解な気持ち悪さに思わず笑ってしまう驚きと困惑(嫌いじゃない)。なんといっても人間マトリョ>>続きを読む

マッドマックス(1979年製作の映画)

3.2

一作目は思ってたより世紀末感は薄い。冒頭のカーチェイスは迫力があって良かった。

急に出てきたショットガン婆さんと、自業自得すぎる友人の単独事故が謎。

オーディション(2000年製作の映画)

2.9

原作の細かい部分は覚えていなかったが、こんなにオカルト色強かったっけ?山崎の過去が判明する過程に疑問。
具体的な過去の残虐行為を見せないので山崎の怖さがあまり伝わってこず、終盤までが退屈だった。

シン・ゴジラ:オルソ(2023年製作の映画)

4.2

『-1.0』はモノクロの方が断然好きだったが、『シン』はカラー版に軍配。やっぱり暗闇の紫の熱線と炎にのまれる東京はカラーじゃないと。
内容は何回見てもやっぱり面白い。

アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

3.1

冒頭からヒッチコックの『鳥』に触れ、『サイコ』の音楽まで。OP曲も馬鹿らしさがあって最高で、期待度バク上がりのめちゃめちゃ好きなやつかも!と思える始まりだった。
けど場面転換が多くて、今何をしてるのか
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.5

鳴り止まぬ爆撃、道に転がる死体、崩壊した建物、住む家を無くし嘆く人々、ライフラインが途絶え情報も取れず苛立ちから略奪をする市民、攻撃された産婦人病院で亡くなった母子。命がけの最前線の映像。

この記者
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.7

長編『世にも奇妙な物語』という感じ。
『ハッピー・デス・デイ』の逆で、殺人側のタイムループが面白い設定。
矛盾点や説明しきれてない強引な脚本が気になるが、タイムスリップを二人の視点で描いたり、ループを
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成功したオタク(2021年製作の映画)

3.6

アイドルが犯罪を犯して、ファンを辞めた元トップヲタの21歳学生。今もファンで居続ける人の気持ちを知ろうと、他のファンに会っていく中で、皆が自分と同じように複雑な気持ちの中で折り合いをつけようとしている>>続きを読む

(1963年製作の映画)

2.8

無駄に思えるシーンや無言の時間が気になったし、鳥に対して無防備すぎるのも引っかかった。
『PSYCHO』同様、当時は革新的で衝撃があったのかもしれないが、現代の感覚だとどうしてものっぺりしているように
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ミックステープ 伝えられずにいたこと(2021年製作の映画)

3.7

YouTubeにて、ブルーハーツの『リンダリンダ』を聞いてるシーンの予告をたまたま見つけ視聴。
該当シーンでは、異国の言語にも関わらずハマって音にノッてる姿に、不思議と何故か目が潤んだ。
思春期に入っ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.3

高校生ではなくて中学生である理由、選曲がX JAPANの紅である理由がちゃんとあって物語を生んでいる。最後の歌唱シーンは熱く胸に来るものがあった。
『ひるね姫~知らないワタシの物語~』の高畑充希による
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.7

SNSで助けを求めるワンシチュエーションミステリー。

穴に落ちてすぐ、届かないハシゴに手を伸ばす時に明らかにハシゴの横の垂直部分なら届くのに、頑なに水平部分しか掴もうとしなくて、「クソ映画確定じゃん
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.4

詰めの甘さやスリルの物足りなさは感じた(首が回らなくなってやむにやまれずどん底へ転がり落ちたいくような緊迫感があまり感じられなかった)が、社会問題を切り取った重みがある。

『ドント・ブリーズ』のごと
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.5

悪魔映画はいつも、「分からない部分が多かった」と終わってしまうのに、懲りずにまた観に行ってしまった。しかも『オーメン』シリーズを一切見ていないのに。それでもあらすじの予習はしていたので、置いていかれる>>続きを読む

屋根裏のアーネスト(2023年製作の映画)

2.9

記憶のない幽霊の過去を探る旅と、父と思春期の息子との関係性、二つの軸があるが、どちらももう一つという印象。

無駄にド派手なカーチェイスは流石Netflixの予算。
可視化と透明化、透過と接触のコント
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

タイムループから抜け出す模索に通常の業務(激務)も並行しないといけないというのが面白い。
90分弱で、テンポもよく展開もちゃんとある。上手い脚本。人生の指針となるようなメッセージもあって最後はジーンと
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.7

最初はおしとやか見えたエマ・ストーンが、徐々にあざとい本性を表して宮廷での地位を得ていき、女王の横の席を狙う政略バトルコメディ。

女王に気に入られ始めてからのエマ・ストーンの我が物顔に変わっていく様
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ファイナル・デッドコースター(2006年製作の映画)

3.4

死のピタゴラスイッチ、シリーズ4作目。
もうストーリーもくそもないが、とにかく死への伏線を張って張って、スカして、急角度で無残な死。体が千切れて潰れて弾けて。これを作った人にも、楽しんで観る人にも、声
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.3

盲目の少年が第一発見者のミステリー。一体どんなトリックが?と思ったら、裁判の映画だった。

無罪有罪の証拠が不十分で、証人と検察のやり取りの中で、有罪かも無罪かもと揺れる。裁判とはなにかをじっくり映画
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

音がすごい。

事前に多少予習しておいたので、それなりに理解できて置いてけぼりを喰らわず観ることができた。
日本人として、核兵器の肯定は絶対できないと思っていたが、当時ナチスが先に開発に手掛けていた状
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.6

フェイクドキュメンタリーなだけあって、怖さに全振りしないリアリティ。それでも要所要所ではしっかりインパクトのある絵面。

そして最後のニムの告白。そういう終わり方していいんだ!と驚いたがある意味一番リ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

IMAX鑑賞。(『TOPGUN MAVERICK』『AVATAR WAY OF WATER』に次いで三度目のIMAX)スクリーンでかっ。音圧すごっ。砂の一粒一粒まで見える!

1を見直してちゃんと理解
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