BK477

シュヴァリエ 〜Le Chevalier D'Eon〜のBK477のレビュー・感想・評価

4.3
オカルト×三銃士(?)の冒険、騎士道、剣劇!

ゼロ年代の傑作の一つにして、知る人ぞ知る冲方丁の小説が原作。

むかしブログで書いた感想を思いだしながら少し書いてみる。

本作はフランス革命あたりの動乱の時代を描くので歴史好きにも興味深いし、
フィクションでよく目にするキーパーソンのマクシミリアンロベスピエール、サンジェルマン伯爵、カリオストロなどが出てくるので、オカルト好きにはハマるかもしれない。

本作の見所は大きく3つあると思う
まずは新解釈3銃士ともいうべき、漢達の友情と冒険のストーリー。主要なキャラクター敵も味方もみな魅力的で、おじいさん剣士テラゴリーはアトス的、ハゲてるのにイケメンすぎる。敵側のアンチヒーロー、マクシミリアンもクールすぎる。

次に、騎士道の描き方。
ご恩と奉公、義理と人情、武士道にも通じる綺麗事ではない現場の葛藤が濃く描かれる。昨日までの友であっても、お上の命あっては討ち取らねばならない。

最後に表面的な所では刺剣、レイピアを使った決闘シーンなどの作画も見事である。
アニメーションの歴史の中でもちゃんとレイピアの決闘を作画で書いてる作品は少ない。
要所ではしっかりと達人同士の対決や、魔術師の放つグール達との戦いなどで盛り上げてくれる。
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