ゲームに触れていない勢なので、一つのバンドをピックアップした作品はありがたい。Roselia結成が物語のメインなのでメンバー各個人の掘り下げが丁寧に成されていて好印象。先へ続く1章と言えどバンドの不和>>続きを読む
戦場における困苦と信頼が描かれており、日本人特有の美学が貫かれている。短い尺ながらも中盤の戦闘シーンは緊張感を孕んでおり、全体的によくまとまっていたと思う。ただ一人帰ってこなかった斥候兵、木口一等兵の>>続きを読む
劇場版ということで、作画や音周りだったり気合の入れようは十分に感じられた。だけれどジャングルポケットにフォーカスした物語はどうだろう? 個人的には色々と消化不良のまま終わってしまった感が否めない。TV>>続きを読む
一体化した映像と音楽が印象的であり、とりわけ上映時間の大半を占める氷上の戦闘シーンが圧巻だ。あからさまなネフスキー公のカメラ目線が気にならないと言えば嘘になるが、確かに脈打つ映画の鼓動が感じられる作品>>続きを読む
秀逸なのは舞台設定のみで、事件発生の疑惑からエンディングにかけて盛り下がる一方に感じられた。事件の謎を解く鍵の配置や展開のさせ方も雑に思えるし、真の探偵役となる部外者の久我くんが巻き込まれているのも腑>>続きを読む
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学園のはぐれものなコングは仲間を探す道すがら舎弟スーコを迎え入れるが、グレイト・エイプたちを統べるスカーキングに目を付けられてしまったことから校内の混乱の渦に巻き込まれてしまう。厄介なことにスカーキン>>続きを読む
六十年安保闘争の時代背景に大きく影響を受けた、大島渚による実験的なフィルム。暗闇の中、これから語られる回想シーンの主要人物を照明の下に照らし出す演出が印象的であり不気味だ。
高尾の死と失踪した北見を軸>>続きを読む
ディストピアを舞台とした『ウォーキング・デッド』ライクなサバイバルアクション…かと思いきや、世界に異変が生じる前の回想が挟まれることで様相が一変する。幕引きは純真なラブストーリーと言えよう。現在と過去>>続きを読む
冒頭のSOURCE:WIKIPEDIA(出典:ウィキペディア)から笑える本作、当然真面目に観賞する類のものではないがなかなかどうして。ラリったコカイン・ベアが次第に愛おしく感じられるから不思議。俊敏な>>続きを読む
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ソ連生まれのサメ人間ことハイブリッドシャークと月で戦う映画。観る前は『テラフォーマーズ』かと思ったが、観ている間は『猿の惑星』がよぎった。だから面白いというわけでもないのだけれど。
本編開始2~3分>>続きを読む
邦題は酷いが中身は悪くない。そもそも原題は『The Reef: Stalked』であり、物語に繋がりは無いが同じアンドリュー・トラウキ監督の『赤い珊瑚礁 オープン・ウォーター(原題:THE REEF)>>続きを読む
今やレジェンド・オブ・ホラーとも呼べる『オーメン』の前日譚を描いた最新作。
教会の不穏な怪しさや不可解な連続死で高まる緊張感がとても良い。演出は手堅くクラシックだが熱のこもった演技など目を見張るシー>>続きを読む
フリッツ・ラング監督初のトーキー映画ということで「音」に着目してみると、Murdererである犯人が少女を殺害する前兆として吹かれる口笛はこの上なく秀逸な仕掛けだと言える。加えてモノクロの画の上では光>>続きを読む
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溝口健二による演出と早坂文雄によるスコアとが相俟って、作品全体に不思議な妖しさが漂う。カメラの長回しがもたらす画面の緊張感は同時に不気味さを宿している。観る人の解釈が及ぶ内容と物語の奥行きが素晴らしく>>続きを読む
突き抜けたナンセンスと絶え間なく展開されるボケの数々に笑う。が、似た響きを持つ単語を掛けたギャグは日本語訳では中々伝わりづらいところ。コメディ映画の宿命とも言えるが、ネイティブに受け取るのと字幕を見る>>続きを読む
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TVシリーズの熱心なファンが否定的なコメントを出していたりと、傍から見ても賛否両論の色が強いと感じられた『機動戦艦ナデシコ』劇場版。TVアニメーション時の魅力と言えば、ラブコメを基調としながらもシビア>>続きを読む
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どこか攻撃的、排他的でありながら、純粋な愛を真っ向から描いたラブロマンス。
夜空を彩る盛大な花火を背に踊るアレックスとミシェルの姿、彼女を心から愛するが故にアレックスが尋ね人のポスターを一つ残らず燃>>続きを読む
ディズニー製(アニメーション、実写版双方)を娯楽に徹した陽と捉えるならば、本家フランスに産まれた今作はクラシカルでありながら気品に溢れたダークファンタジー。物語はより原作に忠実と言えるが、野獣に至る経>>続きを読む
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人間の脳下垂体を奪い取るトンデモモンスター、コソガの暴れっぷりが楽しいSFホラー。
簡素な語り口で悲劇の舞台が整えられていくので、視聴者は集中して惨劇にのめり込むことができる。密室と化した広大な博物>>続きを読む
グレタ・ガルボの美しさと洒落たルビッチタッチのコメディが可笑しいロマンス映画。作品全体が楽しくも優しい雰囲気に包まれており、エッフェル塔や当時のパリの様子を観光さながらに眺めることができるのも良い。ニ>>続きを読む
才人ジャン・コクトーの手に依る『美女と野獣』。ロマンチシズムに満ちたディズニー製と比較しても心理描写が克明に描き出されており、芸術性の高い逸品。時代を感じさせる衣装デザインやセットに縛られない魅力があ>>続きを読む
奇怪な手術で蘇生された女性の成長を辿る人生讃歌。知的好奇心に依る動的な探求が障害に突き当たることで露わになるのは、男性優位な社会の常識や目に見えない抑圧。これらを規範に縛られない主人公が乗り越えていく>>続きを読む
一世紀近くも前に構築された大胆な未来世界は一見の価値有り。移動するときも誰一人顔を上げる者はなく、機械の一部であるかの如く働く労働者たちの姿は不気味であり、反対に能天気に映る資本家たちの享楽的生活はシ>>続きを読む
総集編感の強かった前作と比べると、一つの作品として纏まりが感じられ、映画への没入感も高い佳編。久美子と先輩のあすかを軸に構成されたアウトラインが過不足なく、久美子の姉のエピソードも活かされている。名シ>>続きを読む
キミとボクの10年と少し過ごした時間。華美な映し方はなくともじんわりと胸が温かくなる好編。銀王号と中村蒼の表情がとても良い。「CANON IN D MAJOR」を含め、平井真美子の手によるサウンドトラ>>続きを読む
奇を衒った演出をするでもなく、女子高生たちの瑞々しい青春の一ページを直截簡明に描いてみせた珠玉の名作。
里美先生を想い香織が泣きながら皆に今という一時の大切さを説く場面や、公演が中止になりそうだと知り>>続きを読む
良くも悪くもTVシリーズ第1期の総集編な劇場版。物語の本筋が明快且つシンプルに進んでいく様は観ていて気持ちが良いが、脇を支えるキャラクターたちの魅力的なエピソードが削られてしまい個性がスポイルされてし>>続きを読む
絶えず緊張感を孕んだカメラワークが素晴らしく、実際にルーブルで撮影されたロケーションの妙と物語の異彩さが見事にマッチしている。過去の記憶の艶めかしさは特筆に値するが、岸辺露伴を演じる役者の質が不一致に>>続きを読む
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主人公とヒロインが一生懸命に家(マイホーム)を運ぶ最中、思わぬアクシデントで線路上に立ち往生してしまう。列車が迫り来るが、反対側の線路だったため難を逃れた。…かに見えたがその直後、もう片方からも列車が>>続きを読む
非常識に溢れた物語は一見現実味がないように思えるが、しかし小気味良いアクションの連続で魅了する今作は、機械文明に毒された社会を何よりも痛烈に風刺している。娯楽性とメッセージ性を併せ持つチャップリン映画>>続きを読む
『ユニバーサル・ソルジャー』(1992年)、『スターゲイト』(1992年)、『インデペンデンス・デイ』(1996年)、『GODZILLA』(1998年)、『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(2>>続きを読む
時間旅行が実現した未来を舞台に、富裕層の道楽と化した恐竜狩りで起きたトラブルがやがて人類滅亡の危機を招く様を描いたSF映画。監督のピーター・ハイアムズと言えばB級路線を軸に良作を多く手掛ける職人監督と>>続きを読む
複数の事件が絡み合いやがて一つの真相に至る展開には無駄がなく、否応なしに物語世界に引き込まれる。ハンフリー・ボガート演じる私立探偵サム・スペードはさりげない仕草や会話から魅力が伝わってくる好キャラクタ>>続きを読む
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アポカリプス的ディザスター・ムービー。監督は前作『エンド・オブ・ステイツ』(2019年)でもジェラルド・バトラーと組んだリック・ローマン・ウォー。
目玉となる災害シーンよりも、突如地球の終末危機を宣告>>続きを読む
全編を通して主人公の部屋からカメラが外に出ないにもかかわらず、物語規模は見た目以上に大きく感じられる。要因の一つには、四方をアパートに囲まれ中庭を中心とした閉鎖的な空間だが、そこに存在する登場人物たち>>続きを読む
原作映画『BLOOD THE LAST VAMPIRE』で覚えた衝撃と比して見劣りは避けられないが、全体を構成するパーツを追えば中々どうして。チョン・ジヒョン演じるサヤの立ち居振る舞いや強い眼差しは十>>続きを読む