ゆりなさんの映画レビュー・感想・評価

ゆりな

ゆりな

バーバー吉野(2003年製作の映画)

3.5

昭和レトロな感じが可愛くて愛おしかった。
それにしてもこの2年後に「かもめ食堂」ってすごいな!

ストリートギャング セサミストリートにたどり着くまで(2021年製作の映画)

3.6

平野紗希子さんのポッドキャストにて。
彼女のブランド「ノー・レーズン・サンドイッチ」がクッキーモンスターとコラボしており、その話経由でおすすされていた本作。

ただの悪口なんだけど、「セサミ・ストリー
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市子(2023年製作の映画)

4.0

予告からは、ねほりんぱほりんの「戸籍がない人」の回と、最初の白骨化されたニュースの時点で、これ「夏目アラタの結婚」を予期させた。

令和とは思えない、古めかしいアパート。
緊張感ある邦画あるある音楽が
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破局(1961年製作の映画)

3.7

デイミアン・チャゼルの「バビロン」観た後にサイレント映画は沁みそうだなぁ……と勝手に鬱になったけれど、こちらハリウッドでもなく1960年のフランス映画だった。

メインテーマが頭に残る。

他の短編は
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バビロン(2021年製作の映画)

3.8

栄華と衰退の国の「ラ・ラ・ランド」。
ずーっとバチバチの閃光の中にいたような感覚。

映画好きな監督が、明るいだけじゃない、闇や影の部分も描いた大作。
これはフィクションでも、本当にネリーやジャック、
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

山内マリコ、エッセイは共感しまくれる面白お姉さんなのに、文学になった瞬間に生まれる繊細さが好きだ。
だから観る前から、多分ハマるって分かってたよね。

「あの子は貴族」。ただ東京生まれというだけで年々
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.7

公開当時、TLが鈴木亮平で埋まった本作。
漫画版の序盤はアニメのイケてるシーンまとめと違ってかなりセクハラでコンプラ危なめだが、マジで漫画版から肩幅も身長もそのまま出てきたな、鈴木亮平……?

出てく
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エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

3.6

Netflixシリーズなのは分かるけど、映画館でやってくれてもいい気するよね。

小中学生の頃、映画館で観れたらワクワクしたんじゃないかなぁ。
ちょっとやりすぎ、説明しすぎで大袈裟なところがあるから、
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絶好調(1965年製作の映画)

3.7

チャップリンの今の長編映画のまとまったパッケージデザインが好きなのだけど、エテックス作品もだいぶ可愛くて、映画の中でも早くも大好きなデザイン!

本人がイラスト描いたりポスターデザインしていたからもあ
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マスク(1994年製作の映画)

3.7

無条件に頭空っぽで観れて、でも観終わったあとは「楽しかった!」と思わせてくれて、ディズニー映画で当たったときのような気持ち!

OPから「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を思わせるような古めかしさが良
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.7

生きることや仕事に疲れたら、何度だって観たい名作。

映画館を出ながら考えたのは「この感動をどうやったらずっと閉じ込めておけるかな」だった。うわ〜〜〜ありがとう町山智浩!!
用事が早く終わり、寝ちゃう
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

観終わった後、まず感想としては「今までのノーラン作品全部混ぜたよね?」

公開初日はチケット取れないよな〜と数日前に覗いたら、まさかの空いてました。みんな有給を取ってまで観に行くものだとばかり。

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幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

3.7

元々「ヨーヨー」がリバイバル上映されていたとき、ポスターの可愛さから気になって。
こんなんチャップリンみたいじゃん!と思ったら案の定、チャップリンリスペクトだった。

チャップリンの短編映画よりものん
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海がきこえる(1993年製作の映画)

4.4

最後のセリフがなかったら100点。

チル系?Lo-fi系?のシティポップでアニメがよく使われているイメージの本作。

小さい頃からなんとなく「大人じゃないとつまらないだろうな」と思ってたが、30代で
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ロッタちゃん はじめてのおつかい 2Kリマスター版(1993年製作の映画)

3.6

なんと今年初映画館でした。
私は一度面白い映画を引くと、見続けるのに、一度ハズレを引くと遠のいちゃうんだよね。

世界観やあの可愛い待合室が大好きな恵比寿ガーデンシネマで、やっぱりぴったりなロッタちゃ
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.8

設定がまさに年度末と新年度の物語なので、今観た方がいい!!!

あまり期待せずに見始めたけれど、さすが辻村深月の原作なのでストーリーが面白くて、スルスル観てしまった。
分かりやすく伏線を張っているから
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.6

切ないラストで描かれがちな「フランケンシュタイン」の物語が、こんなハッピーエンドで綴られるなんて!
2024年間違いなくベスト1映画だし、今年だけじゃなくて、今後もかなりお気に入りの作品。

町山智浩
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彼方に(2023年製作の映画)

3.8

たった18分だけど、最後には泣きそうで鼻がキュッとなった。

今年アカデミー賞をノミネート時点から全然追えていないなと気付き。
これ長編映画じゃないんだ、むしろ長編になっていてもおかしくない脚本。
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NIMIC/ニミック(2019年製作の映画)

3.7

「哀れなるものたち」ですっかり虜になってしまったので。音楽の不気味な感じ、本作はチェロリストという役柄も相まってより不気味さが出てる。

セリフ少ないので英語中級レベルの私でも、おおよそのあらすじだけ
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子連れじゃダメかしら?(2014年製作の映画)

3.7

もうドリュー・バリモアが出ている映画、見終えてしまうんだな、困ったな。

子持ちのカップルが試行錯誤する話かと思ったら全然違った!w
恋愛要素はあまりない、バチボコにコメディです。

なんと言っても普
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

3.7

「君は信念を持っている。正しさと間違いの区別ができる。
覚えていてほしい。お父さんとの関係が、君のそうした部分を培った。」

この映画を観た誰もが「わたしも、わたしのロジャーさんに会いたい」と思うこと
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.7

もう映画ってこうゆうので本当いいんだよ。
日本舞台がヤバいヤバいと言われていた話題作。実はジョン・ウィックシリーズ、初見なんです。

これに憧れて日本に来ちゃうと間違いだけど、オリエンタルで「ブレード
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.6

ジャズと青と引きの構図。

『20代最後の年、故郷に戻ったライカートが、逃避行に憧れ、アバンチュールに憧れ、アウトローに憧れた、かつての思春期の自身に捧げた「ロードの無いロード・ムービー、愛の無いラブ
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ファイブ・フィート・アパート(2019年製作の映画)

3.6

「来年一緒に祝ってよ。」

私は正直「愛とは執着を手放すこと」とは思えなくて。
そもそも本物の愛には執着が生まれないと思ってて無償が近いと思ってるけれど、それでも若者2人のティーンらしい瞳のキラキラや
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マイセルフ(2024年製作の映画)

3.6

ストップモーションとCGが融合した美しいアニメ。体を叩くと音が違うところが不思議で、打楽器のよう。

ルッキズムの世界は、スクールカーストを思わせる何かがある。
辛い描かれ方なんだけど、それこそ同じデ
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オータム・イン・ニューヨーク(2000年製作の映画)

3.3

秋のNYやセントラルパークが見たくて。海外ドラマき出てくるような、大きな公園に永遠の憧れがある。

歳の割にはもちろんかっこいいが、みんなに持て囃されるリチャード・ギアのかっこよさが分からない。そこま
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

3.8

「芸術家の日常」とあらすじを観たときに、なぜか「人のセックスを笑うな」を思い出した。
昔に比べて、おうちにいながらもこんなにA24の作品観れていいんですか?というお気持ち。
ケリー・ライカートの映画、
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

3.7

「始まりはいつも暗いのです」

ついに観るときが来ちゃったか、という作品。
というのは、うちの父は暇過ぎてやることがなくよく酒臭い部屋で映画を観ていたのだが、その中でも小型テレビに映っていて印象的だっ
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.2

面白過ぎた作品は後で解説聞きながら感想を、逃し過ぎたら家でもう一度観てから……なんて思いつつ、二度目の鑑賞はなかなか来ないので早めに書こうね、わたし。

わたし本シリーズのアメコミの漫画らしい、リアク
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.7

主人公の表情は読み取れるのだけど、日本の小説のように感情や思ったことが行動からも読み取りにくいので、凪のような静かな映画。
フランス映画らしさ満点だが、どこか江國香織の小説らしさもあり、35mmフィル
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ドナルドのめざまし時計(1941年製作の映画)

3.5

きちんとブルーの帽子まであるパジャマ着てるドナルド、可愛くないですか。

「明日は早いからもう寝なきゃ」と意気込み、目覚ましがうるさくてワーキャーするドナルド、自分と同じで泣いちゃった。w

お腹の中
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Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

3.7

「人生を楽しめ。まずはシャワーを浴びろ」

A24作品。貧困や無知は負のサイクルを生みやすいが、そういったネガティブな貧困層や若者の話ではない。
終始ドラッグや下品な会話が続くが、コメディ映画のように
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.7

あらすじ聞いただけでも「パターソン」のようで、好きな私には案の定どハマり。

まず度肝を抜かれたのが、公式サイト!
写真家としても活躍する監督らしい、ヴィジュアルがドンと出たインスタレーション的でおし
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.8

「本音を出さないと子育てはクソ孤独よ」

上映されていたときは評価そんなにだったのに、配信始まってからFilmarksで4.0で驚き。

序盤の印象は「この子どうしてこんなにいつも眉間に皺寄ってて、不
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ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

3.5

公式サイトに受けたインスピレーションに「インディ・ジョーンズ」「シャーロック・ホームズ」が挙げられていてよく分かる。

声がそのまんまヒュー・ジャックマン。
Netflixで配信のカートゥーン・サルー
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.9

「助けてあげる。
まずは立ちなさい」

観る前から多分良いってもう分かってたよね。
何歳になっても自分の好きなことにワクワクしている人って素敵だし、その姿を見るのが好きだ〜。1950年代のロンドン、フ
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