ゆっきーさんの映画レビュー・感想・評価

ゆっきー

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ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている(2021年製作の映画)

4.1

まさに密着形式で、音楽の制作過程、ライブの裏側から、ボーイフレンドまで驚くほど赤裸々に映されており、特に音楽は文字通りのベッドルーム作品であることが分かるとともに、ビリーの考え方もよく分かる素晴らしい>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.6

主演の魅力が役にハマり、特に冒頭のシーンは緊張感があって良く、途中どこかで見たことあるようなシーンがいくつかありながらも、最後まで興味を惹きつけられた。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

知名度によらないキャスティングだが、独特なカメラ使いによる映像、絶妙なセリフ、意味深なタイトルなどによって色々考えながら興味深く鑑賞していたが、唐突に訪れるラストによって鑑賞後にあらためて様々なシーン>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

3.9

報われないツラいストーリーであるが、家族、TV局の担当者、ビラ配りに協力してくれる人、登下校の子供たちとの関わりなどによって、絶望から徐々に気力を取り戻しいく様子を、主演の快演により体現されており、強>>続きを読む

幼い依頼人(2019年製作の映画)

3.8

非常に辛い内容ながら、キャスト陣、特に子役の姉弟の演技が素晴らしく、最後まで惹き込まれたが、実話ベースであるという点で切ない余韻が残った。

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.2

戦争被害を追体験するような追い詰められる内側からの映像に驚き、フィクション戦争映画とは別種のドキュメンタリーの生々しさに圧倒させられ、想像以上に悲惨な状況であることを再認識するとともに、どう考えても良>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

4.2

想像以上のキャストの再現度に加えて、事件解決までのダークでシリアスなストーリーの合間にちょくちょく挟み込まれるコメディ要素のバランスが絶妙で、ガンアクションの切れ味も素晴らしく、期待値を遥かに超えるク>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

病気を抱えた2人が互いを思いやりながら、あらためて居場所・生き方を再発見していくが、ドライな距離感が心地良く、関わる周りの同僚・家族の思いやりも適切な距離感で、淡々と日常を描きながらも人間の素晴らしさ>>続きを読む

空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)

3.8

骨太な社会派サスペンスで、法廷劇としても非常に見応えがあり、メインキャストの素晴らしい演技、女性弁護士の絶妙なコミカルさのバランスに加え、助演の被害者遺族の演技も心に刺さり、最後まで緊張感を持って引き>>続きを読む

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

3.4

原作を忠実に映像化しており、生々しい描写も多数あったが、原作の緊張感・焦燥感・虚無感はあまり感じられず、原作の実写再現度は高いが重要なエッセンスが描き切れていないように感じた。

プリシラ(2023年製作の映画)

3.6

プリシラのエルビスとの出会いから別れまでを、美しい美術・衣装・映像・音楽で描き、主演2人の素晴らしい演技は非常に魅力的だが、主観に入り込み過ぎず一歩引いた視点で淡々と描かれているのも、監督らしさを感じ>>続きを読む

リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

4.0

社会人として踏み出す際の葛藤や恋愛を描いた映画で、社会の厳しさに対しての対応は描かれずストーリーの深みはあまり感じられないが、キャストの魅力や90年代の雰囲気が素晴らしく描かれており、音楽も含めて満足>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.5

2転3転する展開は楽しめたが、間取り図と人物を俯瞰したショットの必要性が分からず集中が途切れたり、エンディング曲が映画に合っていないように感じたり、所々気になってしまった。

ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア(1987年製作の映画)

4.1

波瀾万丈の展開、美術・衣装の華やかさ、キャストの素晴らしい演技、美しい音楽など引き込まれたが、英語や女性の描き方が若干気になった。

愚行録(2017年製作の映画)

3.8

冒頭バスシークエンスでの不穏感が最後まで膨らみ続け最後まで緊張感があり、素晴らしい演技と練られた脚本で、救いがない展開だが非常に見応えがある作品。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

過去に遡る構成、豪華キャストの素晴らしい演技、ストーリーに組み込まれた音楽、ジム・ジャームッシュオマージュなどのアンサンブルで喜怒哀楽のある日常を絶妙に描き、最後は切ないながらも爽やかな気分になるとと>>続きを読む

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.0

俳優が本業ではないキャストのカリスマ性と若干の違和感が異常な環境下のストーリーに程よい緩和と緊張をもたらし、素晴らしい音楽とともに、分かりやすい戦争映画と異なる素晴らしいヒューマンドラマと感じた。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

複雑な編集、登場人物の多さなどによる分かりにくさはあったが、豪華キャストの演技、高揚感のある音楽、差し込まれる抽象的な映像、凄まじい爆発シーンなど全く飽きることなく180分惹きつけられ、様々考えさせら>>続きを読む

愛なのに(2021年製作の映画)

3.9

意外性のある展開、笑えるセリフに今泉脚本の持ち味を感じ、生々しさに城定監督の持ち味が上手く組み合わされた、良いコラボ作品。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.9

SFと日常系をミックスした作品の中に、ドラえもんを評批評する視点や、捻りの効いた過去パートがある複雑なストーリーを上手く2時間にまとめ、作画・声優・音楽も非常に良い、後編への期待高まる素晴らしい作成。

パレード(2024年製作の映画)

3.5

登場人物達の複数のエピソードが連続で描かれるため単調に感じてしまう部分がありながらも、映画制作パートは印象深く最後のまとめ方も良かったが、ナナの展開に関して説明がないため色々と気になった。

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.5

キャスト陣が魅力的で、主演はもちろんだが、助演も特に仲野太賀は短い登場時間だが素晴らしく、海外ロケの美しい風景・映像など見所は多数あったが、設定・展開に少々強引さを感じた。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.6

主要登場人物の苦悩・成長・覚醒が丁寧に描かれ、危うさも感じる単純なヒーロー話ではないストーリーに引き込まれながらも、前作以上に最初から最後まで圧倒的なスケール感の映像が凄まじく、他に類を見ない映画世界>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.0

二転三転する展開に驚きつつ、主演の完璧なサイコパス演技にも劣らない子役の演技や脇を固める役者の演技も素晴らしく、エンドロール後の表示まで驚かされ、一切ダレることなく最後まで楽しめた。

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.1

突発的で破滅的な行動の連続によってテンポよく展開していくが、過去を明確に描かないことで、行動理由を限定せずに想起させる手法に上手さを感じつつ、ラストはハッピーではないが感動的な爽快感があり、美しい風景>>続きを読む

映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

3.5

原作はまだ完結していないが、ドラマは区切りよく終わらせつつ、映画はその後についてテンポよく伏線回収しながら展開し期待した通り満足できたが、エンディングに若干の違和感を覚えた。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.4

細部まで計算された美術・映像、各キャラクターの魅力ある描き込み、スケール感・迫力のあるアクションなどにより、序章の段階で終わってしまうが、非常に引き込まれて満足度は高く、続編への期待値も上がる作品。

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.9

カラフルな画面、ダンス的アクションは美しさもあり、想定外の展開に多少の戸惑いを感じたが、散りばめられたコメディ要素も良く、とても楽しくポップな作品。

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.1

シュールな展開のバディものロードムービーだが、コメディ要素ありながらもカッコいいシーンや感動させられるシーンがテンポよく詰め込まれ、非常に楽しめる作品。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

緻密な脚本、キャストの素晴らしい演技によるリアリティ感のあるミステリーだが、決定的な結論を描かない結末により、物事の見え方について考えさせられる作品。

犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.9

ストーリーは前作同様に複数のグループが入り乱れたつつ、悪役の日本人俳優も韓国俳優に劣らない迫力があったが、主演の圧倒的パワーアクションは今作も期待通りて、最後のお約束の締めも良く、爽快に楽しめた。

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.2

過去作との繋がりを随所に感じる集大成的作品と感じたため、過去作の鑑賞有無によって感じ方が変わりそうだが、劇中劇と本筋の巧みな関連性、印象的なアップの視線などの様々な仕掛けや、素朴な美しいロケーションな>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.4

計算されたミニマルな舞台・衣装による、政治的メッセージを含むブロードウェイショーではあるが、完全ワイヤレスによる自由な動きを活かした音楽ライブがメインで、エネルギッシュで素晴らしい演奏を見せてくれて非>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.3

時代設定や劇中のいくつかのシーンで背景にある厳しい政治的状況を暗喩しながらも、素晴らしいロケーションを背景に、現実とフィクションの境が曖昧な子供時代の情景を主演の魅力やキャスト陣の演技で描いた美しい作>>続きを読む

HOMECOMING: ビヨンセ・ライブ作品(2019年製作の映画)

4.3

圧巻のパフォーマンスに加えて、途中挟み込まれる産後から短期間で復帰への努力、リーダーとしての振る舞い、HBCUに関するシーンや表現しようとしたコンセプトもよく分かる構成で、伝説的ライブを存分に堪能でき>>続きを読む

映画 ネメシス 黄金螺旋の謎(2023年製作の映画)

2.0

SF要素を強めたストーリーだが、テレビ版の良さの一つであるユーモアがなくなり、シリアス路線でいくにはツッコミどころが多いうえに、単調な繰り返しシーンも多く、ドラマ版の方が面白かったという印象。