大事なところを全部はぐらかされたような(見せてくれない)映画
独特なズームインはカット割りの一種か
「EO」でも思ったが、ロバの目はどうしてあんなにも悲しげで、悲しげゆえの知性を湛えているのか
人間の愚かさが際立つほどに
今年の10本みたいなリストを年末に作るとしたら必ず入ってくるだろうと思います
そのへんの劇映画よりもよっぽど迫真のドラマであって、苦しみと怒りの強度がとてつもなかったです
サックラー家の方々が本当>>続きを読む
燃え上がる木を見に行ったので、三頭のゾウが揺れているのを見られたのは儲けもんでした
演ずるということ=「私」でありながら「私」でなくなること
自宅で上演される戯曲は、演ずることの二律背反を侵犯することで、上演に失敗する
登場人物と部屋の色がことごとく合っているのは、二つの世界の融解>>続きを読む
おもろい
映画という言語自体を問い続けた作家の一つの到達点になっている
オリジナル/コピーの問題を主題に、現実/虚構の境目を曖昧にしている
この映画が他の多くの戦争/平和映画と異なっているのは、戦争という「大きな物語」と一組の男女の恋愛という「小さな物語」を対比させながら、二四時間の情事の中で戦争の恐ろしさが事後的に蘇生させられる点にある
ヤバすぎる
2時間半の中でカットが30弱しかない徹底された長回しが、主人公の周りで社会が壊れゆく様をカフカ的とも言える閉塞感とともに見事に映し出している。