センカン

アイドルマスター XENOGLOSSIAのセンカンのレビュー・感想・評価

アイドルマスター XENOGLOSSIA(2007年製作のアニメ)
3.8
黒歴史なのに面白いから困る

当時人気を博しアニメ化まで辿り着いたアイドルマスターがアニメ化依頼するとこ間違えた本作。なんでサンライズに…って当時は誰しも思ったろうけど、数年後に同じ第8スタジオでラブライブで当ててるからなぁ…
当時って純粋なアイドルアニメってジャンルで成功した作品が少なかったから、試行錯誤の末に2000年代に人気だったロボットモノに日和ってしまったのかなと考えてます。

印象的だったのは本作のロボ「iDOL」が単なる機械ではなく、個々に意思を持っているところ。主人公機インベルのように選んだ1人にしか乗れない事も有れば、ネーブラみたいに誰でも乗れる(1回拒否られると二度と乗れない)など性格があって面白い。
機体のカメラで春香を盗撮してるインベルさんのストーカー具合が大好きでした。全裸春香の妄想してるインベルさんとかネタが尽きない型破りなロボでした。

意志はあるけど所謂AIのように会話出来るわけじゃないってのも、無機質な中の彼らの考えを想像できて良い点。

シンプルなロボットアニメとしては26話しっかり使って出したい物を表現してて、当時のロボモノの中でも良作だったと記憶してます。黒歴史でさえ無ければ…


ロボファンであると同時にアイドルマスターもプレイ•視聴した身としては、まぁ我慢ならぬ所は多々あるわけで。
世界観やストーリーは先述の通りなので今更として、まずキャラの性格や見た目が大きく変わってる点。いっそ全く別物なら兎も角、微妙に本来のキャラが持ってた性格の一部を誇張したり、新しい要素を足したりしてて、なんか腹立つ笑。
2点目に声優陣、ことロボアニメとして今作を観るなら、尋常じゃなく豪華な声優陣なんですが、元のアイドルマスターのメンバーを1人も使ってないという思い切りのよさ。
実質共通点は名前と朧げな大体のビジュアル、あと何故か誕生日の設定は同じらしい。なんでやねん!

ここまで違うともう別アニメとして観れるので、アイドルマスターの歴史からは排除されても、ロボットアニメの歴史にはいつまでも残って欲しい、そんな感じなので改めてロボ好きな方にはオススメな作品です。

点数内訳
世界観:4
ストーリー:4
キャラ:3.5
音:4
映像:3.5
スコア:3.8
センカン

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